○
石原委員長 もう
一言当局に申し入れておきますが、
川村君の言われるように、意外のところに施設されるように
なつたという声が、私の方にも
日本海その他より聞えて参
つておるのであります。それをそのまま私が信じて、不当とか適当だとかは申せないのでありますけれ
どもその点はよほど今後御考慮を要する問題であろうかと思いますが、
常任委員会におきまして多くの陳情を受け、それが実現に邁進するといたしましても、
常任委員会の多数の意思に反するような結果が現われて來たならば、
日本の
漁港政策なるものは裏返すると私は思うので、そういう意味合から、あくまでこの
常任委員会と
漁港政策とは並行して、唇歯輔車の
関係においてや
つて行かなければならぬとこう考えておるわけであります。ことに数年、十数年うつちや
つてあるところの中途半端にな
つておる
漁港をどうするか、この問題が先決されなければ、その付近には必要欠くべからざる
漁港の施設もできない。古い港ができていないから、その付近にはできないという二つの大きな弊害がここへ起
つて來ておる。それからまた小さい
漁港を大きくするということも重要であ
つて、十年あるいは十五年前には、
日本のいわゆるかつお、まぐろというような遠洋
漁業と称されるものの般の大きさは五、六十トンであ
つた。今は二百トンを超過するような船ができて來た。礎
つて港が狭隘を
感じ、深さが足らぬために、船底を波響きでいためる。そのために港に船が入れないということもあるのでありまして、この浚渫ということ、拡大ということ、未決の問題を完成するということが、どうしても新しくできるものと並行せなければ、私は
日本の
漁港政策は完備しないと思うのであります。この点に対してあくまでひとつ愼重なる方策を講ぜられんことを、この際
希望しておきます。