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1949-05-28 第5回国会 衆議院 農林委員会 第34号
公式Web版
会議録情報
0
昭和二十四年五月二十八日(土曜日) 午前十時五十一分
開議
出席委員
委員長
小笠原八十美
君
理事
坂本
實君
理事
野原 正勝君
理事
松浦
東介
君
理事
山村
新治郎君
理事
八百板 正君
理事
深澤
義守君
理事
吉川 久衛君 遠藤
三郎
君 坂田 英一君 原田
雪松
君 平野
三郎
君 渕 通義君
藥師神岩太郎
君
井上
良二君 中垣 國男君 小平 忠君
出席國務大臣
大 藏 大 臣
池田
勇人君
委員外
の
出席者
専 門 員 岩隈 博君 専 門 員 藤井 信君
—————————————
五月二十八日
委員高倉定助
君辞任につき、その補欠として小
平忠
君が議長の指名で
委員
に選任された。
—————————————
本日の
会議
に付した事件
食糧確保臨時措置法
の一部を
改正
する
法律案
(
内閣提出
第七三号)(予)
—————————————
小笠原八十美
1
○
小笠原委員長
これより
会議
を開きます。 前会に引続き
食糧確保臨時措置法
の一部を
改正
する
法律案
を
議題
とし、
質疑
を継続いたしたいと思いますが、実は昨
日本委員会
から
要求
いたしました
國務大臣
及び
政府委員
は一人も
出席
いたしておりません。このような
状態
では、本案の審査を進めることは不可能であります。つきましては、午後一時まで
休憩
いたしたいと思いますが、御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
小笠原八十美
2
○
小笠原委員長
御異存なしと認めます。よ
つて
そのように決しました。 この際皆さんから
要求
されておる
総理大臣
、
農林大臣
、
安本長官
、
大藏大臣
、
商工大臣
の
出席
の
要求
を書面で出したいと思いますが、御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
小笠原八十美
3
○
小笠原委員長
御
異議
なしと認め、さよう決しました。 午後一時まで
休憩
いたします。 午前十時五十二分
休憩
————◇————— 午後一時二十一分
開議
小笠原八十美
4
○
小笠原委員長
それでは
休憩
前に引続き
会議
を開きます。
食糧確保臨時措置法
の一部を
改正
する
法律案
を
議題
とし、
質疑
を継続いたします。
坂本
君。
坂本實
5
○
坂本
(實)
委員
本
委員会
に付託されております
食糧確保臨時措置法
の一部を
改正
する
法律案
につきましては、その事柄が非常に重大である点からいたしまして、連日
会議
を開きましてその
審議
を進めておるのであります。すでに
同僚議員諸氏
から、あらゆる角度からこれを検討されたのであります。もとより今日わが國の
食糧事情
を
考え
てみまするとき、その需給が不均衡でありまして、そのために四分の一以上の
輸入食糧
を必要とするのであります。その点にかんがみまして、少くともわが國のこの
農産物
を
増産
する、ことに
主食
の
増産
につきましては、
歴代内閣
が鋭意
努力
をして参
つたの
でありますが、遺憾ながら今日なおかつ不足を來しておる
現状
であります。従いまして今日いわゆる
供出制度
というものが存続いたしますることも、またやむを得ないと思うのでありますが、しかしながら今回のこの
改正案
の
内容
は、少くとも
事前割当
を完納いたしまして、なおその上に余剰につきましてのいわゆる
超過供出
の
法制化
でありますが、この点にかんがみまして、われわれは
日本
の今日の
農村
の
実情
からいたしまして、とうていこれは耐え得られないことだ、かように
考え
ておるのでありまして、いろいろ実は苦慮いたしておるのであります。われわれはこの際何らか
農家
の
経済
を安定させる、
農村経済
を確立しますために、何ら
かこ
の際
裏づけ
になろ
措置
を講じなければならないと
考え
まして、いろいろ過般來
研究
はいたしておるのでありますが、まず税の問題におきまして、今日のように、つく
つた農作物
はことごとく供出によ
つて
出してしまう。のみならず、それはまた税によ
つて
