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島清君 それは非常に抽象論でございまして、私は抽象論というものでなく、とくに緊急性の有無というものは、その時々に論議しなければ、具体的の問題でありますので、ここで抽象論をしたんでは仕樣がないと思う。要は栗山君の問題の、発言を許すかどうかという問題にあると言うのでございますが、併しながら中村君が
言つておられた
通り、今まで
緊急質問を御
要求なさる場合においては、やはり会派の方から御
要求があつた場合においては、時間的な制限を加えるけれども、連続的な発言を許さないという
ようなことが、これは習慣的に認められておつたと思うんです。そういう
ような既成の事実に基きまして、その習慣性に基きまして、栗山君が発言の御
要求をなさつたと思うのであります。從いまして私はこれからの問題、明日からの問題は、これは緊急性の
質問或は討論するのに必要でございまし
ようけれども、この從來の習慣に基きまして、
緊急質問の発言を
要求されておりますところの栗山君の問題につきましては、私は発言を許すべきであると思います。それで多数言は、横暴だということでございましたが、この民主主義の政治を
運営して参ります場合におきましては、あの
緑風会でありますとか、民自党の多数派でありますとかは、やはり多数派戰術で
運営委員会をや
つておられる。或いは少数派戰術と言われたが、これは議院
運営の妙味であろうかと思います。併しながらここで眞似てはならんことは、私はこの政治をやります場合におきましては、
一つの大まかな枠はあると思います。良識というくらいの枠はあろうと思います。併し又この良識という
ようなもので、この栗山君の問題を眺めます場合に、過去の暗默のうちに認められて参りましたところの、何と申しますか原則、その原則に基きまして発言を
要求しておるところの栗山君の問題に限りまして、これが少数派であるからということで発言を認めないという
ようなことは、私は我々の考えておりまするところの、
民主政治の
常識の埓外にあると私はこう考えます。そういう
意味におきまして、栗山君の発言を許すべきであると私はこういうふうに考えます。