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1949-10-24 第5回国会 参議院 厚生委員会 閉会後第7号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十四年十月二十四日(月曜日)    午前十時四十四分開会   —————————————   本日の会議に付した事件 ○小委員長報告派遣議員報告調査報告書に関する件 ○継続調査に関する件   —————————————
  2. 塚本重藏

    委員長塚本重藏君) これより委員会を開会いたします。最初委員の異動について御報告申上げます。前回紅露みつ委員が辞任に相成りました。その補欠といたしまして、藤森眞治氏が厚生委員になられましたので、この機会に御紹介申上げます。
  3. 藤森眞治

    藤森眞治君 よろしくどうぞ。
  4. 塚本重藏

    委員長塚本重藏君) それではこれより議事に入ります。
  5. 山下義信

    山下義信君 社会事業団体及び施設整備に関する小委員会報告をいたしたいと存じますが、よろしゆうございますか。
  6. 塚本重藏

    委員長塚本重藏君) 御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  7. 塚本重藏

    委員長塚本重藏君) 御異議ないものと認めます。
  8. 山下義信

    山下義信君 社会事業団体及び施設整備に関する小委員会は、休会社会保障制度調査の一環として設置せられまして、先ず当面の問題といたしましては、御承知のごとく愛兒の家事件なるものが発生いたしましたので、この調査をいたした次第でございます。休会中両三回開会いたしまして、各委員の熱心なる御調査、御努力を得まして、本問題の調査に当りましたのでございます。尚お木村、草間両專門員政安、戸川両調査員、澁江、林両部員と、それぞれこの問題につきましては、調査事項を分担に相成りまして、相当広汎なる且つ綿密なる調査の御協力を得ました次第でございます。大要の御報告を申上げる次第でございますが、詳細は速記録によりまして御承知を願いたいと存ずるのであります。  要点だけを申上げますると、この問題は閉鎖機関である交易営団にあります纖維製品社会事業資金といたしまして拂下げを受けまして、而してその処理をいたしまする間、相当長期に亘りまして、関係者が、いわゆる食い物にしておつたということが、実は事件の真相でございます。且つ又、受益者団体として挙げられてありまする七種の団体は、この仕事に関しましては、全く無能力、無方針、且つ又無気力でございまして、比較的大規模な規格でありまするに拘わらず、これが正確な遂行ということに関しましては、全く無責任状態にありましたことは遺憾に堪えない次第でございます。且つ又、政府関係といたしましては、厚生省文部省等が特に関係方面の指示によりまして、適正且つ合理的な運びをいたしますよう、これら両省監督或いは協議を受くるようにというような示唆もあつたのでありますが、実際といたしましては、殆んど関係者が独断で不正確な処理をいたしておりましたために、世上に大きな疑惑を與えましたことは、全く遺憾の次第でございます。小委員会調査をいたしました結果、次のごとき所見を御報告申上げることにいたしたいと存じます。  第一点は、本件は戰後における大規模なる社会事業資金造成計画であつたという点が着目されます。然るにこの計画は先に申述べました通り、すべて職業ブロカーによつてなされたということであります。第二点といたしましては、而もその狙いは不純でありまして、長期間関係者がこの問題によつて生活をしておつた生活の具に供しておつたということは争うべからざる事実であります。第三点といたしましては、社会事業団体の側におきましても、彼ら又易々としてこの職業的ブローカーと馴合い的、合作的態度であつたことは頗る遺憾でありますること、即ち利益団体がその利益の分け前にのみ眩惑いたしまして、この計画に盲従いたしておつたのであります。而も受益者団体は、この資金によりましていたすべき何ら具体的事業計画を持つていなかつたということは驚くべき次第であります。又拂い下げ以後の処置につきましても、受益者団体の方におきましては一向に無関心でありまして、関係者の要求のまにまに、間々委任状或いは契約書等を作成いたそうとしておりましたような、極めて放漫な態度でありました。田辺某のごときは、キリスト教社会事業連盟分室主事という名をキリスト教団体は與えて置きながら、一向に監督というようなことはいたしておりません。更に売却処分顛末等につきましても幾多の疑問があります。バザー経費の過大でありますこと、関係者の要した経費と称しておるその経費の莫大でありますこと、残金売上金不明額も頗る巨額でありますこと、殊に残金処分売上金の中で一千数百万円の金が現に行方不明になつておりますことであります。而してこれらの不当な隠匿利得は、数人の中心人物が費消しておる形跡が顯著であります。又受益者団体に交付すべきいわゆる益金なんかの保管も曖昧でありまして、いずれ本事件刑事事件としての追及は免かれないと想像されるのでありますが、我々は東京経済調査庁調査妥当性を認めているものでありますが、且つ閉鎖機関関係者処理につきましては、若干遺憾の感じを持つものであります。閉鎖機関のすべてを通じまして、こういう処理状況がいかがわしいことは、最近もうすでに指摘されておるのでありますが、交易公団の纖維品の本拂下問題のごときも又その一例であつたわけであります。併しながらすでに本件が問題になりまするや、受益者団体につきましても、その不注意でありました点につきましての十分な反省が伺われるのでありまして、我々は今後の是正に俟ちたいと存ずるものであります。同時に厚生省文部省におきましても、本件の終末につきましては両省協議の上云々という條件もあるわけでございますから、十分御監督を願いたいと存ずる次第であります。本事件につきまして我々は次の処置を必要と認めるものであります。厳密なる清算をなさしめること。関係者経費拂下げに直接関係した者のみに限定すること。隠匿不当利得は弁償せしむること受益団体資金使途を嚴に審査すること。共同募金に一部を繰入れること。本件顛末を公表せしむること本件を契機として社会事業団体及び施設粛正を図ること。以上の所見でございます。  関連いたしまして小委員会といたしましては、草葉委員姫井委員岡本委員竹中委員等の御所見のごとく、この愛兒の家は單なる一つの緊急調査問題として取上げました問題でございますが、もつと本質的に社会事業団体及び施設の今後のあり方につきまして深く検討し、且つ又緊急にこの対策国会としても、厚生委員会としても考究して行かなければならんという所見に一致したのでございます。それはすでに社会事業の勃興の機運にありますこの態勢に対しまして、民間社会事業奬励保護、或いは粛正というようなことの必要を痛感するものであります。東京都におきましても、すでに社会事業取締條例を出したということでありますが、これらにつきましても相当考えて行かなければならんと存じます。殊に公的扶助拡大強化方向にありまする際、民間社会事業あり方一つ方向を與えるということは緊急欠くべからざる問題であると存じます。従いまして社会事業基本法の立法は、すでに厚生委員会におきまして懸案になつておりまするこれらの問題の促進を図りますること、或いは各種中央社会事業団体整備統合を断行いたします機運にもあると考えるのでございます。殊に宗教関係社会事業につきましては、小委員会においては文部当局の説明を聞きましても、宗教団体に対する監督権の欠除いたしております点から考えましても、これら宗教団体の行います社会事業に対しましては、文部省としては監督ができなくても、厚生省としては十分これを指導することができるし考えるのでありまして、それらの宗教団体のやつております社会事業施設というものが凡そ二千五百前後あるやに推察されます。相当大いにやつて貰わなければならんのでありまして、同時に相当指導して行く必要があると考えるのであります。且つ又これらの重要問題に関しまして、民間の権威ある各界の代表者社会事業関係代表者意見を十分聽取いたしまして、厚生委員会といたしまして、これらの関連いたしまする対策を講ずる必要があることを痛感するものでございます。第六国会におきましては、引続きましてこれら重要な社会事業団体及びに施設整備に関する問題を特に取上げまして、本小委員会のごとき小委員会を経続設置せられまして、十分現下のこれら緊急な問題の対策を推進して参りたいということが、小委員会の一致いたしましたる意見でございます。以上を以ちまして報告といたします。
  9. 塚本重藏

