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理事(
梅原眞隆君) 第三番目に書きました
選挙法の
改正に関する件でありますが、これはこの前の皆
樣方の
お話合によりまして、昨日私は渉外課長を帶同しましてウイリアムス氏と会見をしたのであります。それの状況を
一つ御
報告申上げたいと思う。向うへ十時頃に参りまして、彼此二時間ばかりいろいろな用事がありまして話を交しました。そこでこれは
衆議院の
委員長と
連絡を取
つて行きたいと
最初考えましたが、向うの方は行かないで、渉外課長の方から行
つたようなふうに聞きましたので、
参議院の方は別に行
つたらよかろうと
考えて、私は單独で渉外課長を帶同して参りました。それで大体、私の
報告は、第一に、
選挙法に関してはこれを
改正する必要があるであろうということを全
会派が認めておる。そうしてこれに関して第二番目に、皆がこれを
改正するということ、それで周到に
改正するということ、そしてこれを精々早く
改正するというようなことに関して、非常な熱意を持
つておる。この二点を
一つ御
報告をしたい。第三のどういう機構によ
つてこれをやるかということに関しては、
衆議院の方は仄かに聞くところが、特別
委員会を開いてやるということにな
つておるようであるが、
参議院の方はこれに関してはまだ一定した見解に到達しておらないので、今
報告をする段階にないということを申しました。そうして精々早くこれをまとめて
報告をしたいと思うておるというふうに答えて置きました。そしてそれがまとまらない理由、まあ大体が
意見がどういうふうにな
つておるかという話でありまして、大体それには二つの
意見があ
つて、これは
國会法の四十
五條ですか、これによ
つて見ると、大体において特別
委員会というものが
常任委員会の
所管事項にない特定の
事件を
取扱うというような
條項があるので、大体地方行政
委員会がこの問題を
取扱いつつあるので、別に特別
委員会を作る必要がなくて、
常任委員会において処理した方が正しいという見方が
一つと、もう
一つは、この問題は
所管事項としては選挙に関するということであるが、実際の
内容はもうちつと廣いものでもあり、又或る意味において高度なものであるとも見れるので、これは一
常任委員会でなしにもうちつと大きな衆智を集めるというようなことにしたならばどうかというような
意見があ
つて、これはまあ特別
委員会を作
つたらどうかという
意見である。この二つの
意見がもうちつとお互に懇談をし合う
余地があるので、今は御
報告申上げる段階に行
つておらない。こういうふうに私は
報告しました。それについてはウイリアムス氏は、いろいろな所見も申しておられましたが、私の感じたところでは、
衆議院がや
つたことに関して同意を表し、
参議院の方もそういうふうに運んで貰いたいというような、
希望としてははつきり言われんでしたが、言外の意味が
希望しておられるように感じました。そうしてそれに関しては非常な高度なものにするということに関して、ただ
委員だけでなしに、
事務局若しくは
常任委員会の專門員、或いは
國会図書館等に関係するような人達の知識も吸收するのかどうか。更にアメリカから來ておられる中にこの問題に関しての相当の権威もあろうと思うから、そういう人達の智惠を吸收することもどうか。ウイリアムス氏自身も、私も喜んでそれに参加する
用意を持
つておる。尚マツカーサー元帥あたりの
意見も徴してはどうかというような非常な高度な話もあ
つて、尚アメリカばかりでなくイギリスあたりからも相当な権威が來ておられると思うから、國際的な
意見を集中して貰いたいというような意味の
希望も談笑の間にはありました。先程私の御
報告申上げたことはその二つのことを申上げ、第三の機構に関しては
報告の段階に達しておらないから、精々早く
報告するように心掛けておるということで、私は
報告を終
つて帰
つて來たのであります。大体以上は私が会見した
報告の大体の模樣であります。尚これに付け加えて申上げたいのは、それから私帰りまして関係の方々の方にとにかく
連絡をいたしまして、特に関係を持
つておるのが地方行政
委員会であるので、その
委員長の岡本さんにこのことを
連絡いたしまして、岡本さんの方からもそういうお
考えが随分あるので、両院の
常任委員長が一緒にウイリアムス氏と、昨日のことで明日ですから、つまり今日十時から会うということにな
つておるから、一應我々も直接立合
つて向うの
意見を確めておきたい、こういうような話がありました。丁度岡本
委員長も見えておりますから、
一つ御参考のためにお聞きする必要がありますれば、お聞きすることにいたしましようか、如何でございましようか。