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前島説明員 私は
通商産業省調査課長の
前島であります。今度
通商産業省から
発表いたしました
通商白書につきましては、十六日の
新聞に出ましたので、
内容等についてはすでに
御存じであります
通り、これは
簡單に
輸出の現在の
状況と
輸入の現在の
状況、それをめぐるわが國の
経済状況と、同時にその
輸出と
輸入をしなければ、
日本の
経済というものが立
つて行かないのだということを述べまして、それによ
つて輸出をさらに増進したい、こういうふうな意図のもとに立案を命ぜられまして、
事務当局において起案いたしまして、
関係筋等の了解も得て一應
発表の
運びになつたようないきさつのものであります。この
内容といたしましては、まず第一にわが國の
経済が
海外の
経済にいかに依存しておるかということを、
輸出、
輸入の
両面にわたりまして具体的な
数字をあげて説いて行
つたわけであります。わが國の
経済の内部からこれを観察いたしますと、まず
輸出について申し上げますれば、
國民所得に対しまして
輸出額は、
昭和五—九年を平均いたしますと大体一七・三%に達しておりましたものが、
昭和二十一年にはわずかに三・三%、二十二年は三・九%、二十三年は三・二%と非常な低下を示しておる
状態であります。一方
輸入額の
國民所得に対しまする
比率は、
戰前におきましては大体一八・八%
程度でありましたものが、
戰後は各
年度とも大体一割前後でありまして、これも多少
比率としては
減つて來ておるわけであります。ところが
輸入の方は、今申し上げました
輸出に比べますと、非常に減り方が少いというふうに見ることができますので、結局この差額というものが
ガリオアとか
イロアとかいう
資金によりまして、
アメリカ経済というものに依存した姿で
日本の今の
輸出、
輸入というものが行われておる、こういう見方が
数字の上からできるわけであります。それからこれを鉱工業とかあるいは
農林、
水畜産等のいわゆる
生産に対比いたしてみますと、二十一年におきましては
生産は
戰前の五一・一%、二十二年は五六・二%、二十三年は六七・四%と、だんだん回復して來ておるわけでありますが、各
年度の
輸出の
生産に対しまする
比率は、
戰前におきましては平均して
生産の約三八%が
輸出せられておりました。二十一年におきましては六・六%、二十二年は七・九%、二十三年は九・二%と漸次
増加はいたしておりますが、
生産に対する
輸出の
比率というものは
戰後非常に少くな
つておるわけであります。こういうような点に
輸出をさらに
増加をしなければならない。少くとも
戰前までの
経済状態に返すのには、こういうふうな点を考えなければならない。こういうような
意味でこの
数字があげられておるわけであります。
次に
輸入高と、
國内生産と
輸入を合せました総
供給高に対しまする
比率、つまりわが國の
経済が
輸入品に何パーセント依存しているか、こういうふうな
数字を見ますと、二十一年におきましては一六・二%、二十二年におきましては一九・四%、二十三年におきましては一九・六%とな
つておりまして、
輸出と比較して比較にならないような大きな
数字を示しておりますが、これはわが國の
経済生活が、いかに多くの
輸入物資を必要とするかというふうなことが、この面からも見られるわけでございます。こういうふうな問題を、わが國の
経済の
海外依存度として具体的な
数字により示しまして、その次の
通商の推移というところにおきましては、わが國の
通商の
規模あるいは
内容というものを、
商品別あるいは
市場別に
戰前と
戰後とを比較いたしたわけであります。これを
簡單に申し上げますと、
通商の
規模といたしましては、
輸出、
輸入金額はそれぞれそこの十四ページの第一表に掲げてありますような
数字でありまして、これは以前にも数回御
説明をしたことがありますので
御存じの
通りでありますが、これを
昭和五年から九年までの物價指数に換算してみますと、そこに出ておりますように、たとえば
