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1949-04-26 第5回国会 参議院 逓信委員会 第4号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
二十四年四月二十六日(火曜日) 午前十時四十一分
開会
――――――――――――― 本日の会議に付した事件 ○
連合委員会開会
の件 ○
郵便法等
の一部を
改正
する
法律案
(
内閣送付
) ―――――――――――――
大島定吉
1
○
委員長
(
大島定吉
君)
只今
より
委員会
を開きます。
郵政省設置法
の一部を
改正
する
法律案
、
電氣通信省設置法
の一部を
改正
する
法律案
、
郵政省設置法
及び
電氣通信省設置法
の施行に伴う
関係法令
の
整理
に関する
法律案
この
三つ
の
法案
が
内閣委員会
に付託されているのでありますが、
内閣委員会
から当
委員会
応対して、審査のため
連合委員会
を開きたい旨の申入れがありました。開くことにいたして御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
大島定吉
2
○
委員長
(
大島定吉
君) それでは
連合委員会
を開くことに決定いたします。それでは暫時
休憩
いたします。 午前十時四十三分
休憩
―――――・――――― 午前十時五十二分
開会
大島定吉
3
○
委員長
(
大島定吉
君) これより
休憩
前に引続き
委員会
を開きます。購晦日に引続き
郵便法等
の一部を
改正
する
法律案
を議題といたし、審議を続行いたします。御発言を願います。
下條恭兵
4
○
下條恭兵
君 昨日
大臣
の御
答弁
によ
つて大掴み
な点は了解できたのでありますが、
大臣
はそり各款項目に
亘つて
も非常な大鉞を振つて、そうして
赤字
を切詰めたのだという御
説明
であ
つたの
でありますが、私はそれに対する具体的な御
説明
をお願いしだわけですけれども、
大臣
からはなか
つた
わけでありますので、どの部分でどのくらい減
つた
か、例えば
大臣
の
答弁
の中には
労働基準法
に違反するような
厚生部面
なんかの削減をしていると
言つて
おられましたので、そういうような点を詳細に御
説明
を
一つ
お願いしたい。その次には
電氣通信省
と
郵政省
に分れまして、從業員はどれぐらいずつの数に分れて、
郵政省
の方の人員が
総員
何人ぐらいか、それからその
旅費
が計上してあるように思うのですが、この
旅費
は
総員
で割
つた
ら一人
当り幾ら
くらいに当
つているか
という点。 第三番目には昨日私が申上げましたように、例えば
集配局
の
整理
、
つまり
機械化
による
集配局
の
整理
というようなととをして
節約
する余地はないかという私の
質問
に対して
大臣
はそれも組込んであるという御
答弁
でありましたので、そうしたらこれは全國でどれくらいの数を
整理
して、そのために生ずる
節約額
が
幾ら
であるかという点。 第四番目には二十三年度でも
予定
の
收入
に対して九億か十億の
増收
があ
つた
ということでありますが、二十四年度の
收入
見込
に対して多少過少のきらいがありはしないかということは、この
收入
見込
の立て方によ
つて不足額
に相違が生じて來て、そうするとこの値上の基礎は又
変つて來
ると
考え
ますので、この点を一点
お尋ね
したいと思うのであります。 最後に
簡易保險
が
逓信省
から移管になりましても、大した
收入
の
増加
が期待せられないように
大臣
は
答弁
されたように私は
受取つて
お
つたの
でありますが、併し三分五厘であるか、六分になるかということになるとい仮に百六十二億であ
つた
としましても、この
運用
による差額は相当大きくな
つて來
るように
考え
られますので、或いは現在
金利高
の今日、
簡易保險
の方で独自の
運用
をやりますならば、或いはもう少し
收益
も
増加
するのではないかというように
考え
られますので、この点。 以上の点について御
説明
願いたいと思います。
大野勝三
5
○
政府委員
(
大野勝三
君)
最初
にお尋になりました
予算面
においてどういう項目をどの
程度
に切り詰めたかという点でございますが、
昭和
二十三年度の
成立予算
、それは
人件費
は三千七百円ベースでございますし、
物件費
も当時の
物價
でやつてございますが、それを
人件費
は六千七百円べースに直し、
物價
の値上りも勘案いたしまして、いわばこれをそのまま引写しに二十四年度に持
つて來
たならどういう
数字
になるであろうかということを
予算
の
数字
と比較して申上げて見ますと、二十三年度を
標準予算
と申しておるのでございますが、この
標準予算
と較べて見まして、
人件費
におきまして二十三億七千九百万円落ちることになります。又
物件費
のほうにおきましては十一億四千百万円落ちることになります。これだけが
つまり
二十三年度並の
人件費
なり
物件費
なりを出さないで
節約
した額に当るわけでございます。そういうわけでありますので、