ことごとくしぼりとられるというような状況でありましては、これ以上
農家
に
増産意欲
を高楊することはとうていできないと思うのでありまして、せめて税の問題を何らかの
措置
によ
つて軽減
して行くという
方法
はないか、特にこの
農民
の汗あぶらによ
つて
できますところの
超過供出
の分に対しては、少くともこれを
政府
は特別な
措置
をも
つて
、そうして十分褒賞的な意味をも
つて
取扱うべきものである、かように実は
考え
るのであります。この点につきまして
大藏大臣
はどのように
考え
ておられるか、われわれももとより今日のこの
日本
の
食糧事情
から見ますれば、
供出制度そのもの
はやむを得ないと思いまするけれども、これ以上
農家
を苦しめるということは耐え得られないことだと思うのでありまして、この点についてあるいはこれを
源泉課税
にするとか、あるいはまた
勤労所得
として引くとかいうような、何らか
措置
があ
つて
しかるべきものであると思うのでありますが、これに対する
大藏大臣
のひとつ
所見
を承りたいと
考え
ております。
池田勇人
6
○
池田國務大臣
超過供出
に対しまする
課税
につきましては、本
國会
におきましても、
予算委員会
あるいは
大藏委員会等
で問題にな
つたの
であります。その際私の
答弁
といたしましては、
所得
のあるところには必ず
所得税
を納めていただかなければなりません。従来のような
任意
的の
超過供出
の場合におきましては、
源泉課税
の
特例
を設けるよりも、
超過供出
につきましては、特に
経費
を多額に要しまする
関係
上、
利益計算
におきまして適当な
措置
を講じておりまするから、それでおがまん願いたいと
答弁
をいたしてお
つた
次第であります。しかし今回
食確法
の一部
改正
が提案せられまして、
農家
は
從來
のごとく
任意
でなしに、
地方長官
の命令によりまして、強制的に
超過供出
をしなければならぬという建前になりました場合におきましては、私はそれ以前に申し上げておきましたあの
超過供出
に対する
課税
上の
措置
を合理的に、法制的にひとつとらなければならぬのではないかという
意見
にかわ
つて來
たのであります。しかして
食確法
の
改正
条が議会の
審議
中に、何か適当な
措置
をとりたいという
考え
のもとに、昨日GHQの
税務課長
の
モス
氏の來訪を受けまして、種々懇談いたしました。
モス税務課長
の
意見
によりますと、
税制改正
の問題は
シヤウプ博士一行
が來て、今
研究
中であるから、いま少しく待
つて
もらいたい、この
法案
が
通り
ましても、麦の
超過供出
の代金の支拂われるのは、察するに九月末かあるいは十月ごろであろう、こうな
つて
参りますと、今度の
税制改正案
にその点を入れれば実体的に支障はないのではないかというのが第一点。しかしてまたもう
一つ
の点は、せつかく
税制全般
について
研究
中であるから、この
減税
あるいは
免税
に対して非常に大きな問題をた
つた
一つ
だけとり上げて、ここでこちらの
意見
を聞くということは少し早いから、しばらくお待ちを願いたい、こういう
お話
しであ
つたの
であります。しかして会談の
内容
につきまして、私が
超過供出
に対しまする
源泉課税
、いわゆる
税法
上の
特例
を設ける理由の最も大き
いも
のが、
從來
の
任意超過供出
とは
違つて
、今度は強制的である、そうしてまた
農家
の
実情
から
考え
ますると、私は他の産業に比べまして
農産品
は、ことに
米麦
は非常に安い。いかに公平な
税率
ができても、
経済
の
基本
になるものが、すなわち米、麦の
値段
が
一般
の
経済原則
によらずに、非常に安くきめられている場合におきましては、
所得
のもとに
おい
て
農民
が損をしておるのであるから、この際特にこの米、
麦等
の
主食
については
特段
の
税法
上の
措置
をとる必要がある。この私の説の根拠といたしまして、ただいまアリカから
小麦
を持
つて
参りますと、大体向うでは今少し値が下りましたが、トン九十ドルくらいであります。しかして運賃を加えますと、
横浜着
が一トン百二十ドル
程度
になります。三百六十円で換算いたしますと、
一石当り
六千五百円
程度
になるのであります。しかるに
農家
からの
小麦
の
