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1949-04-11 第5回国会 参議院 建設委員会 第4号
公式Web版
会議録情報
0
昭和二十四年四月十一日(月曜日) 午後二時五十九分開会 ————————————— 本日の会議に付した事件 ○
建設事業一般
並びに
國土
その他諸計 画に関する
調査
(
建設省関係予算
の 件) —————————————
島津忠彦
1
○
理事
(
島津忠彦
君) これより開会いたします。
総務局長
。
中田政美
2
○
政府委員
(
中田政美
君)
総務局
の
予算
に
関係
したことについて一言
お話
しいたします。
総務局
におきまして
事業関係
といたしましては、
特定地域
の
総合開発調査費
として九百五十万円、それから
建設機械
の
整備
といたしまして十一億三百万円という割振りに
なつ
ております。最も正式の
予算
を御
審議
頂く場合においては、この
費目
はいずれも
公共事業費
の
河川
或いは
道路
という
範疇
の中に併せて計上してございますので、別の枠に
なつ
ておりません。その点を特にお含み置きを願いたいと思います。
前者
の
総合開発計画
の九百五十万円と申しますのは、これは如何にも
経費
が少いわけでございますが、この金は
專ら調査
に要する諸
経費
でございまして、
総合開発
の
事業
の
事業費
ではございません。この点に特色があるわけでございます。そこで然らばこの九百五十万円というものを
調査費
に
使つて
如何なる
総合開発
的な
事業
を推進しておるかということが問題になるわけであります。実際の
事業費
というのは、それぞれの
公共事業
のそれぞれの
費目
に上るわけでありまして、ここに別枠としてないというところに物足らない点がございます。今後更にこれを強力に推進する場合には、
公共事業
の中で
特定地域
の
総合開発
という
事業費
を盛込むという
段階
に推進する必要が残された問題としてございます。そこで現
段階
において、然らば
特定地域
の
総合開発
と口で言
つて
おるが、どういう
一体仕事
をしておるかということは申上げなければならんわけでございます。そこでこの九百五十万円の金は、
本省
において
総務局
の
企画課
というものを
中心
として、
本省
においては
安本
と
各省
というものに呼びかけて、
総合開発
の
調査
についての中央における統制というのでなくても少くとも
調整
をやるという任務を持
つて
おります。それに対して
経費
を掛けております。それから又若干
部分
を割きまして、各都道府
縣及び建設省
の
出先機関
である
地方建設局
、こういうものに
調査
の
経費
を補助いたしまして、そうして
地方
における
開発計画
の
総合性
を成るべく科学的にやるということに使わせております。で現在におきまして
総合開発計画
というものは、或る
地区
を先ず設定いたしまして、この
地区
は概ね
日本
の限られた領土において未
開発
に終り、現在概ね眠
つて
おる、而もその
眠つた資源
を合理的な
総合性
のある
計画
を以てすれば、最小の
労費
で最大の
資源開発
が可能であろう、そういうものを予め想定しまして、これを基にして、
一つ
の
計画
をそれぞれの中央
地方
相呼應して立てて行くというふうにいたしておるのでありまして、昨年におきましては、今
調査
して盛んに
審議
いたしておりますものを例を以て申上げますと、北の方から申しますと、
宮城縣
の玉造、
東京都下
におきましては
伊豆七島
、
福島縣
の
奥会津
、これは
福島縣
というのは正確ではございません。要するに
奥会津地方
に
関係
するところは新潟なり、
福島
なり、利根川の上流というようなところにございます。それから
裏日本
では能登半島、それから大山、島根、あの辺の
地区
、それから紀州、
奈良等
に
関係
する十津川、それから九州では大隅、熊毛、これに縣の意向を入れまして屋久島の
開発
というものを企てております。それから
熊本縣
の阿蘇山の
流域
と言いますか、
山麓地帶
、それから
愛知縣
の渥美半島、いわゆる
三河平野
の
開発
でございます。それから北海道における石狩というようなものを先ず仮に
一つ
の
地区
としまして、これをあらゆる
方面
から
潜在資源
を
調査
する。これがためには学界の
権威者
の
実地
の御
調査
を願い、現在いろいろな
方面
がこれに参画いたしまして、先ずその
潜在資源
