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門屋盛一君 私も大体佐々木
委員の言われることと同じような考えを持
つておりますのです。実は
労働委員会の
議員派遣から端を発してこの問題が浮び上
つたのでありますけれどもその以前から私の会派内におきましては、
衆議院が解散に
なつた場合の
閉会期間中がいつもの
閉会期間中とは同じではなかろうという疑義が生じて、そうしていろいろと
研究して貰いました結果、
只今衆議院の解釈しておるような解釈点に達し掛けておる。そこで私達は今までに継続
調査の
承認、
議員派遣の
承認を
運営委員会として
承認してしまつた場合は、解散ということを前提とせずにや
つて來た、実は昨日たまたま
労働委員会からの
要求の出ましたときに、解散という問題を結び付けての話、そうしますと、便法、昨日も便法の案が出たのでありますけれども、これは実際憲法の解釈問題でなしに、実際問題から我々の常識で考えましても、解散ということは、その解散が発表されるそのときまで分り得いなのでありますから、政治的の実際常識からいいまして、明日は解散だ、今日は解散だとい
つても、解散ということはなくなるかも知れない、或いは予期しないときに、
衆議院の
情勢によ
つては解散があるかも知れない、発表されるまで分らないことを前提として、
閉会中の継続
調査なり、
議員派遣を
運営委員会で協議することが、どうかというようなことから、私今申上げたこの試案を
法制局長及び
委員部の方で作
つて頂いて、それを今日この
委員会で
意見を鬪わした上に、
衆議院の方に持ち込むなら持ち込むことにしてお
つたのが、私の方の総務会の席上で運営
委員からすつかり発表にな
つたので驚いたわけですが、そこで今の
衆議院の空氣は、
矢野さんの言われるように、感情的にもな
つておりますが、
参議院の
運営委員会で
決定して持ち込んだものでない、
参議院は
参議院としてこの問題は
愼重に扱わなければならんというので、今試案を
研究中であるということは誤解のないようにして呉れということを言うておいた、私は必ずしも今これを進めて行
つて衆議院が必ず蹴
つてしまうという想像もいたしません、いたしませんが、憲法解釈の問題が喧しくな
つて來ておる際でありますから、この交渉は引続き進めて行
つて貰わなければならん。併し又、交渉に行く前提として、もう少し
愼重なる
研究もしなければならんということになります。そうすると勢い時間的に考えまして、この場合
決定し得ないかも知れない、そこで
決定し得なかつた場合に、便法と言われるところに相当の問題が残るわけですが、便法によ
つて今まで
通りの
閉会と思
つてどれもこれも
承認するということになると余り面白くない、そういうことはしたくないと思
つておる、併し昨日から問題にな
つておりますところに、例えば法務
委員会でや
つてること、それから又は
特別委員会で、どうしても今打切れないというようなものがあれば、その案件だけを採上げて便法によ
つて扱うということならば私はいいのじやないか、それにつきましても、でき得れば立法府でありますから、
研究を続けられて、やはりこういう憲法上に疑義があり、扱い上疑義があるということは自ら解決して進んだ方がいいのじやないかと思います。この二つの
意見即ち解決をしたいが、時間が間に合わなければ、極めて最小限度のもの、極めて重要なるものだけを
閉会中に
調査を継続すること、後はもうやらないというふうにして行く方が、この際いいのじやないか、こういうふうに考えます。