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1949-04-12 第5回国会 衆議院 議院運営委員会 第18号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十四年四月十二日(火曜日)     午前十一時二十分開議  出席委員    委員長 大村 清一君    理事 石田 博英君 理事 今村 忠助君    理事 佐々木秀世君 理事 山本 猛夫君    理事 土井 直作君 理事 椎熊 三郎君    理事 坪川 信三君       大石 武一君    岡西 明貞君       倉石 忠雄君    田渕 光一君       塚原 俊郎君    西村 直己君       福永 一臣君    福永 健司君       園田  直君    林  百郎君       平川 篤雄君    山手 滿夫君  出席政府委員         内閣官房長官  増田甲子七君  委員外出席者         議     長 幣原喜重郎君         副  議  長 岩本 信行君         地方行政委員長 中島 守利君         議     員 高田 富之君         議     員 竹山祐太郎君         議     員 中村 寅太君         事 務 総 長 大池  眞君         國立國会図書館         長       金森徳次郎君 四月十一日  委員田中伊三次君辞任につき、その補欠として  寺本齋君議長の指名で委員に選任された。     ————————————— 本日の会議に付した事件  委員派遣承認申請に関する件  内閣提出法律案提出予定に関する件  緊急質問取扱い基準に関する件  國家公安委員植村環任命につき同意を求め  るの件  日本学術会議会員就任承認の件  議院における証人宣誓及び証言等に関する法  律の一部改正に関する件  昭和二十四年度國立國会図書館予算の件  本日の本会議に関する件     —————————————
  2. 大村清一

    大村委員長 これより会議を開きます。  建設委員会及び地方制度委員会委員派遣承認申請の件を議題といたします。両委員会から委員派遣承認申請の件について議長から諮問があります。この際まず両委員長の御説明を承ることにいたします。まず建設委員長からお伺いいたします。
  3. 今村忠助

    今村委員 建設委員長がGHQに行つておりますので、私かわつて説明申し上げます。  大体建設委員会におきましては仕事自体が国土と密接な関係がありますので、定期的に各地調査する計画を立てて、昨年度においては九州並びに北海道を視察いたしております。本年度は治山治水は山からという言葉がある通り、日本の中部の山岳地帶である長野縣中心として、これと関連ある地帶を視察したいという計画を立てております。そこで愛知、長野両縣下を視察することになつたのであります。視察のおもなる要点は、第一は國会開会当初に、名古屋から新潟に通ずる名新國道に関して陳情がありました。國道計画太平洋岸から日本海岸に通ずるものは実は中仙道一つしかないのであります。ところが過般進駐軍において調査した結果、木曽の地域において七箇所國道として取上げるのに條件が不十分な点があるから、いずれかに変更しなければならぬという議が起つて、これをかえるならばどうしてもその線に沿つたものとして名古屋から新潟に通ずる國道考えられるのであります。  第二段は今各地で起きておる問題でありますが、発電所を作つたために川の底が上つて來付近堤防を破壊して、美田良田を流しておる実例が非常に多いのであります。これは建設業者が一本でないためである。つまり電源開発は商工に属しておる。ところが川の調査堤防の問題は建設省所管である。こういうことで一致しておらぬために起きる弊害が考えられますので、行政改革に伴うて電源開発だけは建設省に移すべきでないかということが多年委員会に取上げられ、天龍川発電ダム被害はその大きな実例一つであるし、これを十分に調査したい。  第三には天龍川直轄改修事業——現在大きなものを十直轄いたしておりますが、天龍川はその一つであります。先ほど申しましたように、電源開発に伴うダムによる被害等にも関連しておるので、これを調査したい。  第四番目には、進駐軍進駐以來一番大きな火事があつたの飯田市であります。それがために進駐軍は特に復興を取上げて、他の都市に見受けられない指示を與えておる。たとえば道路の幅のごとき、建設省において一應内定したけれども、道路の幅が狭すぎるといつて廣げておる。都市計画は数年にわたるものが普通でありますので、一應都市計画の中に仮小屋を立てることを認めるのですが、飯田市においては一箇月以内に大分都市計画の線まで戻された。また昨年度においては緑地帯という相当大きな道路をつくる地帶に、一時的にバラックの賣店をつくることを認めてつくらしたのですが、包括して都市計画を認められておる土地であるからというので、二十日以内に退去させられた。かように進駐軍が指示している都市はない。この点建設委員としては担当部面であるので視察したいというのであります。  もう一つ長野縣新潟縣に特有の現象として地すべりがある。建設委員会としてはこの被害、あるいは地すべりについてははなはだ知識がないわけであります。この地すべりは非常に大地域土地が表だけすべつて行く。現に長野縣の茶臼山を中心各地とも二十軒、三十軒の家を載せたまま地すべりする。これはセメントその他鉄材等の資材がなくして予防対策ができるというので、建設省の面で大きく取上げようとしておるのであります。ところが地すべりの最もひどいのは雪解け期でありまして、委員会におきましても何度かこの問題が取上げられたのでありますが、昨年及び一昨年は相当突発事項が多かつたために、これら予定したものが今日まで実現せずにおつたのであります。今回これをまとめて一應調査いたしたいというのが、今回の建設委員会委員派遣のおもな目的であります。ぜひともこの点をお認め願いたいと思うのであります。期日は十五日から日曜を含めて正味三日であります。各党から一名ずつ五名ぐらい参りたいと思うのであります。非常にいい機会でありまして、建設省からも政務次官その他專門技術者をつけてくださるということであります。ぜひとも実現方をお願いいたします。
  4. 大村清一