というものを科学的に調べなきやいかん。その次の
段階
としては何が故にそういう
潜在資源
が今日まで埋もれてお
つた
か、
開発
されなか
つた
かというその
原因
、或いは
隘路
を発見する。それからその
原因
、
隘路
を発見した場合においてこれを成るべく科学的に合理的に
計画
する、
開発計画
を立てるという場合には、山を
開発
したが
取付道路
がないとか、或いは
河川流域
だけ手を付けたけれども、
港湾
、魚港という、その河口の
事業
がちんばに
なつ
ておるとかそういう
事業
の
総合性
と、その
実施
の
順序
、こういうものを主として
地方
の
機関
で一應の案を立てさせたのでございます。それから一應の案ができましたならば、これを
本省
に提出させまして、
國土計画協会等
の一部の
民間的協会
をも
協力
させまして、
安本
、
大藏省
、商工、農林、
運輸等
の
関係各省
、及び
幹事役
を勤める
建設省等
から実際の係官が寄りまして、現地の案を
縦横
に審査檢討する、こういうようなことをやりまして、そうして大体において案がよさそうだというような
見通し
がついたものにつきましては、その與えられた
特定地域
におけるいわゆる
各種
の
公共事業
については、これを成るべく
各省ばらばら
でなしに、今申上げた
計画
の線に沿わせるようにアジヤストして行く、
調整
する。その
調整
の役は
建設省
が下働きにな
つて安本
でその機能を果させる、こういう
順序
にいたしております。現に二十四年度の
予算
におきましても、そういう
進行過程
を辿
つて
おります。が併しながら冒頭申上げましたように、
総合開発
の
事業
の
範疇
に入る
各種
の
公共事業
におきましても、これを
建設省
に全部取
つて
しまうというようなことは現
段階
においては少し行き過ぎである。
一種
の輿論を開拓したいという
意味
で一歩讓りまして、
各省
に
実施
はさせるが、その量、
順序等
は
安本
の
調整
に從わさせる、こういう
意味
において
各省
が
実施
するけれども、その
実施
する姿は
一つ
の
纏まつ
た
計画
の実行である、こういうように結果としてなるようにしようじやないかということにいたしておるのでございます。現在
公共事業費
は五百億とか提案いたしておりまするが、その
内容
についてはまだ
政府
は確定的なことに
なつ
ておりませんので、若干ずれが、或いは変更があるかも知れない。例えば六三制の
問題等
、
從つて
確定的な
数字
で以て今ここに申上げる
程度
には
なつ
ておりませんが、まあ比較的
総合計画
の実現に副うように
各省
の
予算
を
調整
しようかという
程度
に
なつ
ておりまして、もう暫らくいたしますれば、これらのやや具体的な
数字
の
見通し
が付くかと存じます。要するに
安本
をして、この
総合開発計画
の最後の
調整
をさせ、その下請を
建設省
において担当して行くというのが目下の
順序
としては
総合開発計画
の
一つ
の
行き方
でございます。その外におきましても沢山のまだ地点を考慮に入れております。田沢湖、最上川の
流域
、或いは築
豊炭田
、それから四國の
渡川流域
とか、徳島の那賀川の
流域
とかいろいろまだ外にもございますが、要するに
特定地域
の
総合開発
というのは比較的に見捨てられた
資源
を如何にすれば産業的、経済的に
効果
が上るようなものになるかという点を著目して、そういう
仕事
をや
つて
おるわけでございますが、まあいわば
建設省
の
仕事
は縁の下の力持ち見たいな域を脱しておりません。併しながら段々と私は
日本
の産業
開発
なり、
國家
の行う
公共事業等
のやり方が
行政
の縦でずつと末端まで行く、
從つて縦
としては誠に立派だけれども、
縦横
の
関係
において、いわゆるよそ樣のや
つて
おる
仕事
との
関連性
においての
合理性
が果してうまく行
つて
おるかどうかということになりますと、必ずしも今の
安本
の
調整
だけでうまく行くとは思いません。それでこれを或る
地域
というもの、ブロツクを
限つて
も、これが合理的に
なつ
ておるかどうかということを我々は知性を以て判断する、総合的な視野に持
つて
行くということを絶対に必要ではないか、これが集大成されたのが即ち
國土計画
になるわけでありまして、そういう
意味
においては、この
仕事
は今では縁の下の
力持ち的段階
ではございますけれども、段々と
各省
がこれに
協力
一致するならば、私はいわゆる
各省
間の
