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1949-05-14 第5回国会 衆議院 議院運営委員会 第34号
公式Web版
会議録情報
0
昭和二十四年五月十四日(土曜日) 午前十一時二十六分
開議
出席委員
委員長
大村
清一君
理事
石田
博英君
理事
今村 忠助君
理事
佐々木秀世
君
理事
林 百郎君
理事
坪川
信三君 大石 武一君 岡西 明貞君 倉石 忠雄君 田中 元君 田渕 光一君 塚原 俊郎君 西村 直己君
福永
一臣君
福永
健司君
淺沼稻次郎
君 松井 政吉君
園田
直君
神山
茂夫君 寺本 齋君 山手
滿男
君
委員外
の
出席者
議 長
幣原喜重郎
君 副 議 長 岩本 信行君 議 員
浦口
鉄男
君 議 員
石野
久男
君 事 務 総 長
大池
眞君 ————————————— 本日の
会議
に付した事件
会期
に関する件
決議案
の
取扱い
に関する件
裁判官彈劾法
の一部
改正
に関する件
議院
における
証人
の
宣誓
及び
証言等
に関する法 律の一部
改正
に関する件
参政官設置
に関する件
緊急質問
の
取扱い
に関する件 明日の本
会議
及び
委員会
に関する件 請願の
紹介期限
に関する件 —————————————
大村清一
1
○
大村委員長
これより
会議
を開きます。まず
会期
に関する件を
議題
といたします。
大池眞
2
○
大池事務總長
会期
の件につきまして私から御説明申し上げます。昨日午後三時半ごろ
参議院議長
が
衆議院議長
に面会を申し込まれまして、
参議院
では
会期
がどうしても足りないでたくさんの
議案
を議了することが困難であるから、一週間だけ
会期
の
延長
をしてもらいたいという
申出
がありました。
参議院側
におきましては、昨日並びに一昨日
議院運営委員会
でこの点につきまして種々御
議論
があ
つた
そうでありまして、一昨日の
運営委員会
では幾日延ばすかという点で
相当議論
があり、どうしてもまとまりませんで、昨日あらためて
運営委員会
を開いた結果、一週間の
会期延長
を
衆議院側
に申し込むということで御
決議
にな
つた
結果、
参議院議長
から、
衆議院議長
にお
申入れ
があ
つたの
であります。本院におきましてはこれに基きまして、きよう午前中
常任委員長会議
を開き、
議長
から御協議申し上げたのでありますが、
常任委員長
の方では
衆議院側
としては必ずしも一週間の
会期延長
の必要を認めない
情勢
にあるけれ
ども
、
参議院側
の
申入れ
を一應了承するということにきま
つたの
であります。從いまして
運営委員会
にお諮りを申し上げまして、
衆議院議長
として
参議院
の方に御返答をする段取りに相なりましたので、当
委員会
の
態度
をおきめを願いたいと存じます。
林百郎
3
○林(百)
委員
議長
さんにお尋ねしたいが、
政府
から何か
申入れ
がありましたか。
幣原喜重郎
4
○幣原
議長
政府
からは何も聞いておりません。
林百郎
5
○林(百)
委員
そうすると
國会
の
関係
で
会期延長
が問題になるわけですか。
幣原喜重郎
6
○幣原
議長
先申し上げたように
松平参議院議長
が見えまして、こうこうだ
つた
、だから
衆議院
の方で
考え
てくれということであ
つた
。それでこれは
運営委員会
に諮
つた
上でなければ、私だけでは何も言えぬということで、それだけの一應の返事だけはしておいたわけです。
林百郎
7
○林(百)
委員
それではここで
各党
の
意向
を聞いていただきたい。
淺沼稻次郎
8
○
淺沼委員
各党
といいましても
運営委員会
は何も党の
集團
ではなくて、
委員
の
集團
である。それでは私は
事務
上の見地に立
つて
聞きたいと思う。それはこの前
衆議院
ではみずからの
立場
において二十五日間延ばした、しかもそのときには
政府
の方では二十日間でよかろうというのを
衆議院
の
意思
において五日間よけいに延ばして二十五日間延期されたと思う。しかも
衆議院
においては、いまだ
議事
を妨害し、あるいは
議事
の
進行
を妨げるというような
行爲
は一ぺんもなか
つた