具体劇
には細かい点は実はまだこれから
実行予算
においていろいろと
計画
をしなければならない点がございますので、
総額
で
一つ
御了承願いたいと思います。 それから
両者分割
に
なつ
た場合に、
両省
の
人間
がそういうふうな振分けになるかという第二の
お尋ね
でございますが、これは現在まだ
行政整理
でどれだけの
定員
が決定的に決まるかということはその時期に至つておりませんけれども、
予算面
で一應出ております
数字
を元にして申上げますと、
郵政
の方への総
定員
が二十二万五千二百七十八名、
電政
のほうの総
定員
が十八万四千四百五十九名ということに
なつ
ております。もつともこれは
特定局
におきまして、
電氣通信
の
仕事
を受託してやることに
なつ
ておりますが、その方の
要員
は今一
應電氣通信
の
要員
ということに計上いたしておりますので、その点が若干狂つて参ります。 それから
旅費
がどれくらいに
なつ
ておるかという
お尋ね
でございますが、二十四年度におきましては
予算
上
郵政
のほうは十一億八千万円余であります。
電政
のほうにおきましては十一億二千五百万円余と
なつ
ております。これがいわゆる
特別旅費
と称しておるのでありますが、
業務
上随時起つて参ります特別の必要に應じて
出張
をいたします際の
旅費
として、これだけを
見込
んでおるわけであります。その外に例えば
鉄道郵便
の乘務員のごときは勤務上当然
利用
をいたします、或いは
電信電話
の工事をいたしますために、その
要員
が現地に出向いて
仕事
をしなければならない、そうい
つた
ような
旅費
を
特定旅費
と申しておりますが、その
特定旅費
といたしまして、
郵政
の方に二億九千五百万円、それから
電氣通信
の方に三十一億九千九百万円余と
なつ
ております。その
両者
を、
つまり
特別旅費
と
特定旅費
とを合計いたしますと、
旅費
の
総額
は、
郵政
の方は十四億七千六百万円余、
電氣通信
の方が四十三億二千三百万円余と
なつ
ております。これを一人
当り
どれくらいになるかという
お尋ね
でございましたが、仮に
郵政
の方を
只今
申上げました
定員
の数に
特定局
の
電氣通信業務
を受託して障るために、必要な
人間
を
郵政省分
というふうにそちらへ加算をいたしまして、それでそれぞれ
郵政省
の一人
当り
、
電氣通信省
の一人
当り
というふうに出しますと、
郵政省
の一人
当り
の
出張旅費
は五千五百十八円と
なつ
ております。それから
電氣通信省
の方は五万四百八円と
なつ
ております。 その次に
お尋ね
になりました
集配局
或いは
逓送施設等
の改善の
経費
をどの
程度
、二十四年度の
予算
に
見込
んであるかという
趣旨
の
お尋ね
でございましたが、これは先般
お尋ね
になりましたような
趣旨
のことは、実はもう年々引続きその
交通事情
その他が変るごとに新らしい
計画
を樹てて
実行
をいたして参つておりますので、二十四年度におきましても、或いは
鉄道
の新線ができるとか、或いはその他の
交通系統
が変化する、或いは
交通
ばかりではございません、その他の
経済事情
の
変化等
もごさいましようが そうい
つた
通信利用
の見地から
計画
を直さなければならないというような場合がこれは毎年ございます。そこでそうい
つた
ものの
経費
は、例えば
集配逓送部
といたしまして計上いたしております、その
経費
の中で適宜その
施設
を切換えするために一方の
経費
がなくなり、一方の
経費
が殖えるとい
つた
ようなことで、全体といたしましては大体年間に要りますそうい
つた
経費
は
総額
においては大した狂いはございませんが、お説のような
施設
は常時その必要に應じてこれを行い得るようにいたしておるわけでございます。 それから次に今年度の
収入
の
見込み
が少くな過ぎわしないかという
趣旨
の
お尋ね
でございましたが、何さま
料金
の
改訂
をいたします際には、どうしてもこれは或る
程度利用
の減少というものを
見込
まざるを得ないこれは過去の
経験
からいたしましてもそういうふうに
なつ
ておりますので、ただ過去におきましては相当の、
値上げ
の
程度
も今回よりは多少高か
つた
場合が多おございましたので、
利用減
の
見積り
もそれだけ多くございましたが、この三十四年度の、今回の
料金
の
改訂
に伴います
利用
の
見込み
ということにつきましては、大体
料金
が変らなか
つた
ならば前年度、
つまり
二十三年度の
利用
に対して少くとも
五分程度
の
自然増
があるであろう、
五分程度
の
自然増
というものを土台にしまして、それから三分
程度
の
利用減
があるであろう、こういう
見積り方
をしております。そういうわけでありますから、絶対
取扱数
におきましては前年度よりは増えます。そういう見方をしておる。そうしてその中でも葉書のごときは、これは今回は
料金
が据置になりますので、むしろ
利用増
が一割二分あるであろうという
見積り方
をいたしておりますが、全体の
収入
の
見込み
といたしましては、むしろ私共としては果してこれだけの、この
