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1949-02-09 第4回国会 参議院 議院運営委員会 閉会後第1号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十四年二月九日(水曜日)   —————————————   本日の会議に付した事件 ○閉会議長処理事項報告召集日議事に関する件 ○職員任命に関する件 ○退職專門員手当支給の額に関する  件 ○参議院所管昭和二十四年度予算に関  する件 ○在外同胞引揚問題に関する特別委員  会設置の件 ○日本学術会議会員に関する件 ○議席変更の件   —————————————    午前十一時三十一分開会
  2. 村上義一

    委員長村上義一君) それでは開会いたします。閉会になりましてから特に皆さんに御足労を煩わすような問題がなかつたものですから今日に及んだのであります。いよいよ明後日召集に相成つております。本日御足労を煩わしましたような次第でございます。今日御審議を願いたい問題は、十一日の議事関係した事柄、それから退職專門員手当支給の額を決定する件、職員任命の件、それから参議院の二十四年度予算に関する件、日本学術会議会員の件、その他について御審議を願いたいと思つておりますが、先ず閉会中の処理事項報告をお聽き取り願いたいと思います。総長及び部長より説明をいたします。お聽き取り願いたいと思います。
  3. 小林次郎

    事務総長小林次郎君) 第一の問題について委員部長から申上げます。
  4. 河野義克

    参事河野義克君) 閉会中、元來ならば、開会中でありますれば議院に諮つて決定することを、閉会中に議長の権限に委ねられていることがございます。例えば議員派遣等相当ありますが、そういつた事柄について、この際議長がなさいましたことを御報告いたします。  それはまあ議員派遣だけでありますが、議員派遣につきましては檢察及び裁判運営等に関する調査のために派遣されたことが三回ございます。その第一回は一月十二日、東京都に九名が派遣されております。第二回は一月二十八日、二名が埼玉縣派遣されております。第三回は二月四日から十日まで七日間、五名が福島縣派遣されております。以上法務委員長からの派遣要求に対しまして議長はそれぞれ許可を與えられました。以上のことを御報告いたします。
  5. 小林次郎

    事務総長小林次郎君) 第二の十一日の議事のことにつきまして私から申上げます。先ずその前に申上げることがございます。それは一昨日衆議院事務総長から、五日の各派協議会で、今度の特別國会会期を二月十一日から七十日間ということに決めた、尚正式のことは議長が出てから改めて申上げるようになるかも知れんが、取敢えずこのことを御相談申上げるという、こういう話でございました。そこで議長といたしましてはこのことを、まあ立法計画常任委員長から聞かなくてはなりませんけれども、常任委員長にお集り願つて立法計画伺つたところが、まだ何ともお決めになり兼ねると思いまして、電話で大体皆樣に申上げまして、七十日ということを御了解を得て置きました。そのことをまあ御相談申上げます。その次に、十一日の議事順序をお話いたします。
  6. 村上義一

    委員長村上義一君) 勿論衆議院事務総長から、こちらの事務総長に話のありましたことは、衆議院としてもまだ正式でないと聞き及ぶということであります。今総長から話がありましたように、予算がいつ提出されるか、又どういう法律案を制定して、案として出さんとしておるかということも未決定でありますし、特にこの休会がどういう考えになつておるかということも、政府の方の事情がどういうことであるかということも分りません。今衆議院の方でも、各派交渉会でも恐らくはつきりした目度はつき兼ねたのだろうと思います。要するに最小限度、それ位は要するというような趣旨で一應決められたのである。打合わされたのではないかと思うのです。参議院におきましても、ただそれを承つて置くという程度でよろしいでしようか。
  7. 矢野酉雄

    矢野酉雄君 今の委員長の御意見で差支えないと思います。ここで決定するのは却つて無理な決定の仕方になりますから、その御意見通りでいいと思います。
  8. 小林次郎

    事務総長小林次郎君) この十一日の会議ですが、御決定を願わなければならんのです。それで会期の件ということを日程に掲げますから、一應七十日ということで御了承を得て置きませんと、若しそれに何か変つて來れば更に御相談申上げますけれども、一應はやはり七十日ということで御決定願うと都合がいいのですが。
  9. 矢野酉雄

    矢野酉雄君 案件として出すわけですか。
  10. 小林次郎

    事務総長小林次郎君) 案件として出すのです。
  11. 村上義一

    委員長村上義一君) 御異議ありませんですか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  12. 村上義一

    委員長村上義一君) それでは次の問題に移ります。
  13. 小林次郎

    事務総長小林次郎君) それでは当日の議事順序を申上げます。先ず第一に議席の指定をいたします。第二に只今申上げましたように会期決定をして頂きます。第三に総理大臣指名をして頂きたい。こういう予定になつております。序でに衆議院の方のも御参考に申上げますが、衆議院は午前に正副議長の選挙を行い、そうして更に休憩をいたしまして、そうして会期決定をしたし、それから更に総理大臣指名を行う。大体総理大臣指名は二時頃までには終了する予定だ。こういうことでございますから申上げます。それから尚開会式のこと、休会のことなどは後で相談して、又こちらへも打合せする、こういうことを申しております。十一日の議事に関しましてはそれだけであります。
  14. 村上義一

