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1949-05-20 第5回国会 衆議院 災害地対策特別委員会 第6号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十四年五月二十日(金曜日)     午後二時二十五分開議  出席委員    委員長 大内 一郎君    理事 青木  正君 理事 飯塚 定輔君    理事 小平 久雄君 理事 鈴木 明良君    理事 田中織之進君 理事 高橋清治郎君    理事 池田 峯雄君       岡延右エ門君    小川原政信君       尾関 義一君    角田 幸吉君       菅家 喜六君    小峯 柳多君       田中 啓一君    飛嶋  繁君       永井 英修君    野村專太郎君       山本 久雄君    足鹿  覺君       長谷川四郎君    林  好次君       宮腰 喜助君    砂間 一良君       逢澤  寛君    金子與重郎君       石野 久男君 五月二十日  理事中西伊之助君の補欠として池田峯雄君が理  事に当選した。     ————————————— 本日の会議に付した事件  理事互選  閉会審査に関する件  委員派遣承認申請に関する件  災害復旧促進に関する決議案起草の件     —————————————
  2. 大内一郎

    大内委員長 開会いたします。  この際御報告いたしますが、中西伊之助君より理事辞任の申出がありました。これを許可するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  3. 大内一郎

    大内委員長 御異議なしと認め、これより理事補欠選任を行いたいと思います。これは互選手続を省略して、委員長において指名することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  4. 大内一郎

    大内委員長 御異議なしと認め、池田峯雄君を理事に指名いたします。     —————————————
  5. 田中織之進

    田中(織)委員 われわれは、本年度予算に、本特別委員会設置の理由でもありまするところの災害復旧についての政府施策を期待しておつたのでございまするが、諸般の情勢から、予算の上にもきわめて貧弱なる経費しか盛られていなかつたので、この点につきましては、予算の審議に当りまして、政府に強く善処方を要求しておいたのでございますが、会期延長延長を重ねて今日に至りましたにもかかわらず、この間政府として、災害復旧、ことに植付期を前にいたしまして、応急的な処置を講じなければならない農業水利関係等について、遺憾ながら今日まで追加予算等提出も見られませんし「また一方各省にわたりまして、行政機構の大幅な改革が行われつつあるのでありまするが、その関係を通観いたしましても、災害対策、ことに災害が起りましてからの施策ということは、多額の国費を要することであり、また政府がいかに予算面で考慮いたしましても、一旦災害が起りましたならば、いずれにしても国家の大きな損失だと思うのでありまするが、予防措置等対策において、行政機構の上にもそれを盛つていただきたいことを期待しておつたのでございまするが、その点が今日まで何ら見るべきものがない。むしろ災害対策重要性から見まするならば、逆行するような傾向すら見受ける点が非常に遺憾でございます。この間、われわれ特別委員会としての努力の十分でなかつたことも、率直にわれわれは認めなければならないと思うのでありまするが、今回委員長において、すみやかに臨時国会を召集して、急速なる災害復旧についての政府施策を要求する決議案を、本委員会決議つて提出されようとする御計画は、まことに時宜を得たものだとわれわれ考えまするので、これに対して賛成をするものであります。この決議案の本会議上程の一日もすみやかならんことを期待するとともに、これに対する政府意思表明にあたりまして、従来の衆議院決議に対すると同様な態度ではなくて、問題の重要性にかんがみ、政府のほんとうの腹を、国会を通じて災害地国民全般に徹底するように、できれば今策定中の具体的な施策について、本会議を通じて国民に明らかにしてもらうという処置を講じていただくように、あらかじめ委員長において政府当局と緊密なる連絡をとつていただかれんことを、この際強く希望申し上げる次第であります。
  6. 大内一郎

    大内委員長 ごもつともの御要求だと思いますから、委員長として、できる限り善処したいと思います。  それでは、ただいまの御発表によりまして、先ほど一応お手元に配付してあります災害復旧促進に関する決議案についてお諮りいたしますが、提出者委員全部として、関係筋の了解を得次第本会議提出することにいたしたいと思います。字句的な修正その他手続等については委員長一任として、この決議案文を決定するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  7. 大内一郎

