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説明員(讃岐喜八君) 人絹織物につきましては、先程申上げたような公定
價格と自由
價格の開きと申しましようか、
バランスの問題が絹の場合のごとくでありませんで、自由
價格が公定
價格を上廻
つておるわけでありまして、今直ちに
統制を撤廃するということは困難であろうというふうに考えます。つまり
統制を今後も続行するということになると思うのでございますが、その場合におきまして、
只今仰せの一番から八番までの問題があるわけでございますが、一番の指定
生産と自由
生産とを併用せよということにつきましては、恐らく人絹といたしましては、現在
生産されました人絹糸の全部が輸出に向けろということにな
つておりまして、二等品以下が國内に向けてもよろしいということにな
つておりまして、これは司令部の方で決めておられるわけでして、その二等品以下のものが國内に使用されることを許されておるわけでございます。これにつきましては誠に数量が少いと思いますので、自由
生産をするということは、非常に困難ではないかというふうに考えます。在庫許可制、割当公文書、登録
業者相互間の賣買、衣料切符の全國通用の問題等につきましては、目下絹織物の
統制撤廃等と関連いたしまして、ともかく細部に亘
つて檢討中でございまして、誠にここで御返事申上げるところまで参
つておらない次第であります。目下研究中でございますので、さよう御了承願いたいと思います。
六以下の問題につきましては、先程申上げた
通りでございますが、
統制品である人絹織物の流通の問題につきまして、織維スタンプ手形を以ていけるように、金融面を打開せよ、こういう御
意見に対しましては、我々も誠に御尤もだと存じますので、それが実現し得るように努力いたしたい、こういうふうに考えております。