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説明員(
最上孝敬君) それでは問題をざつと一
應御説明申上げます。
この前申上げたのは確か直接私共の本
支所で
扱います
資金八千万円の
配分のことまでだつと思います。その後尚
代理所、即ち本
支所のない小
都市におきまする
代理所の
扱いとして三千百二十万円を
配分いたしました。これが大体六月及び七月分という目安で
配分したのでございますが、尚八、九月分につきまして最近
配分をいたしたのであります。これはこの前の
委員会におかれましても早急に
資金の出し得る限り
配分をするようにという
お話がありましたので、その御
趣旨を体しましてしたのでありますが、全体で一億九千二百八十万、今までの前に
配分したのと合せますと三億四百万となるわけであります。この一億六千万、それから
代理所扱いが三千二百八十万としたわけであります。これを
配分いたしますについて我々が考えました点を一
應申上げておきたいと思います。
これは第一のときにも大体似
寄つた考え方をしたのでありますが、なんと申しましても
資金が非常に少い。私共の
見積りでは大体年間四十億くらいの
資金がありませんとどうしてもや
つて行けない。それでも勿論十分とは申せませんが、どうにかこうにか
中小商工業者の立直りにお
手傳いをするということが、どうしても四十億なければできないだろうという
見積りでございますが、ところが私共に許された
資金を本年中
最後まで
見積つても四億くらいしかない。現在のところでは三億程度しか
都合がつかないのであります。これはどういたしましても私共の直接の本
支所のあります所で、先ずこれを
使つて後止むを得ないところを若干
代理所の方へ廻すより仕方がないということで、
只今申上げました
通り、直接
貸付の
配分を一億六千万としたのであります。これを又各店に即ち各
地方にどういうふうに分けますかということにつきまして、大体
申込の額、それぞれの店で受付けました
申込の額を
一つ標準にいたし、それからもう
一つはその店のあります
都市近傍の
人口により、もう
一つはその店のこれを
処理いたしますために配置し得る
人員、
支所の
人員、この三つを考合せていたしたのであります。これにつきましてはいろいろ私共の内部においても
議論がありまして、
申込額だけによればという
議論も若干ありましたが、併しこの
申込額というものは非常に
浮動性がありまして、例えばその店で非常に締めてかか
つて宣傳も成るべく手控え、とても
資金がないので、又
人手がないので消化し切れないという
見通しの下に、なかなかこの
貸付がむずかしい、余程いい
仕事でないと
資金が廻りませんということが申しておりますと、これが非常に少く、これに反しまして簡單に借りられるというような、これは私共の方から申す考えはないのでありますが、いろいろ
報道機関の方からそういうふうな
報道がなされますと、その
地方には非常に
申込が多くなりますので、必ずしもその
申込額というものが本当の需要に應じた
配分をなすべき基準にならないということから、むしろその
都市の
人口乃至はその
都市における
商工業者の数というようなものを
標準にした方がいいのではないか、こういう
議論が随分ありますので、
申込額だけによらず
都市の
人口それからもう
一つは幾らそこの
都市の
人口、
申込が多くても私共の方として今急速に
人員を配置して
処理し得るような体制を整え得ない、これは早急の、昨今の問題といたしましてそういう手配ができない
状況にあります。そこで
支所の現員、
人員というものを入れまして、これを今回は
申込額五〇%、それから
都市人口三〇%、
支所の
人員二〇%と、こういうような重味を與えまして、そうして全体を平均した
割当額というものを算出したのであります。尚この
割当額をラウンド・ナンバーに直しまして、又若干各所の
事情を織込みまして少しずつ訂正して
支所の
割当額といたしたわけであります。これを本日お手許へ配布するような手配がつけばよか
つたのでありますが、そこまで至りませんでしたので、後程御覽に入れたいと
思つております。