と思う。たとえば
労働法規
の場合においても一週間というようなことに
切つて
、これはある
意味
から申しますと、一週間ではなかなかできないような重大な
法案
でありますけれ
ども
、それに應じてやる。そのようにして
衆議院
は
議案
の
審議
に対しては一途に
政府
に協力的な
態度
をと
つて來
たと思います。たまたま
政府
の都合で
会期
が
延びるようなことになつたのであつて
、
政府
の方もこの間林君からお延ばしになるような
意思
はないかと暗に延ばすべきではないかということを
申入れ
ましたときに、
政府
としてそういうふうな
意思
もない。また
與党側
においても延ばすことはないと
言つた
とすると、今
参議院
に言われたから
参議院
の
意思
によ
つて
延ばすということは、これは
衆議院
の
権威
ということも
考え
なければならぬと思う。そういう
意味
で、やはり
衆議院
は
衆議院
の
意思
を先に
決定
して、それから
参議院
に持
つて
行くという形を取られるのが、私は当然だと思う。 もう
一つ
はいままで
議案
の
審議
が遅れたのは一にかか
つて
政府
の
責任
です。
政府
がまた一週間延ばして一週間で足らなくてもう一日延ばしてくれということもあり得ると思う。こういうふうな
政府
の
態度
に対してはどういうお
考え
を持ち、その間にぜひ
審議
を終了するというお
考え
であるか、たとえば
定員法
の問題について
考え
てみれば、あれは今
人事委員会等
においても
審議
は行われておりますが、
各省
の
設置法案
と全部
関係
するので、
常任委員会
と全部
関係
を持つようになろうと思う。たとえば総理府において
幾ら
の
定員
にするかということになれば、
内閣委員会
できめなければならぬ。しかし厚生省の
定員
が
幾ら
ということになれば、そのことは同時に
厚生委員会
の大きな問題になりまして、十幾つかの
常任委員会
と
内閣委員会
との
合同審査
が行われなければ完全な
審議
はできぬと思う。
從つて
七日間ということにもできぬと思うのでありまして、もう延ばさなければ
政府
の
責任
だからここで
打切つて審議未了
になろうが、どうな
つて
もそれは
政府
の
責任
だということも
考え
られるのであるが、こういう点について
議長
さんの御
意見
を伺いたい。
幣原喜重郎
9
○幣原
議長
これは大分むずかしい問題になりましたが、何も私は
参議院
でそうきめたからわれわれがその
要求通り
にきめなければならぬというりくつはないと思います。
衆議院
は
衆議院
の
立場
できめればいいと思います。
林百郎
10
○林(百)
委員
そこでわれわれが言いたいことはこういうことです。ここで二度
会期
が今までに延びて來ている。われわれは三たび四たびと延ばすことは、
國会
の
権威
のためにもよろしくない、
会期
一
ぱいでやらなければいけないかどうかという点
は、
政府
にも聞き
議長
にも諮
つて
、ことに
常任委員長会議
まで開いて
衆議院
としては、再
延長
はやる必要はないという結論を持
つて
いたわけです。だからわれわれとしては
政府
にもただし、それから
常任委員長会議
も開き、常に
内閣委員会
に対しても非常な重要な案件が山積するからこれを各
委員会
に分散して、
会期
中に終るように
手続
をしたらどうかという忠告もして來た。われわれとしては
会期
の点も軽々に二度三度
延長
すべきでないということで、できる限りのことを
言つて來
たと思う。しかるにこうした
國会
の面目を失墜するような、二度あるいは三度
会期
の
延長
をすることは好ましくない。一應ここで
打切つて
、
継続審査
なら
継続審査
ということにして、
臨時國会
を開くなら開くというけじめをちやん
とつ
けるのが
國会
の
権威
のために必要だと思います。ことに今まで常に
衆議院側
から
会期
のことは
決定
し、
参議院
にどれを申し入れて
参議院
が常に
衆議院
に同調する形をと
つて來
た。そこでそういうことのためにわれわれは一
應会期
はここで打切るべきだという
意見
です。
石田博英
11
○
石田
(博)
委員
いろいろ御
議論
もありますが、い
つた
んきめた