    委員長塚本重藏君) 山下小委員長只今報告につきまして、御発言ありませんか。
  10. 中平常太郎

    中平常太郎君 休会中にこの社会事業整備に関する小委員会ができまして、熱心なる御討議を続けられて、そうして本日その提案をこの厚生委員会に御発表になつたのでありまするが、もはやこの問題は質疑というようなことはもう通り越しておると思うのでありまして、直ちに意見発表をいたしてよろしうございますか。    〔小杉イ子君「異議あり」と述ぶ〕
  11. 中平常太郎

    中平常太郎君 それでは私は意見のときに……。
  12. 藤森眞治

    藤森眞治君 私は長くこの厚生委員におりませんでした関係上、只今初めてこの報告を承わりました関係で、或いは私のお尋ねすることが多少或る意味において的違いになるようなことがあるかも知りませんが、只今山下委員の御報告の中に、精査した上で不正のいろいろな金が出ておる。而もこれはいろいろな方面に使われるから、この隠匿されたり或いは不正にできた金は、よろしい共同募金の方に寄付されるべきものだと、こういうふうにおつしやつたように思うのでありますが、寄付と申します社会通念からいたしまして、我々はどこまでもこれは強要すべきものではない。又一方にはそれが淨財でありたいという考え方をいたしますので、むしろこれは賠償金であるとか、或いは懲罰の意味を持つた意味で取上げて、そうして国がこれを援助をするというふうな形に持つて行かれるのが穏当じやないかと思うのでございますが、こういう団体から寄付の形で共同募金なりに出すという御意見はどういうふうなものでしようか。その点をちよつと承わります。
  13. 山下義信

