○
上林山
予算委員長 委員外発言を許可していただいて感謝いたします。
ただいま
予算案組みかえに関する
責任の
所在についての
緊急質問というのが出ておりまして、
予算委員会における
審議の
状況について
田中君より
発言がありましたが、多少私の考えと違
つている点があると思いますので、この際
発言を求めた次第であります。
予算案の組みかえが予想できるという
状態に立ち至
つておりません。ただこの
予算の
緊急性にかんがみまして、
予算委員諸君に
審議の
促進方を極力今日まで求めて参
つたのでありますが、不幸にして十二日ごろまでには、
國会を通過するであろうと予見せられてお
つたものが、逆にそのど
たんばになりましてから、
修正案の研究を始めるというような
態度に
各派がな
つたために、今日まで
審議が遅れているわけであります。そこで本日
理事会を開きまして、
予算委員会としましては、こんなに予定よりも遅れているわけだから、今日はひとつこの
予算を上げようじやないか、同時に
修正案があるならば、二時までにその
修正案を出してもらおうじやないかという御
相談を申し上げましたところ、
各党の
理事諸君はこれを
了承してくれましたので、私はこの
予算の
修正案が早く出るものであろうと考えてお
つたのでありますが、先ほど非公式であ
つたか公式であ
つたか私よく存じませんが、
議長からある
方面からの何か示唆があ
つたとかいうことで、それに基いて
——これは主として
予算ではなくして
給與法案に関する問題であると私は
解釈をしておりまするが、そういうものが出たために、これに関連して
各党が
態度を決しかねているというようなこともあるんじやないかと考えますけれ
ども、そこで私としては午前中の約束もあり、再三
各党に
連絡をいたしまして、その後
修正案の
提出方も
願つておりますけれ
ども、それが時間的に非常にずれて來ているので、これでは時期がさらに遅れて
給與の
支拂いに間に合わないという
事態を起すことは
國会としてまことに遺憾である、
委員会としてまことに遺憾であると考えましたので、正式に
委員長として
議長に
修正案の
提出方を、
議長を通じて
各党に急速に御折衝が願いたい、こういう申入をいたしたのであります。でありますから、それはただ單に
修正案の問題でありまして、それが出て來なければ組みかえをするとかしないとかいう問題は、
委員会として組みかえをするんだという結論に基いての、いわゆる何らの
協議をしているのでもなく、
委員長の
見解としてはそういう域にも達していないと考えますので、今おつしやるように私の聞きそこないかもわかりませんが、
予算の組みかえが予見せらるる
状態には、
予算委員会としてはないということだけを申し上げておきたいと思います。