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1949-04-14 第5回国会 参議院 建設委員会 第6号
公式Web版
会議録情報
0
昭和二十四年四月十四日(木曜日)
—————————————
本日の
会議
の付した事件 ○
建設事業一般
並びに
國土
その他諸計 画に関する
調査
(
建設省
の
行政機構
に関する件)
—————————————
午後一時三十二分開会
石坂豊一
1
○
委員長
(
石坂豊一
君) これより
建設委員会
を開会いたします。本日は先日來の
大臣
に対する
質疑
を続行いたしたいと存じます。
北條秀一
2
○
北條秀一
君 私は今
委員長
から言われました
建設省
の
機構
の
改革
についての、
建設大臣
の御
説明
を聽くことに異議ありませんので、直ちにそれを御
説明
願いたいと存じます。
益谷秀次
3
○
國務大臣
(
益谷秀次
君)
建設省
の
設置法改正
の、
建設省
としての現在の
構想
を申上げます。今回の
設置法改正
の狙いどころは、申すまでもなく
行政機構
の
整備簡素化
の
一般的法則
に
則つて
やろうと存じているのであります。御
承知
の
通り
現在
建設省
には
官房
の外、総務、
河川
、
道路
、
都市
、
建築
、
特別建設局
の六局と
建設工事本部
があるのであります。六局の五局といたしまして、且つ
建設工事本部
を廃止するのであります。そして
改正案
の局の構成は、
管理局
、
河川局
、
道路局
、
都市局
、
住宅局
の五局となります。そして尚
管理局
に
営繕部
を設ける
考え
であります。
建設省
において
所管
いたしまする
行政
の中核は申すまでもなく、
災害対策
、
道路
の
整備
、
都市復興
、
住宅建設
、並びにこれらの
建設事業
の
規礎
であります
國土計画
、
建設業
の発達、
機械資材
の
整備
並びに
官廳営繕等
でありまして、これを勘案して右の五局とすることにいたした次第であります。
只今
御
審議
をこれからお願いいたそうというのは、以上申しました
機構
の
整備
であります。
原口忠次郎
4
○
原口忠次郎
君 今
大臣
の御
説明
で新らしくできる
建設省
の
構想
はよく分るのでございますけれども、
建設省
ができますときに本
委員会
、元これは
國土計画委員会
と
言つて
お
つたの
ですが、この
委員会
、それから衆議院の
國土計画委員会
も、当時の
建設省
のできることには不満であ
つたの
であります。と申しますのは、
建設行政
の統一のために大きな
機構
の
建設省
を
作つて
貰いたいということが、もう第一
國会
の当時からの議題にな
つて
おりました。そうして
建設院
ができるときも、
建設省
を作るようにと
言つたの
ですが、到頭
建設省
ができなくて
建建院
ができた、
建設院
が更に
建設省
になりますときも、本
委員会
では大多数の
空氣
は、小さな現在のような
建設省
では困る、更に大きな
建設行政
を統一した
建設省
を
作つて
欲しい。それで
政府原案
に対して
修正案
まで作り上げまして、正に修正しようとかかつたこともございます。そういうふうに本
委員会
は非常に大きな
建設省
を
作つて
、もつと
建設行政
の促進をや
つて
貰いたいというのが、
委員会
の当時の
空氣
であつたと私は思います。併し
建設院
そのままであれば、
將來
の
建設行政
の非常に
支障
があるから、この際不服であるけれども、
政府原案
、いわゆる現在の
建設省
を作ることに本
委員会
は賛成したと思います。そういうような過去の
経驗
から
考え
ましても、私共は当然今回の
政府機構
の
改革
のときにそういう面を織込んで新らしい
建設省
が発足するものだと実は内々期待してお
つたの
であります。ところで今
大臣
の御
説明
を承わりますと、現在の
機構
をそのまま局を
一つ
減らすというようなことで、非常に消極的な
建設省
ができ上る。私共が
考え
てお
つた建設省
は、全然影も形も見えないということは、私は
國家
の
建設行政
のために非常に残念に思います。そういうふうに過去の
委員会
の
空氣
の反映が
政府
にあつたかなかつたか、それからそういうふうな
建設省
を作るということに
大臣