昭和二十三年の二億五千八百万ドルの
輸出というものは、
昭和六年
價格に換算いたしますと一億一千四百万ドル
程度でありまして、これを
戰前の
輸出額に比べますと約一六・二%になるわけであります。一方
輸入額の方は
実額は六億八千二百万ドルに達しておるわけでありますが、これを
昭和六年の
價格に換算いたして比較いたしますと約三億ドルになるわけでありまして、これは
戰前に対しまして三九・七%というような
数字にな
つておるわけであります。こういうふうな
通商の
規模を持
つておりますわが國の
貿易というものが、
内容的には、次にあります
商品別構成のところでごらんいただきますように、纎維とかあるいは
機械器具とか、
医藥品、
化学品、陶磁器、ガラス、雜化、こういうようなものとか、あるいは
金属類、
農水産物、木材、紙、このような全
製品とかあるいは半
製品というようなある
程度加工したものが、
輸出総額の八割を占めている
状態でありまして、この中から
金属機械及び
化学品等を除きますと、大
部分が
消費材である、
消費材を
輸出しているのだ、こういうことが言えるわけであります。この軽工業あるいは
消費材中心の
輸出の
商品機成は、
戰前とそう大きい
変化はないわけでありまして、これがそこへ出ております第二表に示しているわけであります。ところが
戰後におきましては、この
消費材中心の
一つの
方向いうものに対して、ある
程度かわ
つた状況も看取することができるわけでありまして、これは最近の
機械金属の
輸出の
増加とか、あるいは
化学品の
輸出の
増加というふうな面に、多少の
変化が見られるわけであります。この理由は
海外の
需要が
変化したこと、言葉をかえて言いますならば、インドか中、南米諸國というような、わが國に対してはどちらかというと工業的に
後進國が比較的
工業化の方の努力が進んで來た。これが戰爭中並びに
戰後におきましてこういうふうな
方向をと
つて來ましたので、その
市場においてわが國の
從來こうした
市場に出してお
つたような
商品の
需要が減少して來た。同時にたとえば
機械関係等を所要いたします
関係で、そういうようなものに対する
需要が起
つて來た、このように見ることができるわけであります。
次に
輸入について申し上げますと、
輸入の
内容といたしましては、
戰前と比べて
食糧関係が非常に多くな
つておりまして、これに比べて
輸出用の
原材料であります綿花とか羊毛、生ゴムとかいうものが、
戰前に比べまして非常に
比率としては少くな
つて來ておる、こういうことが言えるわけであります。
輸入の方は
簡單に申しますと
消費材中心である。
消費物資が非常に多いというふうなことが言えるわけでありまして、この第三表の
輸入品構成の
変化というものをごらんいただきますと、たとえば
昭和六年におきましては
食糧は二八・四%であ
つた。これが
昭和二十一
年度、二
年度、三
年度、四
年度、それぞれ五五%、六%、あるいは四六%
余りというような、非常に厖大な
数字にな
つておるわけであります。これに比べまして、そこへ出ております
纎維原料の方をごらんいただきますと、
戰前におきましては約三八%に相な
つておりましたものが、
戰後は二十二年あるいは三年あたりをごらんいただきますと、わずかに一六%あるいは二三%足らずというふうな
状況に相なるわけでありまして、このほか
金属、
鉱産物の
数量の減
つていること、あるいは塩とか
油脂原料、こういうようなものが減
つていることをごらんいただきましても、その表によりまして非常にはつきり出て來るわけであります。
次はこのような
輸出入の大体の
状況というものは、
あとは
輸出品、
輸入品につきまして、各
商品別にわが國の
生産の
数字と対比しながら、同時に
戰前と
戰後の
状況を
数字によ
つて比較しながら述べているわけであります。
次に
市場別の問題といたしましては、
戰前におきましては
アジア諸國というものが、
輸出におきましても
輸入におきましても、
近距離市場である
関係もありますし、同時に政治的にも