    大村委員長 ただいま今村君より御説明のありました建設委員会委員派遣の件は、議長においてこれを承認すべきものと答申するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 大村清一

    大村委員長 それではさように決します。  次に地方制度委員長から御説明を願います。
  6. 中島守利

    中島守利君 私地方制度委員長中島であります。三月二十七日と四月二日における大阪の治安問題について、どうしても実地調査の必要ありと認めまして委員四名、專門員一名、計五名で実地調査をしたいというわけで、本日御承認方をお願いに出たわけであります。  この事件は新聞、あるいは各方面からも事実の報告を求めまして相当資料を得たのであります。がそれが非常に懸隔がありましてつかまえどころがないので、どうしても実地調査をしなければ警察方面のとりました処置に対して適当であるかいなや、あるいはその他の方面においても判定がつかない。とにかく実地調査をしまして、その結果によつて証人を喚問し、この問題の徹底的解決をいたしたいと思いまして委員派遣を申請いたしました次第であります。期日は四月十三日から四日間であります。
  7. 大村清一

    大村委員長 ただいま地方制度委員長から御説明のありました委員派遣の件については、議長においてこれを承認すべきものと答申するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  8. 大村清一

    大村委員長 それではさように決しました。     —————————————
  9. 大村清一

    大村委員長 次に官房長官が見えておりますから……。
  10. 林百郎

    ○林(百)委員 ちよつと官房長官厚生関係の方にお聞きしたい。大体政府がこれから提出する予定法案のうち、どの法案をぜひ出したいと思われるか。またその中で大体出ることがきまつておる法案及びその出る日。それからこの國会に出したいと思うが、いつになるかわからない、あるいは次の國会に出すことになるかもしれないというようなものが、わかりましたならば、参考までに知らせていただきたい。
  11. 増田甲子七

    増田政府委員 今日まで國会提出した法案は三十四件あります。それから國会提出する目途のもとに閣議決定が済んで、関係方面と交渉いたしておりましてまだ國会提出の運びに至らないものが七十三件、そのうち四件は本日中に提出いたします。それから本日閣議決定が済んだ法案が二十四件ございまして、合計いたしますと百三十一件であります。なお各省設置法関係のもの二十件ばかり閣議決定が未了でございますが、これは閣議決定を至急いたしまして、関係方面との交渉も済まして國会提出いたしたいと思つております。そこで今林さんの御質問の本國会にぜひ提出しなければならぬという意味合いの法案は、今申しました閣議決定がまだ結了していない設置法案を除きまして、事閣議決定は済んだけれども、関係方面と折衝中で國会にまだ提出していない七十三件、そのうち本日の四件を除きますと六十九件あるわけであります。項目等はもし御必要でしたら読み上げてもよろしゆうございます。
  12. 林百郎