セクシヨナリズム
も割合にいい
方向
に改善されるのではないか、こういうことを期待しておるわけでして、皆様の特段の御指導御
協力
を願うわけであります。それから第二の
建設機械
の
整備
でございますが、これは冒頭申上げましたように十一億余円と
なつ
ております。この
衆事
はもう読んで字のごとく
日本
の、殊に
土木
におきましての
機械施工
ということにつきましては……
兼岩傳一
3
○兼
岩傳
一君 ちよつとどの
プリント
ですか。
中田政美
4
○
政府委員
(
中田政美
君)
プリント
は全然差上げてございません。この
機械整備
は必要なことは分り切
つた
ことでありますが、
整度
として整頓されなか
つた
ために、下手をすれば使い放し、
修理費
がないために壞われた
機械
はそのまま、又操縦する者の教育がないために
機械施工
が思うようにいかんというような
意味
で、これにどうしても
メス
を入れなければならんという
意味
から、昨年來
機械
の
整備
ということに著意いたしまして、本年は
河川
の改修に何する
機械整備
として約六億、
道路機械
の方の
整備
として約四億八千万円程を
公共事業
の中に計上して頂くことに今回いたしております。これはもとより進駐軍の
機械
を
拂下げ
て貰うということも
一つ
の
狙い
でございますが、その外に國内産の
機械
を育成発展さして、
自給態勢
に持
つて
行くということも亦
一つ
の
狙い
でございます。 それから実際
勲場等
においての不備と申します点は、
モータープール
がないとか、
機械工場
の
整備
が
惡い
というような点、
運転工
の
養成
がないというような点に我々は欠点を見出しておるもので、これらを約十一億の
予算
で整頓した形に持
つて
行こう、大体の
構想
としましては
各地建ごと
に
モータープール
を置きたい。それには沼津で
養成
したものを
実地
に使うような、再
養成
するような
養成
の
施設
も併置します。そうしてこれは
地建
の
直轄工事
になり
機械施工
を必要とするような
府縣以下
の
工事
にも貸
與規則
を設けまして、
機械
を貸與して使わせる。併しながら
機械
の壞れたとき等の
部分品
の
整備
などは、
モータープール
に持
つて
行
つて
整備
するというようなことにいたしまして、
日本
の
機械施工
の充実を図りたいという考でございます。
機械
は皆御專門の方もいらつしやいますので、よく御存じでございましようが、
河川
の方としましては、浚渫船とか、これは非常な大きな金になりますが、パワー・シヨベルとか、ドラクラインとか、
ブルトーザー
というようなものがございます。
道路
の方としましては、トレーラートラツクとか、それから
ブルトーザー
、やはりそういうものを相当量買うことにいたしております。尚これらの細かい点につきましては、若干の今後変動があるかも知れませんので、多少遠慮いたしましたが、一枚
刷り等
にいたしまして御参考に供することは、若干の時間をお與え下されば用意して差上げることにいたします。
島津忠彦
5
○
理事
(
島津忠彦
君) 御質問ありますか。
兼岩傳一
6
○兼
岩傳
一君 僕は
一つ建説省総務局長
に対してもいろいろ
意見
があるのだが、
調査
を
建設省
が本格的にや
つて
いないと思う。現に
住宅
について、今日又あとで
住宅
の続きをやるんですが、この前の
委員会
のときに
住宅
問題の説明によれば、
終戰後
すでに四年目であるというのに、まだ
日本
で何戸戸数が足りない、
住宅
が足りないということさえ確定的の
数字
を持
つて
いない。これは
道路
についても、
河川
についても、あらゆる
建設行政
について同じだと思うのです。現に私が一年前に過去三十年ぐらいどういう
方針
で
土木費
をどうして來たか、資料が欲しいということを
建設関係
の
委員会
で要求して置いたのですが、未だに回答さえもないという
状態
で、一体
総務局
で
調査
ということを具体的に、
言葉
の上で具体的にどういう
方針
でどういう誠意を以て進めて來られたか、
調査
についてどうこれから進め方をするつもりか、
各省
がそれぞれ
調査局
というものをちやんと持
つて
、
農林省
にしろ、
各省
つて
おるのだが、
建設省
は今後
調査
ということについて、どれだけの誠実な、
計画
的な、科学的な
調査
をどれだけ進めて行くつもりか、過去はどうか、現在はどうか、將來はどうか、
一つ総務局長
から答弁願いたい。
中田政美
7
○
政府委員
(
