○黒田寿男君 私は労働者
農民党を代表いたしまして
総理大臣の
施政方針演説に対し、
首相及び
関係閣僚に対しまして、若干の
質問をいたしたいと思うのであります。しかし
質問事項を提出いたします前に、私はまず今回提出せられました
予算案を通じて現
内閣の
政策が
実行に移されます場合に、いかなる事態が発生するかということにつきまして、わが党の
立場からする見解を明らかにしておきたいと思うのであります。
すなわち第一には、勤労大衆の
生活との
関係においては、今回の
予算案を通じての現
内閣の
政策の
実行は、勤労大衆の
生活の
犠牲において九
原則を
実行し、インフレを処理しようとするものである。第二は、この
予算の中には金融資本の支配の強化が計画せられておりまして、社会的、公共的
立場よりする何らかの対策が講ぜられない限り、産業金融の調達に重大なる支障を來し、
生産復興の障害となるおそれがあると言いたいのであります。第三は、この
予算案に示された
政府の
政策のもとでは、経済安定の基礎でありますところの
食糧増産のごときも、とうてい期し得られないと思います。かえ
つて農業と
農民生活とは、縮小と破綻に導かれるよりほか、しかたがないとわれわれは断じておるのであります。私はまずこのことを指摘しておきまして、以上これを論証しながら、現
内閣の方針と、わが党の方針とがいかに相違するかということをも明らかにし、その過程におきまして、
質問の要項を提出いたしたいと思うのであります。
第一に、本年度
予算を通じて示された現
内閣の租税
政策、物價
政策及び賃金
政策は、勤労大衆の
犠牲においてインフレの急速な処理をはからんとするものでありまして、勤労大衆の
生活に対し、重大なる抑圧を加えるものであると
考えるのであります。本年度
予算におきまして、租税は五千七十六億円でありまして、歳入の七二%を占め、前年に比較いたしまして一〇%の比重を加えておるのであります。そのうち、所得税額は三千百二億円でございまして、租税全体の六一%を占めておるのであります。いま二十三年度における分配
國民所得の割合を見ますと、勤労所得は三六%でありまして、業種所得は六〇%でありますが、他方一一十四年度の所得税の
増加率を見ますと、勤労所得税は九六%の
増加であるに対しまして、業種所得は五五%の
増加にすぎないのであります。ここに課税における不公平、すなわち勤労大衆に対する負担の不公平な重圧が見られると私は思う。
さらに私は勤労大衆への租税負担の不公平な重圧は、別個の資料からもこれを指摘することができるのであります。すなわち今回の
予算によ
つて、大衆課税が前年度よりもさらに加重せられておるということであります。いま勤労所得税と消費税とを大衆課税として見ますときに、今回の
予算によりますれば、勤労所得税は千三百億であり、消費税は一千六百五十九億円でありまして、合計二千九百五十九億円となり、租税收入に対しまして、大衆課税の占める割合は五七%となるのであります。二十三年度において、四八%であ
つたのに対しまして一九%の
増加を示しておるのであります。
他方今回の
予算を通じて示された物價
政策によりまして、物價の変動を調べてみますと、まず諸般の
事情からいたしまして、主食は約一三%くらいの値上りが予想されるのであります。旅客運賃は六〇%、郵便通信料金は四〇%ないし一〇〇%の値上りとなりまして、その他輸入物資のうち、補給金の打切られることから生ずる値上りも、われわれは予想しなければならないのであります。このような状態にありますときに、他方、
政府は賃金につきましては、六千三百七円ペースで
予算を組んでおりまして、しかも昇給昇格は、これを見込んでいないのであります。從
つてわれわれは、実質賃金の低下することは明らかであると
考えるのであります。
以下時間の
関係上、私は詳細なる計数上の指摘は省略いたしまが、
農業に対する所得税の割合も、最近におきまして毎年々々高められて來ておるのであります。そしてその他の
農業経営を困難ならしめる諸
事情と相まちまして、今や耕作
農民が土地を放棄するというような現象さえ生じつつあるのをわれわれは見のがしてはならぬ。中小商工業者の問題につきしましては、いまさら申し上げる必要はないと思うのであります。このような都市並びに
農村を通ずる勤労大衆の
生活の窮迫のもとにおきまして、
大藏大臣はなお三千百二億の所得税を徴收し得ると
考えておいでになるようでありますが、このことをいかにしてなすかお聞きしたいのであります。
なるほど強権をも
つてこれを徴收すれば可能であるかもわかりません。しかし
國民所得の分配の割合が前述のごとく不均衡でありますし、かつまた勤労大衆に対する税の負担が前述のごとく不公平でありますときに、かような條件のもとにおいてあえて徴税を強行する場合、勤労大衆の
生活の上に加えられる経済的圧迫と、それより生ずる大衆
生活の苦痛と破綻とを、われわれは容易に推測することができるのであります。
かように見て参りますと、