    ○林(百)委員 それでは重要なものだけあとで刷つて配付していただきましよう。
  13. 石田博英

    石田(博)委員 本日中に刷つて配付していただきましよう。
  14. 林百郎

    ○林(百)委員 そこで問題はあと一週間しか國会期日がないわけでありますが、この六十九件のうち、関係方面の了解を得て今國会中に出せる見通しについては、どうですか。
  15. 増田甲子七

    増田政府委員 まだ二十一日までは九日か十日ございます。そこで関係方面と連絡がとれてオーケーが出れば、六十九件は本日中にも出したいものであります。あと二十件ばかり残つておりまして、この二十数件のものは各省をそれぞれ督励いたしておりますが、設置法はあるいは十七、八日ごろ、もし遅れればもつと遅れるかもしれないと思つて非常にこの点憂慮しておるのであります。ほかの法律案は、大体二十数件を除きましては、オーケーが得られれば本日中にも出したいと思つておる法律案だけであります。
  16. 林百郎

    ○林(百)委員 大体近日中にオーケーは來る見通しですか。
  17. 増田甲子七

    増田政府委員 皆さんから御督促になつておりました対日援助資金特別会計法案も本日午前十時に提案をしたわけでありまして、割合むずかしいと思われた法案オーケーが来ておりますから、ほかの法案でも政府がそれぞれ勉強すればそうむずかしくないと思つております。
  18. 林百郎

    ○林(百)委員 設置法案はぜひ今國会提出しなければならぬと政府考えられておるようでありますが、これはどうしても今國会に出さなければならないのか、あるいは二十一日後になれば、次に延びる行政的措置もあり得るのですか。
  19. 増田甲子七

    増田政府委員 この前時間切れの法案として國家行政組織法等をお願いしましたが、各省設置法案は六月一日まで成立していないと困るのでありまして、旧來の官制では不十分であります事から、ぜひとも今國会提出し、今國会において成立さして行かなければならぬ法律案であります。
  20. 林百郎

    ○林(百)委員 そうすると大体の見透しとして二十一日前後のきわどいところになるわけですね。
  21. 増田甲子七

    増田政府委員 二十一日後ということは絶対にございません。二、三日前くらいか、もつと早く出すべく督促しておりますが、設置法案だけはほかの法案より遅ればせぬかと思つて憂慮しております。     —————————————
  22. 大村清一

    大村委員長 それでは次に緊急質問取扱い方の基準に関する件を議題といたします。この前の申合せの件です。
  23. 土井直作

    土井委員 申合せ事項については、かねて提出になつておりました内容についていろいろ協議しました結果、わが党においては賛成することに決定いたしました。
  24. 平川篤雄

    平川委員 私の方も賛成です。
  25. 林百郎

    ○林(百)委員 私の方は必要なしと認めて反対であります。
  26. 石田博英

    石田(博)委員 かねて本運営委員会において御提議申し上げておきました件を再びここに読上げまして御決定願いたいと思います。それは緊急質問取扱いにつきまして、第三國会、第四國会以來かなりその取扱いがいかがかと思われるようになつて参つたように思われますので、この際、緊急質問の権威を高めるとともに、國会審議円滑化をはかるために、緊急質問に関し申合せをいたしたいと思うのであります。その申合せの主文は、   緊急質問は緊急やむを得ざるものに限る。   緊急やむを得ざるものとは、天災地変騒擾等に関するもので、その他議院運営委員会において緊急やむを得ざるものと認めたものを言う。  以上の申合せをこの際いたしておきたいと存ずる次第であります。
  27. 大村清一

