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谷口委員 この問題についてはもう私はやめたいと思います。これをや
つておると何かひつかか
つてしま
つて、きよう審議する大事なことがやれませんので次に入りますが、
地租及び
家屋税の
値上げについての
小作料及び
家賃の
値上げの問題は、これはどうも
考えてみますと、八十億という
増徴にな
つて、これが
家賃及び
小作料にまわることは明らかに
なつたわけであります。このために
物價体系が破壞されるという点につきましては、
物價廳も地財の方も、何ら
考えていないことが明らかに
なつたのであります。そういう点で、
家賃及び
小作料の
値上げという問題は、現行の
物價体系からい
つて当然できないと思いますから、撤回していただきたいと思うのであります。
それからその次の問題でありますが、住民税の
値上げ、これも非常に私
どもは不当だと思いますが、特に事務的な問題をいたしますと、住民税のうちで、
課税対象になる範囲は廣げられまして、権利能力なき法人もしくは財團にも課す、つまり言いかえますと、労働
組合、
農民組合、
文化團体あるいは青年團婦人会というようなものの事務所、支部に至るまで、住民税の
課税対象になるわけでありますが、こういう民主主義運動を抑圧するようなやり方を撤回する御
意思はありませんかどうか。つまり労働
組合にまで、労働
組合の事務所にまで住民税をかけるというような、べらぼうなことはおやめにな
つてもらいたいと思うのでありますが、おやめになる御
意思はないかどうか。
それから
入場税の問題は先ほど
野村委員から、特に
映画演劇等、
大衆の健全なる
娯樂機関であり、あるいはむしろ教育啓蒙的な意義を持つものは、博物館、
動物園、その他と同樣に
考えるべきである。
從つて入場税の
引下げをやるべきだ、こういう御
意見があ
つて、私
どもも非常に賛成であります。賛成であるばかりでなく、むしろ
税金の
撤廃をこういうものについてはやるべきだ。そのかわりにゴルフ場、あるいは競馬場、マージャンクラブ、こういうブルジョア階級、特権階級だけが行
つて、ばくちをやる、こういう
行為には、現在の
税率を、たとい五十億倍でも百倍でもかまわないと思いますが、上げるべきだ、こういう
考えを持
つておりますが、
映画の
税金を
撤廃し、こういう高級な賭博場の
入場には、うんと高率の
税金をかける御
意思はないかどうか、その点をお尋ねしたいと
考えます。
それから
入場税の証紙の問題でありますが、これは先ほど
野村委員もおつしやつたように、現在実行しておるところは脱税の完全に防止になる。現行の
税率でも三割くらいの
増徴になるということが、実績上出ておる。
從つてこれに対する反対
意見も出ておるようでありますが、原案
通り証紙を絶対実行するという態度をと
つてもらいたいと思うのであります。
それから
入場税の問題でありますが、営業としてやる
映画館あるいは劇場でなしに、青年團とか、婦人会とか、あるいは小学校とか、あるいは民主主義團体とかが、会員を対象とし、もしくはある催しのために行う
映画会あるいは
演劇、特にこのごろでは工場内の労働者の中には、自立劇團ができておりまして、わが國の新しい
演劇運動に非常に寄與しておるのでありますが、こういう自立劇團の公演というような催しに対しても、この
改正法案では
課税することにな
つておるようであります。こういうことは非常によろしくないことでありますので、これも御撤回になる御
意思はないかどうか、これらの点について、まず事務的にお尋ねいたします。