中田政美
君) 兼
岩委員
の
調査
という
意味
はやや
統計
的という
意味
が含ま
つて
おるのじやないかと思いますが……。
兼岩傳一
8
○兼
岩傳
一君 そういう
意味
です。
中田政美
9
○
政府委員
(
中田政美
君) そういう
意味
と了承してお答えいたします。成る程
建設省
は昨年作られましたのですが、
統計
的な
一つ
の
纒まつ
た部課を持たないという点は、確かに一省としての形態に欠くるところがあると存じます。これはかねてから
官尭
或いは
総務局内
にさような
機構
を作るべきだという兼
岩委員
の御主張には私は全幅の賛成をしておるものでございまして、二十四年度におきましては、
建設統計整備
の
経費
として僅かながら
大藏省
の容認するところとなりましたので……
兼岩傳一
10
○兼
岩傳
一君 幾らです。
中田政美
11
○
政府委員
(
中田政美
君) 約百一万円程に
なつ
ております。そこでこの金を母体にいたしまして、
各局
の
協力
を得て是が非でも
統計
的な課或いは課にならなければ、少くともそういうスタッフを
整備
したいという
考え
でございます。これには
予算要求
においては
人件費
を要求しましたが、自今の
客観情勢
は
人件費
の増大を極力圧縮するというために、止むを得ず
人件費
は現在の定員において何とか捻り出して、この課を作るようにしたいと鋭意
考え
ておるわけでございます。
機構
の問題はそういうことに
なつ
ております。そこで
統計整備
なのでございますが、御承知の
通り住宅
ならば
建築局
で立てるとか、
河川
ならば、
河川局
でやるとか、
道路
の
基礎調査
ならば
道路局
でやるとか等々、それぞれの
所管局
において必要な
調査
は、それぞれの時期にや
つて
おるというのが現
段階
における状況でございます。そこで一省として
建設省
の
性格
としてその上に立
つて
一つ
の指導的な
統計調査
の
企画
をやるという
意味
においては、
各局ばらばら
だけでは確かに賄えない点がございますので、そこで
各局
がやるもの、或いは
総務局
なら
総務局
の総合的な
統計課
がやるものというふうな、そういう限界、又それらの分担というようなそういう
企画
をこの
総務局
の
統計
の
主務課
でやるように今後いたして行きたい。そこで全体の調和が取れるようにする。それから又
調査
されたもの或いは
行政
の
実績等
の、いわゆる
統計
年鑑的なものなども、
各局
に付けば必ずしも分らんとは言えないけれども、非常に
ばらばら
に
なつ
ておる。そこでいわゆる
行政
の
実績
及び
統計調査
をした結果、データーというものについてはこれは能う限り、一省全体のものも
総務局
なら
総務局
の
統計課
で蒐集して、そうして
建設統計
として、できれば
統計
年鑑的なものを今後発刊して行きたい、こういう
念願
でおるわけでございます。
兼岩傳一
12
○兼
岩傳
一君 僅か百一万円というような金で一体
調査
しようということは非常に滑稽な話なんですが、
企画課
の
総合開発
のために九百五十万円ですか、一体そういう貧弱な
調査
の
基礎
の上で、図面だけ作るような
企画
ということに何か
意味
がありますか。
中田政美
13
○
政府委員
(
中田政美
君) 成る程僅かばかりということで逃げたわけですが、百一万円という金は今日の物價から言えば誠に僅少なものでございます。併しこれは成る程これだけでやるというのならば正にそうでございますが、只今申上げました
通り
、
各局
はそれぞれ
調査費
というものを相当持
つて
おるわけであります。
河川局
なら
河川
の
調査費
、
道路局
なら
道路
の
調査費
というものを持
つて
おるわけでございまして、そこでこの課で全部やるという
構想
なら百一万円というものはナンセンスに近いと思うのですけれども、併し
各局
がそれぞれ分担してやるものを、それを
一つ
のその
企画
或いはその集大成という
意味
において
利用
するならば、或る
程度
の
効果
は期待できる。勿論十分というわけには行きませんので、今後十分
経費
的な
基礎付け
もするように
努力
しまして、皆さんの御
協力
も得て充実いたしたいと思
つて
おります。
兼岩傳一
14
○兼
岩傳
一君
各局
の
セクシヨナリズム
、
道路
とか、
河川
とかいう、そういう形の上に又
総務局
という
一種
のものがいて、それで
建設省
はうまく運用できて
総合間発
が進めて行けるのですか。
中田政美
15
○
