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松谷委員 ただいまの御表明では、大体次の患者数を基礎にして
割当をするという
お話でございましたが、御
承知のように、特別会計制になりましてから、各病院とも一番大きな主眼は、患者の増加ということに相当の目標を置いております。これは各病院ともその全体の数においては大体患者数がみなふえているような
状態でございます。しかしその
実情から参りまして、患者数がふえているのに、ただいまの御
説明では、やはり予算の
割当の方は減少している
状態だという御
説明であ
つたのではないかと思いますが、私の感違いであれば幸いだと思います。
それから時間がございませんから、重ねてお伺いいたしますが、私が東一、千葉、所沢、横浜、こうい
つた病院の一箇月当りの平均を大体予算の間で伺
つてみましたところが、一番ひどいのは食料費なんでございます。食料費が第一・
四半期は二百八十三万四千八百九十八円に
なつておりますのが、第二・
四半期は二百二十四万三千数円、大体そこには六十万円からの開きがあるわけでございます。この病院の入院患者を調べてみましても、入院はむしろ増加というような
状態に
なつているのでございます。結局より患者はふえてお
つて、食費が六十万も減らされているということになりますと、そこに出て参ります問題は、食料の
内容が悪くなる、質的な低下ということに帰着しなければならない。こういうことがまた治療に対して非常に悪い影響を及ぼしてくるのではないかという
一つの懸念があるのでございます。そうなりますと、結局この特別会計制が、そうした治療に対するひとつの大きな妨害、あるいは
國立病院としての性格の喪失を来す大きな
原因と
なつているのではないかということを、指摘せざるを得ないのであります。また被服費にいたしましても、第二・
四半期が第一・
四半期にくらべて大体四万六千円からの減額に
なつております。そうすると
看護婦の
白衣であるとか、あるいはベッド用の敷布であるとか、そういう調度の
内容がより節約されるということになりますので、衛生的にもこれは非常にゆゆしい
状態に立ち至る恐れが多分にあると
考えられるわけでございます。あるいは藥品購入の予算が私の調べたところでは三十万円から減
つております。こういう藥品購入の金が三十万円も減らされるということは、やはりまた治療上の質的な低下ということに当然
なつて来なれければならない。診療
内容がまた悪くなるというような
一つの心配が出てまいります。そのほか飼料費でございますが、モルモットを飼う費用などというものはま
つたくゼロに今度は
なつておるのであります。そういうような
状態から行くと、これまた研究の上に大きな支障が来さなければならないというようなことで、予算から見ましても、どうしてもこういういわゆる支出の面の削減ということが、特別会計制のもとに行われなければならない
一つの目標であるということに
なつてまいりますと、この特別会計制を云々いたします場合に、私
どもとしてはどうしてもこれは撤廃しなければならないという結論に到達せざるを得ないことになるのでございますが、
当局がごらんに
なつて、食料費とかあるいは衣料費、藥品購入費だとかの削減が出てきているということを
当局はすでに御
承知だろうかどうか、それに対するお
考えを伺いたいと思います。