は少しでも御努力なすつたかどうかということを一應承わりたいと思います。
益谷秀次
5
○
國務大臣
(
益谷秀次
君)
お話
御尤もであります。
建設省
といたしましては、大体御
承知
のことと思いますが、
建設行政
を一元化する、何か申しますか、大
建設省
を
設置
いたしたいという
構想
は持
つて
いるのであります。而して今回の
只今
申上げました
機構
は、
行政機構
の
整備簡素化
の
方針
で現在の
建設判
の
内部機構
を
整備
いたそうと
思つて
いるのでありまして、
各省
を通ずるところの
建設行政
の一元化するという総合的全面的の
行政機構
の
改革
は、暫く時間を籍して貰いたいという
意見
が
政府部
内にありましたので、今回
内閣
に設けまする
行政制度
の
審議会
で徹底的に研究をして貰いたいと
思つて
おるのであります。
一つ
の例を申しますと、
運輸省
にありまする
港湾
に関する事項であります。これも当然私といたしましては
建設省
の
所管
に移すべきものと信じておりまして、これに対しても相当
要望
いたしたのであります。併しながら取敢えず
只今
申しました
行政機構
の
整備簡素化
という
方針
に
則つて設置法
の
改正案
の御
審議
を願わなければならんというのでこれを後に譲りまして、
只今
申上げた
機構
に今回は
決定
いたしたのであります。その他本日も他の省の
機構
の点についても
閣議
を開きました。
商工省
の
電力局
の中にありまする
電力開発部
と申しますか、そういう部を設けるということについても強く反対をいたして削除いたしました。これなぞも
建設省
の
所管
に移すべきものではなかろうかと私共は
考え
ておるのであります。以上のような
事情
でありまするから、
國会
の我々は
意見
をどこまでも尊重して参りたいと思います。そうして
建設省
の
設置
の目的に副うように
機構
を根本的に
改廃
いたして参りたいと
思つて
おるのであります。
皆様方
の一段の御支援を願いたいと存じておる次第であります。ただ今回の繰返して申しまするが、
行政機構
の
各省
の
設置法案
を取敢えずこの国会において御
審議
願いたいという理由から総合的、全然的の
行政機構
の
改革
というものを後日に譲つた次第であります。
北條秀一
6
○
北條秀一
君
只今建設大臣
から
建設省
の
機構改革
は今回は
政府
の企図する
行政整理
の
方針
に
則つて
極めて暫行的な方法としてやるのだという
お話
のように私は承わるのでありますが、先般の
総理大臣
の
施政方針
の演説の際に、
総理大臣
は
行政整理
については、いわゆる
天引制度
というようなものは全くいけない、自分は賛成しないということを明言されております。
從つて吉田内閣
においては
吉田総理
の
指導方針
が明らかに全体を指導しておるものと私は
考え
るのでありますが、然るに
只今建設大臣
から
説明
されましたところの
建設省
の
機構
の
改革
の
内容
につきましては誠に
御座
なりな
考え
であります。この点につきましては先程
建設大臣
が如何に釈明されましても
國会則
の要求するところと全く相反しておることは、先程
原口委員
の
お話
の
通り
であります。つきましては私は
建設大臣
が今日
予算委員会
の
関係
で長くここにおられないということでありまするから、二、三の点について要点だけを御
質問
申上げます。
只今建設大臣
は暫く現在の
政府
の
政府案
でや
つて
行きたいという
お話
でありましたが、暫くとは一体どういう
程度
のことを
考え
ておられるのかどうか、次の最近の
機会
において
建設省
を
國会側
の
要請通り
に
改革
するという御
決心
があるのかどうか。それを
一つ
明らかにして頂きたい。 第二は今回の
建設省
の
機構改革
は
吉田総理大臣
の
指導方針
に
則つて科学的根拠
に基いて立案されたものであると私は思うのでありますが、先程の
説明
では少しも科学的な
根拠
というものは示されていないのでありますが、ただ僅かに六局を五局にするということが常識的に言われておるだけであると私は
考え
るのでありますが、どういう
根拠
に基いて
建設省
の
機構改革
をされたか、その点について御
説明
願いたい。以上の
二つ
の点を
只今建設大臣
から明らかにして頂きたい。
益谷秀次
7