予算を通じて示された租税
政策、物價
政策、賃金
政策等、
政府の諸
政策は、九
原則の
実行を勤労大衆の
犠牲において行うものであるということを断定せざるを得ないのであります。(
拍手)租税の増徴を通じてのインフレの急速なる收束を、大衆の
犠牲において行わんとするものであるということを、われわれは断ぜざるを得ないのであります。
私はこの際特に
総理大臣に対しまして、その所信を承りたいと思うことがあるのであります。マツカーサー元帥は、
総理大臣にあてた書簡におきまして、九
原則より生ずる
犠牲の負担は、
國民に対し平等でなければならぬということを要請しております。九
原則は
実行しなければなりません。しかしながら、同時にそれより生ずる
國民の
犠牲は、平等でなければならぬ。この二つは互いに相補
つて実現せられなければならない要請であると私は
考えるのであります。しかるにこの
予算のどの部分に
犠牲の負担に関し公平を示しておる部分がありましようか、私はまさにその逆であると
考えます。
総理大臣は、マツカーサー元帥の要請にこたえておると、はたしてこの壇上から
國民の前に言い切ることができるでありましようか、これを私は
お尋ねしたい。これは單に私一個の
質問ではない。全勤労大衆がひとしく今眞劍に
総理大臣に対して聞かんとするところであろうと私は思うのであります。率直に冷静に、これに対して
首相の所信を聞かしていただきたい。
総理大臣は去る四日の
施政方針演説の中におきまして、英
國民が非常なる決心のもとに経済的自主を目ざして
協力一致しておる
態度は、も
つてわれわれの学ぶべきところと信ずると言われまして、範を英
國民の
耐乏生活の
態度に求めんことを、われわれ
國民に要請せられたのであります。しかしながら英國の現在の労働党
政府は、戰後の経済復興の困難な事業の遂行の過程におきまして、
國民に
耐乏生活を求めるその反面に、
犠牲の負担の平等化、公平化ということにつきまして、これをその
政策の上に実現するために、異常の苦心と
努力と
勇氣とを発揮しておるのであります。(
拍手)たとえばこれを税制
政策につきまして見ますならば、いわゆるクリツプスの税制
政策におきまして、その例を見ることができる。
大藏大臣クリツプスは、彼の断行いたしました税制
政策におきまして、勤労階級に対し税率の
軽減を行うと同時に、大
資本家、高額所得者に対しましては、思い切
つて高い税金をかけたのである。私はここにその詳細を述べる必要はないと思います。その他労働党
政府は、そのいわゆる平等化
政策によりまして、
犠牲の負担の公平化をはかり、かかる
政策のもとにおいて、
國民に
耐乏生活を求めておるのであります。
総理大臣は、
日本國民に対し、
耐乏生活を求め、範を英
國民の
生活態度に求めることを主張せられたのでありますけれども、私はまずその前に現
内閣が
國民に対しまして、
耐乏生活を求め得るだけの條件をつくり出しておるかどうかということを聞きたい。私はこれについて
政府は眞劍に自己反省をする必要があると思うのであります。
犠牲の負担の平等化の
政策を
政府は行
つておるかどうか。マツカーサー元帥の書簡の趣旨に、はたして
総理大臣は、沿
つた政治をしておるかどうか。この
質問に対し、私は眞劍に、
総理の
お答えを聞きたいと思うのであります。わが党はかねてより徴税の衡平化の必要を力説して参りまして、
勤労者に対する税負担の
軽減と、他面徴税の衡平化のために、所得及び財産の正確な捕捉の必要を唱えて來たのであります。しかし
現状のもとにおきまして、徴税技術の部分的な改善をやるぐらいのことで、あるいは、現在の行政機構のもとにおける行政力をも
つていたしましては、とうてい所得及び財産の正確なる把握は不可能である。こういう條件のもとにおきまして、いたずらに増税によ
つて、急速にインフレの收束をはかろうといたしますならば、ちようど今
政府がやろうとしておりますような、勤労大衆の
犠牲においてインフレを処理するということになる。われわれはこれに対して断固として反対しておるのである。(
拍手)
われわれはかねてわが党結党当時から、インフレーシヨンのすみやかなる收束につきましては、最も熱心にこれを唱えておるのであります。
犠牲負担衡平の
原則に基いてインフレを処理するには、通貨交換を伴うところの、通貨改革を中心とするインフレ処理策以外に道はない。こういう主張をわれわれは唱えて來たのであります。これによりまして、所得及び財産の徹底的捕捉をはかり、財産税あるいは
増加財産税を課すべきであると、われわれはこう
考える。これがインフレーシヨン收束に対するわれわれの
態度でありまして、今、從来の
政府の方針とかわ
つて、すみやかにインフレーシヨンを收束しなければならなくな
つた情勢下におきましてわれわれはインフレの急速なる放棄のために、われわれの
かくのごとき
政策が最も適当であると
考える。
大藏大臣はこれに対しましていかなる所見を持たれるか、私はこれを聞かしていただきたいと思うのであります。
