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池田國務大臣 き
ようまでもなく
昭和二十四年度の
予算案につきまして、
経過を御報告申し上げる筋合いでございますが、たまたま機会がなかつたので、延引いたしました段をお許し願いたいと思います。実はたいへん遅れまして申訳ございませんと同時に、き
よう二時からミスター・ドツジと会う約束をいたしております。従いまして短時間で恐縮でございまするが、あらましの点をお話申し上げます。
組閣後早々二十四年度の
一般会計の
歳入歳出並びに各
特別会計の
予算案を作成いたしまして、
一般会計は二月二十三日、
特別会計は同二十七日までに
関係方面に提出いたしました。
先方におきましては、日夜
審議をいたされまして、すなわち経済安定九原則の線に
沿つて、御
審議をいただいたのであります。今月二十二日にドツジ氏より大体の考え方の
数字をいただきました。私の考えておりましたところよりかなり食い違いがありますので、その後毎日の
ように具体的問題につきまして、こちらの
意見を申し述べ、
先方の
意見を確かめております。ただいま、まだ折衝中であるのであります。
数字について、ここに申し上げる自由を持つておりませんが、大体のわくは、私の作製いたしました
——政府で考えました
一般会計予算案よりは相当ふくれております。問題になります点は、
歳入の方では
所得税、
取引高税の問題でございます。
歳出につきましては、
價格調整補給金、あるいは
失業対策費、
公共事業費、また
配付税額、こういつたものがおもな問題でございます。