○
國務大臣
(
益谷秀次
君) お答え申上げます。時間的の問題でありますが、御
承知
の
通り政府
におきましては今回
行政制度審議会
を設けたのであります。この
審議会
において先程申しました。総合的、全面的の
行政機構
の
改革
をいたそうという
考え
であります。
從つて
この
審議会
の
答申
に基いて、又
國会
の
意思
を尊重いたして、そうしてそれぞれ
行政機構
の
改革
をいたそうと存じておるのであります。
從つて制度審議会
は極く近く発足いたします。直ちに
行政機構
の
審議
に着手せられるものと思います。大した時間はかからないものと存じておるのであります。又
國会
の
参衆両院
における多数の御
意思
のあるところをどこまでも尊重して貰わなければなりません。ただ
一言北條
さんに申上げて置きたいのは、例えば
砂防
の問題でありますとか、御
承知
の
通り建設省
は普通の
砂防
を
所管
いたしております。そうして
農林省
は異
つた方面
の
傾斜砂防
と申しますか、いたしております。
農林
の
委員会
に参りますと、やはり
農林所管
の
砂防
は
農林省
に存置すべきものだという強い御
要望
があります。又運輸の
委員会
に参りますと、
港湾
はやはり
運輸省
に置くべきものだ、進んで
交通関係
から
道路
をも
運輸省
に
所管
替しなければならんという
意見
もあるのであります。そういうのでなかなか
各省
の
所管
に跨
つて
おるものを
一つ
に統合するということはなかなか困難な
事情
があるのであります。ありますが私といたしましては、どこまでも
國会
大多数の
意思
を尊重いたして、又
行政制度審議会
の
答申
を尊重いたして、又一面
建設省
といたしましても
構想
を持
つて
おります。そういうものを勘案いたしてできる限り早い
機会
において御
趣旨
に副いたいと存じておるのであります。 第二点は科学的の
機構改廃
ではない、
御座
なりの
改廃
であるという
お話
でありました。もとより今回の
設置法
は消極的な、姑息な案であるということは私も認めます。認めまするが、大体
行政機構
の
整理簡素化
の
方針
に
則つて
出したのでありまして、
只今
申しました五局一部で、外に
官房
もございますが、これで現在の
建設省
の
仕事
はや
つて
行けるという
考え
で、この
改正法案
を御
審議
を願うと存じておるのであります。科学的かどうかということについては、いろいろ御
議論
があると思うのであります。現在の
建設省
の
仕事
を
只今
申しました五局
官房
一部で十分に
支障
なくや
つて
参ることができると信じておるのであります。
北條秀一
8
○
北條秀一
君
只今建設大臣
から
建設省
の再
改革
をやることには大して時間がかからないと信ずる、こういう
お話
がありまして誠に力強く思うのでありますが、それではこの
建設大臣
のお
考え
並びに現
吉田内閣
の
考え
は
行政制度審議会
の
答申案
が出れば、直ちに再度の
行政改革
をやる
決心
であるかどうか、その点について御
意見
を承わりたい。
益谷秀次
9
○
國務大臣
(
益谷秀次
君) 申すまでもなく
行政制度審議会
というのは、
行政制度
の
改革
に資したいために設けた
審議会
であります。これの速かなる
答申
を願いまして、そうしてこれを尊重し、先程申しました
通り國会
の御
意思
のあるところも尊重し、又
建設省
として大体御
承知
のことと思います先程來の御
質問
のごとく
建設行政
の一元化、これを狙いといたしまする
構想
もありまするから、これを相互勘案いたして
機構
の
改革
をいたしたいという
考え
でおります。これは
行政整理
並びに
行政機構等
の
所管
をいたしております。
本多國務大臣
においても、この
方針
で進んでおることと私信じております。
北條秀一
10
○
北條秀一
君
機構
の問題に関連いたしまして、直ぐ不可分の問題として
考え
なくちやならんのは
人事
であります。
建設省
の今回の
機構縮小
に伴うところの
人員
の
整理
という問題についての
建設大臣
の現在の御
意見
も承わりたいと思います。
益谷秀次
11
○
國務大臣
(
益谷秀次
君) これも御
承知
であろうと思います。
政府
といたしましては、
本省予算定員
の三割、
現業
二割という