    山下義信君 社会事業に対しまする寄付金は、御承知のごとく厚生大臣又は都道府県知事の許可がなければ寄付募集はしてはならないことになつておるのでありまして、最近は共同募金運動が行われるように相成りまして以後は、各種社会事業関係者におきましては、みずから寄付募集をいたしまするようなことは嚴に愼しみまして、ひたすら共同募金の順調な発達を望んで、この共同募金によりまして、民間社会事業の死活がかかるというほど、この共同募金運動というものが実は非常に関心を拂われ、且つ又全国民が熱誠に今日不況の現下状況にあるに拘わらず、御承知のごとく盛大を極めつつあるのでございます。然るに一部の社会事業団体等が、この共同募金運動より別に特殊の地位、特殊の立場を利用いたしまして、特殊な資金造成の方途に出ずるということになりますれば、おのずから共同募金運動というものを崩壞せしめるというようなことにも相成るわけでございます。でき得れば民間社会事業の必要な資金は、共同募金によつて賄うということを建前として行くということが、今日としては本筋ではないかと思うのでございます。本件資金は全く特別な関係で、特別な団体分配するように計画されたのでありまして、清算いたしました結果、或いは不当な利得金を吐き出させて、それらの金を取集めまして、当初の予定の通り関係の七種の団体分配いたしましてもそれでよろしいのでありまして、別段法律上不都合というわけではございませんが、一面共同募金運動というものも盛んに行われておるのでございまして、而もこれらの資金を造成いたします手段といたしましては、広く各百貨店において、バザーによりまして多くの人達の共鳴を得た金でありまする関係等からいたしましても、一には共同募金運動を主軸といたしまするその方針に順応せしめる意味におきましても、この関係者協議をいたしまして、一部分共同募金に入れまして、單に一部の団体のみが当初の計画通りこれを使用するということよりは、若干範囲を拡げまして、共同募金にその一部分を割くということ、これが全く公平至当ではないかということを思われますので、全部を共同募金に入れるというのでなくいたしまして、七種の団体分配する以外に、且つ又共同募金にも繰入れまして、一般の社会事業の振興のためにもこれらの資金が使われるように相成るのが望ましいと、かように小委員会考えました次第でございます。
  14. 小杉イ子

    小杉イ子君 共同募金について感想と、それから実行法について一言言わせて頂きます。
  15. 塚本重藏

    委員長塚本重藏君) ちよつと共同募金それ自体のことは今問題になつておりませんから。今愛兒の家の……。
  16. 小杉イ子

    小杉イ子君 いろいろお話が出たようですから……。
  17. 塚本重藏

    委員長塚本重藏君) そこへ一部繰入れるか、繰入れんかだけの問題ですから、広く共同募金運動については別に……。
  18. 小杉イ子

    小杉イ子君 けれども共同募金を沢山言つていらつしやいますが。
  19. 塚本重藏

    委員長塚本重藏君) いや、共同募金に繰入れるか、繰入れないかということを言うのです。共同募金それ自体でなく、今の問題になつておる金を共同募金に入れるか入れないかということです。
  20. 小杉イ子

    小杉イ子君 その方法について……。
  21. 塚本重藏

    委員長塚本重藏君) それならば、その愛兒の家に関連する金の問題の処置ならばいいのです。
  22. 小杉イ子

    小杉イ子君 その処置について言います。只今これに関しまして社会事業小委員会が詳細に御審査に相成つたことを承わりまして、誠に嬉しく思います。草葉委員山下委員が申されたように、これに当る人物のことでありまして、実は先日或る新聞で前の共同募金の幾万円でしたか横領した者があり、それを明らかにせんといけないという記事を書いておりました。成る程これからは全国民が安心して寄付をされるように、はつきりこれを教えるということが肝腎であることは今申されました通りであります。又それにつきまして申したいことは、田舎でも都会でもございますが、こういうことをする前に、その相談とか或いは宴会がたびたび行われることを私は見たのでございます。即ち幾ら申しましても酒を呑んだり御馳走を食べたりするので、どうしてもこういう悪い方の人物を出すので、それをお調べになつたかどうかを伺います。終りに募金方法ですが、ただ道に立つておるばかりでなく、今山下委員のおつしやつたように、まだ方法はあると思つておりまして、それを実行いたしたのでございます。実は私の所持する「霊肉の闘い」という映画であります。私はこれを貸したいのですが、これをそのとき貸さないといつて来たところ、電報が参りまして行つて見たところちやんとプログラムができておりまして、傷められ十万円程損をしたわけでございますけれども、行つて見たところ警察、村役場、引揚連盟、警防団、民生委員主催しでありました、この集まつた金は皆共同募金寄付いたしました。この映画だけでなく、いろいろの映画簡單に沢山の金を儲ける方法山下委員のおつしやる通り奬励しなければいけないと思います。これは私が行つて大変成績を挙げて来たのですから、参考になると思つて言わせて頂きたいわけであります。有難うございました。
  23. 塚本重藏

    委員長塚本重藏君) 只今のお言葉のうちで共同募金運動関係して、その当事者と申しますか、関係者宴会などやつて云々という話があつたのですけれども、私も中央募金委員会の末席を汚しておりまして、地方においてもこの共同募金運動に協力しておるのですが、私の関する限りにおていは、この運動に関して、そういうことは全然承知いたしておりませんし、これまでも聞いたことがないのでありますが、そういうことがあるかないか分らないのに、速記のうちにそういうことを残すことは、これから先の長い間の共同募金運動に惡いと思います。
  24. 小杉イ子

    小杉イ子君 募金を沢山横領したということが新聞に出ておつたが、あれは宴会使つたかどうか分らないが、皆生活使つたというと品がよいですが、何か使つた証拠でもございますか。
  25. 塚本重藏