会期
をなるべく延ばしたくないという建前はまことにご
もつ
ともでありまして、私
ども
といたしましても当初からそういう
考え方
をも
つて
、
前回延長
を
決定
いたしますときには、
政府側
の希望以上に
延長
をいたして参
つた
次第であります。その間におきまする
政府
の
法案
の
提出
の
促進
についてもあとう限りの
努力
と注意をいたして参りまして、私
ども
といたしましては督促その他において万全を
盡くし
て來たと
考え
る。一方
政府
においても、私
ども
の
判断
をも
つて
いたしますならば、非常に
努力
をして参
つた
ことは了解できるのであります。ただ現在のいろいろの
條件
、これは社会党や民主党の
諸君
は過去一年間にわた
つて
政局を担当せられた御
経驗
からよくおわかりであろうと思いますが、いろいろな
事情
からこういう
状態
に結局な
つて
しま
つた
わけであります。それについての
責任
の所在その他につきましての御
議論
も、それぞれのお
立場
からすればご
もつ
ともでありますけれ
ども
、現在の段階に至りまして、もとより九日の
常任委員長会議
、あるいはその前後から私
ども
の
考え方
といたしましても、できる限り今回の
会期
中すなわち十六日までに終了せしめたい、そういう
方針
を堅持して各位の御協力を願い、またわれわれも
努力
して参
つたの
でありますが、現在の
状態
といたしましては、
参議院側
でこの数多い
法律案
の処理については、現在の
会期
ではとうていむずかしいという
状態
にな
つて
来た
事情
を私
ども
は十分了承できるわけであります。そうして現在
提出
せられてある
法律案
につきまして、あるいは
各省設置法
、あるいは
定員法
、
漁業法
、その他
重要法案
が山積しております。その中には
継続審議
で間に合うものもありますけれ
ども
、私
ども
の
考え方
からいたしますると、どうしてもすみやかに今回の
会期
中に成立せしめたいと思われる
法案
もあるわけであります。この
法律案
の成立を期するためには、
参議院
の方で
審議
を終了しなければならないのは当然であ
つて
、その
審議
を終了するまでに一週間の日にちがいるという
参議院
のお
考え
、並びに今期の
常任委員長会議
において、
申合せ
をせられた点に御同意を願いたいと、
考え
る次第であります。
神山茂夫
12
○
神山委員
いろいろ論議されましたけれ
ども
、今
石田
君が言われたこと、すなわち根本の精神はこれから出て來る六十六の
法案
をぜひ通したいというところにあるということがはつきりしたんで、私
たち
も話の仕方が非常に便利にな
つたの
でありますが、その
法案
に対して
賛否
はどうかという問題は、
石田
君
自身
も認められている
通り
一應別個の問題でありますから、私もそのことには触れませんが、しかしこの
法案
を通そうという
意思
をあなた方が持
つて
おられることは、あなた方の
立場
からの
國政運営
には非常に大事なことだと思う。しかしさらにもう
一つ國会
の
権威
を確立するということの方が一層大事だと思う。
從つて
今まで話の中に出ておりますように、本
特別國会
の
運営
については、きのうは
ちよ
つともめましたけれ
ども
、今まで協力一致して、これは
淺沼君
も
さつき
から指摘されましたように十分協力的にや
つて來
たばかりでなくて、私
たち
は
政府
に向
つて
何回も
法案
の
提出
を
促進
している。
施政演説
に対する
促進
を初めとして、終始予算に対してもその
提出
の
促進
をして來ていると思う。しかもこれが
政府
の怠慢というか、
政府
の
責任
の結果今日まで延びて來ていると思う。
從つて國会
が
政府
の
無能無策
のしりぬぐいをして何のための必要があ
つて
これ以上
会期
を
延長
しなければならないかということを第一に私は主張したい。 さらに今度は
会期
を
延長
するなら
延長
するでよろしい。そこに
増田官房長官
でも吉田君でも來て、どうぞ
國会
の皆さんお願いしますと言えば、また話の筋道が通ると思う。ところが
参議院
が時の氏神みたいに現われて來て、一週間延期を
決議
した。そうすると