買上げ値段
は三千円足らず、二千数百円であるのであります。これを
國際物價
に引寄せるという観念から申しますと、
小麦
の
値段
を相当上げなければならぬ、しかし
小麦
の
値段
を今ただちに上げるということは、
学賃
あるいは
一般
物價に
影響
するから、
農民
の犠牲に
おい
て安くされておる。しかして六千五百円の
小麦
については、
農民
が
事業所得
その他によ
つて
負担された税をも
つて
補給金
を出して補
つて
おる。
農民
は二重に苦しい
立場
にある。であるからこの際どうしても
超過供出
については
特段
の
税法
上の
措置
をとる必要があるという論拠で持
つて
行つたの
であります。しごくごもつともである、
池田
の言うことは十分今後
考え
るということを言い残して、しばらく法文化することを待つようにということにな
つたの
であります。従いまして私の見通しといたしましては、この
食確法
か
通り
ましたあかつきにおきましても、今せつかく調査
研究
いたしておりまするシヤウプ・ミツシヨンの
税制改革案
には、必ずやこの
超過供出
に対する
減税案
が載
つて來
ると私は想像できるのであります。また抜いて來るように万全の
努力
を拂う覚悟でおるのであります。
從つて食確法
の中に
超過供出
に対しまする
源泉課税
の
制度
を今回
法制化
することは、ただいまのところ困難でございますが、將來におきましては、すなわち最近の
機会
におきまして、必ずや私は適当な
措置
がとられるものであることを期待いたしておる次第でございます。私の
超過供出
に対しまする
考え
方は以上のようなものでございまして、御了承を願いたいと思います。
坂本實
7
○
坂本
(實)
委員
今朝の時事新報におきまして、
大藏大臣
と
モス
氏との
会見内容
が出ておるのであります。さらにまたただいま
大藏大臣
から詳細な御
説明
を
願つたの
でありまして、特に御
理解
のある御
答弁
をいただいたのでありますが、われわれといたしましては、この
法案
を構成する前提といたしまして、先ほど來申しまする
通り
ぜひひとつこの
機会
に、何らか
農家
の方々の
納得
の行く
方法
を論じなければならないと思うのであります。この点につきましては、今回は間に合わないという
お話
にな
つたの
でありますが、必ず
大藏大臣
の言われますように來るべき
機会
に
おい
てはこれが明らかになることとは思いまするが、しかしながらわれわれの
立場
といたしましては、何ら
かこ
の
機会
にこれを明らかにしておきたい、かような実は氣持を持
つて
おるのであります。
大藏省当局
に
おい
ても、すみやかにこれが実現できまするように、各段のお骨折をいただきたいと思うのであります。
池田勇人
8
○
池田國務大臣
重ねて申し上げておきますが、ただいまの
制度
におきましては、
地方税
におきまする
事業税
につきましては、
主食
の
所得
に対しまして、すなわち米、麥、
いも
の
所得
に対しましては、
事業税
を免除しておるのでございます。私、税の免除とか、あるいは
補給金——補給金
と申しますか、
超過供出
に対する
報將金
の増額とか、とにかくいずれかの
方法
によ
つて
、
農家
の方にこれ以上の苦痛を與えないように、万全の
措置
を講じたいと
考え
ております。
松浦東介
9
○
松浦委員
追加供出
の
税軽減
の問題で
ちよ
つと伺いたいのですが、これは大体昨
年度
におきましてどのくらい
税収入
がありましたか、おわかりに
なつ
たら……
池田勇人
10
○
池田國務大臣
よく
数字
は存じておりません。
超過供出
に対してどれだけ税がとれたかということは、なかなか困難な調査ではないかと思います。大体どのくらいとれたか、
超過供出
の
数字
がおわかりでございますか。
坂本實
11
○
坂本
(實)
委員
百三十万石……
池田勇人
12
○
池田國務大臣
百三十万石と申しますると、
報將金
は今の七千円あまりの
報將金
でございます。七千円の
報將金
でありまして、今
経費
の点を
一般所得
よりたくさん見ておりますから、それがどの
程度
にな
つて
いますか、その
経費
をたくさん見ないことにいたしまして、七千円の
報將金
がある。百三十万石と申しますると、九十一億円の
報將金
になりましよう。九十一億円の