根本原則
を
行政整理
のために
決定
いたしたのでありまするが、
吉田総理大臣
も議会に
施政方針
の際に申された
通り
、画一的に三割、二割ということは間違いであるということを申しております。私の方
もさよう
に
考え
ております。
仕事
の性質、分量その他いろいろのものを勘案いたして、その省又
出先機関
と申しまするか、それにふさわしい
整理
をいたさなければならんと
考え
ておるのであります。
從つて
いろいろ問題があることは
北條
さんにおいても御
承知
のことと思いまするが、例えば私の方の
地方
の
建設局
であります。これを画一的に
整理
をする際に
現業
と見るべきか、それから本
廳並みの現業
でない三割
整理
の方に含まれるか、こういう具体的の問題もありまするが、画一的に
整理
をいたしまするとしても、私共は
現業
と見てそれを
行政整理
の
主管大臣
である
本多
君に強く
要望
いたしておるのであります。
從つて
今回は取敢えず
予算面
においては、御
承知
の
通り本省
三割、
現業
二割というように
大藏省
は査定をいたして、
予算
の御
審議
を願
つて
おりまするが、これは
各省おのおの
の特質と申しまするか、省の
仕事
というものを十分に勘案いたして構成するということにな
つて
おります。
從つて建設省
といたしましては、現在どれだけの割合で
整理
をすべきかということは
決定
いたしておらないのであります。
北條秀一
12
○
北條秀一
君 私は今回の
予算
に現われましたところのこの
人員整理
の
方針
が全く
吉田総理大臣
が
國会
において言明された点と非常に矛盾しておるということがはつきりしておるということを言いたいのであります。
只今
それにつきましては
建設大臣
から
お話
があ
つたの
でありますが、先程
來建設大臣
が
お話
にな
つて
おりますように
建設省
というものはこれから先最も科学的に、而も
國会
が強く
要望
しておる線に沿うてこれを拡充して行かなければならんという情勢にあるのであります。そういたしますと、比較的近い
將來
において
建設省
というものを拡張しなければならんと言いながら、今日
建設省
の
内部
の
人員整理
をやるということは一面非常に大きく矛盾して來るということを私は
考え
るのであります。
從つて
その点については余程愼重に考慮しなければならんと
考え
るのでありますが、
一つ例
を申しますと、今回の
予算
の中に
公共事業事務費
というものがあるのであります。ところがその
公共事業事務費
が、
建設省関係
につきましては
都市局
と
河川局
、この
二つ
だけには全くこれが計上されていない。而も先般の
会計課長
の
説明
によりますと、
國庫補助事業
に対する
公共事業事務費
はこれは一切
建設省
に計上せずに
地方財政
……ちよつと件名は忘れましたが、そちらの方で一括して計上するという
お話
がありました。ところがそうかと
思つて
更に
予算案
を調べて見ますと、
農林省関係
には、同じ案件が
農林省
の
予算
の中にちやんと出ておるのであります。そういうところを
考え
て見ますと、
建設省
の現在持
つて
おります
方針
というものが他の省に比べて非常に消極的であるということ、
從つて
先程
港湾
の点について
運輸省
、或いは
砂防
の点について
農林省
の
お話
がありましたが、
建設省
はともすると
建設省
のセクショナリズムを私は主張するわけではありませんが、
他省
から非常に圧迫されておる。そうしてその他の省の圧力の下に萎縮しておるのが
現状
じやないかというふうに
考え
るのであります。私は今の
公共事業事務費
の問題につきましては、次の
機会
に
建設大臣
に
質問
をいたすつもりでありますが、以上申上げました点から勘案いたしまして、結局
建設省
というものが必要以上に遠慮をして
自己
を主張しないために今回のようなことにな
つて來
るのです。必要以上に
自己
を主張しないということは、結局
建設省
の省の
機構
にしましても、その
事務
の遂行にしましても、科学的な態度がない。例えて申しますと、
一つ
の
仕事
をするのにいろいろな
調査資料
がないというようなことが
建設省
の最も大きな弱点であるというふうに
考え
るのであります。
從つて行政機構
の
簡素化
は
方針
としては
