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佐藤(榮)
政府委員 まことにごもつともなお
考えでございますが、先ほど申しました
上野君あたりが、
能率関係については
エキスパートである。また
山下さんは経営的な御
経驗のあられる方でありまするが、元が
機械の方の出身でありますので、実は
計算等につきましては相当明るい感じを持つておられる方であります。ただいま
松澤委員にお答えいたしました
俸給課長云々の話をいたしましたが、実はこれが両
人事官の
スタツフとして、ただいまのところ万全を期しておるような次第であります。実は
專門的な方と言われることも、これまたもつともな話でありまして、この三人を何か適当な
わけ方がありますなら、これは一つのくふうの問題だと思いますが、一面また
施策が出て來るというように
考えますならば、
賃金関係の
專門的な方が、必ずしも
人事官にならなくても、
運用はうまく行くのではないか、実はかように
考えるわけであります。要は三人の方がそれぞれ別々な観点に立たれまして、自由な討議が繰返され、しかもその間に調和ができて行く、そうして新しい制度の
運用が行われて、そうして立派な
スタツフをもちまして、それらの方の
施策を、十二分に裏づけて行くということでありますれば、これは完全な機構とも実は言えるのではないか、かように
考えるのであります。私
ども賃金関係の
專門家、かように申しましても、これは
賃金をはじくという意味のものでもないだろうし、殊に生活の実情にふれるというように
考えますならばむしろ
公務員の実生活に対しまして、深い理解をもつことが第一であろうと思います。また今後の
給與の
建前から
理論生計費なら
生計費を中心にしてやつて行く、かように
考えますならば、ただいま
お話のような特別な
賃金関係の
專門家というものを
人事官に任命いたさなくとも、万全を期し得るのではないか、かように実は
考えておる次第であります。