次に私は
予算案を通じて示された
政府の
政策が、金融資本の支配の強化となること、これと経済
再建との
関係についてごく簡單に論じまして、あわせてわが党の
政策を示しながら、
政府への
質問をいたしてみたいと思うのであります。
今回の
予算の
実行と関連いたしまして、今後の
政府の金融
政策は、か
つて見ざるほどの重大性を加えて來ると私は思う。
政府は貿易資金特別会計から生ずる黒字一千七百五十億円の中から、約一千億円を公債及び復金債の償還に充てるというのでありますが、その結果は、第一に
日本銀行保有分が償還せられますときは、それだけ通貨は縮小いたしまして
日本銀行の地位は著しく強化されて來るのであります。次に、市中銀行の保有公債及び復金債が償還されますならば、市中銀行の資金には余裕が出て参りまして、市中銀行の地位もまた金融資本として強化されるということにな
つて來る。このように金融資本の力が著しく強化される
政策を、この
予算の中には盛り込んでおるのであります。しかるにこういう金融資本の支配確立への
政策を藏しながら、
日本銀行及び市中銀行の性格を、これまでのままのものとしておきますときは、金融資本の利益のみが擁護せられまして、資本の
國家的運用に重大な支障を生ずるおそれがあるとわれわれは
考える。池田
大藏大臣及び青木経済安定本部長官は、この点に関しまして、民間金融機関の
協力を求めるというような
態度をと
つておいでになるようでありますけれども、その本來の性格といたしまして、收益性と安全性とのみを追求する市中銀行等の金融資本が、このようななまぬるい
協力の要求を受けても、そういうものにやすやすと應ずるわけはないとわれわれは
考える。
大藏大臣や安本長官は、單なる
協力の要請というがごときことで、
國家的要請に基く資金運用の重大なる支障発生の危險を防ぎ得ると
考えておいでになるのであるかどうか。この点につきまして、私ははつきりと聞かしていただきたいと思うのであります。
なお、われわれは九
原則の
実行による自主経済確立へと出発いたしましたこの
機会を、最もよき時機といたしまして、金融機関の社会化を行うべきであるということを主張する。少くとも
日本銀行は國有化さるべきであると私は思う。むろんそれは運営が民主化されるという條件を伴うものであります。もしそれができないといたしますれば、先ほど申しましたように、金融資本の支配を強め、
國家的資金需要に対する適切なる適應ができなくなるというおそれを、われわれは持つおるのであります。そこでこの問題に対しまして、どういう
考えを
大藏大臣は持
つておられるか。かりに國有問題を第二とするといたしますならば、このような金融状態の発生に対処するために、
國家的、社会的、公共的
立場からする資金の管理と運営の機関を、何らかの形で設くべきではないかとわれわれは
考えるのであります。私はこれに対しまして、
政府当局の見解を承りたいと思うのであります。
最後に、私は
農村農民及び
農業問題に関しまして、
質問をいたしたいのでありますが、時間も大分追
つておりますので、なるべく簡單にしたいと思います。現在全國を通じまして、耕作
農民は
農業課税の年々高まりつつある重圧と、
農業生産を補い得ぬ低米價による
供出の強行と、その
供出にいまだに民主化が徹底しないため、割当の不公平と不当が至るところで繰返されているという、そういう
事情、あるいはまたインフレーシヨンの高進によりましてシエーレがますます増大し、これによる
農民收奪の増大、あるいはまた
農業計画におきまして、せつ
かく資材配給計画を立てましても、その定められた
農業必需物資が、不十分かつ不円滑な配給しかなされていないというような
事情、こういう
事情がからみ合いまして、今
農村におきましては、單に
農業資金の欠乏というような状態が、至るところにおいて生じておるだけでなく、耕作地放棄の現象すら至るところに現われておるように、われわれは見受けるのであります。しかも
農業災害に対する復旧が、いかに遅々として進まないか、われわれはこれを深く憂えておるのであります。しかるに
政府は、今回の
予算を通じて示した
政策によりまして、あるいは小作料の値上げをすると言い、あるいは地租の値上げをしたいと言うております。しかも
公共事業費は削減しております。かような
政策のもとで、
食糧増産がはたして期待し得られると思うか。これは
農民に一人々々直接に聞いてみれば、正しき答えをすぐ與えてくれると思う。このような
政策のもとにおいては、わが國の
農業生産はますます縮小し、
農民の
生活は破綻に追いやられる以外に行く道はないと思う。以上のような
農村と
農業の
現状の中から
農民の不平と不満と要求の声が痛切に叫ばれている、われわれはこれをとうてい短時間をも
つてここに紹介することはできません。今日私の時間は非常に制限せられておりますので、ただその一部分だけを箇條書的に取上げまして、