    大村委員長 ただいま石田君から提議になりました申合せの件でありますが、これは御異議のある方もあるようでありますから、この際採決いたしたいと思います。ただいまの石田君の御提議に御賛成の方は挙手事を願います。     〔賛成者挙手
  28. 大村清一

    大村委員長 多数。よつて申合せは可決いたされました。     —————————————
  29. 大村清一

    大村委員長 次に國家公安委員植村環任命につき承認を求むる件を議題にいたしました。
  30. 石田博英

    石田(博)委員 私の方は異議がないことに決定いたしました。
  31. 土井直作

    土井委員 私の方も党議として賛成することに決定いたしました。
  32. 椎熊三郎

    椎熊委員 私の方も賛成です。
  33. 林百郎

    ○林(百)委員 私の方は反対です。
  34. 坪川信三

    坪川委員 私の方は賛成です。
  35. 平川篤雄

    平川委員 異議なし。
  36. 大村清一

    大村委員長 各党の意向が明らかになりましたから、本会議に上程することに決定をいたします。御了承願います。     —————————————
  37. 大村清一

    大村委員長 次に日本学術会議会員就任の件を議題といたします。
  38. 石田博英

    石田(博)委員 その可否については目下党において検討中でありまして、最終決定まで至つていませんから、もう少し御延期を願います。
  39. 林百郎

    ○林(百)委員 わが党においては、衆議院の方は一年か二年おきに解散がある。そのたびに学術会員が立候補する場合に学術会員をやめなければならぬというようなことで、ほとんど衆議院議員学術会員になれないことになると思う。ですから衆議院議員学術事会員たる者は、選挙終了、あるいは当選後國会承認を得るか得ないか決定するまでは、学術会員の資格を留保するような処置を何とか講ずる必要が事ありはせぬかという意見がありますから、念のため申し添えておきます。
  40. 大村清一

    大村委員長 本件は留保するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  41. 大村清一

    大村委員長 それではしばらく留保いたします。     —————————————
  42. 大村清一

    大村委員長 次に議院における証人宣誓及び証言等に関する法律の一部改正に関する件を議題といたします。
  43. 石田博英

    石田(博)委員 この問題につきましては、いろいろまだ議論が残つておるように思われる点もありますので、これを所轄委員会の方へ回付して、至急審議進捗の方をはかつていただきたいと思います。
  44. 林百郎

    ○林(百)委員 これは司法委員会所轄ですが、やはりこの前運営委員会できめたのではありませんか。
  45. 石田博英

    石田(博)委員 決議案を作成する関係で、この法案運営委員会できめたのに違いありませんけれども、今度その法律改正することになると、やはり内容的に法務委員会に回付するのが当然だと思います。
  46. 林百郎

    ○林(百)委員 別に反対するわけでありませんが、ただこの前この問題を運営委員会取扱つたような記憶があるのです。
  47. 大池眞

    大池事務總長 御説明申し上げます。議院における証人証言に関する法律國会法の一部分であるから、國会法の中に一章を設けてやろうというので、議院運営委員会取扱つたわけであります。ところが内容罰則等が加わつており、特に証言の問題は刑法、民法等関係がありますので、一應ここで取扱いましたけれども、その内容については司法委員会にかけて司法委員会と協議をするということで、合同してはやりませんが、向うへ回付して、向う内容を審査していただいたわけであります。従つて今回もこれを改正するという事柄自身議院運営委員会でやるのが当然だと思いますが、この運営委員会でも先日から内容的な意味反対の党があるようでありますから、從つてここで反対があるのに一應の結論を得て向うへ回付するよりも、この前のときには大体関係方面のアドバイスがあつてでき上つた原案があつた、それをさらに修正しようという意見でありますから、司法委員会意見を聞いた上で、最後にはここへ持つて來て決定するのが穏当だろうという石田さんの御発言だと思います。
  48. 林百郎

