○
大池事務総長 もう一点私からお願い申し上げたいと思いますことは、
日本学術会議の会員としての兼職問題で、
参議院議員の高瀬荘太郎さん、田中耕太郎さん、羽仁五郎さん、堀眞琴さん、この四人について、
國会法第三十九條による
承認を得たいという
申出がありまして、これは両院に
申出にな
つておりますために、
参議院ではすでに許可をいたしてあるわけであります。本院の方では、すでに本院の中でこれをやめて立候補した人が欠けて、そのまま選挙にもならぬというような公平論、あるいは根本的な考え方から、はたしてどうかというような御
議論等が加わりまして、まだ保留にな
つております。保留にな
つておるために、実は学術
会議会員の方が兼職ができるのやらできないのやらまつたくわからぬ。
從つてもし本会期中にこれがわからなければ、次の会期にもまたこれと同じものを出した場合に、
承認があるかないかわからぬということで、態度が決定されないのは向うとしては非常に困る。もしこれがだめならだめときまれば、当時の選挙の次点者を欠けたものの補充にする道があるかないかということを研究して、道があるなら早く補充をしなければならぬ。今はどうにもならぬという
状態でありますので、この
承認のあるなしという点を、なるべく早く
衆議院としても御決定を願いたいということを、会長その他から
申出が再々あるのであります。これは
各党で一應お預りにな
つて、保留にな
つているわけでありまして、これを特に提起されたのは共産党で、
民自党の方でも、一應これは考えるべき問題だということに相な
つております。これは今日決定するということもできませんので、六日の
運営委員会までに御決定
願つて七日の本
会議にはいずれかに御決定のできますように、ひとつおとりはからいを願いたいと思います。