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坂本説明員 ただいまお尋ねの第一点、すなわちただいまご
審議を願
つております
食糧確保基本法に対しまする
政府の考え方でありますが、これは先刻
深澤委員にも
お答えを申しあげました
通り、ただいまの段階におきましては、この一部
改正法案をご
審議願いまして、すみやかに御可決願いたいと考えておるのであります。しかしながら元來
供出制度につきまして、いろいろ批判がありますことに、御
指摘を待つまでもなく、われわれも十分
承知いたしておるのであります。ただ問題は、根本的な問題として、たとえば地積や
地方の問題をいかなる
基礎によつ見て行くか。さらにまたこの
供出制制度によりまして
農村の
経済を確立し、
農家経営を安定させる。こういうことについていかなる措置があるか。しばしば
委員会でも問題になりましたように、あるいは税金の問題であるとか、あるいは
生産資材の問題であるとか、いろいろの問題があると思いますが、これらの問題は少くとも根本的に
解決してかからなければならない問題であると思うのであります。
先ほども
お答え申し上げましたように、必ずしもわれわれこの
法案が完全なものとに考えておらないのでありまして、なおわれも鋭意
努力をいたしまして、ご
指摘のありましたような理想的な恒久的な
法案を御
審議願うように、われわれも用意をし、
努力をいたしたいと考えておりますが、廣範にわたりかつ複雜な問題でありますので、ただちに皆さんの御期待に沿うわけには参らないかもしれませんが、この点は御了承を願いたいと思います。
さらに御
質問の第二点、
米價の問題であります。これに
國会によ
つて決定するということが望ましいではないかという御
意見であります。もちろん全
國農民を代表されまする
國会議員各位の御
意思を十分尊重いたしますることは当然と存じますが、ただいまのところにいささかむりがあるのではないかと思われる節もありますので、これまた後刻当該
関係官から
お答え申し上げますが、御
希望の点は十分わかるのでありますが、ただいまのところ早急
実現は困難ではないかというふうに考えるのであります。
それから御
質問の第三点であります。主食のリンク用
衣料品の問題につきまして、早急にその措置をとるべきであるということでございました。われわれも
商工省とすみやかに連絡をし、そうして結論を見出したいと考えておるのでありますが、たまたま第五
國会の会期中に問題となりました小賣業者及び卸賣業者の登録につきましては、今年の米及びかんしよの
供出に対するリンク
衣料の
配給から、新しい登録による店舗を通ずる
配給とすることを目途といたしまして、
商工省と
折衝中でございます。その要点は、まず登録は小賣業者につきましては、消費者の選択する度合い、卸賣業者につきましては、小賣業者の選択する度合いによ
つて決定をすること、さらにまた右によりまする小賣業者及び卸賣業者の登録がえは、
農家の購入予約とそれに基く購入割当などという、数箇月を要する事務処理もございますので、新
生産の米、かんしよの
供出につきましては、新制度を採用しまして、新制度を完全に施行するためには、少くとも七月上旬までにこれを実施してもらわなければならない、かような点につきまして、目下
商工省と極力
折衝をいたしておる次第でございます。この点につきましてはさらにまた
委員諸子のご
協力を煩わしたいと考えております。
それから第四点のわら工品の
リンク物資の問題でございますが、わら工品の重要性につきましては御
指摘の
通りでありまして、
政府といたしましても、これの増産につきましては、十分
農家の方々、あるいは業者の方々の御
協力を願わなければならないと考えておる次第でございます。ただいろいろな
情勢の変化におきまして最初にきめました方針等も変更する場合もあるかと存じまするが、この点につきましては、また現在の
事情がどうな
つておるかということにつきましては、後ほど係より御
答弁を申し上げたいと存じます。
さらに第五点の魚肥の統制の問題でありますが、就任に早々でありまして、どういう
状況にな
つておるかは実は明確に
お答えをすることができないのでありますが、御趣旨の点に十分了承いたします。できるだけその方向に進むようにいたしたいと考えております。特にまた
農家の方々がお困りにならないような措置を講じてやりたいと考えておる次第であります。