    委員長村上義一君) 参議院の方でも十一日にそれは決定すべき事項であると思いますから、それまでにお考え置きを願いたいと思います。
  15. 小林次郎

    事務総長小林次郎君) 第三のことにつきまして次長から御説明して頂きます。
  16. 近藤英明

    参事近藤英明君) 先ず先に職員の任用のことにつきまして申上げます。昨年末に人事委員会等と打合せまして、本院事務局参事の補充をいたしますために、その採用試驗を公募によつて行いました。その方式等につきましては人事委員会と十分なる打合せをいたしました上、公募いたしました。應募いたしました者が四百六十四名ございました。内履歴書選考の結果、適格でないと認めました者を除きまして、三百十一名を呼び出しまして筆記試驗をこれらの者に課しました次第でございますが、筆記試驗におきましては、人事院方式によりますいわゆるメリツト・システムの方法による試驗論文試驗を両方併せて課したのでございます。本試驗におきましては、すべて受驗番号のみによつてこれを採点いたしまして、その公正を期した次第でございます。それでその合格者と認められます者二十八名に対しまして、更に一月の三十一日に國会職員考査委員の参集を求めまして、その口述試驗を行いました。その結果成績優秀と認めます者八名を参事に御採用願いたいと存ずる次第であります。その氏名を申上げますと吉田一郎内藤由巳長谷川喜博鈴木源三、青木周三船津定男中俣茂夫土屋政三、以上の八名でございます。その中中俣茂夫土屋政三の二名の者は既に元の高等文官試驗行政科合格者でございます。その他の六名の者はその試驗は通つていない者でございます。それから職歴等も十分な檢討をいたしまして、以上の八名の者につきましては、本人の参事としての能力、それから人物、身体檢査も行なつておりますので、それらの点から十分であると認めますので、この採用につきまして御承認願いたいと思います。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  17. 村上義一

    委員長村上義一君) 御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  18. 村上義一

    委員長村上義一君) それでもさように決定いたします。
  19. 近藤英明

    参事近藤英明君) 次にそれでは先般退職いたされました柴田専門員退職手当の件につきまして、議院運営委員会にお諮り申上げる次第でございます。これは規定によりまして、一年以上の在職者に対しましては三ケ月分の退職手当を支給するということになつております。但し特別の場合においては五ケ月まで増額することを得、かようなことになつております。それで通常三ケ月でございますが、在職中に短期間ではございましたが、人事委員会の方に定員がないので、人事委員会の方の専門員を兼務でやつておられまして点でございましたので、人事委員長の方から一應その兼職の期間中、特別な謝金等も特に出す方法がなかつたので、これらの点についても十分に考慮を拂つて頂きたい、かような御注文もございましたし、それから衆議院等退職手当等を出しております実情等もいろいろ考慮いたしました結果、事務当局といたしましては、大体四ケ月をお出し願うのが妥当ではないかと、かように考えておる次第でございます。
  20. 村上義一

    委員長村上義一君) 退職金の件につきまして、今事務当局からの意見の開陳がございましたが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  21. 矢野酉雄

    矢野酉雄君 実はその問題について、私は余り双手を挙げて賛成したいという氣持は起らないのですが、その理由は一切ここで申述べませんが、併し今の専門員の中に他の専門員を兼務して、そしてその激職を突破して貰つたというような意味において、四ケ月ならば妥当と思いますので賛成をします。
  22. 村上義一