    委員長塚本重藏君) 具体的にそういう事実がありますか。
  26. 小杉イ子

    小杉イ子君 新聞に出ておりました。
  27. 塚本重藏

    委員長塚本重藏君) それは後に問題にいたしましよう。
  28. 草葉隆圓

    草葉隆圓君 愛兒の家の問題についての資金の問題について、先程来いろいろ御意見がありましたが、私共小委員会において実は愛兒の家の問題は大変遺憾の問題である。これについては日本社会事業の今までのあり方、将来のあり方資金の問題或いは共同募金の現在の状態なり、将来の問題なりというものの上に一つの大きな或るものを提供した問題であつて従つて愛兒の家の問題は資金募集問題そのものの本質を調査研究することも当然でございますが、そういう意味においてこの問題を取上げるということも必要であるというので、そういう観点からも見て来たわけであります。従つて今この問題をこの委員会において、あの金の一部を共同募金に持つて行き、一部をどうするということは、これは少々筋が違うのである。私共も最初あの金が共同募金に行くことを大いに望んでおつたのであります。又そうあるべきものであるという点は今の御意見と同樣でございます。併し今後の措置については、すでにもうそれぞれに決まつておることでもございますし、又その中に政府がそれを承認して、そうしてGHQがこれを承認しないといけないということになつております。従つてこの配分についての問題をここでかれこれ言うことは妥当ではないのである。あの問題について現在及び将来の日本社会事業というものをどう取扱つて行くかということが中心問題であろう、こう考えております。この点につきましては、そういう意味においてのお取計いを願う方が妥当ではないか、この点を申上げて置きたいと思います。
  29. 姫井伊介

    姫井伊介君 今の問題に関連してでありますが、受益団体配分された金を如何に使うか、これはその団体の自由でありますが、この金の性質から考えまして、受益団体本部自体かどういうふうな事業を、どういうふうに行うという点で経費を使つて行く。その一部を更に全国的に地方における支部などを通じてその方にも流してやるということになれば、大体全国的にもこの恩惠が均霑せしめられるということも言い得るのであります。今一つは、受益団体が自発的に配分を受けた金の一部分、これを共同募金に入れるとするならば、今申しましたように、それは各団体が話合つて自発的にそれをやつて行くということの方が妥当ではないか。單に共同募金の一部としますと、では行われた地方東京都内であるなら東京都内にする。或いはバザーの開かれたのがどの地方であつたから、その府県にするということも亦偏頗なことになるわけでありますから、若し受益団体地方における自分の支部などを通じてこの金を活用するということないといたしますならば、又自発的に共同募金の中に割くことが妥当であると、各団体が話合いましたならば、その共同募金は適当に全国的に、たとえ金額は少なくても行渡るように措置せらるべきものではなかろうかと思つております。従いまして今問題になつておりますように、共同募金に繰入れの問題は、この得ました金の処分を強く指示するということでなくして、その点だけは受益団体考えに任せるといつたふうに一つ示唆を與えるというふうな措置はどうかと思うのであります。
  30. 中平常太郎

    中平常太郎君 受益団体が剩余金のあつた場合、それらの配分につきましていろいろ御意見があるようでありますが、私は大体只今の小委員長報告を是認するものでありまするが、受益団体ということが大変強く出ておるようでありますが、愛兒の家のやり方は無責任で、委任状その他で放任主義で、恐らく責任を持つたような行動を取つておられたとは思えない、少くとも相当な責任を持つてつておられたというなれば、相当大きな発言権受益団体にはあるわけでありますが、今日までの成行から見ますと割合に士族の商売とか、何とかで沒交渉式で、その根本に触れておつて、後からこんなふうに摘発されて、後に出て来たところのものをごつそり貰うようなふうの状態にも一応取れるようでありますので、そう配分という問題に受益団体が大きな発言権を持つておるかどうかというよなうなことさえも疑問だと思うのであります。それでこの配分のことは今ここで我々の問題とすべきでないと私は思うのであります。我々はやはりこの社会事業整備の問題、及び将来かくのごとき不祥事の起らないようなことを我々は決議し、これを善処するということの強い意思の表示のあることが、私は生命と思うのでありまして、分配という問題はこれは或る意味におきまして、又公にせられた問題でありますから、恐らく今後は相当公平な方法によつて配分されるようになるだろうと思うのですから、それをここで條件付けることはないと思います。それで我々は山下小委員長報告は全面的に是認いたしておるのでありまして、大変よくその辺を御詳察あつたこてはよいことであるし、又これを将来本会議にこの厚生委員会におきまして、永続的にこういう委員会を作ろうという意味表示もあつたようでありますので、これも私は賛成であります。ただ配分の問題などはここで我々がかれこれ言うべき筋合じやない。こういうふうな考えでおるので、後は全部小委員長報告を賛成いたします。
  31. 山下義信

    山下義信君 各委員の御意見御尤もに存じます。只今共同募金の繰入の希望というようなことを小委員会で論議いたしました点は、尚これは再考することにいたしまして、報告の中から除外することにさして頂きたいと存じますから、さようお取計らいを願いたいと存じます。
  32. 小杉イ子