    ○林(百)委員 そうすると一應司法委員会で審査して、最終的にここで決定するというわけですね。
  49. 石田博英

    石田(博)委員 そうです。
  50. 大村清一

    大村委員長 石田君の御提議に御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  51. 大村清一

    大村委員長 それでは法務委員会の方に回付することにいたします。     —————————————
  52. 大村清一

    大村委員長 昭和二十四年度國立國会図書館予算の件を議題といたします。図書館長より御説明願います。
  53. 金森徳次郎

    金森國會圖書館長 図書館予算の御説明を申し上げます。  本年の予算は一億五百万円になつております。昨年は七千二百万円くらいでありましたから、計数上から見ますとたいへんふえたように見えます。けれどもその実その中の二千万円は上野の図書館を併合した結果で、ありまして、実質から申しますと金額において七千二百万円が八千二、三百万円になつておりまして、きわめて少額の増加になつております。その理由は人件費等は全然増加もできませんので、実際の物價の騰貴に應じまして多少の調節を加えまするために、新しい営繕費等は昨年に比べてほとんど大部分落してしまいました。ごくこまかい図書館の技術の面に必要な、たとえば外國との図書の交換に関する経費を百三十万円に増額したこと、あるいは図書館員訓練研修のために二十万円を用いたというように、ごくこまかいところで補正して、結局実質においては前年度とあまり違わないものであります。ただ物價その他の関係においていろいろ苦心してかような予算の額にいたした次第であります。
  54. 今村忠助

    今村(忠)委員 直接予算のことでお伺いするわけでありませんが、よい機会でありますから図書館長にお尋ねしておきます。いわゆる赤坂離宮図書館として利用されているわけでありますが、図書館長としては、あの建物を永久に國会図書館として経営維持されて行くお考えか、それとも將來時期を見て議会の近くに新たに建物を立てて行くお考えであるか、多少先のことでありますがお聞きしておきたいと思います。
  55. 金森徳次郎

    金森國會圖書館長 ただいまのお尋ねは図書館といたしましては死命を制するような大きな問題でございます。昨年この図書館を開くときに、法律はできましても場所が得られませんので、各方面にお願いして辛うじて赤坂離宮の半分を用いておるわけでありますけれども、図書館としては、これでは何ら仕事もできないといつていいくらいであります。実際書物を置くことも、多くの人に読んでもらうこともできない状況であつて図書館としては新しい構想に基いて本物を建築したいという考えを持つております。今まで法律に予想されております委員会を開きまして、およそ敷地等について腹案を持つております。それは國会建物に最も接近したところに大きいものをつくらなければならぬということになりますと、國会の前とうしろと、右と左、この四つが一應考えられますけれども、前の方、たとえば旧参謀本部の跡を考えますと、國会の玄関の前にじやまものの図書館ができることは遠慮しなければならぬ。うしろはあまり面積がよけいとれません。從つて右と左、この二つが候補になりまして、目下研究しておるのは、國会の左側、つまりドイツ大使館のある付近およそ一万五千坪くらいを予想できないことはありません。但しこれはいろいろ問題のかかつておる土地でありますから、研究いたしまして現に各方面に交渉しておりまするが、その腹案が成立いたしますれば、何らか國会の御盡力によつて結果を奏したいと思います。ただいまのところはそれに至るまでの暫定の図書館の設備にほかならぬのであります。
  56. 大村清一

    大村委員長 ただいま図書館長より予算の大体の説明がありましたが、一應これを了承することにいたします。     —————————————
  57. 大村清一

    大村委員長 次に自由討議に関する件を議題といたします。
  58. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 自由討議の前に、緊急質問をどうするかということを先におきめ願いたい。
  59. 土井直作

    土井委員 緊急質問を許可する場合、大屋君から大阪における警察官の不当彈圧に関する緊急質問をすることになつておりましたが、同じ大阪選出久保田鶴松君に御変更方を御承認願いたいと思います。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  60. 石田博英