経済的にも特殊な
関係がありました
関係もあり、特に
韓満中等が
相当大きい幅を占めておりまして、たとえば
輸出について見ましても、
戰前におきましては
韓満中というものは大体二割以上占めてお
つたことがありますが、これが
戰後は非常に減少しておりまして、たとえば
アジア全体をとりましても、
戰前におきましてはこれが非常な大きい
比率を占めておりまして、五二・六%というふうに
輸出市場の中ではな
つてお
つたわけなのであります。それが
戰後は、二十一年のごときはわずかに二四・一%にすぎなか
つた、こういう
状況にな
つておる次第であります。それが二十二年が約六九%、二十三年は五四・六%と、大体
輸出関係では
市場別の
構成というものが、
戰前の
状態にだんだん
帰つて來ておることが感知されるわけであります。しかしその
アジアの
内容といたしましては、
韓満中というものは依然少くて、マレーとか
蘭印とかいうような場所が、非常にこれを補うようなかつこうに伸びて來ておる、こういうふうなことが言われるわけでありまして、
韓満中は依然減少しておるわけであります。
次に
輸入市場の
構成におきましては、
戰前においては
輸出と大体同じような
比率で五二・七%にな
つてお
つたものが、二十一年におきましてはわずかに
アジアの方は二・四%、それが二十年には五・九%、二十三年になりましてようやく一六・二%というところまで回復して來ておりますが、これはいまだ
戰前の姿を去ること非常に遠いというふうなことが言えるわけであります。
あとはこの
内容というものを
商品別に、
地域的には
米州諸國との
関係のもの、もう
一つの概念としては
英國等の
スターリング地域関係の
貿易、第三といたしましては対
東亞及びその他
地域の
貿易というものを、重要なる
國別に御
説明申し上げておるわけであります。こういうふうな
國別の並べ方をいたしますと同時に、
地域別にこれを別の面から振り返
つて見ておりますが、この
内容というものは今の
スターリング協定地域と
米州地域というものと、ある
程度共通した面もあるわけであります。これが
市場別の
内容であります。
次に本年の
通商状況といたしまして申し述べておりますところは、本年の一月から六月までの
状況をとりまして、大体本
年度の
輸出計画は一應五億七千七百万トンということをか
つて説明されたことがありますが、この五億七千七百万トンというものに対比して、どういうふうな
状態にな
つておるかということを、具体的に各月別の
変化を
商品別、
市場別にわけまして御
説明申し上げたわけでありまして、この大体の経過を申しますと、
上半期の
輸出契約におきましては、
契約だけをとりますと約三億ドルに帰するわけでありますが、
契約されましてから
あとで
キャンセルされましたものとか、そういうふうなものを考えますと、約二千万ドル
見当になるわけでありまして、
上半期の
輸出契約の中で有効なものは大体二億八千万ドル
程度、これが昨年一年間の
輸出額であります。二億五千八百万ドルを少し超過することにな
つておりますが、
輸出品の
船積みというものは、
契約からときには
相当遅れることがありますから、実際の
輸出額はこういうふうな
契約額を
相当下まわるものと見られるわけでありまして、これを
関係方面の
発表によりますと、一月、二月はいずれも三千七百万ドル
程度、三月は約四千六百万ドルでありまして、四月以降の
実績は
関係筋からはいまだ
発表されておりませんが、
為替取組状況からこれを推断いたしますると、四月は約五千万ドルとなりまして、五月が四千六百万ドル、六月は約四千二百万ドル、こういうふうなことにな
つておりますので、大体
船積み実績の
数字に近いと思われます。これを合計いたしますると、
上半期で全体といたしまして約二億六千五百万ドル
見当になるという
状態でありまして、この面から見ても、昨年の
輸出額をすでに半年にして突破しておるということが言えるわけであります。なお七月と八月の
輸出の
実績につきましては、
さきに
新聞等でも