報將金
になりますると、
農家
の
平均所得
がこの
報將金
を入れまして、昨
年度
におきましては六万円
程度
ではなか
つた
かと思います。そういたしますと六万円の
税率
は三十か三十五であ
つた
かと思いますから、全部いい
ぐあいにその程度
で
課税
になるとしますれば二十二、三億ということになると思うのであります。これは各人の
所得
が平均して六万円というところからの
計算
でございます。二万円あるいは三万円の人もありましよう、あるいは八万円の人もありましよう。そういたしますと
税率
がよほど
違つて來
ますから、その額にも非常な
影響
があるのでありますが、大体
平均所得
六万円、そうしてそのうわずみになるとしますれば二十億円
程度
になるのではないかと想像できるのであります。
松浦東介
13
○
松浦委員
追加供出
という
名称
からおしましても、
追加
でありますから、言うまでもなく
農業
は非常に天候に左右されるような場合か多いのでございます。そこで
追加供出
というその
名称
からおしましても、私は税の
対象
とするには非常にむりなところが起きるのではないかと思
つて
おりますが、今年の
歳入見積り
の中にはどういうふうにこれは取扱われておりますか、予定されておるのでありますか、その点をお伺いします。
池田勇人
14
○
池田國務大臣
超過供出いくら
という
計算
では決してございません。
農家
の
所得
が大体どれだけかというところから來ておるのであります。それが米、麥、
いも
あるい繭、いろいろなものから來るのでございまして、
超過供出
による
税収入
これだけという見方はいたしておりません。
井上良二
15
○
井上
(良)
委員
ちよ
つと伺いたいのですが、今
松浦
君の
質問
で七千円
報將金
を出しておるというのですが、そんなものは
政府
の
予算
の中にありません。
報將金
ではないのです。
対等價格
で買取
つて
おるのです。別に
超過供出奨励金
という名前にな
つて
おりますけれども、これは
食確特別会計
全体に打込まれまして、
消費者價格全体
がそれによ
つて引上
るのでありますから、
政府
の別な金としてこれが出るのではない。
消費者負担
として出させておる、その点を間
違つて
もらうとえらいことになります。そこでわれわれは今
大臣
からも
説明
がございました
通り
、
外國主要農産物價格
というものとわが國の
農産物價格
との開きが、
横浜渡し
で非常にある。しかもこの
外國
から入
つて來
ます
食糧
全体に対して、本
年度予算
では大体四百七億くらいの
補給金
を出して、これを
主要食糧
だけに限りましても約二百億からの
輸入補給金
が出ておるわけです。そういう事実からわれわれが
考え
てみまして、いわゆる
追加供出増産
を目あてにします場合に
おい
ては、ここに何とか
増産
に報いる
裏づけ
がなければならぬわけなんです。少くとも
外國
から入る
食糧
については莫大な
補給金
を出しておりながら、
農民
の
増産
に報いるについては何らの
処置
が講ぜられないということでは、これは
日本
の
消費者
としましても、あるいは
生産者
としましても
納得
が行かない。少くともこれは
司令部
の
関係
で
結論
がなかなか見出されないということにな
つて
おりますけれども、少くともこれは二十四
年度
の産米、またはかんしよに対して、いわゆる
事前割当
以上に供出されました場合は、その
裏づけ
になります
課税
の問題については、何と
かこ
れは政治的に
結論
をつけるということにはつきりできますか、この点をひとつ明確に願いたいと思います。
池田勇人
16
○
池田國務大臣
先ほど
松浦委員
の御
質問
に対しましての私のお答えのうち、七千円の
報將金
があるということは、別に
予算
をも
つて
や
つて
おるわけではございません。私もこれは
食糧管理特別会計
で一石
公定價格三
千六百何ぼの三倍に相当する一万六百円で
買つて
、そうして
消費者
に
プ—ル
で
行つて
いるということは存じておる次第でございます。決して別に
予算
を立ててや
つて
おると申し上げたのではございません。 第二の御
質問
の、
事前割当
を越えまする
超過供出
に対しましての租税上の
措置
は、先ほど申し上げた
通り
、私はできるだけの
努力
を拂
つて
