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1948-12-19 第4回国会 参議院 大蔵委員会 第7号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十三年十二月十九日(日曜日)   —————————————   本日の会議に付した事件 ○砂糖消費税法等の一部を改正する法  律案内閣提出衆議院送付) ○請願及び陳情に関する小委員長の報  告 ○奈良廳舎建設敷地に関する請願  (第三十九号) ○三條市に旧武徳殿無償拂下請願  (第四十三号) ○教育用品金融金庫創設に関する請願  (第四十四号) ○美術品課税に関する請願(第四十  六号) ○清涼飲料税法七條改正に関する  請願(第五十一号) ○農村工業農業協同組合連合会に対し  旧第一海軍燃料しよう施設使用許可  の請願(第六十九号) ○旧軍用施設の無償拂下に関する陳情  (第十四号) ○取引高税廃止に関する陳情(第十六  号) ○製塩業危機打開対策に関する陳情  (第二十九号)   —————————————    午後二時三十一分開会
  2. 櫻内辰郎

    委員長櫻内辰郎君) 速記を始めて……。  本日の議題は砂糖消費税法等の一部を改正する法律案であります。
  3. 小川友三

    小川友三君 本案はすでに論議が相当以上に盡されておりますので討論にお入りになつてもいいかと思いますが、各諸公にお計らい申上げます。
  4. 櫻内辰郎

    委員長櫻内辰郎君) 只今小川さんの御発言もありましたが、外に御質疑がありませんければ、直ちに討論に入ることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 櫻内辰郎

    委員長櫻内辰郎君) 御異議ないと認めます。
  6. 小川友三

    小川友三君 砂糖の消費税問題でありますが、これは國家財政上の立場から見て、極めて好個の財源である。かように我々は見ておるのであります。一方又國民財政の窮乏しておる現在の國家の見地から見て、このぐらいの課税は無理のないところだというような見方をして喜んで賛成する人と、まあというところで賛成する人と、大別して二種類に分けられると思うのであります。本案の欠点を無理に拾い上げれば、子供もこの課税の対象に入るという点でありますが、子供もこの日本國の窮乏を勿論相当に知つておられるのでありまして、又賛成を願えることであると思いますので、この政府の原案に対しまして満腔の敬意を表しまして賛成する者であります。
  7. 櫻内辰郎

    委員長櫻内辰郎君) 外に御発言はございませんか。外に御発言もないようでありますから討論は終了したものと認めて、直ちに採決することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  8. 櫻内辰郎

    委員長櫻内辰郎君) では原案通り可決することに賛成の方の挙手を願います。    〔総員挙手
  9. 櫻内辰郎

    委員長櫻内辰郎君) 全会一致と認めます。よつて本案は可決と決定いたしました。  本会議における委員長の口頭の報告は、本案の内容、委員長における質疑應答要旨討論要旨及び表決の結果を報告いることとして御承認を願うことに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  10. 櫻内辰郎

    委員長櫻内辰郎君) 御異議ないと認めます。  それから議院に提出いたしまする報告書に多数意見者の御署名を願いたいと存じます。   多数意見者署名     高瀬荘太郎  九鬼紋十郎     小林米三郎  油井賢太郎     小宮山常吉  小川 友三     黒田 英雄  松嶋 喜作     木内 四郎
  11. 櫻内辰郎