    小杉イ子君 今日のように力一杯で集めましたところの金額分配することは結構でありますが、それだけでは十分の事業ができないということになれば、やはり各社会事業というものは、その資金としまして、おのおのが主催することもよいと私は思つております。近くシヤウプ案が通過すれば、その点は余程良心的にさばけて行くことと思いまして、私はこの案の通過を待つておるものであります。
  33. 塚本重藏

    委員長塚本重藏君) お諮りいたします。先程山下小委員長報告におきまして、その一部の利益を七団体分配だけに止めずに、一部を共同募金に繰入れるべきことを望む云々報告がありました。それにつきましていろいろ御意見があり、最後に山下小委員長から、各委員意見至極尤もであるから、その点は尚考慮するという発言がありましたので、その点を拔きにいたしまして、小委員長報告は承認することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  34. 塚本重藏

    委員長塚本重藏君) 御異議ないものと認めましてさように決定いたします。   —————————————
  35. 塚本重藏

    委員長塚本重藏君) それではこれより鹿兒島県の県下の国立公園の一部に起りました問題についての調査をいたされました結果の報告を聞くことにいたします。    〔委員長退席理事姫井伊介委員長席に着く〕
  36. 姫井伊介

    理事姫井伊介君) 只今委員長の仰せになりました鹿兒島地方被害状況報告を承わることにいたします。
  37. 塚本重藏

    塚本重藏君 前回委員会におきまして、鹿兒島県災害状況を視察することを命ぜられまして、私と、それから草葉專門員並びに中原法制局第一課長及び厚生省後援部丸山技官現地に参りまして、現地岡元議員がこれに参加して頂きまして、一同が視察して参りました結果を御報告申上げます。  問題の発生はジユデイス台風被害にあるのでありますが、このジユデイス台風はすでに一部この委員会でも御報告になつておりますから、極めて簡單にいたして置きます。あれは八月の十四日頃から台風の影響が生じて参りまして、十五日、十六日が最もひどかつたようであります。そこで鹿兒島県の全域に亘り強い風と、それから多量の降雨があつたわけであります。委員会で指摘せられました問題の一つでありますが、これは鹿兒島県下姶良郡牧園町大字高穗小字硫黄谷の問題でありまして、この硫黄谷一帶は即ち国立公園としての霧島公園の一部であります。この国立公園霧島の一部でありまする硫黄谷に、この霧島温泉としての集団施設地区の計画地域内に起つておる問題であります。大体標高八百メートルくらい高いところの山の中腹にあるものであります。これは霧島公園全体から見ましても、公園の利用上から考えて、最も重要な地位を占めておるものであります。この現地に行つて見ますると、この霧島温泉の背後にありまする山は西南に向つて可なり急勾配の傾斜をなしております。そうして谷あいに、中央に中津川の上流をなしておるところの渓流があるわけであります。山の傾斜面は大体……、私共素人でありますけれども、温泉の背後におきましては、大体三十度の傾斜を持ち、更に県道がありますが、その県道の上部におきましては、四十度くらいの急峻な勾配を持つているところであります。この霧島温泉は聞くところによりますと、明治二十四年以来、この温泉が経営せられておりまして、今日では堀切達正という人が経営しておりますが、この温泉の経営は四代に亘つておるとのことでありますし、霧島温泉だけの建物の延坪数は千三百九十六坪余になつておりますが、そういう大きな旅館の施設でありますから、大体一千人以上の客を收容し得る能力を持つておるのであります。でこういう不祥事件が起りましたことについて過去の歴史を少し調べて見ますと、昭和二年頃にこの霧島館の前の山であります。向側の山に、南側でありますが、そこに傾斜しているところに今も跡を残しておりますが、一部崩壊いたしまして、そうして霧島温泉の自炊舎の一部を破壞したことがあるとのことであります。その崩壊いたしました跡は今も少し窺い知ることができるのであります。更に霧島館の後方におきまして、昭和十七年の八月二十七日も同様の一部崩壊があつて、そこでも温泉の一部が埋没いたしまして、そのことのために多少の犠牲者を出した、こういう事例が以前にあるのであります。そうして今度又本年の八月の十六日、即ちジユデイス台風が烈しく起りまして、それが通過いたしました直後の八月十六日の午後の六時前にこの大災害が発生いたしたのであります。どうしてそういうことが起つたかということを私共は素人でありますが、現地に参りまして少し見て、成る程と窺い知られる点が大分あつたのであります。一部の人の意見を聞くところによりますと、ここの温泉の上、山の中腹に紀元二千六百年の記念事業一つとして新しい県道を作つたのでありますが、その県道がまだ完成しないで、中途のままで放棄されているのであります。これは高千穗から宮崎県に達しまするところの一つの県道を計画したものでありますが、途中の湯之野という所まで道ができまして、それ以後ができていない、湯之野までは一応の道の形ができておりまするけれども、本当にその道を県道として使用するような状況にまでは完成していないようであります。災害が起りました前後を調べて見ますると、全く道は車などの通つた跡は見られません。小石などもまだ道に充満しておるような状態で草が生えている、こういう状況であつて人も余り多く通行していなかつたのではなかろうか、こういうように思われるような状況を呈しておるのであります。そうしてこの災害が起りましたのは、その問題の県道ができたことが、そういう所に県道を作つたということが、そういう災害を発生せしめた一つの原因ではないかという疑を持たれておるのであります。併し私共が、素人でありますけれども、現地を見ますと、県道を作りましたがためではなく、県道から可なり上の方に、この十五日、十六日の間に非常に豪雨がありまして、その豪雨のために、これは後に申上げますが、可なり大きな豪雨であります。そういうことのために山の中に自然に多量の水が生じて、その水が自然に或る地域に流出するような形を形成して行きまして、そこから山の肌に、何と申しますか、地層に下が多少岩のような形になつておりまして……、地質はよく知りませんが、それから上は割合に柔かい土であつて、そうしてその上に樹木が生え茂つておる、こういう樹木が生え茂つておりますその根の生えている少し下の方と思われる所に水が沢山流出いたしまして、そこに山肌と木の生えております土質の間を、そこを何と申しますか、水のために離してしまうというような状況を呈して、そうしてその上縁の山土がずつと流れて落ちるというような状況が呈せられたと見られるのであります。