現状
においては結構でありましようが、
建設省
の
行政
をや
つて
行く上において、どうしても
建設省
のやる
仕事
の
基礎
をしつかりとするためには、こうした
実態
の
調査
、例えば
住宅
にしましても、
都市
にいたしましても、
河川砂防
にいたしましても、その
実態調査
について十分な考慮を拂う必要があると
考え
るのであります。その点について
建設大臣
の特段の私は善処を懇請して止まないのであります。
石坂豊一
13
○
委員長
(
石坂豊一
君) 若しこの
行政方面
についてお聽きならば
本多國務大臣
の
代理
が見えておりますから御
質問
にな
つて
よろしうございます。……
特別建設局長
の
説明
を求めることにいたしましようか。
兼岩傳一
14
○兼
岩傳
一君
行政機構
の方は、
大臣
が早々立去つたために、皆さん不満足ならそれを又やられて、それから
住宅
と、あれとや
つて
も私は結構です。 〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
石坂豊一
15
○
委員長
(
石坂豊一
君) 後刻又出席を要求して、御
質問
になることに留保して置きましよう。
北條秀一
16
○
北條秀一
君 今の
行政機構改革
についての
益谷大臣
の御
説明
の
内容
は、本
建設委員会
は甚だしくこれに対して不満足であるという点を、本日最後の本
委員会
の結論として、改めて
大臣
を呼んで、この次に十分に主張を明らかにし、今後善処することについて、
意見
の交換をして置く必要があると
考え
るのであります。幸いにして本日
行政整理担当
の
本多國務相
が、ここに出席されるという
お話
でありますから、この際我々は
行政整理方針
についての
質問
を進めて行きたいというふうに
考え
ます。
石坂豊一
17
○
委員長
(
石坂豊一
君) 今日は
本多國務相
は來ないで、
大臣
の
代理
が見えております。
大臣
に対する
質問
は次にいたしまして、本日は
建設省
の
所管
に属する
予算
の
説明
がまだ残
つて
おるところがありますので、
建築局長
、
特別建設局長
の二人が見えておりますから、その
方面
の
質疑
に移りたいと思いますが、如何ですか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
石坂豊一
18
○
委員長
(
石坂豊一
君)
速記
を止めて。 〔
速記中止
〕
石坂豊一
19
○
委員長
(
石坂豊一
君)
速記
を始めて。それでは
行政機構
の
関係
について、
質疑
を継続いたします。
北條秀一
20
○
北條秀一
君
大野木次長
にお伺いいたしますが、今回の
行政整理
とそれに関連する
人員整理
は、
吉田総理大臣
の
施政方針
において
衆参両院
の本
会議
において言明されたことと、事実は矛盾しておると
考え
るのですが、それについて
大野木次長
の御見解を承わりたい。
大野木克彦
21
○
政府委員
(
大野木克彦
君)
只今お話し
になりました点は、
整理
を画一的にするという点についての御
議論
かと存じますが、実は
行政整理
の
方針
を決めました
閣議決定
におきましては、一
應先程建設大臣
から
お話し
になりました
通り
、
機構
については三割
程度
を縮減する。それから
人員
については
一般会計
においては三割、
企業特別会計
においては二割を
目途
として、
人員
の
整理
を行うという
決定
にな
つて
おりまして、大体の
目安
をここに置くということに相成
つて
おるのでございまして、その
内容
につきましては、それぞれ
各省
の
事情
によりまして、できるだけ実情に即するように計画されておるような次第であります。
北條秀一
22
○
北條秀一
君
只今
の
機構
においては三割、
一般会計
においては同じく三割、
現業
二割こういう
目安
だそうでありますが、それが
腰だめ政策
なんでありまして、私の聽きたいのはその三割、三割、二割というものが、どういう
調査資料
に基て、そういう
目安
が立てられたか、この点について
行政整理
の專門家である
大野木次長
にお
聽きし
たいのです。
大野木克彦
23
○
政府委員
(
大野木克彦
君) その
閣議決定
になりました元は御
承知
と存じますが、一月に設けられました
