○
伊藤説明員 新しい
新制大学の
設置につきまして、今日までいろいろと
審議を進めておりまする
経過を一應御報告申し上げたいと存じます。ただ
ちよつと今手元に正確な
数字がございませんので、
数字の点は後刻
関係の
局長なりが参りました際に、
はつきりした御答弁を申し上げようと存じます。
御
承知のように、終戦後わが國の
教育制度の全面的な改革が行われまして、六・三・三・四の新しい
教育制度が樹立いたされ、御
承知の
通りに大体六・三・三・四の三まで遂行いたして参
つたのであります。本
年度におきまして
新制の
高等学校の
卒業生を出しまするので、新しい
新制大学をぜひとも本
年度から発足いたしたい、かように
考えまして、
文部省といたしましては、それぞれ新しい
大学の
設置につきまして、いろいろと本年の初めから準備を整えて参
つておるのでございまするが、
新制大学につきましては、
公私立学校のうちで約十二校はすでに昨年
認可をいたしまして、発足いたしておるのであります。この新しい
新制大学につきましては、昨年の十二月十五日に
閣議決定をいたしまして、
新制高等学校はとに
かく第一回の
卒業生が今年出るのであるから、
新制大学は
昭和二十四
年度から実施するということを
決定いたしておるのであります。これに関しまして、
昭和二十四
年度から
新制大学を開設したいという
申請がありました
学校の数は、
國立におきまして六十九、
公立におきまして三十四、
私立百二十三、それから農林省あるいは運輸省の所管に属しまするものの
学校が三、合計二百十九が
申請をいたして参りまして、これに対しまして昨年の八月に
大学設置委員会に対し、これらの
新制大学の
認可の可否を諮問いたしたのでございます。それから
委員会におきましては八つの
審査会を設けまして、なお專門の事項に関しましては二百余名に及ぶ
專門委員を嘱託いたしまして、書類上の
審査を実施いたしますると同時に、
実地視察もあわせて行いまして、この二百十九校の
新制校を三回にわけましていろいろと
審査をいたして参りまして、本年三月の初旬にとりあえず最後の
決定を見たのでございます。その結果といたしまして、まず第一回には
公立十四校、
私立におきまして六十五校を
委員会におきましては適当であろうと
決定いたしておるのであります。第二回におきましては、
國立の
学校が六十七校、
公立のものが幾らかございましたが、これらの
数字につきましては後ほど
はつきりしたことを申し述べたいと思います。
ただいまそのような
状況に立ち至
つておるのでありまして、これらに対しまして、
文部省といたしましては十分この
設置委員会の
意見を尊重いたしまして、
審査の上で
認可申請をいたして参りたい、かように
考えて、これらに伴いまする
予算措置あるいは法的な
措置をそれぞれ
決定いたそう、かように
考えて今日まで参
つておる次第でございます。一應今日までの
概略を申し述べておきたいと存じます。