運営者 Bitlet 姉妹サービス
使い方 FAQ このサイトについて | login

1948-12-02 第4回国会 参議院 本会議 第2号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十三年十二月二日(木曜日)    ○開 会 式  午前十時五十五分 参議院議長衆議院及び参議院の副議長、議員、内閣総理大臣その他の國務大臣最高裁判所長官代理及び会計檢査院長式場に入り所定の位置に着いた。午前十一時 天皇陛下衆議院議長の前行で式場に出御、玉座に着かせられた。    〔諸員敬礼〕  午前十一時一分 衆議院議長松岡駒吉君は式場の中央に進み、次の式辞を述べた。    式 辞   親しく、天皇陛下の臨幸を仰ぎ、本日ここに第四回國会開会式を挙げるにあたり、衆議院および参議院を代表して、所信を表明いたします。   新憲法成立以來、わが國民は、困難な事情のもとに、一意民主的文化國家建設に力をいたして來たのでありますが、眞の民主政治の確立はいまだ十分でなく、なお今後の努力にまつものがすくなくないのであります。   すなわち、國会は主権がみずからのものであることを深く認識し、われわれもまた、民意がつねに國会のうえにあることを思い、その責務を自覚し、議会政治権威を高めもつて信を内外につなぐべきであります。   ここに、國会國会の委託にそい最善をつくしてその使命を全うし、日本國永遠理想を達成しようとするものであります。次いで侍從長勅語書天皇陛下に 奉り、天皇陛下は次の勅語を賜つた。    勅 語   本日、第四回國会開会式において、全國民を代表する諸君と親しく一堂に会することは、わたくしの深く喜びとするところであります。   日本國憲法が、施行せられて以來日本國民は、新憲法の精神に基づき、その理想とする民主的文化國家建設に向つて、たゆみない努力を続けて來ました。しかしわが國が、眞に自由を愛する民主國家として、國際社会において名誉ある地位を占めるのには、今後も、わたくしたちは、ますます努力を続け、その成果を明確な事実として、全世界に示さなければならないと思います。   わたくしは、國会が、國権最高機関としての責務を自覚し、その権威を高め、日本國永遠理想を達成するために、その最善を盡されることを切に望むものであります。    〔諸員敬礼〕  衆議院議長は御前に参進して、勅語書を拜受した。  天皇陛下参議院議長の前行で入御。  次いで諸員は式場を出た。    午前十一時八分式終る。