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坂本實君 ただいま
議題となりました
農林委員会で御
承認を求めております
委員派遣につきましての
趣旨を御
説明申し上げます。御承知のように今年度の
供出完了につきましては、全國の
農民は
食糧確保臨時措置法に許されました
保有米を
割当ててまで、実は協力したしておるのであります。しかしながら元
來前割当が非常に苛酷であるということは
一般農民の輿論でありますが、そのためにいろいろ自分の食い米までも出してしま
つているという
実情が各所に起
つておりまして、各
府縣知事から出ております
還元米の
要求も大体八百万石くらいあたりでありますが、農林省といたしましてはこれを三百万石に削
つたのであります。從いまして今農繁期を目の前にいたしまして、まつたく食いぶちがないというようなことで、私たちも非常にこれはゆゆしい問題であると考えまして、議会は一週間ばかりひまが続きますので、この間につぶさにその
実情を調査いたしたい。そうして來るべき
割当の
根本方針につきましても
対策を今から講じておきたい。かように考えておるのでありまして、ぜひこの御
承認を願いたいと存じます。
視察地は
関東と
関西と
二つにわけまして、最も風水害あるいは
病虫害等の多かつた地方に重点を置きまして
視察をいたしたいと考えておるのでありまして、
関東は埼玉、群馬、千葉、
関西は
奈良、大阪、和歌山を
予定いたしております。人数は
関東、
関西のおのおの四名ということにいたしまして合計八名、期間は四月三十日から五月五日までの六日間であります。よろしくひとつ御
承認をお願いいたします。