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大池事務總長 その次は
昭和二十四年度本院
予算の件でございます。これはお
手元に
予算要求の数字を刷
つて差し上げてあります。御承知の
通り本年度は新規事業というものは、ほとんどできない情勢事に相な
つておりまして、
國会費の方は七億七千六百万円余に相なるわけでありまして、その内訳はます
衆議院の項におきまして議長、副議長議員の歳費、これは法律的に問題はありません。これが一億六千十万円、今のままの法律できま
つたもので、六千三百円ベースによるものであります。
職員俸給、これも大体現在のものの一年中の單價でございまして、一般官廳と同じような比率によ
つて、計算したものでございます。
三の職員手当の勤務地手当、これも法律できま
つたものを積算した合計であります。扶養手当、超過勤務手当、特殊勤務手当、この超過勤務手当は開会中と閉会中とにわけまして、その比率を実績に應じてかけたものを出したものでございます。
諸手当及び給與金、議員の諸手当というものの中には議員の通信手当、議員の秘書手当、非常通勤職員の手当、
委員手当、これは審査手当と称して九十万円でありますが、これは閉会中に一日三百円の手当を差上げる法規に基いて、実績の積算の数字でございます。被服手当、これは衛視等の被服手当にあたります。雑手当は
速記の講師手当、
速記の生徒に対する手当、
不当財産委員会の手当等が織り込んであります。謝金及び賞與金、これは
委員会、事務局並びに翻訳等の謝金及び賞與金であります。死亡賜金、公務
災害補償費、これらは費目を
設置してあるにすぎません。衛視宿料、衛視特別手当、この辺は別に問題はございません。
六の旅費のところでございますが、議員旗費、これは往復旅費並びに滯在雑費を見込んであります。前
議会の例になら
つたものの数学でございます。国政
調査費、これは議員の分並びに証人、口述人等の
從來の分の積算をしたものであします。職員旅費、これは専門員等の分がこの中に入
つておるわけであります。消耗品費、役務費、これは非常に多くな
つておりますが、この役務費の中に
從來の
議案類の印刷費、その他修繕等の費用が入
つております。委託費、それはごくわずかなものであります。備品費、補助負担金及び交付金、これは共済組合に職員が全部入
つておりまして、その共済組合の交付金を計上してあるわけでございます。
第十五の交際費は前年のものに対し五割増しのものを本年度計上いたしてあるものであります。
その次に賠償及び償還金、これは費目を
設置してあるにすぎませんので、現実に起りました場合には、この一千円ではどうにもなりません。だから費目の流用をいたすほかないことに
從來からな
つております。
その次に
衆議院の営繕事務費、この事務費の方は問題でありませんが、第二の議員会館の新営費、それから議員宿舎の新営費、これはまだ
議論にな
つておりまして、
関係方面で確実にオーケーをいただいておりません。しかしながら大藏当局とは昨晩十時ごろまでかか
つて、ようやくとりまとめた数字でございます。この
内容は、議員会館は現在百二十五人分が完成をいたしております。まだ未完成の分が九十人、工事中に属する分が八十八名分あります。そこでこの新営費の分は九十六人分に相なるわけであります。
從つて四百六十六人から見ますと、まだ六十七人分だけ不足をいたしております。
從つて本年一ぱいかかりまして、六十七人分だけがまだ未完成と相なります。それから議員宿金の新営費、これは四十人分を計上いたしておるのであります。今のところ議員会館の方は、
國会法に基く法規の規定がありますので、これは
関係方面においてもおそらく承認を與えると思いますが、議員宿舎の分については非常に困難性を感じつつあるのであります。
あとは
常任委員会廳舎、これは過日焼けましたあとの分でありますが、それ以外の分については問題はないと思います。
衆議院事務局廳舎、
速記者養成所新営費というのは、前年度の工事の残り分にな
つておりますから、この点は問題ありません。
新聞記者会館も焼けましたので、この新営費を計上して五百万円お願いしてあるのであります。
それ以外の諸新営費、これは物廣置とか倉庫など、ごくわずかなもので、問題はございません。そのあとが各所修繕費であり、次が特殊職員の詰所などでございまして、衛視及び運轉手詰所としてあります。
予備費は本年度も七百万円ということに、一應大藏省と数字をとりまとめました。さつそく大藏省に要求書を
提出しなければなりませんので、本
委員会の御承認をお願いしたいと思います。