政府委員
(
中田政美
君) これはなかなか
意見
のあるところでと思いますが、
総合企画
というものを各
原局
から
本当
に離してしまうということになると、又これにも一利一害が伴うのではないか。そこで
各局
が
本当
に
責任
を負いながら、他方において又他との
関係
のあるところで配例して見て、
惡いところ
があ
つた
ら或る
程度
のナゼツシヨン或いは
調整
をして行くというようにすることが、一應
日本
の
行政
の
段階
としては現実的には妥当するのではないか。又物の見方からして、そういうことでなしに、
本当
に
調査
なら
調査局
、或いは
企画局
というものが上から下まで貫いてお
つて
、そうしてそこで決めたものは、ただ
実施
だけ各
原局
でやらせるという
行き方
も確かに
一つ
の
意見
だと思うのでありますが、
日本
の過去の連続であるところの
一つ
の
行政機構
の下においては
十分檢討
をしなければならんではないかと
考え
ます。
原口忠次郎
16
○
原口忠次郎
君 只今の
お話
の中のことじやないのですけれども、先程もちよつと申上げましたように、
建設省
の今後の、今年度の
各省整備法案
ですが、あれに盛られる大体の
構想
はどういう
構想
に
なつ
ておりますか。
中田政美
17
○
政府委員
(
中田政美
君)
行政機構
としてのですか。
原口忠次郎
18
○
原口忠次郎
君 ええ、そうです。
中田政美
19
○
政府委員
(
中田政美
君) 私がお答えするより
赤木政務次官
に
お話
して
貰つた方
が或いは妥当ではないかと思いますが、便宜お答えして置きます。
行政機構
につきましては、去年の
建設省設置
の御
審議
を願
つた
ときの御
意見
なり、又御
決議等
もよく承知しておりますので、
建設省
をどういうふうに発展的に解消するかは、平素常に
考え
てお
つた
わけでございまして、
本当
のことを申しますと、
公共事業
省的なものにするか、或いは
國土
というものを
中心
とした
國土省
的なものにするかというようなところが、根本的に論議されるのではないかと思われるわけでございます。
前者
の
公共事業
的なものと言いますのは、そのやる
仕事
はそれぞれの
産業行政
なりに
関係
を持つものであるけれども、その
施設
として行われるものが
土木建築等
の
関係
の多い、いわゆる
工事
であるというような
意味
で、その
工事
を或る一省が
纒め
てやるというような
性格
において、
公共事業
を一元的にやるというような
構想
にな
つて來
るわけでございます。
國土省
的な考を仮に採用するといたしますと、大凡この
日本
の
國土
の
保全
、それからその完全な
利用
、
開発
というような
観点
に立ちますので、現在行われておる
公共事業
の全部が來るわけではございませんが、併しながら
國土
の
保全
、高度の
利用
、
開発
というような
観点
に立
つた
行政
は、
國土省
においても相当
廣範囲
に構成されることになるわけでございまして、多少の観念的な差はございますが、概ね結論においては一致するような結果になる。例えば
公共事業
としましても、
日本
で今
公共事業
で多く使われておるのは、何と申しましても
建設省
の
河川
、
道路
、都市、それから
農林省
の
漁港
、山林、それから
用排水幹線改良事業
のような
農木改良土木事業
、それから
運輸省
の
港湾
というようなものでございますので、
公共事業
的な
性格
に発展する場合においても、その
内容
を檢討しますと、概ね
國土省
的なものになろうかと思います。ただ地上に建設される
住宅
とかいうようなものになりますと、
公共事業
的な
性格
の場合においては当然入るわけでございますが、
國土省
的な
性格
に発展する場合には、必ずしも
住宅
というようなものが入るとも
考え
られません。
もつ
と
國土
というものの
総合利用
という方に
観点
が向くではないかというように
考え
られるわけでございます。それで
考え
としましてはこの二つの
考え
がありますが、今回の
内閣
における
行政簡素化
による
行政機構
の改革、こういう場合において、我々はかねてから
建設省
の
發展的解消
という
意味
においては、その
チヤンス
を
狙つて
お
つた
わけでございまして、
公共事業省試案
というようなものも、それぞれ
内閣
の方に提案をいたしておるわけでございますが、
内閣
において今お取上げに
なつ
ているのは、第一には
簡素化