そういうふうに水が非常な力を以ちまして自然に多量流出して来たと思われる箇所が二、三ヶ所発見できるのであります。そういうことからいたしまして、上の山が崩れて来たために勢いその県道を乘超えて、その辺一帶を崩して霧島温泉を全く崩壊せしめてしまつた、こういうような状況になつておるのであります。大体これは前回委員会におきましても、公園部長から報告のあつたことは大体間違いのないということが認証せられるわけであります。先に申しました水の量でありますが、大体十五日、十六日には、この地方の降雨量は七百二十七ミリ以上に達しておる、これは福岡管区の霧島測候所の測定によつたものであります。そうして又その風速も大体三十メートル以上であつたということが報告せられておるのであります。併しこういうような災害が事前に予知することができなかつたかどうか、こういう災害を避けることができたのであろうかなかろうかという問題でありますが、ここに写真屋さんが一人おりまして、この事件の起りまする三十分くらい前に一家を挙げて避難している事実があるのであります。そういうような事実を一つ我々は認識して行く必要があると思います。そこからこの霧島温泉の従事員が、こういうことになりはしないとかいうことで、災害の起ります事前に県道にまで上つて、そうして県道に流れて来る水を他にはかすべく一応の努力をしておつた、そういうところへ山崩れが来て、その水を外をはかそうとしておつた従事員は県道の一方の縁にずつと走り去つた、そうして難を逃がれた、そうしてそのあとに山崩れが来て、すでに下にそれを連絡報告する遑なく大きな山崩れがあつて多くの死傷者を出した、こういうようなことになつておるわけであります。  この災害によりまする大体の損害でありますが、人的損害は宿泊しておりました客が二十三人、そこの従事員が十一名、これが死亡者であります。それから重軽傷者が外に二十三名あり、その外に罹災者が三十九名、合計九十六名の罹災者があつたわけであります。それから建築物といたしましては、先に申しまするように大体一千三百九十六坪余でありますが、一千四十三坪余というものが埋沒せられてしまつたのであります。現地に参りますと非常に大きな建物であつたことが図面によつても想像できまするし、残つておりまする材木等によつてもこれは想像できたのでありますが、それが全く地の底に埋められてしまつて、そうして前に申上げました溪流を塞いでしまつて、そうして向う側の山になだれ落ちておる、助かつた者の一、二の人は、この温泉から向う側の山の中腹に飛んで、そうして命を拾つたというような人もあるというふうに、この谷間全体を山崩れで以て蔽つてしまつておるのであります。併し私共が参りましたときには警防団その他の人々の活動によつて、尚その後におきまする流水のために多量の土砂というものは下方に押流されまして、そうしていわばそこに、人体発掘のためにそういう作業をやりましたために非常に整理せられたような形になつておるのでありますけれども、そういう現状を見て、その当時の災害の如何にひどかつたかということが大体想像できるわけであります。  ここに起りましたこの災害を金額に見積れば七、八千万円から一億に達するのではないかと、こういうことが言われているわけであります。時間の関係で少し簡單にして置きたいと思いますが、そこで災害の状況はその程度に止めて置きたいのですが、これが問題は対策であります。先にも申しましたように、写真屋さんが、これは非常事態が起るということで三十分前に避難しているような事実から以ていたしまして、若しそういうようなことを知り得るような人があつたならば、これは事前にこれを避難する方法があつたのであろう、素人の写真屋さんがそれを知るくらいでありますから、厚生省の公園部の中に適当な人があり、或いは建設省などの道路関係に少し経験を持つている人というような者があつたならば、こういうことをもつと早く予知しまして、そうしてこういう災害を避け得たのではなかろうか、こういうことを考えるわけであります。從いまして厚生省の公園部に我々が希望したいのは、ただ国立公園というものを指定し、そういう所に集団施設を設置するというようなことを計画し、奬励するということだけではなく、こういうような方面にも意を用いて、今ありまする施設規模だけではなく、私は全国の十五の国立公園の中にはこういうような危險な地域に、そういう集団施設を持つているものが外にないとは言えないと思うのであります。そういうものを今日からよく調査をして、こういう災害を再び国立公園の中で起さないといつたような努力がして欲しい。そのことのためには常時そういう專門家が国立公園の中に常駐しているというようなことも必要ではないかと考えた次第であります。それからこの災害がありましてから、大体地元の警防団等が主になりまして非常に救出、発掘に努力しておられるようであります。八月の十六日から二十四日までの間に動員いたしました者の数が六千七百九十七名となつておりますが、この外にいろいろな関係者が出動しているのでありますから、相当な人員を動員して発掘に努力せられたということは認めるのであります。先の重傷者の中で、県立の温泉治療研究所がありますが、そこへ收容せられている者が二十三名ですか、そのうち私共が参りましたときに退院いたしました者が七名で、現に入院している者が十六名ある、こういつたような状況であります。それから先に申しました死亡者の三十四名の人でありますが、私共の参りましたときに大体三十二名は死体を発掘しておりますが、尚二名の死体が未発掘の状態でありました。併しあとの二名につきましては、一名はどうしても分らない。それから一名は前に発掘いたしました骨というものが一人ではなく二人であつたのではなかろうかというような想像が下されるような状況でありまして、あとの二名というものがまだ未詳の状態であります。併し現場の作業といたしましては、あれ以上作業を継続することが不可能な状態であり、あとの二つの死体というものを突きとめて参りますことは困難な状態で、現地における者の衆議によりまして、大体これ以上もう搜査することはできないというようなことで、この搜査は現に打切られているのであります。