衆議院
の
常任委員長会
もこれを一應のまれた。そうして
運営委員会
に持
つて來
て、ひ
とつ
一週間延ばしてくれというふうなことになれば、そこでは
さつき林
君が
言つた衆参両院
の
関係
において
一つ
の問題ができると思う。この点については
淺沼君
が先ほど遺憾であると言われたが、私
ども
はこれは
國会
の
権威
を生かすゆえんではなく、
衆参両院
の
関係
における
衆議院
の位置を確立するためにも、こういうふうな形での
会期延長
には
賛成
しかねる。むしろそれならば率直にそこに
政府
と党の
責任者
が来て、
議会
に向
つて
懇請する方がいいと思う。
從つて
私は
國会
の
権威
のためにもあと一週間
会期
を
延長
するということは、
國会
としては、不必要だ、これは
政府
の
責任
だということを主張いたします。
石田博英
13
○
石田
(博)
委員
今いろいろ
共産党
のお
立場
としての御
議論
はよくわかるわけでありますが、私
ども
の
考え方
から申しますと、
國会
の
権威
を確立するということは、
國会
が付託せられた
法律案
について、これを通過せしめることが
國政運営
上必要であると
考え
たならば、それを
審議
することが
國会
の
責任
であ
つて
、その
法律案
の
提出手続
その他の遅れた場合における
政府
の
責任
を御追究なさること、それはたしかに
政府
の
責任
である。
政府
の怠慢であるという御
判断
をあなた方がなさることは、私
ども
は現在の
状態
においては別個の
判断
を持
つて
おりますけれ
ども
、あなた方のお
立場
として一應やむを得ないと
考え
るわけです。そこでもう
一つ
は
会期
を
延長
するならば、なぜ
政府
がここへ出てそれを懇請しないかとおつしやる御
議論
ですが、私
ども
はそれはむしろ逆であると
考え
る。
議員
が付託せられた
法案
の
審議
の
取扱い
につきまして、
会期
の
延長
を必要とするかしないか、あるいはその
法案
は
審議未了
に葬
つた
方が院として
責任
を果す形であるか、あるいは
会期
を
延長
してでも、それを成立せしめる方が
衆議院
として必要であるか、これは院が独自に
判断
すべきである。今まで
会期
の
延長
を
政府
の
申出
を待
つて
や
つた
形は、私はむしろ逆であると思う。
会期延長
は院がその扱
つて
おるところの
法律案
の
審議
について、独自の
立場
で
判断
する方が正しいと私は思います。これが
原則
だと
考え
る。
神山茂夫
14
○
神山委員
一言最後
の点について言
つて
おきたい。私は
政府
が
申入れ
をしたらその方がすなおだとい
つて
いるのでは決してない。この問題の全体の
責任
を
政府
が負うべきだ。
從つて國会
の
運営
は当然
國会自身
がきめるのが
原則
だ。今度のような事態を起した場合になぜここに出て來て
一言泣言
をいわないか。これを言
つて
いるので、決して
石田
君がさかねじを食わしたような
意味
で言
つて
いるのではないから、もう論議をする必要はないが、一應この点だけははつきりしておきます。
大村清一
15
○
大村委員長
御
意見
はよくわかりましたが、なるべく
簡單
に願います。
林百郎
16
○林(百)
委員
実はこういうことです。
神山
君がああいうように言
つて
おりますが、今度の
会期
の
延長
は結局
政府
で
定員法
の
提出
が遅れてしま
つた
。それで
官房長官
は六日には
定員法
が出せると
言つたの
が延びて十二日にもな
つて
いる。ところがその前にわれわれとしては
政府
の
意見
もただし、
委員長会議
の
意見
もただし、
民自党
の
諸君
すら大体十六日でしまうということにしているのに、
政府
の
重要法案
の
提出
が遅れたために、
石田
君が
もつ
ともらしいことをいろいろ言うが延ばすことにな
つた
。ところが
衆議院
のいろいろの
情勢
からい
つて
衆議院
から出ないで、
参議院
から
会期延長
という形を出して、それに同調しようという形で持
つて
行こうという、そういう形の
会期決定
ということは、將來のために私はとらない。だから率直に
衆議院
なら
衆議院