ということでございます。それから
各省
との權限の
配置分合
という点については或いは後日に殘して、それぞれの省内における
簡素化
という問題だけに限定されるやに伺
つて
おりますので、
從つて
目下用意されつつある
建設省
の
改組案
におきましても、我々が平素主張し、或いは
念願
する線より非常に消極的なものに
なつ
ておるようでございます。
新聞等
において傳えられるところと大同小異でございますが、まだ各部において本決りに
なつ
ておらんようでございます。多少の準備はいたしております。
從つて
今ここで
責任
のあるお答えはできないわけでございますが、大体現在ある六局を五局
程度
にいたすという
考え
で進んでおりまして、それ程大きな変革はないという
状態
でございます。
原口忠次郎
20
○
原口忠次郎
君 私は
地方
に最近までお
つたの
ですが、
新聞
を拜見しまして、
建設省
の今
お話
の五局の案が出てお
つたの
です。あれを見て実はがつかりしたのです。というのは、今
総務局長
から
お話
しに
なつ
たように、
建設省
の大体の
方針
として二
通り
あるというような
お話
なんですが、そういう高邁な理論は別としまして、私共あの
建設院
が
建設省
になるときは、あのまま
建設省
になるということには賛成できなか
つた
。できなか
つた
けれども、
將來大建設省
を作るという
一つ
の約束と言いますか、或いは
紳士取引
と言いますか、そういうふうな
氣持
で私共は
委員会
で賛成したと思
つて
おります。と申しますのは、今
お話
の
簡素化
とか、
各省
間のどうとかいうことは、結局私共大
建設省
を作ることは、
各省
で持
つて
おるものは分けることができるとかできないとかいうのじやなくて、
簡素化
のために
各省
が持
つて
いる
建設行政
を統一しようとするのだという
考え方
なんです。決して厖大な
建設省
を作るというのじやなくて、
建設行政
を
簡素化
するために、
各省
の
建設行政
を集めるという
考え方
で私共は行
つて
いるのですが、非常に失望しているわけなんです。私共はこの
委員会
としては、各
委員
はどういうお
氣持
か知りませんけれども、私は若し
建設省
の
新聞
に出たようい案が出るとすれば、残念ながら反対したいと思
つて
おります。そういういわゆる今後の
建設省
の
行き方
としては、
もつ
と
日本
全体の
建設行政
の
簡素化
を目指して、
各省
間にどんなことがありましようともや
つて
頂きたいというのが
念願
であります。これ以上この問題について今
お話
し申上げてもどうかと思いますが、私の
氣持
はそういうふうに
考え
ておりますから、一
應申上げ
て置きたいと思います。
中田政美
21
○
政府委員
(
中田政美
君) 御尤もな点でございまして、返す
言葉
が全然ございません。微力でありまして、この機会にその理想の半分にでも到達することに
努力
はいたしております。恐らく今の御
意見
と変
つた
ところはないと思います。例えば
港湾行政
というようなものについても、当然
建設省
に來て、そうしてその上で
簡素化
ができるものはして行くと、
機動力
も発揮し、
工事
の改善も期するということにいたしたいと思
つて
おります。尚その他
漁港
とか、或いは
治山治水
の
関係
の
林野局
の
所管
の
事項等
につきましても、御
意見
と同じ
考え
を持
つて
おるわけでございまして、幸に、今回のに若し間に合わんといたしましても、
新聞
の伝うるところでは、この
内閣
において
行政機構
の
審議会
というのを更に設置して、
各省
の亘るものは
本当
の
整理統合
というものに
メス
を入れるという
意氣込みのよう
でございますので、
チヤンス
はまだ失われていない、從いまして、御
意見
の点は今後十分の御支援を得て
努力
したいい
考え
ております。
原口忠次郎
22
○
原口忠次郎
君 私
港湾
が
建設省
に入らないことについて非常に残念に思
つて
おるのです。これは
港湾
が
運輸省
に入
つて
おることはいろいろ理由はありましようけれども、要するにあれは
東條
の
行政
の今日残
つて
おる
一つ
の
遺物
なんです。
東條行政
がよか
つた
とは誰も
國民
は
考え
ていないだろうと思うのですが、
東條行政
の
一つ
の
遺物
が今日依然として残
つて
おるということは私は腑に落ちないのです。これはいろいろ理窟はありましようけれども、要するに
東條内閣
のときに
港湾
が内務省からあすこに分れて
