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1949-04-19 第5回国会 参議院 議院運営委員会 第17号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十四年四月十九日(月曜日)    午前十一時三十二分開会   —————————————   本日の会議に付した事件 ○会期延長の件 ○議院運営に関する件 ○政府えの申入れに関する件   —————————————
  2. 梅原眞隆

    理事梅原眞隆君) これより議院運営委員会を開きます。会期延長の件について御協議をいたします。御意見のある方はこの際御意見の御発表を願います。
  3. 中村正雄

    中村正雄君 政府から二十五日という申し出があつて衆議院の方ではもう決行されたのでありますが、今、内閣委員長あたりの話を聞いて見ますというと、各種の合同審査をやるということになりますれば、恐らく一日に一件やつたところで十三日、十五日になると思います。とても二十五日ではできないという、こういうことになります。衆議院が決議するということになつたときは、参議院ではそれに同調しなければならないのでありますから、現在の官房長官の申出では、各省設置法案審議状況とこの議院提出議案が二、三あるように聞いておりますので、二十五日では恐らくとてもできないであろうと思います。こちらでは会期延長も、もう少し多くしなければいけないのじやないかと、こういうふうに考えるのであります。
  4. 石坂豊一

    石坂豊一君 中村君のお説御尤もでありますけれども、ともかくも衆議院の方で政府要求に対して、更に割増しにして、決めて見たのでありましようから、我々の方でも精々勉強して法案の成立を急ぐということにして、衆議院決定通り二十五日ということにやるのが一番本当ではないかと考えます。私は二十五日にすることに賛成いたします。
  5. 梅原眞隆

    理事梅原眞隆君) 外に御質疑ありませんか。
  6. 板野勝次

    板野勝次君 会期のことはどつちでもいい問題ですが、重要な法案を段々会期終り頃になつて來て一日か二日でざつと上げてしまうというふうなやり方のないように、予め十分審議期間を置いて、審議できるような形で出して貰うように一つ申出をするということで、政府の申出に賛成するようにしたいと思うのでありますが、若しもそうでなかつたらいつもぎりぎりに押し詰めて置いて、夜遅うなつてもやるというような惡い習慣だけは止めるようにしたいと思います。
  7. 門屋盛一

    門屋盛一君 これはもう結論的に石坂先生の言う通り賛成ですが、ただ先程懇談会の折に中村委員からいろいろ言われましたように、我々も参議院運営委員会というようなものは、もういらんのじやないかというふうに思うのであります。というのは、昨日はつきりと、こういう申出が何日に決めて頂きたいということを、資料を貰うようにと言つて置きましたが、資料の廻らん先に、衆議院の方では空覚え資料を出した。そこで向うは二十五日に決められたのだ。ところが良心的に資料を檢討して行きましても、二十五日では、完全な審議はできないということを今思つているのです。思つているのだが國会法の規定で、衆議院の方が規定して呉れなければどうにもなりません。今の政府は、衆議院決定通り二十五日に同調する審議過程において、完全なる審議をするために再延長申入れをすることがあるかも知れないということを衆議院側の方へ通告をして置いて貰いたいのです。そんなことなら今、もつと延びるというときは、明後日までに決議すればいいのであります、三十日までにするのが本当じやないか。今各委員長内閣委員長の報告を聞きましても、それだけでも相当期間がかかるし、OKの來てないのが大分あるのだから、大分間際に重なつて來ますから結論付けますと、今のまま二十五日を承認するのであつたら審議過程において、更に再延長をこつちから申出があつたということを衆議院の方に通告して置いて貰いたい。
  8. 梅原眞隆

    理事梅原眞隆君) そうしますと今門屋さんのお話のありましたように、この審議を周到を期すために再延長を申出をする、又重要な審議をするためにできるように当局に向つても十分に申入れまして……
  9. 門屋盛一

    門屋盛一君 当局の方へはついておるのであります。官房長官のいうふうに考えたのであります。このままの同調ならばこちらは審議未了の分が沢山できる虞れがあると思うのであります。
  10. 梅原眞隆

    理事梅原眞隆君) そういうことを含みとしまして、一つその衆議院言つておることに同調するということにして御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  11. 梅原眞隆