発表いたしておりますが、御参考までに申し上げておきますと、七月が二千九百万ドル、八月は大体三千二百万ドル
見当という
状態でありまして、
上半期の
状況に比べて、
あとで
白書の中で述べておりますようないろいろな問題の点が後半期に
相当響いておりまして、こういうふうな
状況に落ちて來ておるわけであります。一方
輸入関係におきましては、
輸入計画が現在
関係筋の方で正式には確定されておりませんのと、もう
一つは
輸入の
内容については
発表を禁止されておりますので、この
白書には
輸入契約については具体的なことを申し上げませんでした。ただ一月から六月までの
状態において、どういうふうな
金額に
なつたかということを
簡單に申し上げる
程度にいたしまして、一月から六月までの
輸入契約を合計すれば約三億七千万ドル
見当になる、
從つて昨年一年間の
輸入実績の五四%
余りにな
つておる、こういうことを具体的な
数字によ
つて申し述べておるわけであります。次の
通商協定の現状というところにおきましては、現在
通商協定が各國との間に昨年の下半期以降逐次結ばれておりまして、最近中南米との
通商協定の
発表があ
つたわけでありますが、こういうような
内容について、これも
商品別には
通商協定の
内容の
発表は
関係方面から禁止されておりまするし、同時に
協定の
締結の際、
相手國との約束によりまして
発表をしないことにな
つておりますので、この点についても詳細は
発表いたしませんで、ただ概況をここに書いたという
状態であります。次の最後の
通商に関する諸問題といたしましては、現在わが國の
貿易を遂行する上におきまして、
輸出と
輸入の
両面において最も
障害とな
つておる問題でどういうものがあるかという、その
障害とな
つておる問題だけを取上げまして、その
状況を
國民によく知
つていただくという
意味で申し述べたわけであります。その第一は
國際通商の動向の問題でありますが、わが國の
貿易は今度
協定貿易あるいは
関税同盟とか、いろいろの
方法によりまして伸ばさなければならないと思いますが、現在の実際の
状況は、こういうふうな
協定を必要とするほど各國が
相当高い
関税障壁を築き、あるいは
輸入制限を定めまして、実際の
方向というものは
アメリカの企図いたしましたITOとか、
國際通貨基金とか、
國際復興開発銀行とか、こういうようなものの精神とは
相当違つた方向に行
つておる。これが
戰後ことに
アメリカ以外の各國の
ドル不足の
状況に拍車をかけられますます深刻にな
つておりますので、
協定というふうな
方式によ
つてこの世界的な
市場の
梗塞状況を打開する以外に
方法がないということを、ここで申しておるわけであります。次の單一為替
レートの
設定と
企業の
合理化のところにおきましては、
さきに四月二十五日に單一為替
レートの
設定がありましたので、その後
從來高い
比率で
政府が買上げをいたしておりました
輸出品につきましては、たとえばメリヤスとか毛織物とか
纎維雜品とか、鉄鋼の第二次
製品であるとか、こういうような高度の
加工品につきましては、概して
輸出が非常に困難にな
つておる。同時に三百六十円以下で
從來政府が買い上げておりました綿糸とか毛糸、人絹、スフとかいうような
輸出品につきましても、
輸出がかえ
つて簡單にな
つて來たというような影響がありますし、
輸入の面につきましては、
從來の
輸入原材料の
拂下げは大体平均百三十円というふうなことを言われておりましたので、これが三百六十円に上げられることになりますと、
食糧とかその他の
拂下げ價格の高騰が
國民生活に非常な圧迫となり、同時に
産業面からいたしますと再
生産産業の
基礎資材の値上りが、
企業の
コスト高と
採算割れというものを惹起いたすことになりまして、この面からも
企業の
合理化というものを促進するような事情にあります。
從つて輸出と
輸入の両方の面から
企業の
合理化というものが促進されるわけでありまして、
企業の
合理化を促進しなければ國際的な物價水準に歩調を合せることができません。そういう点から
企業の
