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樋貝国務大臣 第一は現行の
国警法をどういうふうに
改正したらよいかということですが、これを裏返しするとどういうふうに改善するかということになりますから、この点は今申し上げました通り、しばらく御猶予を願いたい、こういうことのほかないのです。今お話くださいましたように、
財政の方面はシヤウプ博士の勧告に基いて、
日本政府においてもこれを受入れて、いずれ
改正もあるでありましようし、今申し上げましたごとくに、
市町村が一番楽な立場になると思いますから、
従つてその結果がどのくらいに現われるかということを見て、すべてのことを
考えたいというような立場にありますので、今しばらくの間意思表示は御かんべんを願いたいつもりでおります。それから寄付は来年からとらないとシヤウプ博士が言
つたということは、多分明日は細目にわたるところの全貌が明らかになると思いますので、それを見た上で申し上げますが、その要約では寄付はとれない、寄付があ
つたとするならば、これこれだということは言
つておりますけれ
ども、来年は寄付をと
つてはならないということは、ちつとも勧告はしていないはずでありますから、この点は今お聞きしたのでは、もう少し言
つておるではないかというようにお
考えにな
つておると思いますが、少しく違
つておらないかというふうに私は拜見しております。
それから
配付税の点ですが、
配付税に別に
項目をしるさぬから
警察の方で幾ら使うか、学校の方で幾ら使うかということはわからぬというようなことにな
つております。泣いた子に乳を與えるというようなことで、結局急なものから先に使
つて行くのが常態だと思いますので、必要なところは
警察のためにも使い、またごく急に迫
つておれば、別の方にも使うというようなことで
配付税が
行つておると思います。この点について
警察が濡れ衣を着ては困るからというわけで、
警察のためにどれだけ割当てられておるか、そのことを明らかにしてはどうかということをこの間から言
つておるような
状態でありますが、これまた現在においてはわからない
状態で、ただ
市町村にふくらましてやればいいというような
考えで進んでおるようなわけであります。なおこの
配付税のほかに税の額につきましても同様な
考えが入れられておるようでありまして、別に
警察の方として区わけをして、これだけが
警察のために入用であるというようなことは、現在ではないようであります。この点ももう少し明らかにしてもたいと
考えております。
それから
犯罪科学、あれは私の方でもし同じことを
研究するなら二重
研究になりますし、また具体的に私の方ではまだ聞きませんから、
従つてどういうことを
内容としておるかをよく存じないのでありまして、もし現在手が足りないでこれと並立しておるというならば別ですけれ
ども、重複しておるというようなことであるならば、その点に困るということを申し上げるよりほかないと思いますけれ
ども、その
内容を全然聞いておりません。
従つて現在あるところの
国警なり、あるいは
自治体警察が持
つておるのと重複するか否かということはわかりません。私
どもは今まで聞いたところでは、重複しないということを言
つておるように、間接的に聞きましただけであります。今の科学搜査
研究所で人をふやすか、あるいは法務庁で管轄しておりますところのあの
研究所を新しく建てるか、どちらかで人を置かなければならぬということになりますから、重複しないと思う。昨日でしたか、警視庁を訪れたときにも警視庁に鑑識課がありました、科学的の
犯罪搜査の機関がありまして、それが重複するではないかということを聞いたのでありますが、あの科学搜査
研究所でや
つておることと、警視務の現にや
つておることとは別な事柄でありまして、重複がないそうであります。あれを利用することができないような
状態でありまして、かつ急を要するような事項等についてのみ、警視庁の方でや
つておるということを聞きました。この点については別に重複はないつもりでおります。法務庁の点については今申しましたようなわけで、公式にもう少し
内容を聞いてみましてその上で判断したいと思います。
それから海上の点はこれは運輸省の事柄で、元の運輸省はあの交通者の問題になりますが、私の方は管轄としておりません。しかし私
どもは
警察そのほかの伝え聞いたところによりますと、大砲二門というのは捕鯨船であ
つて、石を詰めても彈丸一発と聞きましたが、彈丸を詰めても発射ができるというような
関係でついに
最後にはこの船をつかまえたそうであります。そういうようなわけで武器を持
つておるということになるから、こういうことについては嚴重にや
つたらどうかというような話がありましただけであります。その後の
処置についてはよく存じませんけれ
ども、多分これ
一つあ
つたことと
考えております。
それから朝鮮連盟の專従者についてはどうするかということですが、もしこの外々が独自な行動をと
つておればしかたがないですが、
調査いたしました上に、もしそうでない、平和な
国民として
日本の中に受け入れるところの人であるならば、十分保護したいと
考えております。