見込み通り
の
予定
の
收入
が上がるかどうか、若干の
むしろ懸念
を持つておる
程度
で、決してこれで
収入
の
見積り
が過少とは実は
考え
ておりません。結果におきまして若しか
收入
の
見積り
が過少であ
つた
という結果が出ますれば、それはむしろ非常に我々としても結構なことでありまして、そういう場合のことを
考え
まして、実は
予算総則
におきまして
取扱い数量等
の
増加
に應じて
收入
が
増加
した場合には、その
増加
を或る
程度
弾力的に
経費
の方に廻し得るような
條項
を加えてございますので、先般
大臣
からの
お話
がありましたように、その
経費
は
一つ
有効に
事業
のためになるように使うようにいたしたいと
考え
ております。
街見込み
はこういたしておりますが、
見込み
以上の
收入
を確保するように一段とまあ全省一致して
努力
をするということはこれはもう当然のことで、その覚悟でおるわけでございます。 それから
保險
の
運用
の問題が、
逓信省
に移管された場合には、どれだけの
收入
増加
になるであろうかという問題でございますが、実は
通信会計
だけから
考え
ますというと、
特別会計
とはこれは別勘定でございますので、その
運用
の問題の利益も損もすべてこれは
簡易保險及び郵便年金特別会計
の方の問題としては当然そこで計算上出て來るのでありますけれども、
郵政特別会計
の方といたしましては、
簡易保險
についての
取扱い
に要する
経費
は必要なだけ、
つまり
実費を
特別簡易保險及び郵便年金特別会計
の方から繰入れて貰う
関係
になります。この方は実は
運用
はどちらでやりましようが差引きどつちもプラスもマイナスもないということになりますので、直接
料金
にはそういうわけでありますから何らの影響も持ちません。併し
簡易保險及び郵便年金特別会計自体
といたしましては、今のような決
つた
低率の利子を貰つておるよりも、自前で確実に融資の
運用
をするというだけで、それだけ
簡易保險及び郵便年金特別会計
に有利な結果をもたらすであろうということは、これは御説の
通り
だろうと思います。
下條恭兵
6
○
下條恭兵
君 私は昨日
大臣
に
お尋ね
しましたのは、こういう
一般
の
物値
が引下げに向うような際に、そういう政策をお採りに
なつ
ておる
内閣
で、
官業
で、而も
煙草
のようなものだと
闇煙草
が出ておる。結局ピースを世界的の品質までに引上げないと
闇煙草
の退治ができない。これは
郵便
の場合は、闇の
郵便局
はできないのでありますから、そういうことで
料金
の
値上げ
何かは
愼重
にやるべきだと
考え
ております。という
意味
で、そういう際に尚且つ上げなければならんというようなことがあるならば、私は非常に画期的な内部の
合理化
もおやりに
なつ
ておられるであろう、こういうふうに
考え
て
質問
しましたのに対しまして、
大臣
からはその
通り
大いにやつておるのだという御
説明
があ
つたの
で、その施策の一貫としまして、私は昨日例に挙げましたように三十年間も無駄に続けてお
つた
という例がありましたから、全國には恐らくまだ
只今総務局長
の
説明
だと、年々歳々
改正
されておるからないという御
説明
でありましたけれども、現実に私共は体験しておる面でもあり、而も昨日
大臣
は私の選挙区にも沢山あるという
答弁
をしておられたからそういうものを今回の
予算
の編成に
当り
まして、徹底的に調査してやつておるかどうかという私の
質問
に対して、
大臣
はやつておるとおつしや
つた
からして、やつてお
つた
からには三十四年度においてどれだけか。こういうことを今
お尋ね
したのでありますから、この点
大臣
の
答弁
と、
総務局長
の
答弁
とは大分食違つておるようでありますけれども、昨日は
速記
もなか
つた
ことであります。し、多分そう悪い
意味
の間違いであ
つた
とは思われませんので、そのままで結構だと思うのでありますが、どうも私
考え
ますと、その
料金値上げ
が昨日も申上げましたように、同じく上げるにしても、これだけ上げなくてもいいのじやないかという氣持がしますのと、それから或いは上げなくても、やれる場合がある。例えばここに
郵政省
の場合に、
旅費
が一人五千五百円という
旅費
につきましても、非常に
鉄道運賃
なども更に上がることでありますけれども、
一般
の民間の
事業
を見るとなかなかこれだけの
旅費
は必要としないと思うのです。ここで仮に半分に切り下げられますならば、
赤字
の四十八億何がしがうんと
減つて來
る。こういう面がまだ各
方面
に檢討すれば出て來るのではないかというような氣がいたしますので、いろいろ
お尋ね
したわけでありますが、
あと資料
も頂いてありますことでありますので、私の質疑はこれで打ち切りにいたします。
千葉信
7
○
千葉信
君
大臣
がお
見え
になりませんので
武藤政務次官
に
お尋ね
いたします。私率直に申上げますと、実は
郵政省
において
独立採算制
を堅持して行くということは、これは今後においてもこういう問題が頻繁と起
つて來