    大内委員長 御異議なしと認め、さよう決します。諸般手続はただちに委員長においてとることにいたします。
  8. 足鹿覺

    足鹿委員 私は地方行政委員会におきましても、いろいろお願いをしておつたのでありますけれども、特に災害事業に対する金融の問題につきまして、先刻の決議案案文の中にも触れてありますが、特にこの際申し上げまして、委員長において御善処を願いたいと思うことがあるのであります。それは地方財政法の第五條第四項によつて災害応急事業費災害復旧事業費及び災害救助事業費の財源とする場合は、地方債によつてこれをまかなうことができるようになつております。ところが昨年の暮に、政府はこの地方債起債條件を変更いたしたのであリます。その結果、従来安かつた起債利率が相当引上げられ、そしてこれの償還、すえ置きの年限につきましても、著しく短縮されておるのであります。このようなことでは、さなきだに本年度予算によりまして、地方財政は大きな圧迫を受け、その存立の基本を脅かされておるような現状にかんがみまして、この決議案の趣旨に盛られておりまするところの災害復旧金融の問題につきましては、この利率の問題、すえ置き及び償還年限の問題につきまして、特に強く、できれば本委員会の一致の希望として政府当局に要請をしていただきたい、かように考える次第であります。
  9. 大内一郎

    大内委員長 了承いたしました。
  10. 逢澤寛

    逢澤委員 災害復旧促進に関する決議案をこれから出そうと言われることにつきまして、私は満腔の賛意を表するものでありまするが、ただ先ほどお話になりましたように、災害復旧を、予算とにらみ合せて従来おやりになつておるということが、非常に災害を大ならしめておることをわれわれは再認識しなければいかぬと思う。たとえて言いますると、今は一千万円ほどあればできることが、災害によつて十億だ、二十億だというような莫大なものが出て來ることをわれわれは再認識しなければいかぬと思う。しかるに、この担当者である建設省あるいはその他の関係当局は、予算とにらみ合せて仕事をやろうという、こういう考え方が多いのであります。むろん予算がなければ仕事はできぬことは、わかり切つておることでありまするが、しかしながら、その災害現状をよく認識して、何を捨ておいてもこれを先にやる、こういうことによつて国家の負担が軽くなるということを、私どもは再認識しなければいかぬと思う。この委員会といたしましては、この決議案文にも大分強くうたつてありまするが、さらに今御宣言になりましたように、この決議案文字句内容等を適当に修正してというお言葉がありましたが、私どもはその字句も相当強く書き込んでいただきたいと同時に、ぜひ実行していただくように、われわれも驥尾に付しまして努力いたしますから、この委員会の総員の努力によりまして、災害復旧を完遂して、今後大きな災害を免れるように、これに対しては若干の起債もまたやむを得ぬというようなことに、政府をして方針を一転せしめる、こういうようにひとつぜひ御協力を願いたい。つきましては、その筋に対しましても、いろいろ財政上のこともありましようが、今年やれば百万円で済むものが、来年は一億も十億も拂わなければならぬことが目に見えつつ、これを放つておくというようなことは、われわれの見るに忍びないところであるということを強調したいと思います。どうぞ十分の御努力をお願いたしたいと思います。
  11. 大内一郎

    大内委員長 ただいまの御意見は、まつたく私どもの同感するところでございまして、できる限りそうした面に向つて委員会の総意をまとめて、さらに衆議院全員の同意を得て、そうした方面に進んで行きたいと考えております。     —————————————
  12. 大内一郎

    大内委員長 次に、閉会審査の件についてお諮りいたしますが、本委員会の重大なる使命と、会期の切迫とにかんがみまして、閉会中も継続して審査して行きたいと思うのでありますが、閉会中の審査国会法四十七條第二項により、議員の議決を要するものであり、議長に申請書提出いたさねばなりませんので、それらの手続等については委員長一任として、閉会中も継続して審査することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  13. 大内一郎

    大内委員長 それでは御異議なしと認めて、さように決します。  この際ちよつと速記をとめていただきます。     〔速記中止
  14. 大内一郎

    大内委員長 それでは速記を始めてください。  暫時休憩いたします。     午後三時休憩      ————◇—————     〔午後三時十五分開会ただちに散会〕