○
石田(博)
委員 はつきり支障を起すという場合ではなくて、いわゆる特別の
取扱いをする場合におきまして、それはおもに現在のところは
予算的
措置、その他を
考えているのではなくて、世界史的な記念物として復興させて行くという
建前を貫徹させるとともに、全世界、特にアメリカあたりが廣島に寄せている関心を集中して参りまして、廣島というものが、りつぱに育
つて行くというような
意味合いで、そこに平和の記念塔を現実の上に立てて行くというような
考え方からつくるわけであります。
從つて世界史的の記念物が二つも三つもできるということはどうかというような
考え方が一つ、さらに今一つは同じく原子爆彈の被害を受けておりますが、
最初の被害地だということにまた一つの評価をせられた大きな
意味があると
考えます。すなわち被害を受けた側から
考えますと、復興という現実の面から言いますと被害は同等の性質だという
議論にな
つて参ります。そうなると全國の戰災都市もみな同じことだという
議論になります。世界史的な
意味でつくるということの方が正しいのではないかと今私
どもは
考えております。しかし長崎の選出の方々の御
意見は、
違つた意味で非常に復興という面から
考えられた強い
意味があると思います。しかしそれに対して私
どもの党としての
考え方は今申し上げたような
考え方を持
つております。そういう
意味です。