行政機構
の
刷新審議会
におきまして、いろいろ檢討せられまして、その
答申
において、
機構
において三割、
人員
において三割以上の縮減をすることが、
現状
においては適当である、こういう
答申
がありました。それで
閣議決定
はその
答申
を
基礎
として、案を立てられた次第であります。
兼岩傳一
24
○兼
岩傳
一君 今の三割と、二割減らすということは、どうも
根拠
が……ただ
総理大臣
が決めたからや
つて
おられるのですか、
根拠
は……。
大野木克彦
25
○
政府委員
(
大野木克彦
君) 今や
つて
おります
根拠
は、
閣議決定
がそういうふうに
決定
されましたので、その線に
從つて
具体的な
仕事
をいたしておる次第でございます。
兼岩傳一
26
○兼
岩傳
一君
機構
を三割減らすということはどういうことですか、それによ
つて國民
はどういう
利益
をするのですか、それをお
聽きし
たいのです。
大野木克彦
27
○
政府委員
(
大野木克彦
君)
機構
につきましては、三割
程度
縮減するという
閣議決定
があ
つたの
でございますが、これも先程申上げました
審議会
の
答申
によ
つて
おるのでございますが、それらをよく
考え
て見ますと、結局
終戰後
これはいろいろ
事情
はございますけれども、
機構
が非常に厖大化いたしております。例えば局の数等におきましても、戰前に比べますと、
國土
が今日のように半分に狹ま
つて
おるに拘わらず、倍近いような数にな
つて
おるというような事実もございまして、取敢えずこの
機構
を今日の
國力
に適当した、適正な規模に改める必要があるということで、元來規模について三割というようなことは、数字もございませんので、数字的にやるということは無理があるのでございますが、大体の
目途
としてこれを先ず三割
程度
縮減して
行政機構
を適正なものに近づけて行きたい、こういうことで三割という
目安
が出たような次第でございます。
兼岩傳一
28
○兼
岩傳
一君 どうもおかしいですね、その
説明
は、……。あれですか、そうすると、國が大きくても小さくても、
陸軍省
は
陸軍省
、
海軍省
は
海軍省
でというようなものでなく、國が小さければ
陸海軍省
、國が大きければ
陸軍省
と
海軍省
に分けるという
説明
になるのですか。
内閣
のために
仕事
の量が殖えたり減つたりするが、
仕事
の量が減つた
つて
、例えば
都市計画
の
仕事
をする
部門
と、例えば
道路
をやる
部門
と、或いは
建築
をやる
部門
と一緒にして
次長
を置いてそれを合同して見たり、つまり、局を
一つ
に減らす代りに
次長
を一人置くとか、そういうことは
能率
を阻害して結局徒らに
能率
を阻害して、
理窟
にもならん
理窟
でそういうことをやられても
能率
を却
つて
阻害するだけで、本当に
國民
の
要望
する
整理
にな
つて
いない。ところがあなた方はそういう不合理なことをや
つて
、
國民
に対しては
機構
は縮少したという
ゼスチュア
をするためにそういうことをしておられるというふうにしか取られないが、あなたの
説明
では
終戰後仕事
の量が減ると
各省
が一律にこの
機構
を縮小しなければならんというような、そういう
根拠
があるのですか。
つまり局
の配分というのは
仕事
の量の大小ということの外に質の違いから各局ができておるのに、それを
ただ量
を縮小するとい
つて
質の差別まで無視して減らすという、而もそれを画一的にやるということは我々の理解では
國民
に対して如何にも
吉田内閣
は
行政整理
をしたという
ゼスチュア
を示す、恰好を示すだけで、何ら科学的な
根拠
がないと思うが、もつと科学的な
根拠
を
説明
して下さい。例えば
建設省
で一局減らすということは
國民
に対してどれだけの
利益
があり、どういう
根拠
で……。ここでは
建設省
ですが、本当に
統制
が
減つて統制事務
なら
統制事務
がなくな
つて減
つて
行くやつはこれは当然ですけれども、ただ画一的に
機構
を三割減らすという意味が、そういう
ゼスチュア
でなくて本当に非常に日本の
行政機構
がそれによ
つて能率
を増進して
仕事
が大変よくできて、
國民
が非常に満足するという
根拠
を
一つ
説明
して下さい。
大野木克彦
29
○
政府委員
(