行つたの
ですがそれがそのまま残
つて
おる。これがなぜ今日元に還
つて來
ないかということを不思議に思
つて
おるのです。是非これは私共もそういう
方向
に
努力
したいと思
つて
おりますが、殊に当事者のあなた方は是非そういう
方面
に御
努力
をお願いいたしたいと思います。
中田政美
23
○
政府委員
(
中田政美
君) 全然同感でございまして、
一つ
御支援を得て是非とも実現したいと、相当機も熟しておるやに
考え
ておりますので、今後
一つ
やりたいと思
つて
おります。
兼岩傳一
24
○兼
岩傳
一君 砂防とか、発電はどうですか。
中田政美
25
○
政府委員
(
中田政美
君) これも確定的にはまだ
内閣
で本決りに
なつ
ておらんようでございますが、恐らく今のところでは
建設省
に來ないように
なつ
ておるのではないかと
考え
ます。要するに
各省
間の分離統合は行われんではないかというように承知いたしております。
兼岩傳一
26
○兼
岩傳
一君 いずれ來週両大臣が來られるそうだから、議論はそこでするとして、その前提としてちよつと承わ
つて
置きたいのだが、
各省
の
関係
はやらないと、そうするとちよつと
新聞
で見ると、
総務局
を管理局と名前を変えて、そこへ営繕部を持
つて來
るというようなことが
新聞
に出ておるのですが、これは
本当
ですか、これはまだ
新聞
の伝えるだけですか。若しそれが
本当
だとすれば、どういう根拠でそういうやり方をするのか、そうして
建築局
を
住宅
局と名前を変えると聞いておるのですが、そういう姑息な
國民
を瞞すような不徹底なことをやられるのかやられんのか、やるとすればどういう理由だか。それは
総務局長
より、赤木次官の方がよければ赤木次官でもよいが、ちよつと予め拜聽して置きたいのです。
中田政美
27
○
政府委員
(
中田政美
君) これはそういう多少の準備もいたしております。
新聞
に出ておることは決して全然事実無根という
意味
ではございません。そこでまあ結局六局あるものを何局にしろというような仮に課題が出る場合において、どういう組合せをすれば一番よいかというような
一つ
の或る種の仮定の答えを出して置いて、それに合うようにするというような場合においては、必ずしも理想
通り
のものができないことは止むを得んのでありまして、我々は
建設省
六局というものが決して多過ぎるとは思
つて
おりません。併しながら、
一つ
の
政府
の
方針
として更に工夫をして、局を圧縮しろということが至上命令という場合においては、これは更に又
構想
を練
つて
別の案を
考え
なければならんというのも止むを得んことでございまして、今五局案というのについては、建築を
住宅
と改めるというような点も
考え
つつあるのでございます。これあたりも、それじや建築ならばどう、
住宅
ならばどうと言
つて
見たところで、
所管
の
内容
からすると殆んど差がございませんから、感じの問題と言えば問題でございましようが、我々の感ずるところからしますれば、
住宅
というものが
國民
生活において、又
日本
の再建において、国民の最大の關心事であるというならば、同じ中味でも建築というよりかは、むしろ端的に
住宅
と、建築
行政
の大半を占めるところの
住宅
という問題を局の名前にした方が、より
國民
的であり、又その
住宅
の重要性が看板によ
つて
表現されるということにおいても、多少は感じがいいのではないかという
意味
で改稱する案に
なつ
ておるかと存じます。それから特別建設局というのを止めて、總務局も止めて、これに代るに管理局を作るという案につきましては、管理局という
言葉
は、
もつ
と妥当な表現があれば、それでも結構なんでありますが、御承知の
通り
特別建設局は二つの支柱から
なつ
てお
つた
わけですが、その半分は調達廳の方に移管いたしました。残る問題は営繕統一の事務でございます。それで特別建設局イコール営繕局と言
つて
もいいくらいなことに
なつ
ておるわけです。そこで
総務局
を全然潰して営繕局にするというものも
一つ
の
考え方
でございましよう。併しながら
総務局
の
仕事
を然らばどこへ附けてしまうかということになりますと、
仕事
の
内容
は概ね他の部局に共通、或いは観念上はその上の目的を持つような
性格
のものがございます。例えば
國土計画
とか、
地方
計画
とかいうような問題の力の問題じやございません、観念の問題としては
各局
の
行政
の上位に属する
範疇
だろうと思います。そういうような
