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横田委員 それだ
つたら、その
数字は一万五千五百六十三人お
つて、一万五千五百六十三人
帰つて、何にもおらぬようにな
つているのですが、新
大阪の記事によりますと、三千名の
日本兵がジヤワのジヤングルに潜伏している。二十日午後一時横浜に入港のオランダ船チベツア号でジヤワから、バタビアの臨時軍法
会議弁護團をつとめた小山という人が
帰つて來た。この人は年が三十二才で、奥さんも連れて
帰つているのですが、その人の話によりますと、現在ジヤワに弁護士一人、僧侶一人、通訳五人、オランダ
政府日本局勤務者が二人、合計九人の
日本人と、バタビアのチゾナソ刑務所に服役中の七百人の
戰犯がいる。なおジヤワ各地のジヤングルには三千人以上の元
日本軍人が潜伏していると聞いたという。私はこれを聞いてこの
数字にけちをつけるんじやないが、要は建設的な意見でありまして、こういうように
中山さんの岐阜の八木さん、あるいはここにある三千人の
日本軍人がジヤワのジヤングルにいる問題、これはきのう二十四日の東京日日
新聞によりますと、アメリカの大スパイ團が潘陽で捕ま
つている。その中にに
日本人で元満州國の軍官学校のえらい人であ
つた人がいる。その
名前は佐々木光經、こういうことにな
つている。この佐々木光經という人は、満州にいる六千三百十二人の中の一人に入
つているのか、これはその中に入
つておらないのか、こういう問題が非常に大きな問題にな
つておりますから、この引揚対策
委員会で、継続中であろうとも、あるいは次の
議会が開かれましても、こういうようなうわさを聞いた人を呼んで、いろいろのものを総合して、われわれが
一つの正確な数を知るというような
努力をして行きたい、そうすることにおいて回の意義があるかと言えば、いたずらなる國際間の葛藤の中に巻き込まれないでよいだろうと思う。たとえば
ソビエトにしたところが、正確な
数字を言われたら、
向うで痛いような感じを持つだろうと思う。ところが正確な
数字でなか
つたら、何だ、
日本はアメリカにばかりついて、パンパンの國じやないかということにな
つて來るだろうと思う。われわれはアメリカの方につく必要もない。
ロシヤの方につく必要もないのでありますから、少くともわれわれ
日本人の人権を守る
意味合いにおいて、正しいことを正しく主張するその
意味でわれわれがわれわれの
数字をもつと正確にしなくちやならない。だから五十万人お
つて四十万人と
発表すれば、これは十万人インチキしたことにな
つて來ますし、ジヤワにおるのはどうなるのだ、三千人はおるんじやないか、これは蘭領東印度じやないか、
ソビエトではないじやないか、そこにはおるのかおらんのか、こういう点においてもはつきりしないと、不透明な外交
関係に
日本が巻き込まれて來る。だから、そういうふうに持
つて行
つていただきたいということを私
たちは提案したい。
まだあるのです。たとえば、雑誌「旋風」なんかの記事を見ますと、ひどいのです。
日本軍が四万人また長白山におる。しかもこんなことを言
つたのはだれかというと、これは岡村という大將が
言つておる。この人が、四万人とは
言つていないが、長白山に一万人以上の人かおるだろう、興友嶺には一千以上の人かおるだろう、それは大砲も持
つておるぞ、こういうことを
言つておる。これは眞偽のほどはわからないけれども、これをもしその人が
言つておるのならば、それに対して
日本政府は手を打たなければならないし、言うておらぬのならば、この人の名誉の挽回のためにも、こういう点は明瞭にしていただきたいと思うのです。これだけではないのであ
つて、中共戰線におとる
日本の陸軍というのが、ずいぶん記事に出ておる。ここに一万余人、ここに一千人、ここに三千人とい
つたように、たくさん出ておる。こういうことであれば、うわさによ
つて日本の
議会が左右される、あるいはうわさによ
つて民自党と共産党がけんかをするということになる。そういうことはつまらぬことであるから、そういう点について
政府は手を打
つていただきたい。