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高田寛君 私は先程の御
説明が少し足りなかつたと思いますので、もう少し補足して御
説明申上げたいと思いますが、この問題は、戰爭中に軍事輸送の
関係で、当面必要なために強制的に買收した路線なんです。これを
拂下げることがいいか悪いかという点で、これを
交通系統の、輸送系統の見地からこういうものを拂上げていいかどうかというのが、今度の
法律案の重点であります。それでそういう点から、やはりこれは
運輸交通の見地から、
檢討を加えるべきかというので、私共の見解としましては、これは
運輸委員会に掛けるのが正当な
理由があると思うのでありますが、今度の
法律案は、要するに戰時中強制買收したものは、
拂下げてもよろしいということを、決めるだけの問題であります。これどでの線を具体的に
拂下げるか。又その買收價格をどうするかということは、今度の
法律で決める問題ではございません。これは個々の問題について、
運輸大臣が
運輸審議会に掛け、尚
國会の
承認を得て決めると、こういう段取りになるのでありまして、その際にはこれはもう議論の余地なく
大藏委員会の所管であると、こう思うのであります。それで今度の問題は、
大藏委員会に掛けるという御議論も、これも筋道が通つた御議論であります。但し
運輸委員会に掛けるということも、亦これは十分な
理由があると思うのであります。それで今日の午後
運輸委員会の方で、この点が、問題にな
つておる点を聞きまして、それから
大藏委員会の方とも、具体的に今いろいろ御協議をしておるわけであります。それで実は昨日以來の
質疑を打切
つて、今日中にでも討論に入るということも考えたのでありますが、先ず討論並びにこれの決を取るのは明日に取敢えず延ばす。こういうよう
なつもりで
質疑だけを続けておると、こういう状態であります。それですから何分
運輸委員会と
大藏委員会との間で、実際的に取扱いについて今いろいろ御協議を進めておる次第でありますから、
一つその辺、もうここまで來ておるのでありますから、お任せ願えれば結構だと考えておる次第であります。