    委員長村上義一君) 他の諸君、御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  23. 村上義一

    委員長村上義一君) それでは原案通り決定いたします。その次は、参議院の二十四年度予算について御説明願いたいと思います。
  24. 近藤英明

    参事近藤英明君) 二十四年度参議院関係予算につきまして申上げます。便宜参議院法制局、それから彈劾裁判所予算も一緒に私から御説明申上げさせて頂きたいと思います。  数日前でございますが、急に関係方面より來年度予算の全貌を速から調製して説明をするように、かような要求がございましたので、当方といたしましては、まだ議院運営委員会にも御相談もいたしておりませんので、その運びにならんということで今日まで実は待つて貰つてつた次第でございますが、ここに急速に編成いたしまして、その折衝を開始いたさなければならん、かような事情に立至りましたので、お手許に配付いたしました参考資料通りでございます。それでこの概要につきまして先ず一應先に申上げます。この予算を組みました方針につきまして先ず申上げますと、かねて当委員会その他の各常任委員会等の御要望の点まいろいろ考慮いたしましたこと、それから特に尚各部課の事務的立場からそれにいろいろの点を考慮いたしまして、又常任委員会関係専門員その他の方面要望等も十分に考慮いたしまして編成いたしたのでございますが、各種事情からいたしまして、本年度の大体昨年度実情もございますので、特別に新規なものというものはございませんが、ただ金額といたしましては全般として見ますと、大体昨年度が四億二千万円くらいでございましたのが、今年は総計にいたしましてお手許にお配りいたしました通り九億一千四百五十万余円という数字に相成りますが、数字的に大きくなりました原因は、物價変動、昨年度は当初予算のときには物價値上りに伴う調整費というものが入つておりました。その後補正予算等も入つて参りましたが、物價変動に伴います増額、それから賃金ベース変更、昨年のベースに代りまして今度六千三百円ベースになりました。これに伴う自然増が一番大きなものでございます。その次には議員会館委員会廳舎等の増築の完成が近くありますので、これに伴います諸般の経費、それから委員会活動に伴います常任委員会方面人員の増、それから施設の増、それから次には先般施行になりました公務員法施行に伴いましての、福利施設としての医療施設充実というような点に伴います経費の増が最も大きなものでございます。順番に一應申上げますと、第一の議員に関する経費と申しますのは、議員歳費秘書手当通信手当交際費旅費及び廳費等が昨年の十二月から増額になつておりましたが、これに伴います経費が一億二千三百九十七万余円と相成つております。それから常任委員会に関する経費といたしましては、七千五百九十七万九千余円と相成つておりますが、これは主なものを申しますと、常任委員会の方に本年度に初めて調査員を設置いたします際に、調査員三十六名を設置する予算的措置といたしまして、調査主事が四十名であつたのを三十六名に切落しておりますのを、この際調査員調査主事等を、いずれも専門員と同様の四十名にいたしますのと、それから常任委員会事務方面補助員充実、それから常任委員会の内部におきます各種調査等に伴います費用、こういうものの増額、それからもう一つ常任委員会交際費並びに食糧費等が本年の実績に徴しまして、余りに窮屈であつたという点を考慮いたしまして、これを交際費の一委員会單位五万円、食糧費の九万円というふうにこれを増額いたしております。次に新しいものではございませんが、檢察及び裁判運営に関する調査費用が本年度月額二十万円になつておりましたが、これが実情から見まして物價値上り等から非常に窮屈になつておりますので、これを月額五十万円といたしました。更に社会保障制度に関する調査が新たに行われることになつておりますが、これが同様の経費見積つてございます。  それから事務局経費といたしまして事務局の方には大きな変動はございませんが、事務局機構として職員給給料旅費廳費等が一億六千二百九万九千円と相成つております。それから職員のうち、新らして廳舎ができますことに伴いますこと、それから医療設備を完備いたします等のために、僅かの人員増加が含んでございますので、それに伴います経費が八百七十四万五千円。それから次に法制局経費は、今年度は五十人でございましたが、これが漸時拡充せられて充実して來まするのに伴いまして、これに要します人員八十人と見積りまして、その経費の増を見積つております。それから営繕に関します設備といたしまして、二億六千八百七十一万一千円が見積つてありますが、これは新営費といたしましては、今年、現在すでに着工いたしておりますが、議員会館の工費が本年度においては不足分がありますので、これは工事は意外に本年進んでおりますので、その不足分見積りました。それから國会関係電話が非常に多くなつておりますので、この専属の電話交換所施設する必要がございますので、これは両院の共同事業といたしまして、中央の電話交換所新設、それからここの電力関係が、利用関係が非常に現在殖えて來ておりますが、現在の変圧所だけでは不十分となつて來ておりますので、特別高圧変電所の増設、それから衛視を相当訓練をいたす必要がございますので、衆議院と共同いたしまして、一種の訓練所施設、それから速記所養成所が先般できましたのでございますが、この速記生徒を廣く全國から集めます関係上、速記生徒密宿舎施設、それから職員宿舎新設、こういう経費が二億二千三百六十三万八千円、それから修繕費、それからこれらの工事に伴う土地建物買收費事務費等ございます。次に彈劾裁判所経費は二千二百二十九万二千円。次に五といたしまして、諸支出金とございますのは、以上の諸経費関係いたしますものが多いのでございますが、職員に支給いたします家族手当勤務地手当超過勤務手当退官退職手当等、それから議事類印刷製本費というようなものが主なものでございます。それから國会予備経費というものが最後に六として出ております。これは合計が九億一千四百五十万七千円でございますが、このうち営繕費を除きました諸経費の大体一割というものを見積つておりますが、これは大体前年度の例によりましてやつております。これで大体概略只今申上げました通りでございますが、衆議院におきましては、今日まだ議院運営委員会がございませんので、衆議院では事務的に準備を進めただけでこの折衝に入らなければならん状態になつております。今後國内的には衆議院並び大藏省と十分に協議をいたす必要がございますし、又外の関係におきましては、フアイナンスと十分な協議を遂けなければならん状況にございます。よつてこの数字をここに一應書きましたのでございますが、この数字におきましては、これはそれらの折衝の途中におきまして、相当の変化は免がれないだろうと、從來経驗からして考える次第でございます。よつてこのような筋で、只今手許にお配りいたしましたような筋で、それらの関係方面協議を進めて、予算要求をするというようなことについて御了解を得られるならば、その協議途中におきましては進めて、その事態に應じまして、運営委員長或いは庶務小委員長等といろいろその内容について御協議を申上げながら交渉を進めたい。かように存じます。
  25. 矢野酉雄

