○
石田(博)
委員 私
どもの
見解から言いますると、
予算というものは歳入と歳出の見積りなんだ。
從つてそれに関連する法案がもしも
予算成立後において
修正せられたり、否決せられたりというような事態が生じた場合には、それに伴
つて歳入歳出の面に不用額が出て來るだけであ
つて、見積り全体のわくとしてはさしつかえないものと考える。同時に理想的に言えば、関連法案が先に出て、あるいは同時に
審議されて行くことは理想だけれ
ども、それが絶対条件とは考えない。それが
一つ。もう
一つは
從來の國会の
審議の
状況で、そういう
前提條件が必ず必要であるという
議論が行われたことがない。今まで常にこういう
状況で行われて來てお
つた。しかるにこの間の暫定
予算のときに初めてこれが言われた。もう
一つは
土井君のように討論をするまでじつくり一週間も一箇月も日を置いて、
議論のまとま
つたところで討論をしていただくことが理想的だが、暫定
予算が十五日で切れておる。だからできるだけすみやかにこれを成立させなければ行政力に影響を及ぼす。
從つて予算委員会で通過したのだから、なるべく早く成立させるために、本日
上程して最短期間に成立させて行政力に支障を及ぼしたくない。それがために
各党の
態度を
決定していただき、
予算に対する討論の準備をしていただきますために、昨日は一日
予算委員会を休んでおるわけであります。
予算に対する論議、あるいは研究は
予算案が論議の対象にな
つてから日久しく、賢明なる諸君はすでに研究せられているのであ
つて、この上にあらためて日を区切
つて沈思黙考する日を置かなければならぬ必要は認められない。以上の
見解に立
つてわが党はこの
予算案を本日緊急
上程せられたいと考える次第であります。