○米倉龍也君 私も
農林漁業復興融資について二三お伺いいたしたいと思うのです。大体初め
政府は四十億を決定しておいたものを
貸出期間が短縮されたというようなこと、まあその他事情があ
つたでありましようが、これを二十億に圧縮した、これは非常に遺憾なことでありますが、併し事実そのくらいしか
融資が可能でないというようなお
見込のようでありますけれども、漸くこの
融資の事務的な点が軌道に乘
つて、今行われておるのでありましようが、どのくらいな今
情勢でありますか、この第三・
四半期に、
計画では六億七千四百万円というようなものが、暫定的に決定されておるようでありますが、或はこれ以上
相当多くの中金債が発行されるのではないかと思うくらいな
状況ではないかと思うのであすが、どんな
状況にな
つておりますか、そういう
関係から仮に第四・
四半期において、更に順調にこれが進行しまして、二十億を越しましても、その場合にはこの二十億の枠を修正をして
復金の中でこれ以上の
融資ができますかどうか、その点、それからこれは多分二十億なら二十億ということで抑える手はあると思います。それは主務大臣が事業別
資金運用計画というものを先ず
作つて、上の方からその割当をしてしまう、その割当の範囲において
融資するということになりますれば如何に地方においてそういう
資金需要が起り、希望がありましても、そこで抑えられるということに相成りまして、抑えれば抑えられるのですけれどもそういうことでなく、そういう
資金の需要が増すならば二十億以上でも第四・
四半期においてはやるかどうかということを先ずお聞きしたい。それからこの
資金の問題の起りました経過から見ますると、今年の六、七月頃の極めて
農村金融の危機に瀕したような事情打開のためにいろいろ御研究を願
つたことと思うのであります。その結果これは申上げるまでもない短期
金融の面では
農業手形のような制度をお作りになり、
長期金融の面でこの
復興融資が
考えられたとこう思うのであります。結局こういうことは現在の又將來
考えられる
農村金融のいろいろの今までの
考えなきやならない面を打開しまして、
農村金融全般の問題の解決をしたいということから出て來たことでありまするが、これがどういうことか、
長期金融というようなことのために結局
政府が先程局長がおつしや
つたように行政
資金で以て或る点やらなきやならないことが沢山ある、併し行政
資金が十分に行かないからしてその補完作用をするために
金融面の措置を採るようにこれはな
つてきておるということをおつしや
つたので、その通りと思います。そういうふうに何かこれは造林とか、造林等は別としましても、林道とか、
開拓とか、或いは船溜りというような國土
計画の方で
考えなきやならないようなこと、言い換えれば
農林水産事業の基礎的な條件を
作つて行くというようなことで、これは本当は國家に
相当にこの
財政資金を出さなければならないものである、それが便乘という
言葉はどうか知りませんが、そういうようなことをする
一つの意味でこの
資金をお
考えにな
つて進んで來たようにな
つてしま
つて、初めこの
金融のこういうことを
考えたその時の氣持からは大分外れてきたように私共はみておるのであります。そのために今度のこの
融資の
対象となるものは
只今申しましたような全く基本的な事業に対してでありまして、それだけでは現在の
農村、又今後
考えられる
農村金融の問題の解決はむずかしいと思うのであります。で現在や
つている
資金の
対象にただ
一つ乳牛を
農村へ入れるということのために
資金が
貸出されております。又これは大変失礼なことでありますが私は更に進んで
農村の
工業に対して
農村資金をやはりこの
金融で賄
つて行くということがいいじやないか、
農村の
工業に対しては、別に
農村工業方面への
資金の枠を
作つてあるということはよく
知つております。けれどもそれがどんなふうに今現に行なわれておりまするか知りませんが、恐らくそれはただ枠を作
つたというだけで、まだ実際の
融資の点まで行
つておらないかと思う、或いはむしろこの問題の起
つて來た経過から
考えますというと、やはり
農村工業方面にこの金を使うというふうに
融資の
対象をもつと拡げて、今のような狹いものでなくて、もつと拡げてお
考えを願
つた方がよいのじやないかと思うのでありますが、そのためにはあの中に共同施設に対する
融資ということがあるのですが、どうも実際の
取扱の上では、そういうものを認めておらんようであります。実際や
つておらんようであります。これはむしろその
方面へ積極的に進んで、そうして現在の
農村金融の困
つておる点を、この
農村金融の困
つている点は、言うまでもなく
農業会というものが解体しまして、
農業協同組合にな
つた、この制度の変更のときに、実は
政府としては、何らこの
金融措置を
考えておらなか
つたということが大きな影響が今日出て來ていると思うのであります。そういう意味でこの
農村の組織の変りましたことに対して
考えましても、
農村工業方面に
相当今日まで
農村資金が
長期に固定している、この
長期に固定している
資金をなんとか解放してやらなければやはり
農村金融は依然として昨年の通り、又今年の春から夏に掛けてのことが來年も再來年も繰返えされるのではないかと私はこう心配する者であります。この
農林漁業復興融資の範囲、
対象というものをもつと廣く
一つお
考えを願われないか。ただ
財政資金をやらなければならないような事業、当然それはやらなければならん、そうして沢山やらなければならない事業、そういうものだけでなく、実際の事業として、実際の
企業として成立つような
方面への
融資にこの法をもつと今よりも向けて行くというようなふうにや
つて行
つて頂きたいのです。この点についてのお
考え方をお聞きしたい、この二点を……。