○高木(吉)
委員 主税局の
課長にお尋ねいたしますが、シャウプの勧告案によりまして、大体來
年度の四月一日から織物消費税が減税になる。それまでの期間においては、すみやかに絹織物の税の四割を一割に減ずるようにというシャウプ勧告案が出ておるのであります。あのシャウプ勧告案が出まして以來、順調をたど
つておりました人絹織物の販賣
機構に一大変革を來しまして、一年間におきましての最大量を消化しますこの秋冬の時期におきまして、滞貨をいたしまして円滑な
取引ができないわけであります。と申しますのは、激激に織物税が三割下るといたしますと、
相当な差額が生ずるわけでありますから、これはシャウプ勧告案の
通りにスムースに軽減をしてもらいまして、そして商
取引の上におきましてもまた帳じりの面におきましても、その効果を收めるということが行政面として最も必要なことと存じます。もちろん税率を
改正いたしまするには、
國会の決議を必要とするのでありますが、その間に行政面におきまして、いわゆる標準
價格というものに対して手心を加えていただきまして、これをある
程度軽減することによ
つて、急激な税率の引下げによる
影響のないようにや
つていただくということが必要であると存じます。從
つて、現今は過去の三箇月間の販賣実績によ
つて、これに対する課税標準をつく
つておると思いますが、それをいま少しく大幅に引下げまして、そうして四割から一割になるまでの間に、ある
程度の緩和をすることが最も必要であると存じますが、その点に対して御意見を伺いたいと思います。