に
政府
が出て來るなり、あるいは
民自党
なら
民自党
が、
政府
の
提出法案
が遅れたために
諸君
協力しろということではつきりさして、
衆議院
が
会期
の
延長
に
主導権
を持つという
方針
を確立して行かなければいかぬと思う。われわれはそれを言
つて
いるんだ。
佐々木秀世
17
○
佐々木
(秀)
委員
共産党
の林君、及び
神山
君の御
意見
はわれわれ十分わかりましたし、それに対するわが党の
立場
も
石田
君から話がありました。また先ほど淺沼さんからも
会期延長
に対するお
考え
を延べられました。そこで
共産党
とわれわれが
幾ら
議論
し合
つた
ところで
見解
の
相違
で
議論
は盡きないと思う。だから
各党
の今まで発言されない方の
意向
を聞いて、どうしても
意見
がまとまらないとするならば、やむを得ず
採決
をして行かなければならないと思う。このことをひ
とつ
諮
つて
いただきたい。
園田直
18
○
園田委員
われわれは
会期延長
には
反対
であります。その
理由
はま
つた
く言われる
通り
、今度の
会期延長
は
政府
の
失敗
のしりぬぐいをするためにやることになる。むしろ一歩進んで
考え
るとさらに
惡意
に
判断
せざるを得ない。何となれば
政府
は再三にわた
つて
会期延長
の
申入れ
をする必要はないと
官房長官
は言明している。しかも
残つた法案
は
國政運用
上きわめて重要であることは、われわれも一部には確かにそれがあると
判断
する。しかし
國政
を担当する現実の
担当者
が眞に
國政運用
上必要なものと
考え
るならば、
会期延長
の
決定
はもちろんわれわれの
意思
によ
つて
やるけれ
ども
、それに対する
申入れ
をなすには
政府
は数日前から
眞劍
にやるべきであ
つて
、
政府
が自分の
失敗
をそのまま放任しておいて、それはこの場合放任しておいても、
國会
でやむを得ず
会期延長
をするような
立場
になるだろうというような、
惡意
のあるやり方をするんじやないかと思う。そういう
政府
の
失敗
のしりぬぐいのために
会期
を
延長
することは、われわれは
賛成
しがたい。その
意味
で、一
應会期
は打切るべきであると
考え
ます。
坪川信三
19
○
坪川委員
本院におきまして今なお、
重要法案
が六十六件も
審議
されております
立場
上、
衆議院
の
職能的立場
において、一週間
延長
されるのは妥当であると思います。
浦口鉄男
20
○
浦口鉄男
君 われわれは
会期延長
に
反対
であります。いつまでも間に合わなければ、あるいは
審議
が思うように行かなければ、場当りの
考え方
で
延長
して行けばいいというふうなことに勢いなるのでありまして、こういうふうにずるずるにひつぱ
つて
行くことは、われわれとしては
反対
であります。
岡田春夫
21
○
岡田春夫
君 事実問題として
延長
はしかたがないように一應は
考え
られますが、先ほどの
神山
さんなんかの御
意見
によ
つて
も、いわゆる
衆議院
の
立場
を確立する
意味
において、またいわゆる
政府
があやまるとか
泣言
を述べるという
意味
でなしに、一應
政府
の
立場
を表明された方がいいと思うので、その上で
延長
されることが非常に穏当ではないかと思います。
石野久男
22
○
石野久男
君
労働者農民党
としても
会期延長
には
反対
です。
反対
の
理由
は今までたくさん述べておられますから言いません。ただ今度の
会期延長
については、別に
國会
としての
責任
は出て來ない。
法案提出等
に対して再三
運営委員会
を通じて出している
意見
が入れられないのは、
政府
の怠慢であるか、
責任
であるか、それは別個といたしまして、そういうふうに
政府
の
責任
問題を
國会
に轉嫁する形で
延長
されることは
反対
です。
淺沼稻次郎
23
○
淺沼委員
佐々木
君から
見解
の
相違
だから
採決
という
議論
が出てお
つた
が、私は
見解
の
相違
ということは
ちよ
つと了解に苦しむのです。というのはわれわれは今
憲政運用
の一番重要なポイントであると思うので、
憲政
の
運用
は
日本憲法
に基いて行われて、