いまして、今
年度
の
超過供出
から特別の
措置
を取りたいと熱望いたしておる次第でございます。
井上良二
17
○
井上
(良)
委員
いま
一つ
農林金融
の問題についてでございます。
大臣
もよく御存じでごさいましようが、今ここで
審議
しております
食糧確保臨時措置法
の一部
改正法律案
は、
経済
九
原則
に基く
指令
を具体化した
一つ
の案でありますが、しかしこの
経済
九
原則
に基く
指令
のうち、
主要食糧農産物
の集荷に関する件という
一つ
の覚書が
政府
に手交されまして、これが本
改正案
とな
つて
現れて來ておるのであります。ところが
超過供出
を
法制化
するという
措置
だけを論じて、実は
超過供出
をするに必要なる
増産
に対する
予算的措置
、あるいはまた
金融的措置
というものがほとんど取上げられてない。ここであなた方が御相談をされました、
閣議決定
による二十四
年度
主要喝食糧増産運動要綱
、二十三年十一月十七日
閣議決定
というのがございます。この
閣議決定
のうちで特にこの
予算的処置
を必要とします部門は、ほとんど全部削られてしま
つて
おる。さらにまた
災害復旧
の促進、
土地改良事業
の普及、病虫害の
機動的機械化防除施設
、
災害
時における
生産確保
の
應急措置
、こういうような
増産
に
基本
的必要なる対策というものを
閣議
で
決定
をしておきながら
裏づけ
がされてない。そこで次の
予算的処置
が講ぜられますまでの間、
つなぎ資金
として
農林金融
を至急にひとつここに何とかいたしてもらいたいという
要求
が、あらゆる面からきわめて必要な
要求
として起
つて
おりますのにかかわらず、今日に至るまでこの
食糧増産
の
基本
をなしますもろもろの
事業
に対して、
金融
の
処置
が一向目途が明らかになりませんが、どういうことでそういうことにな
つて
いますか、この点について
大臣
の
所見
を伺いたいのです。
池田勇人
18
○
池田國務大臣
食糧増産
の必要は
井上委員
も
從來
からお唱えにな
つて
おるところでありまして、われわれも
至極同感
でございます。
政府
といたしましては、お示しのような
閣議決定
をいたしまして、その後
努力
いたしましたが、やつ
ぱり経済
九
原則
の
一大目標
でありまするところの
世界経済
への進出、
國内敬愛
の自立、こういうことから
考え
まして、どうしてもインフレーションを急速に収束せしめなければならないという細心の—に立
つて
、今回の
予算
をつく
つたの
であります。しこうしてその
予算面
におきましてできるだけ
努力
いたしましたけれども、たびたび
予算委員会等
で申し上げましたごとく、五百億円の
公共事業費
に削減せざるを得なか
つたの
でございます。
政府
といたしましては、この範囲内に
おい
て、最も重要な
災害復旧
等重点的に有効なる使用をはかりまして、
農産物
の
増産
を期したいと思うのでありますが、何分にもこれだけでは足りません。
從つて
お説のように
考え
が出て来るのであります。
増産
につきましての
農地改良費
につきましては、ほとんど期待がはずれたような
状態
であります。しからば今後に
おい
ては、どういうような方策をとるかと申しますれば、個々の計画に見合をつけまして、
預金部資金
その他の分の
金融
で行くよりほかにはないと思います。しかし何分にも
農地改良
ということが
一つ
の
企業
として成り立つということは、なかなかむずかしいことでございます。
從つて
これに対しましては、
一般企業
の
社債引受け等
とは違いまして、金利の点についてもよほど
特段
の考慮をしなければなりませんし、また
農地改良
につきましても、最も効果のあがる所から選んで行かなければなりませんし、彼此勘案いたしまして、できる限りの
農地改良
についての
金融
はいたしたいと念願しておる次第でございます。
井上良二
19
○
井上
(良)
委員
大臣
は少くとも
政治家
でございますから、そういうことは
考え
ないと思いますが、本年
農業方面
に対する
公共事業
の
経費
の削減の
一つ
の
性格変化
が行われている。それは個個の
農民
の
利益
を
対象
とする
補助事業
については補助しない、こういうことが本年の
農業方面
における
政府
の
処置