大野木克彦
君) 大変どうもむずかしい問題でございますが、大体の
方針
としましては、先程
建設大臣
も御
説明
になりましたように、まあこの際言葉はなんでございましようが、水ぶくれをしておる
行政機構
を縮減して
引緊まつ
た
行政体系
を作り上げて、そうして
國民
の
要望
にも應え、負担も軽減して行きたい、こういう
趣旨
で今回の
簡素化
の案が立てられました次第でございまして、まあその
方針
に
從つて各省
ともできるだけ
引緊まつ
たものにして行きたい、こういう
趣旨
だと思います。
北條秀一
30
○
北條秀一
君
只今
の兼谷君の問題も、私は同樣にこの問題はもつと我々としては科学的な見地に立
つて
政行機構
の
改革
については
眞劍
な
対策
を取らなければならんと
考え
るのですが、非常にむずかしい問題でありまするので、私は次にこの際
質問
をして、明らかにして頂きたいと思いますのは、
人員整理
の問題でありますが、昨年の暮に
人事院
は
人員整理
については、アメリカの從來の
方式
を研究した結果、新らしいものから首を切るという
方式
を出した。それが世論に非常な影響を來したのであります。ところが三月になりますと、
上野人事官
は今度は古いものから首切るということを言い出したのでありますが、現在本対
國務相
の手許で
人員整理
の準備を作られるということを聞いておりますが、どういう基準を持
つて
おられるのか明らかにして頂きたいのであります。 もう
一つ
は、これは
新聞
で拜見したところでありまするが、
本多國務相
より
人事院総裁
に対して
人員整理
についての
協力方
を申し出られたそうでありまするが、又
新聞
では何だか
人事院
がこれに協力しないというような印象を私は受けるのでありますが、この
人員整理
については、
本多國務大臣
のところで一本でやるのか、或いは
人事院
と協力して
方針
を
決定
して、
整理
に当
つて
行くのか、この
二つ
の点について大野木さんから承わりたい。
大野木克彦
31
○
政府委員
(
大野木克彦
君)
人員整理
の基準として昨年
新聞
に出ましたことにつきましては、あれは
人事院
の
方針
ではなくて、何か講習会における
一つ
の講義の
内容
であつたというように承
つて
おります。
從つて
人事院
の正式の基準ではないように承
つて
おります。それから従
つて
今回
整理
をしますのに、どういう基準にするかということは、非常にむずかしい問題でございますので、殊にこの問題は
人事院
の重大な関心を持たれるところであり、又
考え
方によれば、
人事院
が決めらるべき問題であろうと思われますので、この点については、
只今
人事院
といろいろ打合せ中でございます。そういうような
関係
で先般本対
國務大臣
も
人事院総裁
に会われまして、こういう点につきましても
人事院
の協力を求めたような次第でございます。
北條秀一
32
○
北條秀一
君
人員
の
整理
ですが、先程私は益谷
國務大臣
に
質問
しておりましたところは
大野木次長
も聞いておられたと思いますが、
人員整理
は本省三割、
現業
二割という一應の
目安
を立て、それを
各省
の実情に勘案して、これをや
つて
行くんだという
お話
でありましたが、先程來我々が主張しますように、
建設省
というものは、これから段々と
内容
を強化して行かなくちやならんときなんであります。
從つて
而もその
建設省
の再度の
改革
というものが先程益谷
建設大臣
が言われましたように、極めて近い
將來
にそれが実現されるという見通しがありますと、
建設省
の
人員整理
というのは、特にこれは
考え
なくちやならんのであります。
予算
には
予算
定員の三割、二割と削減せられておるのでありますが、
建設省
の実情に應じてこれを按配するのだということでありますが、
大野木次長
の方では飽くまでも三割と二割を強行されるものだと私は
考え
るのでありますが、これは強行するつもりであるかどうか、それについて
大野木次長
のお
考え
を聞きたいのであります。
大野木克彦
33
○
政府委員
(
大野木克彦
君) この点につきましては、
予算
との
関係
もございまして、最後的には
閣議
で以て
決定
されるのだと存じております。
兼岩傳一
34
○兼
岩傳
一君
地方
廳の
行政整理