るのではないか。特に今日の
料金値上げ
の問題に対しては、これはむしろ
両省
に分割して、そうして而も
独立採算制
を採つて行くというあの
最初
の
出発
にそもそも、大きな誤算があ
つたの
ではないか。当時からすでに今日のような
料金値上げ
をしなければならないという原因があ
つたの
ではないか。御
承知
のように
郵政部門
においては、従來においても大体
採算
ということがむずかしい
状態
にあ
つた
。このように私は
考え
ているわけであります。御
承知
のように
逓信事業
が
特別会計
に移行せられましな当時は、どうしても
一般会計
と切り離さなければこの
通信事業
の
施設
の拡充ということも困難であるし、
從つて
これは長期に
亘つて
の建設の
計画
をするには、
特別会計
に移行しなければいけないというので、その
立場
からこれを
特別会計
の方に移行されたわけでございますけれども、併しその後継続して
一般会計
に対して八千万円という巨額の繰入れ金をやつておりました
関係
上もありますし、それから又一方は戰災その他で
相当施設
が破壞せられたというようなこともあり、更に又こういう
一般会計
の繰入れ金のために
事業施設
が十分に拡充できなか
つた
。そういう形のまま今度は突然こういう
独立採算制
という形を取つて、而も二省に分割して、
郵政関係
が、
電氣通信関係
に比べてより不利な
状態
において
事業
を継続して行かなければならない。
從つて両省分割
の問題が起
つた
当時我々の
立場
としては、
電氣通信省
の方はとにかくとして、
郵政省
の場合には当然これは大きな
行政整理
という問題にぶつかるか、さもなければ一方においては
料金
の
値上げ
というものが当然起
つて來
るのではないか。これに対して
逓信当局
はどういうふうに
考え
ておるかということに対して、実は最近も
逓信大臣
は公式の席上で我々もこの問題を解決するために
行政整理
や、或いは又
料金
の
値上げ
ということは取りたくないということを
言つて
おられますけれども、しかしやはり具体的にはこういう形で
料金値上げ
をしなければならない段階に追込まれて來ておるわけです。併し私はやはり根本としては、
將來
においても
独立採算制
を堅持する限りこういう問題はしよつちう起るのではないか。例えばさつき申上げますように
独立採算制
に移行された後の形を
考え
る場合、これらの
福利厚生施設
なんという問題についても、これは同じ
官業
であ
つた
ところの
鉄道
に比へても、比べものにならない形に追込まれて來ておる、こういうふうになると、これは恐らくは今後はどうしても改善しなければならないということは、これは必至の問題として起
つて來
るわけですが、そういう場合においてもやはりそれでは
郵政関係
の
料金
を更に
値上げ
して、これを賄つて行くということになると、これは
郵政事業そのもの
の性質から
言つて
、この
公共性
なり、或いは文化的な要素という
立場
から行くと、こういう
独立採算制
を強行するために、どうしても
料金値上げ
をしなければならないという結論が出た場合でも、やはりこういう
料金値上げ
ということは、
公共性
や文化の向上という
立場
から相当
愼重
に
考え
なければならない問題だと思う。そうなれば、この
事業
の
公共性
という
立場
から言いましても、
採算
を無視しても
事業
を拡充しなければならないということが当然生じて來るだろうと思う。その場合に一体どこまでもこの
独立採算制
を強行して、更に第二次、第三次の
値上げ
という形に結び付いて
考え
られる場合、
將來
この問題について大きく
考慮
するという必要があるというので、
一般会計
からの必ず何がしかの繰入という問題について
逓信省当局
としては
考え
ておられるかどうか。このことについての率直な御
答弁
をこの際承つて置きたいと、かように存じます。
武藤嘉一
8
○
政府委員
(
武藤嘉一
君)
千葉委員
にお答えいたします。ざつくばらんに申上げまして、お説のように
独立採算制
を堅持して
行つて
も、今後果して
値上げ
を実施することが再びありはしないかということの御
懸念
に対しては、或いはさような点がなきにしも非ずと思いまするが、併し少くとも
逓信省
といたしましては、今後できるだけ
事業
の
合理化
を図りまして、そうして又
機構
の
簡素化
を図り、併せてサービスを落すことなく
努力
する
考え
であります。お説のように
郵便事業
だけについて申せば、我が國ばかりでなく、
合衆國
におきましても
郵便事業
だけは大きな
赤字
を出しておるのでありまして、この点は私は
千葉委員
のおつしやる
通り
、若しも
郵便事業
が公共的なものであるならば、やはりこの或る
程度合衆國
に見るがごとき
赤字
の発生することも止むを得ないことではないかと思います。併しながら我が國といたしましては、何分にも
國家経済
全体が非常に今や
不足
を告げておる
状態
でありまするので、少くとも
逓信省
だけといたしましても極力
努力
をいたしまして、
只今
申しましたように
独立採算制
の実現を期したい
考え
であります。
千葉信