として現われて来たわけなんです。これはわが國の
農業
の実態と言いますが、経営の実際というものをよく
理解
いたしますならば、そんなべらぼうなことはでき得ないはずであります。全体の
予算
その他のわくが少くて、そこまで手が届かなか
つた
ということならば、われわれ
理解
をいたしますけれども、
性格
の
変化
と言いますか、わが國の
農業
の実際から、またわが國の
食糧
の
現状
から
農村
を振興し、保護し、育成しなければならぬ、こういうために続けられました
補助事業
というものが、根本的に打切られるということについては、少くとも
大臣
は賛成をしないと思いますが、しかしその
大臣
の所管しております大藏当局なり、あるいは
安本当局
の一部で、わが國の
農業
を
一つ
の
企業採算体
と
考え
て、個人的な
利益
を
対象
にする
事業
についてはこれはやらない、廣く
公共性
を持たなければいかぬ、こういうことで本年の
補助事業
が非常に制限されたということをわれわれは事実知
つて
おるのであります。この個人の
利益
を
対象
にするところの
補助事業
については補助しないという本
年度
の
予算的措置
に対しましては、今度
更正予算
その他か組まれます場合、
大臣
とましてはこれを改めるか、現行のままで行こうとするか、それともこれは改めることができないから、
金融的処置
でやろうというのか、これは非常に大事な問題でありますから、この点だけ
大藏大臣
に御
答弁
をいただきたいと思います。
池田勇人
20
○
池田國務大臣
今回
農地改良
その他につきましての
経費
が非常に減
つた
ことは、先ほど申しあげました
通り
でございまして、これは正確の変更ではございません。
予算
の全額が少か
つた
ために、
キナ災害復旧等
に向けられたような
状態
でございます。
食糧増産
ということは最も重要なことでございますから、
予算
の許す限り、できるだけ財源を捻出いたしまして、そういう
方面
にも
努力
いたしたいと
考え
ております。
山村新治郎
21
○
山村委員
大臣
も時間がないそうでありますので、簡単に要点だけを二つばかりお伺いしたいと思います。 それは
超過供出分
の
特別價格
に対する
課税
の
収入
というものは、二十四
年度
の
歳入
には組み入れてないと聞いておるのでありますが、この点はどうな
つて
おるかという問題が
一つ
であります。もし組み入れてないといたしますると、この
報將金
の
免税措置
を
行つて
も、本
年度
の
歳入
には何ら
影響
がないように思うのでありますが、御
意見
はどうでありますか、この二点を
質問
いたします。
池田勇人
22
○
池田國務大臣
所得税
の
見積り
につきましては、麦による
所得
が
幾ら
、
いも
による
所得
が
幾ら
、米による
所得
が
幾ら
という
計算
はいたしておりません。
一般農家
の
所得
が大体
平均幾ら
あ
つて
、そして
米價
は
幾ら
であ
つた
、今年は
米價
が
幾ら
ぐらいになるだろう、収穫も昨年とどのくらい違うか、あるいは違わないだろうか、こういう合成的なところから
計算
しておりますので、
はつきり超過供出
による
所得
に対する税額はどれだけかという
計算
はいたしておりません。全体的に見ているのであります。しかして今後われわれが計画し
努力
いたしておりまする
超過供出
に対する
所得祝
の特別なる
課税方法
を設くることによりまして、そこに
減税
の金額か出ましても、
予算
を更正する必要はないと
考え
ております。
山村新治郎
23
○
山村委員
超過供出
に対する
課税
については、別に
予算
に組み入れてないという
お話
でありますが、全般的な
農家
の
収入
についての判定をしているというような今の御
説明
によりますると、大体
超過供出
によ
つて
生ずるところの
歳入
は、ある
程度
見込んであるかどうかという問題が最も聞きたい点なのであります。この点はいかがでありますか。
池田勇人
24
○
池田國務大臣
従来
超過供出
がありましたので、大体その点も見込んでおりまするが、何と申しましても税全体から見ますと、
所得税
で三千百億円でございますから、たとい
軽減処置
が講ぜられましても、すなわち特別な
課税方法
の採用によ
つて軽減
になるにいたしましても、
予算
上の
措置
