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中村正雄君
ちよつと、御報告申上げておきますが、この前の
運営委員会で第一回、第二回の報告は申上げておりますが、実は
議員を
アメリカ國会視察のために
派遣する件につきまして、一昨日第三回の
打合せを
ウイリアムス氏とや
つたことにつきまして、一應御報告申上げておきます。前に報告いたしましたように、
派遣の人員その他については
衆議院の
福利厚生委員会におきましていろいろ協議を重ねました結果、一
應具体策として
派遣議員十五名、
事務職員五名計二十名というように決定いたしまして
打合せに参
つたわけであります。
打合せの要点は何としましても
費用の点で一
應滯在日数を二十日として、
向うの
滯在費用一人一千ドル、それに
旅費といたしまして、
日本から
アメリカ沿岸までの往復の
飛行機旅費が大体千三百ドル掛る。合計一人二千三百ドルの
費用の問題についていろいろお諮りしたのであります。それで一
應各議員が個人で負担して行くという
希望者のある場合はどうするかという問題も
話合いしたわけでありますが、そのときに
議員負担で行くということになれば、極端な例をいえば、金持の
議員は行けるけれども、
國会としてこういう人を遣りたいと思う人が
負担能力がなければ行けないという不公平が生ずるので、ともかくも
派遣するとすれば
國家の
費用でやる、私費でやることはやらない方がいいのじやないかというふうに
ウイリアムス氏の
意見があ
つて、それから一人二千三百ドルの
費用につきましてどうするかという点については、一應
只今のところは
國家の
費用で行く。而もその財源は御
承知の見返
勘定に入
つております
向うの
援助資金の中から出して貰うように
交渉しようじやないか、その
交渉の仕方をどうするかという点につきまして、一應二、三日
ウイリアムス氏が
内部交渉をや
つて、それからどういうようにやるかにつきまして指示しようということで別れたのでありますが、そのときにもう
一つ問題に
なつた点は、然らば行けると
なつた場合の
派遣議員の
選考をどうするかということを言われたわけなんですが、そのときに私
参議院から小
委員長として参りましたし、
衆議院では
福利厚生委員会の今村君が行
つたわけですが、行くと決定すれば然る後
選考するわけであ
つて、どの会派から誰、或いはどの
議員をやるということも考えておらない、これは今後の問題だと、こういうふうに話したわけですが、そのときに
ウイリアムス氏の話で実は努力して
派遣できるようにやりたい、その趣旨というものは今後
日本の
國会を
運用して行く前途ある
議員をやらなければいけないという
関係で、まあ極端な場合を言えば六十七十の
議員を
選考されたのでは困る。こういうような話がありましたので、その点について一
應今後は行けると
なつたら
選考するわけであるけれども、渡航の許可というものはやはり
司令部が持
つているのだから、
選考の場合も我々も考えるが、
司令部の方でも許可する場合に考えて貰
つたらいいのじやないか、この点はどこまでも今後の問題で残して置きましようというふうに話したわけです。
それからもう
一つ職員五名を連れて行くというのはどういう
意味かという話がありましたので、その点につきまして丁度今後の
日本の
國会を
運用するための参考になるために
議員を
派遣するのである
関係上、それと同じ
意味合において
アメリカ國会の
事務関係をやはり
日本の
國会の
職員に視察さす必要があるという
関係で、通訳を含めて五名を
選考するのだと申上げましたら、その点非常に了承されまして、そういうことも必要であるというふうに話されておりました。ただその場合の
選考につきましても
議員と同じような氣持で決まればやりたいと、こういうふうに話したわけです。一
應今後四回五回と会見しなければ具体的に進まないわけでありますが、第三回の会見の
内容は以上申上げた
通りであります。