    理事梅原眞隆君) 御異議ないと認めます。それではこちらの方から出す期間を……別に何か御質問はありませんか。
  12. 中村正雄

    中村正雄君 一つ決めて置いて貰いたい点があるのであります。從來の國会の情勢を見ましても、又國会職員勤務状態を見ましても、一應会期末期になりますると、いわゆる夜通しやる惡い習慣がついておつて國会審議自体も円滑に行かないし、又國会職員勤務状態から言つても、現在の予算においてはオーバータイムその他の至難なときに、時日が切迫して來てやると野党政府いじめのようになり、これは今から提案して、参議院は今後午後の五時半までで止めるということを決定することを今のうちに私は提案いたします。
  13. 梅原眞隆

    理事梅原眞隆君) 只今中村さんの御提案がありましたが、外に御意見はありませんですか、これに対して……
  14. 石坂豊一

    石坂豊一君 それは時間を限つて議院の方でも審議状態もありましようし、ここでこれを決めてどうということは如何かと考えますが、そういう氣持で皆んな勉強して行くということを勿論賛成ですけれども、ただそれを法的のように決めるということはよくないと思います。適当に臨機應変にやつて行くということが、例えて言うと予算の途中五時半になつたから止めるということはできません。又重要な法律案に対してもう少し議論を盡せば收まるものを翌日に廻さなければならんということになつて惡いし、ですからそれはここで決めるということは如何かと思います。
  15. 梅原眞隆

    理事梅原眞隆君) 今中村さんのお話のありましたようなことを本筋として、そういうことを腹に入れて委員会運営にはもつと強力性を持たして、そういうようなことを考慮して五時三十分にするというような時間をここで決定するというようなことは困難じやないかという御意見のようですが、その辺において一つ御同意願うことにどうでしようか。    〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
  16. 中村正雄

    中村正雄君 私の申しますのは、五時半以後の委員会は無効であるというような意味ではない。議会末期になりますと、本会議委員会も夜の十時、十一時になることが多いから、議会末期になつてこういうことを申入れると、何か野党だから政府いじめをするというようなことを言われるからそういうことが今まで励行されていない。この委員会としては五時半に決定して、原則としてはつきり決めて置く方が申入れ以上の効果があると思います。今まで一回も申合せして励行されたことがないのでありますから……
  17. 板野勝次

    板野勝次君 今の中村君の御意見賛成ですが、政府からどんどん早く議案も出させて、そうして審議を進めて行くというのには今からそういう態度を示して置く方が却つていいんじやないかと思いますが、併しきちつと止めるということは難色があるが……
  18. 石坂豊一

    石坂豊一君 どうもその御趣意においては大いに異論ある筈はないが、実際において五時半で切上げられんことがある。それですから、勿論中村さんもこういうことを法律のような形に決めて置くという意思はないかも知れませんが、議院運営委員会としてさようなことを決定するということは実際に即してやり方ではないと考えますから、今その趣意を以て委員長がやつて行くということは決めなければならんと私は考えます。ここで決めるということは私は賛成しかねます。殊に参議院には野党も何もないのでありますから、與党としては五十名だけで、あと緑風会はそれを嚴正にやつて頂いておるから、與党の力で押切つて行きということは参議院においてはその点は御心配ないと思います。
  19. 岡部常

    岡部常君 中村君、板野君の説に趣旨としては賛成いたしますが、その反対に、終りを五時とか、五時半とかするよりも、始めることをもつと励行して頂きたい。時間通りにやればもつと早く進捗する筈なんですが、これは議員の方も、政府の方もお互いに戒めて、始める時間を励行すればもつと能率的に行く。私はお二人のおつしやることも賛成ですが、この点一つお互いに自粛して行かなければならんと思います。
  20. 梅原眞隆