9
○
千葉信
君
只今
の御
答弁
に対して私又
あと大臣
がお
見え
になりましてから御
質問
いたします。
大島定吉
10
○
委員長
(
大島定吉
君)
速記
を止めて下さい。 〔
速記中止
〕
大島定吉
11
○
委員長
(
大島定吉
君)
速記
を始めて下さい。
千葉信
12
○
千葉信
君 実は
設置法
の一部
改正法案
の
提案理由
の
説明
の中に、
地方機構
については、
從來
と
変つた考え
は持つておらないという
説明
がございましたが、去る二十三日の放送によりますと、何か
本省
の中で丁度アメリカで取られているような第四等
郵便局
というような
出張
所を設けるという
意味
の発表があ
つた
そうでございますが、これは事実でございましようか。若しそれがあるとするならば、
設置法
の一部
改正
についての
提出理由
の
説明
と聊か
食違い
があるように
考え
ますが、如何がでございますか。
武藤嘉一
13
○
政府委員
(
武藤嘉一
君) お答えを申します。
地方
の
行政機構
については、
法律
に特に定めずという文句が
確か提案理由
の中にあると思いますが、この点については
政府委員
の方から詳しく御
説明
申上げるつもりであります。尚
只今お尋ね
のありました第三点の簡易なる
郵便所
を設けるということについては、
只今考慮
中でございます。
大島定吉
14
○
委員長
(
大島定吉
君)
速記
を止めて下さい。 〔
速記中止
〕
大島定吉
15
○
委員長
(
大島定吉
君)
速記
を始めて下さい。
小澤佐重喜
16
○
國務大臣
(
小澤佐重喜
君) 今回の
値上げ
は
独立採算制
のために止むなく
値上げ
することはたびたび申上げた
通り
であります。では今後更に
独立採算制
を堅持する上において、
値上げ
をするような時期が來るのではないかということに対する
お尋ね
だそうでありまするが、たびたび申上げました
通り行政整理
をいたしましても初年度においては予想の三、四〇%ぐらいしか
節約
にならんのであります。
從つて本年度
におきましては約十五億から二十億の
節約
しかできませんが、平年度に参りますと、大体五十億の節減ができると思うのであります。
従つて來年度
は今年度よりもこの
状態
で進みましても、三十億或いは三十数億の
ゆとり
ができると思います。この
ゆとり
をどうするかというと、今年度において極度に
職員諸君
の
福利施設
の減らしたものを、今年度を併せたものも
來年度
は大々的にやりたい、こういう
考え
で
職員諸君
にはお氣の毒でありますが、今年は
節約
が十分できませんから我慢して貰うという方法に
なつ
ておりますが、
來年度
においてはそれを埋め合せをする、そういう
一つ
の
ゆとり
を持つて
將來
の
独立採算制
に臨んでおりますから、今後少くとも
独立採算制維持
のために値上を再びするということは全然
考え
ておりませんし、しないつもりでおります。
新谷寅三郎
17
○
新谷寅三郎
君 私は
大臣
に
一つ
お尋ね
したいのであります。
大臣
はこの前に
委員会
でしたか、打
合会
でしたか、
お尋ね
いたしましたが、
大臣
は調べた上で
答弁
しようというような
お話
があ
つた
ように思いますが、小さな問題かも知れませんが、要するに
現業員
と
官業員
との
関係
ですが、どうも
行政整理
を一方でやろうというのですが、どうもそれに一方で
地方
の小さな局で、私に言わせれば徒らにというように言いたいのですが、課をむやみに置いておる。最近そういう
傾向
があるのです。この前にも申上げたように、百人そこそこの局で
三つ
も課を置いておる。今までなか
つたの
ですが……急に今度は分課を拵えて課を
三つ
置いたというようなところもありますし、御
承知
のように
地方
の局になりますと、
電信
の如きは
郵便局
の
一つ
の課に過ぎなか
つたの
です。六、七〇人くらいの
電信
の
要員
があれば……、それを今度は
両省
に分離されるというので、
電信局
というものを置いて、そこへ又課を二つとか
三つ
置いておるようですが、そういう
傾向
を採つておるわけなんです。現在の
逓信省
のやり方は、これは徒らに
官業員
を殖やして行きますと、結局
現業員
の
定員
を食つておると思うのです。
定員
全体として殖えないのですから、
現業
の人達を引掛けて
官業員
の課長とか何とかというものを拵えるということにしかならないのです。これは相当にこの
状態
をお続けになりますと、これは問題になると思うのです。一方で
料金
の
値上げ
をしなければならない、一方で
行政整理
をしなければならんというので、
官業員
だけ徒らに殖やして行くというだけで、どうも
現業員
を督励して行く、或いは監督する
官業員
の数というものはどこを見ても大体
程度
が決まつておるだろうと思うのです。
ただ局
に
なつ
たから課を拵えるのだとかいうような、機械的な
考え
でや
つたの
では、むしろ逆効果が多いのじやないかと思います。その点についてお調べに
なつ
たでしようか。その点については私は
將來
はこういりた問題は
考え
て頂いて、むしろ現在のものでもできるだけやるならば