意味
で、恐らくは廃止するとすれば、これは官房に持
つて
行かなければならん。ところが、官房という
性格
は現在すでに会計、人事等々、固有の官房事務で相当これは繁雜を來しております。その外にそういう実体的なものも加えるということになりますと、非常に頭でつかちになるというので、これは適当でないのではないかというような点もございますので、そこでこの
総務局
的のものと営繕部とを加えて仮称管理局というような
意味
にいたしたのが現
段階
における案でございます。この案のいい
惡い
は皆さんの御審判に願わなければならんわけでありますが、多少は研究しました結果でございまして、一應のそういう案で進みつつあることを御了承願いたいと思います。
原口忠次郎
28
○
原口忠次郎
君 私は大
建設省
ができないのは、当時の
内閣
が力が非常に足らなくてできん面があるんじやないかというように
考え
てお
つたの
です。どちらかと言いますと、社会党を民主党の寄合地帶の
内閣
であ
つた
が、今度は絶対多数党を持
つて
おる自由党の
内閣
で、思うことは何でもできるんじやないか、こういうふうに
考え
ておるときに、尚これができない。非常に私は失望しておるんですがね。これはまあ
政府委員
は自由党じやないから、こう言うのはおかしいけれども、こういう感じがするのです。
兼岩傳一
29
○兼
岩傳
一君 赤木君は自由党だ。
赤木正雄
30
○
政府委員
(赤木正雄君) 今原口
委員
の言われるのは、私共もやはりこの
委員会
の
委員
としていたときも、やはり同感で、随分そのためには論議して來たんです。このことが実現できないのは実に遺憾でありますが、併し私といたしましても、又政務次官といたしましても、是非とも原口
委員
のお説の
通り
に実現したい。今後もどこまでも
努力
する
方針
でございますが、御了承願います。
兼岩傳一
31
○兼
岩傳
一君 いつ実現して下さるんですか。お見込は如何ですか。
赤木正雄
32
○
政府委員
(赤木正雄君) 甚だ今ここでお見込と申上げましても、確実に申すことはできませんが、御承知の
通り
に
行政
交構の特別
審議会
か、そういうものができるようになりますから、それにも特にこの
委員会
で從來主張したこともどこまでもその
審議会
に私諮
つて
、いつどうということははつきり申せませんが、成るべく早い機会に是非とも実現して行きたい、こういうふうな希望を今でも持
つて
努力
して行きます。
兼岩傳一
33
○兼
岩傳
一君 私は大臣に御質問する前に、今も僕として残
つて
おる問題は、
住宅
についての説明が中途半端に
なつ
ております。GHQに呼ばれて
住宅
が完結していない。
道路
が具体的の説明が全然ないということです。抽象的の説明があ
つた
だけで、具体的な
内容
は全然ない。
河川
も具体的の説明がなか
つた
。要するに少しも具体的の説明がなか
つた
。そういうやり方でこの
委員会
を糊塗しておるという感があるのですが、そういうやり方は徹底的に、私は今後はそういうやり方をしたら
審議
しないということにした方がいいと思うのです。 〔「賛成ですね」と呼ぶ者あり〕 それにその
道路
と
河川
と
住宅
と、それから今の営繕の具体的な
内容
ですね、それを
総務局長
、次官に要望いたします。会期も大分迫
つて來
ておるので、抽象的な一般的な説明は要りませんから、
予算
に基いてその
内容
がどういうものであるかということ、而してどれだけ
責任
が持てるかということ、
河川
ならば
河川
はこれだけの
予算
で以てやるんだ。而して
國民
に対して
責任
がどの
程度
持てるのか持てないのか。持てないのにも拘わらず、こういう金を押付けられたならば、止むを得んなら止むを得んで、そうしたら專門家としての
見通し
ですね、そういう
國民
に対して説明するという態度で具体的にして貰いたい。美辞麗句の抽象的な説明は一切廃止して頂きたいと思います。
島津忠彦
34
○
理事
(
島津忠彦
君) 只今兼岩さんのおつしや
つた
ことは誠に適切だと思いますが、これは次の
委員会
にいたすようにいたしますから、本日はこれにて散会いたします。 午後三時四十九分散会 出席者は左の
通り
。
理事
島津 忠彦君
原口忠次郎
君
委員
島田 千壽君 堀 末治君 水久保甚作君 石川 一衞君 久松 定武君 兼岩 傳一君
政府委員
特別調達廳副総 裁 中村 豊一君 建設政務次官 赤木 正雄君 建設事務官 (
総務局長
) 中田 政美君 建設事務官 (特別建設局 長) 八嶋 三郎君