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足鹿委員 それからただいまの公開、非公開の問題でありますが、形はなるほどそういう形にな
つている。しかし当初
会議が開かれるまでに、一般の傍聽者が入ろうとした場合に、これは非公開であるということで、現に追つ拂われて入場のできなか
つた者があるのであります。これは米價審議会がさように決定をしたからさように
なつたのである。こうおつしやいますが、事実開会前における
状態がそういう
状態であ
つたとするならば、まだ審議会は正式に議事を進めておらない当初において、さような
事態があ
つたということは、すなわち
政府においてこれを非公開で進めて行くという意図を強く持
つておいでに
なつたということを立証するのではないかというふうのでありまして、その点は
委員会に責任を轉嫁されるようなお言葉でありましたが、一應申し上げておきます。
そこで次の問題に移りたいと思いますが、主食
供出の割当の
基準についてであります。
從來からの例を見ますと、年々
政府の割当
基準というものはかわ
つても、たとえば豊凶の差を差引いて、七年の五年をとるとか、また次の年には五年のうち豊凶の作の著しい二年を引いて三年をとるとか、年々割当の根幹にあるものが常に動いている。これは
政府に確たる割当の
基準のないことを証明していると思うのでありますが、この点について、
当局としてはどういうふうに対策を考えておいでになりますか、
伺つておきたいと思うのであります。それから割当の基本になるものは作況と面積であります。この作況を決定するために作況決定
委員会というようなものができており、各縣にもその
委員会ができておるように聞いております。これには全然農業團体等の代表、あるいは特に都道
府縣の農業
調整委員会の代表すら、正式に参加をしておらないように承知いたしておりますが、もしさようとするならば、この作況決定
委員会というものは、全然関係官吏のみで、この重大な
供出の問題の第一の基礎を樹立して行くのでありますが、さようなことに対しまして、これを是正する御意思はないか。農業
調整委員会の代表であるとか、あるいはその他の農業團体の代表であるとかというものを、必ずしもその名においてでなくしても、学識経験者というような面においてでもこれを加えて、
供出の基本を定めることについて、
ほんとうに民主的にこれを決定することが妥当ではないかと考えるのでありますが、この点についてはどういうふうにお考えにな
つておりますか、
伺つておきたいと思います。
それから第三に、來年産のばれいしよの割当が、過般の麦の割当と同時に行われたことを承知しておりますが、ばれいしよにつきましては七億一千二百万貫と聞いておりますが、これの
供出等についても具体的な案はないのでありましよ事りか。これは私の記憶違いかもしれませんが、従来の例から申しますと、総合作付
計画が樹立される場合には、当然來年産の一麦、ばれいしよも、そのうちの一環として総合作付
計画が樹立され、
從つてそこから
供出量の大体の割当があ
つたように記憶をしておるのでありますが、何か来
年度はばれいしよが切り離されておるように聞いておるのであります。これとからんで、来年三月からのいもの統制撤廃というような推測等が、巷間においてもまた生れて乗る
一つの原因ではなかろうかというふうにも想像できるのでありまして、この点について、私の仄聞したところが間違いであるならば是正していただきたいし、
伺つておきたいと思います。
それから次に、これは農地局長なり
食糧廳長官の所管外ではありますが、先刻の作況の決定
委員会の問題とあわせてよく考えなければならないことは、作報——作物報告事務所のあり方についてであります。この点につきましては、これが民主化を必要と認めておられるかどうか。作報ができたときの声明によりますると、農家は数字を扱うことに不なれであるから、進んで農家のために、経済調査までも自分たちの手によ
つてや
つてやるのである。
ほんとうに作報は
農民のためを思
つて出発した事務所であるから協力をしてもらいたい、こういう
趣旨の要請もあ
つたように存ずるのであります。ところが事実実際のその後における動きを見ておりますと、必ずしもそうではない。作報独善的な傾向も各所に見られる。ところによ
つては
農民と鋭い対立すらも起しておる事実があるのでありまして、その点について、もう少しこの作報の作業に対しまして、
ほんとうに
農民と相協力して、融和してや
つて行くような、ひ
とつの作報民主化の方途を講ずる必要があるのではないか。このままの姿で進んで行きまするならば、作報の機能にも重大な障害が起きて來はせぬかという点等も案じられるのであります。この点について
伺つておきたいと思います。