    矢野酉雄君 この問題は、今の次長説明限度においては、その範囲内においては、何も疑問とすべきところはありませんが、私は、この予算編成根本的態度について開陳したいと思います。少くともこの國家予算の中で、殊に参議院に要する予算というものは、勿論あらゆる予算の中の民主的予算の模範でなければならんと思います。その予算編成方針が、前年度これが幾らになる。本年度はこれがどれだけの増加になる。或いは減少になるかというような、そのこともこれでは全然分らないし、予算の根本的に今方針は分りましたけれども、それは事務当局のそういう案でありまして、少くとも参議院自体は、もつと自主的に、議院運営委員会が中心となつて、むしろ事務当局に、こういう立案をすべきじやないか。こういう点は徹底的に修正すべきじやないか、殊に職員等待遇なんかについても、他の官廳公務員と趣きを異にして、十分実質的に正しく遇する。優遇という意味ではなくて、正しく遇してやるというようなことなども、我らの意見を聞いて貰わなければならないと思います。そういうような考を私は持つておりますので、一應私は承わつて置きますが、少くともこの大事な予算、殊に議員その他職員すべての人々の生活と一番重大な関係を持つところのこの予算をここに編成するためには、それぞれ会派に持ち帰り、或いは党に持ち帰つて、一應の根本的党態度、会の態度を決めて、そうして強力に立案したならば、それが実現するようなその輿論を結集しなければならん。こういうのはまあ封建的な一つのやり方であつて、今日若しもこれを承認を求めるというようなことであつたら、私は全面的に反対せざるを得ないのでありまして、むしろこれは、こういう構想で行きたいという御案を、私は有力な一つ資料を頂戴したというような意味で、実は十一日なら十一日の議院運営委員会審議するために、我々はこれを持ち帰つてそれぞれの機関に諮つて、そうしてそれから後にしなければならん。若しGHQの方の請求が急くならば、急がないように事情を話して、民主國家建設のためには、議院それ自体のあらゆるものが民主的で一切が運営されて行かなければならん、これはこの調子で行つてもまあいいが、この案の姿と違つた、より以上に立派な職員の正遇等についても、或いは委員会運営等についての必要な経費等も、いろいろと新たなる構想意見があるだろうと思いますから、これは只今の御説明範囲においては、そのまま承服する者でありますけれども、より以上にこれを完璧を期するために、一應これはこの程度に打切りまして、そうして決定は、この参議院としての予算のいわゆる案としての決定は、一應先に延ばして見たいと思うのであります。以上。
  26. 石坂豊一

    石坂豊一君 只今矢野委員の御説御尤もと考えますが、その原案に関して、今御説明がありましたから、一括して申上げますが、只今お示しになつた案の本質を辿りまして、二、三お聽きして見たいと思いますが、常任運営についても、檢察及び社会保障制度という現われたものだけらついての要求のようでありますが、その他の各委員でも、やはり各種調査があると思います。そういうものは、どういうようなことになつておりますか。まだ二、三申しますが、それから次に、この委員会に関しては、特別委員が起る、そういうものは大体、或いは引揚の特別委員であるとか、或いは住宅の委員であるとかいうものは、必要に應じて起つて來るが、そういうものは予め予備費かなんかで運営させるようなお見込になつておるか。それと、これは勿論そうはなつておろうと思いますが、只今お話のありました、各職員に対する待遇等については、衆議院との均衡等考慮になつておろうと思いますが、その点に対して、遺憾なくお考えになつておることとは考えますけれども、いろいろの手落ちがあつてはいかんと思いますから、今矢野君の御質問なつたその点と併せて、私の意見確めるためにお聽きしたいと思います。
  27. 近藤英明

