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逢澤委員 災害復旧促進に関する
決議案をこれから出そうと言われることにつきまして、私は満腔の賛意を表するものでありまするが、ただ
先ほどお話になりましたように、
災害復旧を、
予算とにらみ合せて従来おやりにな
つておるということが、非常に
災害を大ならしめておることをわれわれは再認識しなければいかぬと思う。たとえて言いますると、今は一千万円ほどあればできることが、
災害によ
つて十億だ、二十億だというような莫大なものが出て來ることをわれわれは再認識しなければいかぬと思う。しかるに、この
担当者である建設省あるいはその他の
関係当局は、
予算とにらみ合せて
仕事をやろうという、こういう考え方が多いのであります。むろん
予算がなければ
仕事はできぬことは、わかり切
つておることでありまするが、しかしながら、その
災害の
現状をよく認識して、何を捨ておいてもこれを先にやる、こういうことによ
つて国家の負担が軽くなるということを、私
どもは再認識しなければいかぬと思う。この
委員会といたしましては、この
決議案文にも大分強くうた
つてありまするが、さらに今御宣言になりましたように、この
決議案文の
字句の
内容等を適当に修正してというお言葉がありましたが、私
どもはその
字句も相当強く書き込んでいただきたいと同時に、ぜひ実行していただくように、われわれも驥尾に付しまして
努力いたしますから、この
委員会の総員の
努力によりまして、
災害復旧を完遂して、今後大きな
災害を免れるように、これに対しては若干の
起債もまたやむを得ぬというようなことに、
政府をして方針を一転せしめる、こういうようにひとつぜひ御協力を願いたい。つきましては、その筋に対しましても、いろいろ
財政上のこともありましようが、今年やれば百万円で済むものが、来年は一億も十億も拂わなければならぬことが目に見えつつ、これを放
つておくというようなことは、われわれの見るに忍びないところであるということを強調したいと思います。どうぞ十分の御
努力をお願いたしたいと思います。