もやはり指導しておられるのですか。
大野木克彦
35
○
政府委員
(
大野木克彦
君)
地方
廳につきましては、これは主として
官房
の自治課の方で研究いたしておりますが、指導と申しますか……。
兼岩傳一
36
○兼
岩傳
一君 関連性は。
大野木克彦
37
○
政府委員
(
大野木克彦
君) 結局通牒等で勧奬するというようなことになるじやないかと存じております。これを公共團体に対して命ずるということはできないと
思つて
おります。
北條秀一
38
○
北條秀一
君 先程、
大野木次長
の
説明
があ
つたの
ですが、
人員整理
の
方針
は
人事院
が決めるのですか、それとも本対
國務相
が担当して
決定
するのですか。
大野木克彦
39
○
政府委員
(
大野木克彦
君)
方針
というのは基準のことですか。
北條秀一
40
○
北條秀一
君 そうです。
大野木克彦
41
○
政府委員
(
大野木克彦
君) これはまだ
人事院
の方から回答を受けておりませんので、どういうふうにするか、今のところちよつとはつきりいたしかねますが……。
北條秀一
42
○
北條秀一
君 ちよつと、なぜそれを聞いたかといいますと、先般
人事院総裁
に、私は
人員整理
の基準について
質問
したのです。ところが、それは全部
本多國務相
がや
つて
おるから私の方では分らん。いずれそのうちに
本多國務相
から協力を求められるならば自分の方も協力しなければならんという
お話
があつたものですから、それで私は
本多國務大臣
のところに出掛けて参
つたの
です。それで
本多國務大臣
の方でやる、併し
人事院
の協力を求めなければならんという
お話
がありました。そうすると基準を決めるのに
本多國務大臣
が責任を持
つて
おると私は
考え
ておるのです。そうであるかということを聞いたのです。
大野木克彦
43
○
政府委員
(
大野木克彦
君) それは
人事院
からの回答によると思いますが、結局は
内閣
の方で責任を以て決められるのじやないかと思います。
北條秀一
44
○
北條秀一
君 そうすると
人事院
は
本多國務大臣
と協力してそれの基準を
作つて
閣議
に持出して
閣議
で
決定
する、こういうわけですか。
大野木克彦
45
○
政府委員
(
大野木克彦
君) 大体そういうことになると存じております。
兼岩傳一
46
○兼
岩傳
一君 それは
機構
の問題ですが、例えば東京都の
機構
とか神奈川縣の
機構
というものは、
官房
の自治課が最終的の責任を持
つて
指導をしておるが、
官房
の自治課のやることに対して、あなたの方は責任を持たれますか、終局的の
方針
について……。
大野木克彦
47
○
政府委員
(
大野木克彦
君) 都道府縣の
機構
につきましては、御
承知
の
通り
地方
自治法に規定されますので、
地方
自治法の
所管
課は
官房
の自治課ということにな
つて
おります。そこで立案いたしまして、
國会
の御承認を経ることにな
つて
おります。
兼岩傳一
48
○兼
岩傳
一君 あなたの方と関連は持
つて
いないのですが。
地方
のことについて尋ねたいのですが、あなたの方に尋ねることは意味がないことですね。例えば東京都の
機構
について……。
大野木克彦
49
○
政府委員
(
大野木克彦
君) それは自治課の方で立案されます。
石坂豊一
50
○
委員長
(
石坂豊一
君) ちよつと皆さんにお諮りします。
速記
の手がないので、これで
速記
を停止して
質疑
させて頂きたいと思います。それでは
速記
を止めて下さい。 午後二時二十三分
速記中止
—————・————— 午後四時六分
速記
開始
石坂豊一
51
○
委員長
(
石坂豊一
君)
速記
を始めて下さい。 それでは本日はこれにて散会いたします。 午後四時七分散会 出席者は左の
通り
。
委員長
石坂 豊一君 理事
原口忠次郎
君 仲子 隆君 委員 岩崎正三郎君 島田 千壽君 堀 末治君 水久保甚作君 安部 定君 久松 定武君
北條
秀一君 兼岩 傳一君
國務大臣
建 設 大 臣 益谷 秀次君
政府委員
総理廳
事務
官 (
行政
管理廳次 長)
大野木克彦
君 建設政務次官 赤木 正雄君 建設
事務
官 (
官房
会計課 長) 植田 俊雄君 建設
事務
官 (
建築局長
) 伊東 五郎君 建設
事務
官 (
特別建設局
長) 八嶋 三郎君