    参事近藤英明君) 只今矢野さん並びに石坂さんから大変親切な御質問を頂きましたのでありますが、先ずこの議員関係の方から先に申しますと、新らしく議員関係といたしましては、從來議員関係経費というのは歳費とか、手当とか、旅費というものだけになつておりましたが、必要に應じまして、議員関係といたしまして、委員会とか何とかいう立場を離れまして、更に議員個人当りとして紙の経費とか、筆墨の経費とか、こういうものがかかるということを実は考慮いたしまして、こういうものも新らしく今度から印刷代とか、飜訳代とかいうものを、これは個人当りで一應見なければならん、こういうものも一應今度は見る。これは実は経費としては僅かなものでありますが、これが実は見てなかつたものですから、これを新たに見ようということにいたしております。それからもう一つ委員会関係経費といたしましては、特に常任委員会の方の関係委員部長等においても十分に調査して貰いまして、常任委員会関係の方の御希望も容れまして、調査委託費というようなものも特に本年は増額して特にこれを織込む。それから委員会関係各種の器具、それから雑品の購入に関する費用、それから図書の購入費というようなものは、更に今年度はその御希望を容れまして十分に織込もうという努力をいたしております。  更に職員給料の問題につきましての、只今お二人からの御親切な御心配の点でございますが、これは今年度予算組方は、從來でございますと一級官給料を何ぼ、二級官何ぼ、三級官何ぼというような組方で本年度予算までは來ておつたのであります。今度組みます方式といたしましては、御承知の職階制に関連いたしまして、何級職の者何人、つまり十級職の者が何人おれば十級職の單價が何ぼというようなことで、算術的に計算して出すということになつて参りますので、これは從來でございますと組方の上手下手ということで、非常に一級官を多く取つて置けば予算にゆとりが多くできるとか、二級官を多く取つて置けば損するとか、三級官を多く取つたのでは困るといういろいろな問題があつたのでありますが、今度は十級の者が十人おれば十人の予算を取る、十級官が十五人おれば十五人だけ取る、十三級の者が三人しかおらなければ三人取る、こういう組方で全部六千三百円ベースを基礎として組むわけであります。こういうことになりまして、人件費に関する経費公務員法施行に関連いたしまして、公務員法の適用を受けます者は一律一体になりまして、この点は各廳の間に誤差にない組方をしなければならん、こういうふうな縛られた状況で組むということに今度はなつて來況で組むということに今度はなつて來ましたので、その点における苦労というものが從來とはちよつと変つて参りまして、こういうような状況で本年度人件費は組んでおりますので、大体特に國会職員状況につきましては、從來いろいろ御心配頂きまして、実は各廳に比べましては相当よく実は今まで組んでおりましたが、その点ではむしろ今度は一律な組み方をしなければならないという状態に、公務員関係からしますとなつて來るということになると思います。尚特別委員関係につきましても、今の委員会関係といたしまして、常任委員会としてのはつきりしたもので、常任委員会の方は一委員会ごと專門員とか調査員とかいうものが附いております。こういうものが附きますが、特別委員会としての專門員調査員調査主事というものの経費はないということになつておりますが、その他の調査に関する経費とか、それから筆墨に関する経費、雜品の購入費とか、図書の購入費というもの、それらも含めて考慮するということでいたしております。
  28. 原口忠次郎

    ○原口忠次郎君 私は先程の矢野君のお説に全面的に賛成いたします。ただこの予算調書を拜見しますと、國会運営に関する経費として一億九千八百万円、それから事務局に関する経費が一億七千万円、第五の手当及び給與金の一億一千六百万円、これがどういうわけでここに出ておるか知りませんけれども、これは当然事務局費用だと思います。そうしますと、事務局費用が二億九千七百万円、それから國会運営に関する経費が一億九千八百万円、先程矢野さんのおつしやつたように、勿論事務局費用は十分であるようにしなければならないのですけれども、國会運営に関する経費が全額で一億九千万円、事務局に関する経費が全体で二億九千万円、これはちよつと考えますと、私、奇異な感じがいたすのであります。この第五番目の手当及び給與金としてなぜここに事務局に対する費用が特に出してあるか、その点をちよつとお伺いいたします。
  29. 近藤英明

    参事近藤英明君) それはちよつと何と申しますか、大きく申しますと、予算全部が國会運営に関する経費、こういうことに言つてよかろうかと思います。事務局経費というように書いてございますが、事務経費という中で一番大きなものは人件費である。それから諸支出金の五の項がございますのは、これは人件費事務局の普通の給料に今度関連いたしましてできます手当及び給與金として、家族手当勤務地手当超過勤務手当というものの経費でございます。あとの方にあります議案類印刷製本費、光熱及び水料、通信費、賠償及び償還金というものは、いずれもこれは事務局経費として、ここに諸支出金と分けてございますが、これはいずれも議員関係した経費でございまして、議会の運営に伴う経費で、印刷というものも、いずれも議案の印刷で、議院議事の便宜のために刷るものでございます。
  30. 原口忠次郎