私共現地に参りまして、尚一、二のそういう未発掘の死体があるということは甚だ遺憾でありますけれども、成る程現地状況を見ますると、それ以上探す余地もないのではなかろうかというふうに見て取れたわけであります。私共はこういう事柄は、これは厚生省の方は現地を視察せられているのでありますから、よくお分りのことと思います。  それからもう一つ、こういうような、大きな災害ではありませんでしたけれども、丸尾温泉の地区において、或いは新湯温泉地区において、多少の地辷り等があつて被害があつたわけであります。そこで公園の計画についてでありますが、霧島国立公園のこういう中枢地点に発生した災害のことでありますが、公園の管理運営の上に及ぼすところの影響というものは非常に大きいと思われるのであります。殊にさつき申しまするように、この災害では多くの人命を失つた尊い経験があるのでありますから、この経験に基きまして速かに本公園の計画、特に霧島温泉の集団施設地区に関しまする計画について嚴に検討せられまして、例えば今後更にそういうような山崩れ等が起りはしないかどうか、地質上の検査も十分にしなければなりませんし、又地形それ自体から申しましても、あのような急勾配のああいう土地において、そういう施設を重ねて復活するようなことが妥当なりや否やというようなことについても、深い研究がなされなければならん。そうしてその地形に適応するところの施設を作つて行くように努めて貰いたいと思うのであります。それから駐屯員を置いて貰いたいことなども、先に申上げた通りでありまして、そうしてこういうことを未然に防いで貰いたい、こういうように考えるわけであります。それから予算につきましても、一つの主人が経営しておりまする温泉でありますから、それに対して予算上の援助をするというようなことは不可能であるかも知れませんが、少くともそういう国立公園の集団地区に発生した問題でありまするから、予算の上につきましても、厚生省では相当考えられる余地があるのではなかろうかと思うのであります。それから又あれを復活いたしまするにつきましても、資材の割当などにつきまして御盡力を願わなければならんことは言うまでもないところであります。それから県道の問題についても尚もう一度これを検討する必要がある。一体国立公園の中にありまする道路の管理、そういうようなものについても十分に行われているのかどうかというようなことについて、まあ深い疑問を持つわであります。  それからもう一つ、私共の感じましたことは、災害救助法の発動の問題でありますが、こういうような災害が起つたときに、勿論災害救助法を適用いたしているのでありますが、その災害救助法の適用について、この前におきましては、現地とそれから県庁との間の連絡が一時途絶えておりましたけれども、割合に早く復旧いたしまして、連絡がとれるようになつたのでありまするけれども、その場合におきましても尚現地の牧園町長、そういうような者に知事のいわゆる権限、災害救助法による許された権限を事前に強力に與えて置いたならば、もつと適当なる処置が取られたのではなかろうか、こういうようなことも考えられる。この点では現地におきまして、又翌日県庁におきまして知事なりその他の人とも話をいたしまして、可なり強くいろいろ検討をして見たのであります。私共の考えでは、現地の知事なりその他の人々の考えておる災害救助法の適用については、尚考慮をしなければならん問題があるのではないかということが、厚生省自体にいたしましても、地方庁に対しまする通達に欠けておるところがありはしないか。それから又現地におきましても、こういうことに対しまする事前の訓練というものが十分にできていないのではなかろうかというようなことを思うのであります。そういう点で私共が教えられるところがありました。厚生省でも現地の視察をして参つておられますから、私共に申上げました点につきまして、お気付きになつたかと思うのであります。ただこういう災害だけでなく、各地に起る風水害等に対しまする災害救助の問題と考えて、災害救助法の発動、災害救助法の運用等につきましても、平時から相当熱心な訓練というものをする必要があるということを考えるのであります。そうして事あつた場合における万違算なき措置が取られなければならん、こういうふうに考えるわけであります。  それから又私あの土地を見まして、いろいろ国立公園あり方について考えさせられた問題があるのですが、それは單に国立公園というものの、ああいう施設というものが單なる一つ事業であつてはならないということであります。ホテルの経営にいたしましても、或いは大衆が何と申しますか、利用し得るようないろいろな施設につきましても、もつともつと親切な計画が立てられて充実を図つて行くようにしなければならん。それから道路にいたしましても、そういう状態であつて国立公園におけるところの管理というものが甚だ不十分であるというようなことが考えられます。殊に終戰後今日いわゆる観光事業の問題がやかましく取上げられておるときでありますが、今のようなああいう道路の状態では、外人を誘致するということも程遠いものだということを考えます。これは道路並びにホテルの施設等についてこれが特に考えられるわけであります。  それから尚私はこの機会に厚生省に、これは国全体として考えなければならん問題でありますが、国立公園それ自体の維持、管理、運営というものが十分でないのであるから、こういうことまで的が届かんと思いますが、私はもつと国立公園とかいうような一つの小さい地区に限つてのそういう努力をすることだけでなく、本当を言えば、日本の国全体を挙げて一つの世界の公園である、こういうような立場で広く日本の国立の美というものを十分に尊重し、これを維持して行くというような大きな観点に立つての仕事をやらなければならんのではないか。例えば至る所に松喰虫が発生して沢山松が荒されておる、そういうようなところをそのまま放置しておる。多少の研究が続けられておるのであるかどうか知りませんが、あれをあのまま放置して置いたら……。そうして国立公園国立公園との間を繋いだその中間にいろいろなやはり景勝地があるわけでありますが、その景勝地がすでに荒されておる。そういうような点についても何らの手が盡されていないというようなことも感じて来たわけであります。私共は国立公園あり方について検討すると共に、広くそういう視野に目を注いで、日本全体の国土というものを美化し、それを保存して行くというような方面にも意を用いなければならんと考えて来たわけであります。時間の関係で尚大事なところを相当省略いたしましたが、この程度で私の御報告を終りたいと思います。
  38. 姫井伊介