議会
は
國会法
に基いて
運営
されて行くから、
見解
の
相違
は
立場
が要するに
資本家代表
、あるいは
労働者代表
という
立場
をつくるならば、おのずから別でありますが、そうでなければいわば國民的の
立場
ということを表面に言
つて
おられる
民自党
の
立場
というものの
見解
の
相違
はないわけだと思う。
立場
は嚴然として
憲法
から出て、
國会法
に基いてどうであろうかという
議論
が行われるならば、それが
賛否
に到達しても、これは
見解
の
相違
は出ないと思う。しかし、そういう
ぐあいになつて來
て、
多数決
できめるとなればこれもやむを得ぬが、これも
多数決
だ。あれも
多数決
だということになると、これはやはり
民自党
のためにもとらないところだと私は思う。
林百郎
24
○林(百)
委員
ただ
参議院
に既成事実をつくらして、こつちへそれを押付けるという。こういう
会期
の
延長方法
はない。
淺沼稻次郎
25
○
淺沼委員
私は
会期
の問題については、第五
國会
の
会期
は五月十六日をも
つて
打切り、
審議未了
の
法案
は
継続審議
をすべしという
動議
を出したいと思う。
石田博英
26
○
石田
(博)
委員
ただいま
淺沼君
の
動議
が出ましたが、林君から
一つ
の
議論
も出ております。そこでいろいろ御
議論
をこれ以上重ねてお
つて
もしようがないし、私としては言いたいこともありますが、
議事進行
上適当なるお
はからい
を願いたいと思います。
大村清一
27
○
大村委員長
それでは
淺沼君
の
動議
を
採決
したいと思います。ただいま
淺沼君
からの
動議
に御
賛成
の方は
挙手
を願います。 〔
賛成者挙手
〕
大村清一
28
○
大村委員長
小数、
淺沼君
の
動議
は否決せられました。 —————————————
大村清一
29
○
大村委員長
次に
佐々木
君の
動議
がございましたが、この
際会期延長
の問題を
採決
いたしたいと思います。
会期
を七日間
延長
するに御
賛成
の
諸君
の
挙手
を願います。 〔
賛成者挙手
〕
大村清一
30
○
大村委員長
多数、よ
つて会期
は七日間
延長
することに決しました。
淺沼稻次郎
31
○
淺沼委員
会期延長
の問題については、私は本
会議
に発言の留保をしておきます。
林百郎
32
○林(百)
委員
私の方も留保いたします。 —————————————
大村清一
33
○
大村委員長
次は
選挙法改正
の
特別委員会
に関する
決議案
の
取扱い
に関する件を
議題
といたします。
生田委員
長時間も経過しておりますからなるべく
簡單
にお願いいたします。
生田和平
34
○
生田選挙特別委員長
この問題は、去る四月二十一日に本
会議
においてこの
特別委員会
を設置する
理由
の御説明が実は不十分だ
つた
と
考え
ますので、その性格を明らかにしたいということが第一点でございます。その次は本
委員会
は
休会
中といえ
ども
継続して
審議
をやりたいと思いますが、
國会法
の第四十七條によりますと、どうも
休会
中はみだりに
開会
することはできない。ゆえに
國会
の御
承認
を経て引続き
休会
中あるいは閉会中といえ
ども
、何どきでも
委員会
を開くことの御了承を得たいと思うのであります。もう
一つ
は本
委員会
は御承知のごとく非常に
重要性
を持
つて
おりますから、
事務局
を設置して十分に
資料等
を集め、あるいは
学識経驗者
の
意見
を聞き、あるいは國または諸
公共團体
の機関を通じていろいろの資材を集めるとか
意見
を聞くとかいうことをいたしたいというのであります。 以上がごく
簡單
でありますが本
決議案
の趣旨でございます。
委員会
は全部の御
賛成
を得て
各派
から
提案
になるという
申合せ
にな
つて
おります。
大村清一
35
○
大村委員長
本件
は
各派共同提案
ということにして、本日の日程に上すことに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
大村清一
36
○
大村委員長
それではそのように
決定
いたします。 —————————————