整理
されたらいいだろうと思うのです。そういう点についてお
考え
を伺いたいと思います。
小澤佐重喜
18
○
國務大臣
(
小澤佐重喜
君) この問題については
新谷
君から度々御
質問
があつて、私も御
承知
の
通り
この
方面
にはあまり詳しくないので、
答弁
を留保してお
つたの
ですが、その後
関係局長
からも
意見
を聞きましたし、同時に現場をやつておる、
先達て機会
がありまして
局長
なんかにも聞いて見たのですけれども、
局長
なんかの
意見
は、百人以上になると、
從來
の
主事制度
よりも、却つて能率的にいいという
局長
もありますし、又
本省
の
労働組合
の人が來たときに、こういう
意見
があるがどうかということも聞いたが、その問題については必ずしも反対ではないという
意見
もありましたが、要は私自身には分らないのです。むしろ
新谷
君の方が御
経験
があるし、詳しいので、待つて
新谷
君の
意見
は相当尊重して、今度の新らしい再
出発
になる、
電氣通信省
、或いは
郵政省
を設置する場合には
考慮
に入れて、できるだけそれを設けることがふさわしい局には設けて、それから現在ありましてもそれを設けることによつて却つて屋上屋を架して、事務の煩雜する、いわゆる他の労働者の労働を強化するという事態の生ずる虞れのあるものは、極力
新谷
君のお
考え
の
通り
整理
して行きたいと
考え
ております。要は具体的の問題にぶつかりまして、そうして
新谷
君の御
意見
を入れて実際面に現わす、こう
考え
ております。
新谷寅三郎
19
○
新谷寅三郎
君 今のところはそれ以上は無理かと思いますが、
將來
の問題といたしましては、今
お話
に
なつ
たように具体的の事情に應じてやつて行くという
お話
、それで結構だと思います。私こういう声を聞いております。又二、三の地区を見ますと
局長
なども困つておる。七十人ぐらいのところにいろいろ
現業
でない雜用をする人などが入つておる小さな課を置いておるが、むしろ
現業
の方は宿直などがありますから、そういう
方面
の人を殖やして貰う方が能率がよくなるのだが、それをむしろ課長を誰にする、主事を誰にするかということで困つておるというような実情もあるのです。これは現実に見た例です。それで
一般
的の問題として先程も申しましたように、
行政整理
の
関係
、
料金
値上の
関係
から、これは徒らにそういう
官業員
を殖やして、むしろ肝心の第一線の
現業員
を弱化するというような方法は、これは
大臣
の御存じのことでないと思いますが、事務当局としてはやり方を
考え
て貰いたいと思います。 それから
料金
引上について、今
独立採算制
のことで大体方針の御
説明
があ
つたの
ですが、これはおつしやるように
郵便
関係
では
独立採算制
というものはむずかしいと思います。而し國民の側から見ると封書が上げられるとやはり相当響くだろうということを
考え
なければならないのですが、ここで内容を見ますとやはり政策
料金
というものを相当織込んでおられる。
從來
もありましたが例えば新聞
関係
のようなものの政策
料金
の決定というものにつきましては、今後
独立採算制
でやつて行かれる場合に公共的色彩の強いだけに、政策
料金
というようなものも相当又
一般
から問題になると思います。公共的の
方面
からいうとそうい
つた
ものをもつと強化して行かなければならんということになるのですが、新聞、書籍などはこれでも相当反対が來ておる。といつてこうい
つた
ものを余り上げて行くということは、政策的に見て面白くないということになるのですが、一体こういう
郵便
の政策
料金
の決定されるときに、もう少し
一般
の声を聞いて、それは國会があるから國会でやればいいということになりましようが、もう少し
一般
の声を聞いて決められた方がいいじやないかというような氣がします。その点についてなにかお考があるでしようか。
小澤佐重喜
20
○
國務大臣
(
小澤佐重喜
君)
お話
のように
郵便
料金
をいじるというようなときには、國民の生活に非常に直接の響影がありますから、勿論國会もございますけれども、國会に出すいわゆる案としても相当吟味しなければならんと思います。従つて運輸省あたりでは
鉄道
審議会というものがありまして、必ず運賃というような重要な問題は、その審議会の各層から出た各種委員の
意見
を聞いて、最後の決定は國会に出すということに
なつ
ております。従來御
承知
のように
逓信省
にはそういう機関がなか
つたの
でありますが、今度
郵政省
ができますと
郵政
審議会というものを作りまして、各層から選任された委員によつて諮問機関的に
意見
を聞くことになると思います。私共は民主的に且つ廣く知識を深めるということにおきまして、中に入つておりますと、うちの
一つ
の固
つた
知識に
なつ
てしまつて、外部から見た場合に非常に違
つて來
る場合もあると思います。又一度國会に出されると政府の面子などからできるだけ動かさないで行くという氣持がありますから、今
新谷
君がいわれたように、省議を決める前に民主的に
一般
