○遠山丙市君 民自党を代表いたしまして、
賛成の意を表する者でありますが、この物價の騰貴は何も昨日今日急に始まつたことではない。而も
相当期間が経過して、ここに何十倍というものを取り上げて、この
法案を提出するに当りましても、余程
政府は私は今まで長い間怠慢の譏りだけは免れないものであると
考えておるのであります。こういう
法律の
改正のうちにおいて特に懲役刑とか禁錮刑というようなことになりますと、可なり愼重でありまするが、とかく金の面、いわゆる
罰金というようなことになりますると、とかく軽く取扱う虞れがあるのであります。誠に私は遺憾であります。いずれにいたしましても、懲役、禁錮、
罰金を通じまして、基本人権に誠に重大なる影響があるものと
考えるおるのであります。今度この立案をせられまするに当りましても、恐らく急に、聊か慌てて立案されたのではないかと見られる節もあり、而も本
委員会に御提出にな
つて誠に短い期間で、おいそれこれを片付けろというようなことは、誠に
委員会といたしましても迷惑至極に
考えしおるのであります。昨日かなんかも
ちよつと話が出たようでありますが、
予算案の伴わないところの
法律案は、而も本
委員会等にかか
つて來るもの等は、まあ大部分、殆んど全部とい
つてよろしいが、
衆議院先議という形で行
つておる。これは
予算の伴な
つておるものでありますれば止むを得ぬことでありまするが我々も
相当勉強もし檢討も続けて行く上においては、
予算の伴
つておりません
法律案というものは、
相当量こちらの方にも先に廻して頂いて、十分研究をさして頂くということが
政府のとるべき措置であろうと
考えておるのであります。いずれにいたしましても、
相当議論がありましたように、その
内容はよく檢討いたしますれば不完備、不整備の点が多々あるということは争いのないことであると思うのであります。先程來各
委員からお述べに
なつたように、次回
國会あたりには十分に御整備を願いまして、納得の行くような時間を與え、そうして、檢討を続けて整備せられるような肚づもりでお
つて頂きたいということを申上げまして、
賛成をいたします。