大村清一
37
○
大村委員長
次に
裁判官彈劾法
の一部
改正
に関する件を
議題
に供します。
石田博英
38
○
石田
(博)
委員
ちよ
つと伺いたい点がある。それは第五條第八項の
改正
がありまして、「同條第八項中「手当」を「
日当
」に改め、同條に次の一項を加える。
國会
の
開会
中
訴追委員
及びその
予備員
が、その
職務
を行う場合の
日当
については、
衆議院議長
の
承認
を得なければならない」。こういう規定なんです、これは
承認
を得なければ
日当
を出せないというふうにも解釈できるけれ
ども
、
承認
を得れば
日当
を出せるというようにも解釈ができる、
議員
が
開会
中
委員
としての
職務
の一部分を行
つて
いるのに、その
訴追委員
だけが
日当
を取るのは非常におかしい、そうな
つて來
るとほかの
特別委員
あるいは
彈劾裁判官
その他が同樣の
取扱い
を要求して來ることがあり得る。この項目は不適当と思いますから、これだけを削除した方がいいと私は思います。
大池眞
39
○
大池事務總長
その次の第四十四條のところに一万円以下の
罰金
もしくは
過料
とあるんですが、
罰金
は刑罰の一部であり、
過料
は
行政罰
の
一つ
であるので同じようなことで
罰金
にな
つた
り、
過料
にな
つた
りすることは法制的にどういうものかという疑問があるんですが、
会期
も延びたことですから、この点を一ぺん
委員長
と
法制局あたり
でお打合せを
願つて
統一されたらいかがかと思います。
大村清一
40
○
大村委員長
それでは
本件
は留保いたしまして、後日これを御協議願います。 —————————————
大村清一
41
○
大村委員長
次に
議院
における
証人
の
宣誓
及び
証言等
に関する
法律
の一部
改正
に関する件を
議題
といたします。
石田博英
42
○
石田
(博)
委員
この
法律案
につきましては、ここにおいてずいぶん
議論
をされ、
法務委員会
に回付して種々御修正を
願つて
、お手元に差上げたようなものにな
つて
おりますが、この
法律案
の性質にかんがみまして、現在まで私
ども
といたしましては、この
委員会
に仮
提案
をして
各派
の御
意見
が、もしまとまるならば、
共同提案
という形にいたしたいと
考え
ているわけです。昨日も実は
各派代表
の方々に
資料
をお渡しいたしまして、本日までに
態度
の御
決定
を
願つて
、本日ここでお願いをして
共同提案
に参加していただくかどうかということの御返事を伺う段取りにな
つて
お
つたの
で、本日ここで私
ども
といたしましてはできるだけ
共同提案
にしていただきたいという
申出
をいたしますから、
各派
におきましてひ
とつ
御返事を願います。
松井政吉
43
○松井(政)
委員
わが党はこの問題については、この前論議されたときも
反対
の
意思
を表現したのでありますが、さらにいろいろ協議の結果わが党はこれには
反対
であります。
林百郎
44
○林(百)
委員
この僞証罪に関する罪を軽くすることと、親告罪にすることは内容の点についてすでに
反対
ですから、取扱う上についても
共同提案
者となることは
反対
であります。
山手滿男
45
○山手
委員
今
議院
における
証人
の
宣誓
、及び
証言等
に関する
法律案
、それから
裁判官彈劾法
の一部を
改正
する
法律案
とを見て、非常に対蹠的のものがあると思う。両方とも大きなねらいは罰則を加えるところにあると思うのでありますが、片方では罰則を軽くするようにはか
つて
いただき、片方は同じ
証人
の罰則について重くするような行き方をと
つて
いる。これはいろいろの
関係
もあると思うが、院内におけるものを非常に軽くして、それから
裁判官彈劾法
の方を非常に重く扱
つて
行くということは、どうもそこにつり合いのとれないものがあるように思います。
石田博英
46
○
石田
(博)
委員
ただいまは
共同提案
にしていただけるか、いただけないかということをお諮りしているのでありまして、
法案
の各條項にわたりまする御
審議
は、正式に
提案
をいたしましてからお願いいたしたいと
考え
ます。
寺本齋
47
○寺本