    石田(博)委員 次に日本移民問題特に米国移民法修正法案に関連しての緊急質問は、前回の運営委員会において外務委員会承認をして来たなら認めるということになつておりますが、ただいま御報告によると外務委員会承認をしたということですから、これを承認したいと思います。
  61. 林百郎

    ○林(百)委員 ちよつと参考までに伺いますが、この米國移民に関する緊急質問は、あの申合せ天災地変騒擾その他運営委員会で緊急と認めたものの中に入りますか。
  62. 石田博英

    石田(博)委員 これはあれが決定される前の取扱いとしてきめたのであります。
  63. 椎熊三郎

    椎熊委員 外交問題ということは、ぼくは強く主張しておいた。
  64. 石田博英

    石田(博)委員 あの申合せ前に十二あつた緊急質問を整理して五つを承認し、六つ目日本移民問題特に云々というやつは、外務委事員会承認をしたらこれを認めようという事話合いになつて、それを採決で多数で決定したものであります。
  65. 林百郎

    ○林(百)委員 その前の共産党提出民主團体に対する彈圧供出問題等があつたが、君たちの申合せもあつたので、その精神に基いて消そうというので消して行つた。だからこの問題もそういう観点から論ぜられる。
  66. 土井直作

    土井委員 ぼくはどつちという意味でないが、あのときの大体の話合いは、今石田君が言つたように、たくさんのものをそれぞれ削つてしまつた後、山本君の提出した問題については、これもそれに該当する内容を持つておるけれども、常任委員会承認するならそれを出そうじやないかという條件つきで、そのときには承認していたのだよ。だから全部的にはわれわれの方から出したものもそれぞれ削られるものは削られ、残るものは残つて最後にこれを削ろうとしたが、今移民法アメリカ議会にかかつてつて相当緊急性があるし、外務委員会承認するなら、認めようということになつておるのだから、いわゆるさつきの申合せ事項とは別に行われたのだ。
  67. 林百郎

    ○林(百)委員 そうすると大体この前共産党緊急質問なんかも削つた部類の中に入るのだが、外務委員会承認するならいい。それともこういうものもあの申合せ範疇の中に入るのですか。
  68. 石田博英

    石田(博)委員 あの申し合せをする以前に申し合せをするという精神は生れつつあつた。これは申し合せをする以前に出たので、さつき申しましたように十二件あつたが、これは多すぎるし、諸般の情勢上緊急と認めがたいものもあるから、それを整理して今までやつた四つと、きよう出される大阪における不当弾圧に関する緊急質問は無條件承認、それと移民問題だけはデリケートな問題であるから、外務委員会承認したら認めよう、他の件は引下げてもらおうということで運営委員会決定したといういきさつがある。だから申し合せ以前の範疇です。
  69. 林百郎

    ○林(百)委員 それならいい。
  70. 椎熊三郎

    椎熊委員 これは私の方から出ているのですが、この前の申し合せ等もあるので、党で果して緊急性ありやいなや再検討し、しかも大体外交委員会でやるべき性質のものでないかということで、外交委員会において内容調査したところ、外交委員会は本國会になつてから数回開いたが、外務大臣出席が皆無で外務委員会大臣質問する機会がない。日本が百名の留学生の割当を決定しなければならぬのだが、それが遅れるとドイツかオーストリアに振り向けられる。それでここ一両日中に選考を終つてアメリカに回答してもらいたいというのであります。外交委員会ももとより賛成でありまして、外交委員会では答弁の用意があるということであります。
  71. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 これは國際問題でもあり、特に日本も益するところ大なる問題でありますから、緊急性ありと認めまして賛成したいと思います。
  72. 林百郎

    ○林(百)委員 私は原則として緊急質問を許したいと思いますが、しかしこういう問題が許されて、たとえばわれわれの方の生活に最も切実な失業問題、供出問題、あるいはいろいろの民主的運動に対する弾圧に関する質問が許されない。しかもこれは外務大臣委員会に出ないということが中心になつて許されるということになると、どうしても党派性がある。外交問題が緊急質問の中に入るならそれでいいですよ。
  73. 大村清一