の声で参考にされるものは参考にして、これで動かないのだという確信の下に國会に出すことがむしろ適当じやないかと
考え
ております。尚制度上は今申しましたような形でありますが、その
運用
に
当り
ましても、今後こうした重大な議案に際しましては、御
意見
のような方向に向つて、
運用
の上にも極力誠意を持つて進みたいと思います。
新谷寅三郎
21
○
新谷寅三郎
君 今の
お話
は、今度できます
郵政
審議会ですね。あの
郵政
審議会を、ちようど
鉄道
審議会のように、
料金
問題などに関してはあそこに諮問されておりますが、勿論この
郵政
審議会の決定は、
大臣
が國会に提案される場合に極力それを尊重して、そのラインに副つて出す、こういうように了解してよろしいですか。
小澤佐重喜
22
○
國務大臣
(
小澤佐重喜
君) そうです。
新谷寅三郎
23
○
新谷寅三郎
君 それからもう
一つ
大臣
に伺いたいことは、今度そういう
法律案
が出て來るかと思つて待つているのですが、逓邊
関係
の
法律案
ですね。御
承知
のように、
郵便
の逓送、これは全國に
亘つて
おつて、非常に大きなものだと思うのです。多分現在もまだ何と言いましたか、日本逓送と言いましたか、
郵便
逓送と言いましたか、
逓信省
の外廓の
一つ
の会社が全國的にやつておるのです。これは殆んど独占的な形でやつておるのですが、
事業
の性質上或る
程度
独占的にならざるを得ないだろうと思います。思いますが、こうい
つた
ものを全國一本でこれでなければいかんというふうな恰好でやることがいいか悪いか、これは又別な角度から問題があると思うのです。
逓信省
の
関係
、
逓信事業
から言いますと、成るべく
料金
が安くて、そうして確実に運送をして呉れれば、それで事足りるのであります。今の逓送の会社はその條件に嵌つているだろうと思いますけれども、他にそういうふうなものができた場合に、或いはやろうとする場合に、それを阻止する必要もないかとこう思うのでありますが、今後今の会社と同じようなものができて、仮にその会社に委託するといたしまして、そういう場合に、同じような條件でもつてやらして、両方競争させて、そうして成るべくサービスを上げさせるというふうなことの方が、むしろ望ましいのじやないかという氣がするのです。これは先般運輸省
関係
でも、例の工事
関係
につきまして私いろいろ
意見
を述べたことがあるのですが、運輸省の方では、工事
関係
の方を独占的な形を改めて、
一般
的に電化工事等を解放するということにな
つたの
ですが、
逓信省
を見ておりますと、まだ今申上げておるような形が依然として残つておる。これについて、何か改められるようなお
考え
はありませんか。
小澤佐重喜
24
○
國務大臣
(
小澤佐重喜
君) 実は
郵便
物委託
法案
というものを起草いたしまして、この内容から言いますというと、今
新谷
君の
お話
のように、
從來
のいわゆる行き掛りというものを一切去つて、少くとも
郵便
物の輸送に從事するにふさわしいという一定の資格のあるものは、まあ毎年というわけには行きませんけれども、一定の年度ならば年度を決めまして、堂々と公入札で決めまして、そうしてその会社が一定の期間、一定の
料金
で請負うということに
なつ
ておりますので、この
法案
が通過しますれば、当然
お話
のような結果に
なつ
て参るのであります。現在要綱は、閣議でも決まりまして、
関係
方面
の了解を得つつあるのでありますが、
関係
方面
のセクシヨンの中でもいろいろ
意見
の異なるものがあつて、今その調節をいたしておるようであります。まあ日本政府の中でも多少
意見
はありましたが、これは何とか決まりが付くと思つております。できるだけこの國会に出したいと思つて、一生懸命その
意見
の相違の調整に努めておるような次第でおりまして、これができますれば、
お話
のような
通り
の結果になると思います。
小林勝馬
25
○小林勝馬君
大臣
にちよつとお伺いして置きたいのですが、第一種、第三種、第四種、第五種その他
値上げ
をされるのに、第二種だけ据え置きせられて、恐らく第二種に第一種が殺到して來るのではないかと、そうした場合でもこの
値上げ
はおやりにならないのか、現状据え置きのままでおやりになるのかどうか、はつきりお伺いして置きたいと思います。
小澤佐重喜
26
○
國務大臣
(
小澤佐重喜
君) 私は、何と申しましようか、
つまり
封書の方の
利用減
が單に葉書の方に來るばかりでなく、それ以上に私は葉書の
利用増
になるのではないかと、こういうように見透しを付けております。
予算
はそこまで行きませんけれども、私の
考え
では、單純な封書の
利用減
が葉書に來るというばかりではなく、今までよりも
利用
度が殖えるのではないかと、こういう
考え
を持つております。まあ
予算
のときにも、できるだけ殖したらどうかと言
つた
ら、できるだけ現実的な
予算
にして置いてそれ以上殖えるのは結構だからと言うので、私の
意見
は引つ込めたのでありますが、
從つて
私としては、今の
予算
以上に葉書の
利用
度は殖えると
考え
ております。併し殖えます場合におきましても’大体これで
一つ
の
独立採算制