合理化というものが要請される。それでこの例としてそこに二、三の例がありますが、これはわが國の
輸出品が技術的にもあるいは
コストの面からも、いかに
外國の技術あるいは
コストに立ち遅れておるかという顯著な例を一、二思いついたままに
拾つたのでありまして、この点についてはさらに詳細な研究がいると思われますが、一應そういう問題があるということを想起していただきたいということであります。
次の
貿易金融の面におきましては、
終戰後貿易金融については逐次改正いたしまして、いろいろの進歩が
手続の上に現われておるわけでありますが、それでも現在
ドツジ予算を施行されまして、
一つの
デフレ状況が現われております場合には、これのみをも
つてしてもなお足りませんので、結局
貿易手形制度の改正という
方向をと
つては、この
貿易金融という問題は
行詰まりにな
つて來まして、これ以上の進展は期待できないという
状況になりますので、ここで
輸出信用保証制度というような、
英國でと
つておりますような
制度が思いつかれるわけでありまして、この間の具体的な
金融の
状況を述べておるわけであります。
次の
海外市場の把握という項におきましては、わが國の
貿易は
盲貿易であると言われる
状況、
從つてこれによ
つて通商上非常な不利を受けておるわけでありますが、こういう問題と
戰後わが國の官民の
渡航が漸次
変化をして來ておりまして、より容易に
海外に行けるような
状況に
変化はして來ておりますが、なおこれだけをも
つてしては足りない。
從つてわが
國民の
海外の
渡航はさらに容易になることと、なお各國の例をとりますと、
イギリス等においては
海外調査機関の
ベトロというものの活躍が顯著でありますので、こういうようなものがわが國においても必要ではないだろうかというようなことを、ただ示唆する
程度に書いたのであります。
次の
貿易手続の
簡素化、これは現在の
管理貿易下におきましては、
統制経済による制約と相まちまして、
貿易手続が非常に
複雜にな
つておりまして、これが
輸出振興を妨げることが非常に多いという批判がありますことは皆さん御承知の
通りでありますが、こういうような
状況について現在どの
程度まで
貿易簡素化が実施され、なおこれが今後いかに必要であるかということを書いたわけであります。
次の
クレーム及び
キャンセルの処理の問題、これは現在
盲貿易であるということも
一つの原因でありますが、
クレームと
キャンセルが非常に多いのでありまして、この件数がいかに多いかという
状況、なおこれを防止するためにはいかにすればよろしいかということで、
檢査制度の改善の問題に触れておるわけであります。
次の
CIFと
FOBの問題におきましては、わが國現在の
契約方式は
輸出においては、
FOB、
輸入については
CIFというふうな
状況でやられておりますが、これは
戰前あるいは
普通商慣習の
契約締結の
方式とは非常に違いますので、こういうような点から
相当の
輸出輸入両面における不利があることを書いておるわけでありまして、これはたとえば
輸入について言いますと、
船賃がそこに掲げてあります表のようにいかに高いものであるか、その高い
船賃を拂わないで買うような
方法に持
つて行くのには、船の利用をさらに考えなければいかぬのではないかということから、
戰前の
海運收入の問題、
戰後の
状況等をここにあげたわけであります。
こういうふうに
戰後の
國際貿易を阻害するいろいろな問題を具体的に
重要項目だけを取上げまして、
あとの
部分につきましては、
政府としましては、一應理論とかあるいは判断にわたる
部分は比較的避けまして、具体的な
数字によ
つて現在の
貿易の姿を
國民に
説明をするというふうな立場から書かれたわけでありまして、まだここにあげております
数字とかその他について
相当檢討の余地もありますし、現在いろいろ檢討しておるわけでありますが、とりあえず現在判明いたします限りの正確であると思われる
数字によりまして、実情を御
説明したわけであります。
簡單ではありますが、
白書を書きました大体の趣旨であります。