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政府委員(
三木正君) その点はつきりと今申上げ兼ねるのでありますが、遡
つて支給いたしますから、その決つたときに遡
つて月々一部々々を
支拂つて行く。こういうことにな
つております。本当に
職階級に当嵌めて支給したものはずつと遅れて、そして、それが決りましたのは極く最近、十月頃でございますので、それまでは三割増という概算で
支拂つておりますので、非常にずれがございます。そういうことで非常に
物價と
給與の違いがあるばかりでなく、
支拂いが遅れたという
関係で、
月々の
支出が非常にびつこにな
つておりまして、これによ
つていろいろのことを見て頂くことができないのは、非常に申訳ございませんが、そういうことにな
つております。それから昨年の例を見て見ますと、昨年は上期は百三億円でございまして、下期は三百四億円で非常にびつこに、三対一というようなびつこにな
つております。勿論これは
物價改訂が昨年も行われましたのでございますから、そういう当然の違いもございますが、
会計制度の
改正をやりましたために、
決算事務が遅れたということもあ
つて、こういうことにな
つたのであります。それで今年の
上半期の三百七十三億というのも、実際の
所要額をそのまま現わしておらんのではないかと思います。実際の
所要額は、これよりもう少し上廻
つた額で、ただ
決算が遅れたということで、こういうふうにな
つておるのじやないか。昨年の上期と下期との違いを、いろいろな
物價が上つたりすることを考慮して見ると、上期は大体三十六億ばかり
決算不足にな
つたのじやないか、実際よりは三十六億ばかり少く
決算したのじやないか、こういうふうに
考えられます。その割合は百三億に対しまして三十六億、約三五%に当るわけでございますが、これは昨年の
会計法の
改正に
伴つて事務が非常に遅れたということがあつたと思いますが、本年はそんなに三五%も遅れておるとは思われません。併しながら一五%程遅れたと
考えますと、上期の
所要額は本当は四百三十億円であ
つたのじやないかと思います。それがいろいろな手違いで一五%ばかり遅れたが、実際の
決算は三百七十三億にな
つておる。こういうふうに大体
考えております。下期の樣子はどうかと申しますと、下期は勿論三千七百円
ベースで、
物價は約八割上
つておるようでありますが、こういうことから
考えて見ると、
人件費においては上期の二割増し、
物件費においては上期の四割増しくらいであります、更に冬は氣候が寒くなりますので、
石炭などが
相当沢山要ります。そういうものを
見込みまして上期より約四割くらい殖えると
考えますと、四百三十億に四割加えた六百億というようなものが下期に要るのじやないか、こういうような考もあります。それを加えますと千三十二億円になりますので、
予算の千十七億円に比べて十五億円くらい足りなくなる、こういうことになるのであります。是非これは
節約を十分しなければ、なかなかむずかしいことになると思います。更に今回の
追加予算で出ておりますが、
人件費が一人
当り一ヶ月千五百円上るとしますと、六十二万人
余りの
所要額は四十七億
余りになると思いますが、
予算においては十一億
余り一般会計から繰入れを殖して頂くことにな
つておる。その
外財源がないわけでありますから、三十五億
余りの
節約をしなければならん、こういうことになります。最近実際の三千七百円
ベースの
給與の実数が段々纏まり、各現場から集まりつつあります。それを見ますと非常に苦しいように
考えられます。私共といたしましては冗費は勿論、十分の
節約をして参りたいと思
つておりますが、非常に苦しい
予算であると、こういうふうに
考えます。
それから二十三
年度の
経費がどういうふうになるか、又その
経費を
運賃で埋めるとすると、どういうふうになるかという
お尋ねであつたと
承知いたしておりますが、平
年度のことを申上げればよろしいのですか、今
年度のことですか。