質問の形に表わしてみたいと思うのであります。
まず最初に私は、われわれの
態度を示しておこうと思いますが、小作料の値上げとか、地租の引上げというような
政策に対しましては、われわれは絶対に反対である、これをはつきりと申し上げておきます。これは眞に働く
農民の声であります。あえてこの声を蹂躪してまでその
政策を
実行しようと思うならば、私は、や
つたらよろしいと思う。その結果
農村と
農業がいかになるかということは、
農民自身が答えてくれると思うのであります。
米價については昨日からいろいろと論じられておりますので、私は今日ここにおいて繰返すことを避けたいと思いますが、ただ一言私は
農民の要求を傳えておきたい。米價の
決定は、
從來官僚がこれをか
つてにや
つてお
つた。パリテイーでやるか、
生産費計算でやるかということにつきましても、われわれは多くの議論を持
つておりますが、しかしもつと
根本的には、
農民自身が米價その他の主食の價格の
決定に、参加し得ないという不満があり、これを満たすということである。これを満たすことは、適切なる民主的要求に正しくこたえることであると
考えるのであります。財政法第三條におきまして、すでにこの問題は一應解決せられておるのでありますけれども、しかし主食は例外としてその適用を延ばされている。
政府は、すみやかに眞に
農民の
意見による、すなわちその代表を出している
國会の決議によりまして、米價等の
決定をする、こういう
方法に改める意思があるかどうか、これを私は
お尋ねしたいと思います。
農業課税につきましても、これまた至るところにおいて、山ほど問題を聞かされているのでありますが、今日私は時間の
関係上、
一つだけ
政府に対して
質問してみたいと思います。それは
農業に対する所得税における所得の計算に際しまして、われわれが最も不合理と
考えますのは、農家の自家労賃を必要経費から除外しておるということについてであります。いろいろこれについて除外の非なることを議論をしておるのでありますけれども、未だにこのことが認められないのであります。
日本農業の経営の特質でありますところの、小規模家族労作経営というものに対する正しき認識を官僚が欠いておるから、このような不合理が行われているのであると私は
考える。
農業の自家労賃は、昭和二十二年度におきましては
生産費の四二%、二十三年度におきましては五割という数字が米作について出ておる。これを必要経費といたしまして計算することを認めぬというような、そのような不合理は、
日本の
農業経営の本質に対する官僚の無理解より來るものであると私は
考えます。(
拍手)この不合理のために
農業所得税は、事業税というよりも、むしろ勤労所得税の性質を持つようにな
つておると解釈できる。自家労賃の中から税金を拂
つておるというような、矛盾した状態にな
つておるのであります。私は自家労賃を、
農業所得の計算において必要経費として計算するように改めるべきであると思う。
政府はこれに対してどういう
考えを持
つておるか、これを聞きたいと思います。現在はただいま申しましたような取扱いを、受けておりますので、
農業の所得税は、事業所得税というよりも、むしろ勤労所得税というような性質を持つものにな
つておる。そこで
農業の所得に関しては、家族從業者に対しましては、基礎控除、勤労控除を認める
方法によ
つてこれを救済する意思はないか、この点をもあわせて
質問したいと思うのであります。
最後に私は
供出の問題について、簡單に
質問をしたいと思います。これも私は先に結論を申し上げておきますが、私は超過
供出の法制化には、絶対に反対である。このことをはつきりと申し上げておきます。だれがどう言おうと、私は反対である。そして私は多くの
農民がこれに反対しておることを知
つておる。
政府は超過
供出の法制化ということを言い出されておりますが、
食糧増産臨時措置法を制定するときに、断じてこういうことはしないということを、繰返して
政府は
農民に約束してお
つた。その約束の言葉のまだ消えぬうちに、今や超過
供出を法制化しようというのである。もとより
食糧の増産は必要である。それが経済の安定の基礎になるということをもわれわれはよく認めておるが、
農民に対して
食糧の増産を求めるならば、現在、
食糧増産を妨げておる
政府の
政策上より來る種種の隘路を除かなけらばならないのであります。(
拍手)これをなさずして、
國家の要請である、経済安定のための要請であると言うて、いたずらに
農民に一方的な
犠牲をしいるということには、われわれは断じて承服することはできぬ。一体
農林大臣は超過
供出の法制化と言われますけれども、どんな場合に超過
供出をさせようとしておられるのであるか、またそれはどの
程度にやるのであるか、われわれにはさつぱりこのことがわからない。これを今日明らかにしていただきたいと思うのであります。
私に與えられた
質問時間を超過いたしましたので、これをも
つて質問を終ります。
〔
國務大臣吉田茂君
登壇〕