    理事姫井伊介君) 只今の御報告について御質疑でもありましようか。よろしゆうございますか。    〔理事姫井伊介君退席、委員長着席〕
  39. 塚本重藏

    委員長塚本重藏君) 公園部の方でも、この問題につきましては尚爾後の対策等について御研究中でありまして、今まだ発表の時期に至つていないとのことでありますから、これを以てこの報告を打切つて置きます。
  40. 塚本重藏

    委員長塚本重藏君) 次にお諮りいたします。社会保障制度に関する継続調査について、皆さんに長い間閉会中御盡力、御協力願つたわけでありますが、一応閉会中におきまする本委員会調査をいたしました結果の報告書を提出しなければならんことになつております。このことにつきまして僭越でありますが、委員長に御一任願えましようか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  41. 塚本重藏

    委員長塚本重藏君) それでは御異議ないものと認めて、さよう決定いたします。尚社会保障制度に関する調査を次期国会にも継続したいと思うのでありますが、継続に関する議決をこの機会にいたしたいと思います。継続調査に御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  42. 塚本重藏

    委員長塚本重藏君) 御異議ないものと認めます。これに関しまする手続等につきましても委員長に御一任願えましようか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  43. 塚本重藏

    委員長塚本重藏君) 御一任願つたものと思います。それからこの社会保障制度に関する継続調査報告書には多数意見者の署名が要りますので、御署名をお願いいたします。  多数意見者署名    中村常太郎   小杉 イ子    井上なつゑ   藤森 眞治    姫井 伊介   草葉 隆圓    今泉 政喜   中山 壽彦
  44. 塚本重藏

    委員長塚本重藏君) 御署名洩れはございませんか……。御署名洩れはないものと認めます。
  45. 井上なつゑ

    ○井上なつゑ君 外でもございませんけれども、新聞紙上でもやかましく言われております浮浪兒のヒロポンの問題でございますが、若しあれについて資料でもございましたら、頂戴いたすなり、或いはその外に又麻薬取締の問題も多々世間を騒がせておるようでございますので、関係の方の御説明を伺うなりいたしたいと思いますので、適当な処置をお取り頂きたいと思います。
  46. 塚本重藏

    委員長塚本重藏君) 私もこの問題に可なり大きな問題と考えまして、厚生省に参りまして、薬務局でお話を聞き、更に又局長にもお会いいたしまして、局長の意見も質したのでありますが、厚生省でも非常に心配して、どういうふうにしたらよいかということを今何が委員会があつて、そこをお諮り中であるのでありますが、これは適当の機会に委員会の問題にいたしたいと思います。  本日はこれを以て散会いたします。    午後零時一分散会  出席者は左の通り。    委員長     塚本 重藏君    理事            今泉 政喜君            谷口弥三郎君            姫井 伊介君    委員            中平常太郎君            山下 義信君            草葉 隆圓君            中山 壽彦君            竹中 七郎君            藤森 眞治君            井上なつゑ君            岡元 義人君            小杉 イ子君   説明員    厚生事務官    (社会局長)  木村忠二郎君