がとれるのでありまするから、今の
料金
を又直ちに
値上げ
するというような
考え
は持つておりませんし、殊に昨日衆議院の公聽会、即ち参考人の
意見
などもありましたが、例えば昔
煙草
の値段を、バツトというものを労働者に特別に安くしてお
つた
。こういうような措置は非常に面白い措置であつて、やはり
郵便
の場合でも、大抵は葉書で足りるのだから、大衆の用は一應葉書で足りるのたから、そういう大衆に直接
関係
のあるところの葉書というものを安くするところに
公共性
も出て來るのではないかというような陳述もありましたが、私が葉書の
値上げ
をしないという最後の決心をいたしましたのも、その
趣旨
なんでありまして、仮に
利用増
が相当ありました場合でも、
考え
方がそうした
趣旨
でできておるのでありまするから、これを
値上げ
しようという
考え
は持つておりません。
小林勝馬
27
○小林勝馬君 それから昨日と重複したようなことになるかも知れませんが、昨日の
予算
の中で、私廣告
收入
を三億と申上げたのが、一億三千万と、
電氣通信
の三千万の誤りでございましたから、ここで訂正してお伺いいたしますが、
電氣通信
の方は僅かに三千万で、
郵政省
の方が一億二千万の
收入
と、四倍の
収入
を見積られたのはどういう
関係
に
なつ
ておりますか伺いたいのと、それから
電氣通信省
の廣告
収入
が余りに過小であるように私共は思うのでございまして、昨日もお伺いいたしました電柱の廣者その他、現在まで警視廳で行
なつ
ておりまする警察
電信
の電柱に廣告をやらしておるのでございますが、ああいう過去のや
つた
経驗からいたしましても、これは相当の
收入
を上げ得るのではないか。現に先般の旭通信興業あたりからの参考資料を見ましても、五億くらいの税金が上り、尚又
逓信省
が同額の権利金と申しますか、
收入
を得れば、十億くらいの
收入
が上り得る。それを三千万に止めて置かれるということがちよつと腑に落ちない点でございまして、尚この
收入
を上げました結果は、怒らく今
電氣通信省
関係
におきましても、
郵政関係
におきましても、厚生面に非常に少い。こういう面に向ける金が、少くとも五億、十億という
收入
が出て來るのでございますから、早急に、二省分割の
設置法
案が通過した曉には直ちにおやりになる御
予定
かどうかを伺いたいと思います。
小澤佐重喜
28
○
國務大臣
(
小澤佐重喜
君) 昨日も小林君にお答えいたしました
通り
、この廣告制度は、
逓信省
といたしては初めてのことでありまするが、殊に廣告を具体的にどういうふうにするというところまでは決つておりません。
從つて
、今後省令若しくはその他の規則という名目で具体的な廣告方法に対する檢討を続けようと思つておりまするが、
從つて
そういうような、ただ廣告をやるというだけの
考え
で
予算
に組んだものですから、勢いこの
見積り
から見ますというと杜撰そのものであります。この廣告料の
収入
は少なく見ておけば間違いないということがこの少額の
予算
でありますけれども、我々は
予算
がこう
なつ
ておりましても、決して入る
收入
を少なく抑えて安心しておるという
趣旨
ではなくして、
お話
のように厚生
施設
、医療
施設
等はいくら金をかけてもかけ切らん程大きな
仕事
が沢山ございますので、極力
収入
を殖やしまして、その方に持つて行きたいと思つております。尚この
郵政関係
が多くて、通信
関係
が小さいというような問題は、大体その葉書の隅の方に小さな廣告、五分か三分ぐらいの廣告を付けまして、この
収入
を相当見てお
つたの
であります。ところが最近に
なつ
てポストの背なか、或いは前の方に出したり、或いは御指摘の
電信
柱に出すというようなことになりますと、又
電氣通信
の方が相当大きくな
つて來
ると思います。
從つて
予算
は一應これで済んでおりますけれども、我々は今
お話
のように資料を十分檢討いたしまして、それをフルに活用するように進んで行きたいと
考え
ております。
從つて
規則も
只今
所管の方で段々
考え
中であります。而も現在申請、或いは希望者も相当沢山ございますので、これをどういう方法で選択するか。或いは一元的にやるか、
地方
別にやるか。或いはこれを
將來
運用
する場合に、どういう形でやるかということも今檢討中でありますが、少なくとも六月一日までには、これに対する施行細則を決定いたしまして、速かに増収を図るような方途を講じたいと
考え
ております。
大島定吉
29
○
委員長
(
大島定吉
君)
速記
を止めて。 〔
速記中止
〕
大島定吉
30
○
委員長
(
大島定吉
君)
速記
を始めて。では本日はこの
程度
で散会いたします。明日は午前十時から証人を喚問したいと思います。御出席を願います。 午後零時三十五分散会 出席者は左の
通り
。
委員長
大島 定吉君 理事 中村 正雄君 小林 勝馬君 委員 下條 恭兵君 深水 六郎君
新谷寅三郎
君 千葉 信君
國務大臣
逓 信 大 臣
小澤佐重喜
君
政府委員
逓信政務次官 武藤 嘉一君 逓信事務官 (
総務局長
) 大野 勝三君 逓信事務官 (郵務
局長
) 小笠原光壽君