委員
わが党は
賛成
であります。
園田直
48
○
園田委員
わが党はまだわかりませんから留保いたします。
石田博英
49
○
石田
(博)
委員
各派
の御
意見
がわかりましたので、
提案
の
手続
をと
つて
上程をいたしたいと思います。 —————————————
大村清一
50
○
大村委員長
次に
参政官設置
法の起草に関する件を
議題
に供します。
石田博英
51
○
石田
(博)
委員
この件につきましても私
ども
といたしましては、できるだけ
共同提案
の形にしていただきたい。
各派
の御賛同を得たいという目的でただいまここに仮
提案
の形をとりまして、
各派
の御
意見
を伺いたいと存ずる次第であります。
松井政吉
52
○松井(政)
委員
わが党はこれにも
反対
です。
林百郎
53
○林(百)
委員
私の方も
反対
です。
坪川信三
54
○
坪川委員
わが党は
賛成
です。 —————————————
大村清一
55
○
大村委員長
次は海陸貨物運賃調整に関する
決議案
の
取扱い
の件を
議題
に供します。
大池眞
56
○
大池事務總長
この
決議案
は昨日保留にな
つて
おりました。
林百郎
57
○林(百)
委員
これは私の方は
ちよ
つと
賛成
しかねる。どういう点で
賛成
しかねるかという点を一應本
会議
でも表明したいと思います。
石田博英
58
○
石田
(博)
委員
これは本日の本
会議
に上程することには御
賛成
をいただけますか。
林百郎
59
○林(百)
委員
いいでしよう。
大村清一
60
○
大村委員長
本件
は本日の本
会議
に上程することに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
大村清一
61
○
大村委員長
そのように決します。 —————————————
大村清一
62
○
大村委員長
次に
緊急質問
の
取扱い
に関する件を
議題
といたします。
林百郎
63
○林(百)
委員
これは昨日の
申合せ
もありまして、大体
会期
の見通し
もつ
きましたから、
緊急質問
の性格からいいまして、本日は
議案
も昨日より少いし、討論者もありませんから、ぜひやらしていただきたい。
大村清一
64
○
大村委員長
それでは懸案の二つの
緊急質問
は本日上程することに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
大村清一
65
○
大村委員長
そのように決します。 —————————————
大村清一
66
○
大村委員長
この際
ちよ
つとお諮りいたします。明日の日曜は本
会議
及び
委員会
を休み、月曜日は本
会議
をやることに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
大村清一
67
○
大村委員長
そのように決します。 —————————————
大村清一
68
○
大村委員長
なおこの際もう
一つ
御了解を得ておきたいことがあります。実は前に請願の
提出
締切日を七日で
打切つて
おりましたが、
会期
が
延長
にきまりましたので、その締切を明後日まで延期して取扱うことにいたしたいと、思いますが、御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
大村清一
69
○
大村委員長
そのように決しました。 —————————————
園田直
70
○
園田委員
私のところから明日警備力充実に関する
決議案
を申し出ておりますから、できるだけ
各派
の
共同提案
にすることにお願いしたいと思います。
石田博英
71
○
石田
(博)
委員
ただいまの点も十分そういう趣旨に沿
つて
私
ども
でも檢討してみたいと思います。もう
一つ
通貨安定本部貯蓄運動推進に関する
決議案
というものを
各派
共同で
提出
したい。
提出
者はわが党の丹羽彪吉君、島村一郎君、民主党の堀川恭平君、社会党の土井直作君の四名にな
つて
おりますが、これも
各派
の
共同提案
にするように御
努力
を願います。
大村清一
72
○
大村委員長
それでは本日はこれで散会いたします。 午後零時四十九分散会