    大村委員長 ちよつと速記をとめてください。     〔速記中止〕
  74. 大村清一

    大村委員長 では速記を始めてください。
  75. 石田博英

    石田(博)委員 こういう申し合せをした直後でもありますので、これは自由討論でやつていただきたいと思います。そうして政府にもこの際誠意ある答弁をしていただくようにお願いいたします。さらに自由討議の順位その他についても、私どもの方では十分考慮いたしたいということでひとつ御了承願います。
  76. 大村清一

    大村委員長 それでは緊急質問の第三は、石田君の提議のように取扱つて異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  77. 大村清一

    大村委員長 それではそのように決します。
  78. 石田博英

    石田(博)委員 先般來農林委員会中心に準備を進められておりました各派共同提案による農地改良及び災害復旧促進に関する決議案については、諸般の準備が本日十一時半終了したそうであります。よつて本日の日程に緊急上程せられたいと思います。提案理由の説明は坂田英一君であります。
  79. 平川篤雄

    平川委員 これはわれわれの方から提案したので、趣旨弁明はひとつ讓つていただきたいと思います。
  80. 石田博英

    石田(博)委員 その点は農林委員会中心で話を進められておりまして、話をだれが先に出されたか存じませんが、農林委員会の方で坂田榮一君に決定しております。
  81. 平川篤雄

    平川委員 前にわれわれが社会党以下の各派から持つて行つた決議案の草稿の行方はどうなつておりますか。民自党の方に行つたのですか。
  82. 石田博英

    石田(博)委員 その話合い中心に農林委員会でさらに練り上げて、この決議案はでき上つたものと了解しております。
  83. 平川篤雄

    平川委員 詳しく内容を承つておりませんから、一應承つておきましよう。
  84. 石田博英

    石田(博)委員 その他は院内交渉でやりましよう。
  85. 大池眞

    大池事務總長 この際御報告申し上げたいことは、きようの新聞にも出ておりましたが、民自党の代議士の大瀬久市さんが腦溢血でおなくなりになられました。つきましては先例に基きまして、弔辞演説をお願いしたいと思つております。なお先例によつて衆議院よりも弔詞を呈すことになつております。贈呈の時期等については小委員会なり、ここで決定されてもけつこうです。
  86. 石田博英

    石田(博)委員 弔辞を述べる人は……。
  87. 大池眞

    大池事務總長 北村徳太郎さんです。ですから弔辞を一番最初にお願いして、次に承認をやり、その次に決議案緊急質問自由討議ということになります。
  88. 土井直作

    土井委員 この際私特に御提議申し上げたいと思います。  議員が死亡いたしましたときは、從來の慣例から行きますならば議会で弔意を表するだけにとどまつていたのでありますが、將來議員同士の道義と言いますか、そういうものを涵養する意味からいつて、議員が一人当り百円程度の弔慰金を差上げるような慣例をつくつた方がよくはないかと思いますので、新たにここで御提案を申し上げて皆さんの御賛成を得たいと思います。     〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
  89. 石田博英

    石田(博)委員 まことに私の党の死亡者に対して非常にありがたいお言葉で感謝にたえない次第であります。私どもの方としましても、お互い毎日顔を合せておる仲間でありますから、そういう意味で、こういう慣習を残して行くことは非常にいいことだと思います。
  90. 大石武一

    ○大石委員 ちよつと事務総長に伺います。國会から死亡者に対しては歳費一年分が出ますが、これには税金がかかるのですか。
  91. 大池眞

    大池事務總長 いままではかけていなかつたそうです。
  92. 大村清一

    大村委員長 ただいまの土井君の御提議に対して御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  93. 大村清一

    大村委員長 それではそのように申し合せます。
  94. 林百郎

    ○林(百)委員 その弔慰金は各議員の歳費から差引くことにいたしましよう。
  95. 大村清一

    大村委員長 本日の委員会はこれで散会いたします。     午後零時二十分散会