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原口忠次郎君 今北條議員からいろいろ
質問の事柄が……私が先程
建設行政はその
事務の
種類によ
つて今まで分けられて來たということを申上げたのですが、この
事務の
種類によ
つて分けられて、
建設行政が
一つの一貫した
建設行政じやなくて、すべて
事務の
種類によ
つて分割されて、そうして補助的な随判的な職分だと、
行政職分だと、こういうふうに今まで
日本の
建設行政が進められて來たのでありますが、私先程簡單に
事務の
種類によ
つて建設行政が分たれたということを申上げたのでありますが、今北條議員が
質問しておりますことが丁度これに当て嵌ると思う。こういうことが、無論家を造ることは、誰でも自分の住宅は造るくらいに家を造ることは何でもないんだから、大藏省で予算を取
つて家をお造りになることは結構だと思いますけれども、折角
建設省というものがあり、而もそこで
建設行政を
統一して、官民のいろいろな
資材、すべての
技術方面も相当しておる官廳があるにも拘わらず、簡單なことだから、予算取るだけが非常に面倒だから、大藏省で、預金部あたりで大藏省で取るというようなことが私は
日本の今までの官廳のやり來りだと思う、私もよく知らなか
つたのですが、若しそういうことであるとするならば、今後大きな
建設省を我々が作
つて行きたいということが片方から崩れて行く結果になる。むしろ私はこういうことこそ
建設大臣の下に統合して、そうして
建設行政の一環としておやりになることが非常に合理的ではないかというふうに
考えますので、今までのいきさつは知りませんけれども、十一億円の予算が若し組まれておるとするならば、これを是非とも
建築局で、できなければ委託を受けるとか、或いは何らかの方法で、
建築局で取扱うようにせられることを私は非常に希望するわけであります。
それからついででありますから
大臣に申上げてみたいことがございますが、それは先程兼岩議員から、或いは北條議員から
お話ありました災害復旧費の予備費のことであります。これは是非とも北條議員の
お話のように、臨時
國会でも開かれます
機会に、今までの大体の推測は毎年の災害でつくと思いますので、是非追加予算として計上して頂きたい。これは最近
地方では
政府の支拂が非常に遅くて困
つておる
実情が非常に多いのでございます。これを私から特に申上げるまでもなく、
大臣もよく御
承知だと思いますが、
地方の縣なり或いは
大都市あたりでは、
政府支拂が非常に遅いので各業者が非常に困
つているという
実情が非常に多いのでございます。これなんかは何故こういうふうにな
つておるか、いろいろな
理由はありましようけれども、結局本をただすと、金がない。後から後からと追加予算とか何とかい
つて、いろいろの名目で出して行くので、次から次に遅れて行
つて、今日のような結果を來しておるんじやないかと思いますので、こういうふうな面を打開する上にも、是非予備金
程度のものを災害復旧には特に何とか名目を付けて、そうして災害防除費とか、或いは何とかというような名前で、
建設省で予算を持
つて頂きたいということを特に
大臣に強くお願い申上げます。
それからこれは話は変りますけれども、住宅の問題で、最近私共
地方でいろいろ聞きますのに、これは私も非常に迂遠なことでありますけれども、最近
地方では資力があ
つても住宅を造ることを見合せるんだという
空氣が非常に多いのであります。これは何故そういうふうなことを言
つているのかということをいろいろ聞いてみますと、家を造ると税金を掛けられる。で、私非常に迂遠ですけれども、何でも新築いたしますと必ずそれの二割か三割は新築税を取られる。そういうものを取られて、場合によ
つては金の出て來たところまで調べられる。そうして段々調べて、二進三進も行かなくな
つたという例が非常に多いのであります。これはどういうことか私もよく分りませんけれども、新築に税金を掛けるということにな
つておりまして、
地方では新築することを見合せるという
空氣が非常に強いようでございます。これは國家の大体の税の目安もありましようけれども、住宅は今日非常に拂底している、
日本の
復興には住宅が第一だという声があるかと思うと、家を造れば税金を掛けるぞというようなやり方に片方からする。こういう点が民間の住宅新築の隘路にな
つておるんじやないかというふうに
考えております。こういう点も特に
大臣は御考慮を願いまして、何とかこれに対して特別な措置が講ぜられるか、或いは講ぜられないか、そういう点も特に住宅を促進するという面からお
考えを願いたい。こういうふうに思
つております。
この二点について特にお願い申上げて置きます。