    ○原口忠次郎君 私の御質問しておるのは、五番目の手当及び給與金というのは事務局費用じやございませんか。外のことを言つておるのじやないのです、議案とか何とか……。
  31. 近藤英明

    参事近藤英明君) その点は諸支出金という項目で、こういう手当金とか、家族手当とか、勤務地手当のようなものは諸支出金の項に入れますので、これは仰せの通り事務局に関する経費でございます。事務局に関する経費というのは……。
  32. 原口忠次郎

    ○原口忠次郎君 これに別に事務局以外の費用はないのでしよう。
  33. 近藤英明

    参事近藤英明君) 手当及び給與金というものは事務局だけでございます。
  34. 板野勝次

    ○板野勝次君 この予算についての今の矢野委員意見の賛成なので、細かい点については出されるわけですね、こうこれでおしまいじやなくて、もう一つよく分るようにして貰うわけですね。
  35. 近藤英明

    参事近藤英明君) 仰せの通り、これは今こういうような筋で御了解を得られるならば、又これについて御意見等がございますれば、そういう点を伺つて話合いを進めて行きますので、話合いを進めて行くについて、こういう筋で御了承を得られるならばいいのですが、そうしてそれを進めてそれが纏まれば、前年度と同じように、もつと細かなものを作りましてお手許に廻す。これは今の場合一應仮に数字にしませんと、予算数字のない予算説明の仕方がないものですから、数字にしておりますが、数字の上の動きがいろいろ出て参りますが、数字の上のはつきりしたものをいずれお手許にお配りしなければならんと思います。
  36. 板野勝次

    ○板野勝次君 この数字が妥当であるかどうかということを見るためには、或る程度非常に細かくなくてもいいけれども、大綱が出されないと果していいのか惡いのか、これでは判断が付き兼ねると思うのです。やはりそういうものがないと、これだけでいいか惡いかと言つて見ても仕方がないと思う。それが一つと、それから衞視の訓練所というのは、これはもうすでに何かの規則で衞規の訓練所を作ることになつたのですか、それともこういうものが必要だから今度やろうじやないかというふうな事務当局考えなんですか。
  37. 近藤英明

    参事近藤英明君) 今の衞視の訓練所につきましては、両院の衞視の各種の仕事の上における訓練、それから体育というような点もいろいろ合同して訓練をする必要があるので、両院の警務関係からの協議によりまして、そういう希望によつて、これを作ることを計画した次第であります。
  38. 板野勝次

    ○板野勝次君 そこがちよつと分らないのですが、やはりそういう訓練所なんか作るのですか。
  39. 近藤英明

    参事近藤英明君) さようでございます。
  40. 板野勝次

    ○板野勝次君 どうも衞視の訓練所というようなものは警察的な妙な、奇異な感じを與えるのでありまして、ほかに訓練をしなければならないのは事務的な訓練もいろいろあるが、特に衞視の訓練所を作らなければならんという理由が分りにくいのですが。
  41. 近藤英明

    参事近藤英明君) まあ警察と言いますが、衞視が一つの議会警察権を持つている、議会警察権の執行者という点から、議会警察官としての適当な訓練をやるためには、やはり警察的な、或る特殊なそういう訓練所を必要とするということから、これを計画されたのであります。
  42. 矢野酉雄

    矢野酉雄君 最前私が所見を述べましたのに対しては、各党各派の方々御賛同を願つておるようでありますが、とにかく今日はこの論議をしようと思つて、いろいろな私たち自身資料を持ち合つて來ておるわけです。むしろ唐突の間にこの問題が出たような次第でありますが、よく完璧を期する意味におきましても、少くとも私たちが会に持つて帰るにしても、今年度予算がどれだけの款項それぞれ、それから今度の予算がどうなつて、その増減がどうであるというぐらいの資料がなかつたならば、実は会に向つて説明することも不可能であります。現在の予算を知らんでは不都合じやないかとおつしやるかも知らんが、なかなか急に覚え切れるものではないから、一應これは事務総長におかれましては、簡單でよろしうございますから、少くとも各派に十ぐらい廻るような程度謄写して頂いて、そうしてそれによつて総会、それぞれの機関に諮つていろんな意見を出して、そうして、完璧を期したいと思いますから、この問題は今日はこのくらいの程度で打切つて頂きたいという動機を提出いたします。
  43. 近藤英明

    参事近藤英明君) 誠に御尢もと存じます。一番初めに申上げました通り、緊急にこういう事態のものは作らなければならん、とにかく早くこの予算はどんなものができるか言つて呉れということになりましたので、こういう取急いだ形のものをお目にかける次第でありまして、実は私共の部長会議を開いたのが一両日前で、昨日も午前に又開いた、そういう状況でございますので、極めて大まかなものしかお手許に差上げられなかつたのは残念でありますが、尚御参考になるような資料をできるだけ整備いたしまして、速かにお手許にお配りいたしたいと思います。それによりまして、皆樣方の御希望なり、御意見なりの点を速かに……そういう事態でございますので、緊急に一つそれをお知らせ願いまして、そういうようなものを更にここに練り込みまして、そうしてよく編成いたしまして、その御意見によつて向うとの折衝等を進める、かようにして頂いたら如何でございますか。
  44. 村上義一