    理事梅原眞隆君) それではこういうことに一つお話を願つたらどうでしようか。今の中村さんの言われたことには全く適切なことがあると思います。只今岡部さんが補足して言われたのは、終りの時間でなく、始める時間、要するに全体に時間に運営を励行する習慣をつけなければならん、そうして終り至つてだらしなくあわただしく追い込むようなやり方はないように、今から、原則として申入れて置く、そういうようなことにしまして、実際問題として起つて來たときは、議院運営委員会において実情を見てそのときに処理されるとよいと思いますから、一應原則といたしまして、この時間を励行するというようなことにそれを申入れて置く、こういうことに御同意願えませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  21. 梅原眞隆

    理事梅原眞隆君) ではさように取計らいます。今日はこれにて散会……
  22. 門屋盛一

    門屋盛一君 まだまだ外に重要なことがある。これはこの間からの議院運営委員会で何回も決まつたことであるが、國務大臣の本会議委員会出席の順序ですね。これは衆議院の本会議があるようなときに、こちらの本会議が一緒にあるような場合には止むを得ないが、衆議院の本会議がないときには、こちらの本会議大臣出席するということは、去年からの申入れであるが、それが何回言つても実行されない。それからこちらの本会議のあるときには、委員会大臣は出られないことがあるが、本会議がないときは、委員会大臣出席要求をどんどんやつて頂きたい。それが一つも励行されておらない。特に甚だしいのは、昨日の本会議でも、今朝の本会議でも、衆議院では本会議がないのに、今朝の本会議なとは、小委員会申合せでは定時に始めることになつておつた、議員定時にやつて來ている。ところが國務大臣及び政府委員出席がないために、あすこで十分間を待つている。今の時間励行ということと……これはしよつ鼻、本会議が小委員会定時に始めると決めたことが、こんなふうに遅れるようでは仕様がない。これなんかも、今委員会を早く上げるというお話で出ているが、委員会についても、衆議院委員会の方に引ずられて、参議院委員会政府委員及び國務大臣出席の少い例がいつもある。これは併せて通告して置かなければならん。
  23. 梅原眞隆

    理事梅原眞隆君) それでは、今の門屋君の御意見……
  24. 門屋盛一

    門屋盛一君 それからこれは、小委員会の決めたことで励行されない今朝のような場合は、議場の緊急動議流会にしますから、通らんでも私は流会動議を出しますから、明確に始めて、國務大臣出席がない、それがために十分間も待つている。朝の十分間は、各派の態度を決める重要な時間を割いて定刻に入つている。今朝のような態度はよくない。嚴重に政府に通告して頂きたい。
  25. 梅原眞隆

    理事梅原眞隆君) 今の門屋君のおつしやつたような大臣なり政府委員出席に関して、もうちつと嚴格であるように申入れることに御異議はありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  26. 門屋盛一

    門屋盛一君 もう一つ大臣なり政府委員ですが、衆議院の本会議のないときは、必ず主管大臣が出て來る。出て來られなかつたら、関係方面へ行つているとか、便所を行つているとか、はつきりして頂きたい。(「賛成」と呼ぶ者あり」)だらしない。これは重大な問題です。
  27. 梅原眞隆

    理事梅原眞隆君) 外に問題はありませんか。
  28. 中川幸平

    中川幸平君 これは余り急ぐ問題でないが、理事の会合の問題です。共産党が一人と、我が党が一人出ることになつているだけで……
  29. 門屋盛一

    門屋盛一君 出すのは出します。
  30. 梅原眞隆

    理事梅原眞隆君) それではこれで散会いたすことに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  31. 梅原眞隆

    理事梅原眞隆君) 散会いたします。    午前十一時四十七分散会  出席者は左の通り。    理事            川村 松助君            梅原 眞隆君    委員            島   清君            中村 正雄君            石坂 豊一君            城  義臣君            中川 幸平君            門屋 盛一君            奥 むめお君            岡部  常君            宇都宮 登君            矢野 酉雄君            板野 勝次君            藤田 芳雄君   委員外議員            三好  始君   —————————————    副議長     松嶋 喜作君   —————————————   事務局側    事 務 総 長 小林 次郎君    参     事    (事務次長)  近藤 英明君    参     事    (記録部長)  小野寺五一君    参     事    (議事部長)  寺光  忠君    参     事    (委員部長)  河野 義克君   法制局側    法 制 局 長 奧野 健一君