    委員長櫻内辰郎君) 御署名漏れはございませんか。なしと認めます。  只今から請願陳情に関する小委員長の御報告を願いたいと存じます。
  12. 九鬼紋十郎

    九鬼紋十郎君 それでは只今から小委員会における請願陳情の審議結果について御報告申上げます。  審査いたしました請願六件、陳情三件でありまして、採択なつたもの請願五件、陳情二件、計七件、保留は請意一件、陳情一件、計二件であります。採択なつたものを申上げます。  請願第三十九号奈良廳舎建設敷地に関する請願、去る十一月一日奈良市廳舎は燒失したのでありまして、再建の要に迫られたのでありますが、現在の位置では市の行政上極めて不便であるので、現在公園地となつている地帶が極めて好適の地でありますので、本市にそれが拂下請願して参つたのであります。これにつきましては文部省が同地が公園解除した曉においては拂下も亦或いは貸與することも適当であると認めましたので、採択することにいたしました。  次に請願第六十九号、これは横浜にある旧海軍工廠農業技術研究に多大の貢献を果して來たのであります。全國農業会農業科学研究所が使用しておつたのでありますが、同会が解散してしまつたので、その仕事を受け継ぐところの農村工業農業協同組合使用許可願を提出したのであります。然るに賠償施設のため、これは却下になりましたので、賠償に関係のない同廠の一部分を使用するよう許可せられたいという請願であります。これにつきましては小委員会としましては、種々の差障りがあるので必要最小限度において同廠の一部分を使用する許可を得ることが適当であるという意見になりまして、これを採択することにいたしました。  次に請願の第四十四号、これは文化國家が叫ばれるに拘わらず教育用品生産資金逼迫のために非常な困難な状態になつておるので、この資金融通につきまして教育用品金融金庫創設を願いたいという請願でありまするが、これにつきましては教育に関する金庫の設立は現在非常に困難でありまするが、將來教育用品金融は非常に重要な問題でありますので、この意味におきまして今後政府において十分にその方法を研究せられたいということを要望する意味において、この請願採択することにいたしたのであります。  次に請願第四十六号、これは我が國の古美術品の價格昂騰と課税の加重のために散失しておる状態であるので、課税方法の是正を図られたいというのであります。現行法物品税は六割から二割に逓減される状態になつておるのでありまするが、そういつた意味も勘案しまして適当と認め採択することにいたしました。  次に請願の第五十一号、清涼飲料税法七條改正に関する請願でありますが、清涼飲料税法におきましては、税金は翌月の末日までに納付することになつておるのでありまするが、現在金融逼迫折柄でありますので、酒税と同樣、清涼飲料税法七條改正によりまして税額相当の担保を提供することによつて一ヶ月以内税金徴收を猶予して貰いたいということの請願でありますのが、やはり適当なものと考えまして採択することにいたした次第であります。  次に陳情に移りますが、陳情の第十六号、これは取引高税廃止陳情でありまするが、適当なものと考えましてやはり採択することにいたしました。  次に陳情第二十九号、坂出市の製塩業は全國一の生産額を誇つておるのであります。今回塩の加算賠償金の撤廃、或いは天日製塩施設國庫補助額大幅削減、或いは納付停止等の措置によりまして非常に業者が混乱を極めておるのでありますが、そういつた危機打開のために適当な方法を構ぜられたいという趣旨でありまして、尤もな陳情といたしましてこれを採択することにしました。  次に請願の方の留保になりました分を申上げます。これは請願の第四十三号でありまして新潟縣三條市の公会堂を設立しようとしているのでありますが、その候補地たる武徳殿は現在國有となつているので市民の厚生施設のためにこれを無償拂下げて貰いたいという請願であります。無償というのは非常に困難な状態でありますのでこれは留保することにいたしました。  次に陳情の第十四号、これは各地に散在するところの旧軍用施設公共的用途のために地方財政逼迫しておる今日、無償拂下げられたいという陳情でありまするが、地方公共團体管区に存在する施設も同一に取扱うことはその高によつて不平が起きることになりますので、又無償でこれを拂下げるということは甚だ取扱上不可能なことでありますので、やはり留保することにいたしました。以上小委員会報告を終ります。
  13. 櫻内辰郎

    委員長櫻内辰郎君) お諮りいたします。請願陳情に関する九鬼委員長の御報告通り委員会においてもこれを了承して本会議報告することに取計らいたいと思いますが……。
  14. 油井賢太郎

    油井賢太郎君 ちよつと速記を止めて下さい。
  15. 櫻内辰郎

    委員長櫻内辰郎君) ちよつと速記を止めて……。    〔速記中止
  16. 櫻内辰郎

    委員長櫻内辰郎君) 速記を始めて。それでは九鬼委員長の御報告通りに本委員会においてこれを承認して、本会議報告するということに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  17. 櫻内辰郎

    委員長櫻内辰郎君) 御異議なしと認めます。  それでは本日はこれにて散会いたします。    午後三時七分散会  出席者は左の通り。    委員長     櫻内 辰郎君    理事            黒田 英雄君            九鬼紋十郎君    委員            松嶋 喜作君            木内 四郎君            油井賢太郎君            小林米三郎君            小宮山常吉君            高瀬荘太郎君            小川 友三