    委員長村上義一君) いろいろ御意見があり、又事務当局意見開陳がありまして、この問題はまあ事態は急いで伺うで大体の見込を知らして呉れということから端を発しておると思います。先刻來御意見もありました通り、できる限りこの組立てられた内容を詳細なものを各派に一つ提供して貰いまして、事務局希望もありますので、成るべく急いで各派で審議をするということにして頂いたら如何かと思います。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  45. 矢野酉雄

    矢野酉雄君 ちよつと皆さんに動議としてお諮りしたいと思います。実は第一より第四回に至るまでの國会におきまして、引揚に関する特別委員会を全会一致を以て各國会において設けて頂きました。未だ還らざるところの同胞兄弟約四十四万、その家族一人に五人といたしましても、まだ二百数十万人の人々が首を長くして待つておる現状であります。それから第四回國会でこれ又満場一致を以て通過せしめました、而も参議院が立案いたしました未復員者給與法、それから特別帰還者給與法、この両案の通過によりまして、未だ全然恩典に浴しなかつたいわゆる未帰還者の軍人軍属にあらざるその妻も月に六百円、子供その他の家族四百円ずつ給與を受ける、或いは二ケ年間傷病者が、國家費用で治療を受ける、その他の未復員者の給與法の一部を改正した法律と、それから特別未帰還者給与法の制定によりまして、非常に参議院のこの親心ある措置に対して関係の人々は涙を流して喜んでおる事実を、私は今回の休会中に沢山見聞することができたのであります。そういうように一日も早く還すという問題と、その待つておる家族を擁護してやる、更に六百三十万の引揚者、その家族を合せますと三千万近くもあろうと思います。これらの諸君の住宅問題、生業資金の問題或いは事業資金の問題、或いはその他の必要な資材等の正しい割当をするというようなことを措置することによつて、私は國民生活の一線に近付けて行くこともできると思いますので、両方面から考えましても、是非この特別議会におきましても各派挙つて引揚問題に関する特別委員会を設定して頂きたい、この動議を提出いたしまして、皆さんの御賛同を得まして、十一日の議事日程にこれを組んで頂くようにお願いする次第であります。よろしく委員長にお取計いの程を切に希望して止みません。
  46. 村上義一

    委員長村上義一君) 只今矢野君から特別委員会は引続いて設置したいという動議、御意見がありましたが、一つ皆さんの御意見を伺いたいと思います。
  47. 石坂豊一

    石坂豊一君 私は会派を代表いたしまして賛成いたします。
  48. 村上義一

    委員長村上義一君) 他に御意見はございませんか。    〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
  49. 村上義一

    委員長村上義一君) 御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  50. 村上義一

    委員長村上義一君) 皆さん御異議がないようでありますから、設置することに決定いたしまして、構成は從前通りで御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  51. 村上義一

    委員長村上義一君) それではそういうことに決定いたします。  今一つ日本学術会議委員の問題があるのでありますが、総長からお聽きを願いたいと思います。尚議席変更の件がも一つあるのでございます。これも総長から説明がある筈でございます。
  52. 小林次郎

    事務総長小林次郎君) 昨年の七月、日本学術会議法が通りまして、日本学術会議会員というものが昨年の末に選挙が行われて二百五十人ができたのであります。ところでこの日本学術会議会員なるものは、性格についてはその当時政府からも、ちよつと話合もありましたけれども、はつきりした性格が分つておらなかつた。從つて議員がそれを兼ねともいいとか惡いとかいうことは未決のままであつたのであります。ところが今度政府の方で人事院と相談の結果、勿論これは向うの意向も聽いたものと思いますが、公務員ということに決定したそうでございます。そうすると公務員ということになりますと、國会法の三十九條の、「議員は、内閣総理大臣その他の國務大臣、内閣官房長官、各省次官及び別に法律で定めた場合を除いては、その任期中國又は地方公共團体の公務員と兼ねることができない。但し、國会の議決に基き、その任期中内閣行政各部における各種委員、顧各、参與その他これに準ずる職務に就く場合は、この限りでない。」こういうことになつているのでありまして、公務員ということに決定しました以上は、この日本学術会議法の中に議員と兼ねていいというような特別な規定があれば別ですが、その規定がないのであります。從つてこの公務員は但し書の中に入る公務員であるかどうかということが問題として残されているわけであります。それでその点は人事院の方へ実は照会しておりますが、まだいわゆるこの「その他これに準ずる職務」という中に入るか入らないのか、人事院としてまだ決めておらないのであります。若し但し書に入ることができないとすれば、ここで承認するしないの問題はないのでありますけれども、若し但し書の中に入るとすれば、國会の承認を求めて、國会がいいとか惡いとかお決めになる、そういうことになるのだろうと思います。実際問題としては、全國選挙管理委員会では風早八十二その他二氏に対して退職を求めるという話も聞いております。併しいずれにいたしましても人事院からはつきりしたお答えが來ましたならば、更に御相談申上げますが、一應会派でもお考え置き願いたいという意味で今日この問題を出したわけであります。尚詳細の点につきまして御疑問でもございますれば、議事部長からでも御説明いたさせます。
  53. 寺光忠