をとる必要はないと
考え
ております。
山村新治郎
25
○
山村委員
そういたしますると、この
報將金
に対する免脱
措置
は……
小笠原八十美
26
○
小笠原委員長
ちよ
つと
山村
君に申し上げます。
大藏大臣
は向うの方とお
約束
があ
つたの
ですが、その前にぜひこつちへ
おい
でくださるようにということで
おい
でにな
つたの
です。三十日の月曜日にまた
おい
でくださることを今
約束
ができましたから、今日はこの
程度
にして、そのときにゆつくり聞いていただきたいと思いますが、いかがでしようか。
山村新治郎
27
○
山村委員
それでけつこうです。
深澤義守
28
○
深澤委員
農民
に対する
課税
の問題につきましては、
総理大臣
も、
農林大臣
も、また
大藏大臣
も、その税が高いということはお認めにな
つて
いるようであります。ところが
農民
の
立場
から
考え
ますると、高いということを承知しながら、本
年度
の
予算
も相当増額されて
決定
されておるのであります。ところがこの高いのを引き下げるためには、シヤウプ博士の來朝を願
つて
調査してもらわなければできないということは、
経済
の自立その他自主性の問題から
考え
まして、
農民
自体は非常に不可解に
考え
ております。高い税金ならば、なぜ
日本
政府
の責任に
おい
てそれをや
つて
くれないかということであります。シヤウプ博士か來てその結果でなければならぬというのかもしれませんが、
日本
の
政府
に
おい
ても税制については長年の御経験と確信を持
つて
おられる方が相当ある。もうピンからキリまで御承知であるはずだと思う。それにもかかわらず、
外國
の人たちを呼んで見てもらわなければならぬということにな
つて
いるのですが、
農民
は、税金が減額せられるかどうか、おそらくせられるであろうという期待を持
つて
いるのでありますが、その点について
大臣
はどういう御確信を持
つて
おりますか、その点お伺いいたします。
池田勇人
29
○
池田國務大臣
農民
の方の税金が特に高くて、勤労階級の税金がそう高くないというのではなしに、
日本
國民全体として今の税金は高いと思います。これにつきましては、われわれ独自の
考え
を持
つて
おりまするが、シヤウプ博士の
意見
も聞いて、そうしてりつぱな税制を確立すべく、ただいま
努力
を重ねておるのであります。しかして基礎控除の引上げとか、
税率
の引下げという範囲に限
つて
減税
をいたしますについては、これに対應して片一方で
課税
漏れのあるところを、ぜひともどんどん取上げるという
努力
と、また一方歳出の点におきまして、下さるだけこれを切り詰める、この二つの
方法
をあわせ行わなければならぬと思うのであります。せつかく私が
大藏大臣
としてその
方面
にも最善の
努力
をいたしておる次第でございます。
小笠原八十美
30
○
小笠原委員長
大臣
にはまた明日の午前中に
おい
でをいただくことにしまして、今日はこの
程度
で
質問
を打切りたいと思います。午前中の皆さんの御
決定
によ
つて
、吉田内閣
総理大臣
、
池田
大藏大臣
、森
農林大臣
、稲垣通商産業
大臣
、青木
経済
安定本部総務長官、内田
経済
安定本部財政
金融
局長、東畑
経済
安定本部生活物資局長、山添農林省農政局長、伊藤農林省開拓局長、近藤農林省統計副査局長、安孫子
食糧
管理局長官、三浦林野局長官、この方の御
出席
を求めたのでおります。ところがかくのごとく見えませんが、ただここは一言申し上げておかなければならぬことは、
安本長官
の青木さんは、どういう御用件かというので、まず第一にあなたの方の地下たびやゴム製品、繊維製品、主として木綿物について、どれだけの数量
農村
にまわすかということをとりあえず御
決定
を預
つて
から御
出席
を願いたいということで、いろいろ折衝しましたが、それで今日と明日のうちに、日曜日でも内部の方ととりまとめて、明後日の
閣議
にかけて、しつかりした
数字
を持
つて
参りますから、三十日にしてくれというので、これだけは私は承知しました。その他の方は、
おい
でになる
約束
をしたにもかかわらず、
おい
でになりませんので、本日は
審議
ができませんから、三十日の午前十時から継続することにいたしまして、今日はこれをも
つて
散会いたします。 午後一時五十九分散会