    参事(寺光忠君) 簡單に問題の所在だけを申上げます。日本学術会議法によりますと、日本学術会議は内閣総理大臣の所管に属しまして、「独立して左の職務を行う。」ということになつております。「一科学に関する重要事項審議し、その実現を図ること、二科学に関する研究の連絡を図り、その能率を向上させること。」その他政府はこの学術会議に諮問をし、又学術会議は政府に対して勧告をするというような権限を持つております。その他政府に対して資料の提出を要求するというような権能も持つているのであります。それからもう一つの点は、この会員は額についてはどうか存じませんけれども、法律上手当を受けるということになつております。それから第三の点は、この学術会議には事務局が設置せられまして、その事務局には一級官、二級官というような相当高級の役人をずらりと並べるというような形になつております。それらの関係上、人事院の法制部の水では、この学術会議の会員は選挙で出て來るものではあるけれども、とにかく公務員であるということを決定いたしまして、それを全國選挙管理委員会に通牒し、全國選挙管理委員会はこの前の、先頃の衆議院議員選挙におきまして、この会員で立候補いたしました風早八十二さんその他二名の方に対して、会員を辞職することを要求したのであります。それで三人の方は辞退せられまして立候補されたのであります。そういう事実がありましたから、本院においてこの会員になつておられます方は田中耕太郎さん、堀眞琴さん、羽仁五郎さんのお三人でありますが、このお三人が、風早八十二さん外二名の方の復職ということを要求するということにならなければならんのか、若し公務員であるということであれば、参議院の方をむしろ辞めるということにならなければならんのか、それらの点についていろいろ研究せられておるようでありますが、例えば羽仁さんのお話によりますと、田中一郎教授はこれは公務員でないという見解を明かにした。又浅井人事院総裁は、やはり公務員でないというような見解を述べられた。いずれにしろ次の第五國会においては、法律的に何らかの措置をしなければならんということを考えておるということをおつしやつておりました。浅井さんの意見につきましては、人事院としては人事官会議を開かない限りは、人事院のこの今日の公務員であるという決定を覆すことはできない。それは浅井さんがどんな意見を持たれておるかということは、それは單に個人的な意見に過ぎない。法律解釈の問題になりますと、人事院は今のように公務員であるという決定をいたしておりますけれども、参議院の方で法律解釈上それをどういうように取扱われるかということを御決定願いたい。こういうことであります。
  54. 小林次郎

    事務総長小林次郎君) 議席変更のことでございますが、前二列を空けて貰いたいという御要求がこの前ございましたが、今度は議席を前二列を空けて議席を決めますから、どうぞ御了承願います。
  55. 板野勝次

    ○板野勝次君 前段の議席を空けてそれをそのままうしろにやるわけですね。
  56. 村上義一

    委員長村上義一君) 議席を前二列空けることについては皆さん御了承のことかと思います。これはもう御異議ないと思います。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  57. 村上義一

    委員長村上義一君) それで学術会議委員の問題は事相当重要だと思います。勿論人事院、又あちらの方とも交渉を要することと思いますし、從つて各会派においても十分御研究を願いたいということで本日は処理して置いたら如何かと思います。手許にある問題は以上でありますが、皆さんの方で尚問題がありましたら御発言を願います。別にないようでありますから、それでは今日はこれを以て散会いたします。    午後零時二十九分散会  出席者は左の通り。    委員長     村上 義一君    理事            梅津 錦一君            川村 松助君            大隈 信幸君            高田  寛君    委員            原口忠次郎君            松本治一郎君            石坂 豊一君            左藤 義詮君            平野善治郎君            河野 正夫君            矢野 酉雄君            板野 勝次君   —————————————    議長      松平 恒雄君   —————————————   事務局側    事 務 総 長 小林 次郎君    参     事    (事務次長)  近藤 英明君    参     事    (記録部長)  小野寺五一君    参     事    (議事部長)  寺光  忠君    参     事    (委員部長)  河野 義克君    参     事    (警務部長)  青木  茂君   法制局側    法 制 局 長 奧野 健一君    参     事    (第一部長)  今枝 常男君