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1948-12-13 第4回国会 衆議院 議院運営委員会 第11号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十三年十二月十三日(月曜日)     午後六時五十一分開議  出席委員    委員長 山口喜久一郎君    理事 石田 博英君 理事 細川 隆元君    理事 椎熊 三郎君       東  舜英君    今村 忠助君       木村 公平君    倉石 忠雄君       佐々木秀世君    淺沼稻次郎君       笹口  晃君    島上善五郎君       田中織之進君    安平 鹿一君       櫻内 義雄君    坪川 信三君       長谷川政友君    多賀 安郎君       内藤 友明君    成重 光眞君       榊原  亨君    堀江 實藏君       中野 四郎君  委員外出席者         議     長 松岡 駒吉君         副  議  長 田中 萬逸君         議     員 赤松  勇君         議     員 吉川 兼光君         議     員 小島 徹三君         議     員 石田 一松君         議     員 齋藤  晃君         議     員 高倉 定助君         議     員 林  百郎君         事 務 総 長 大池  眞君 十二月十三日  委員石野久男君辞任につき、その補欠として堀  江實藏君が議長の指名で委員に選任された。     ————————————— 十二月十三日  特別未帰還者給與法案参議院提出参法第五  号)  國会法の一部を改正する法律案参議院提出、  参法第六号) の審査を本委員会に付託された。     ————————————— 本日の会議に付した事件  特別未帰還者給與法案参議院提出参法第五  号)  未復員者給與法の一部を改正する法律案取扱  いに関する件  懲罰動議取扱いに関する件  吉田内閣に対する不信任決議案取扱いに関す  る件  國会法の一部改正に関する件  國会議員歳費旅費及び手当等支給規程の一  部改正に関する件  本日の本会議議事に関する件  調査員任命承認に関する件     —————————————
  2. 山口喜久一郎

    山口委員長 これより運営委員会を開きます。  前回から問題になつておりました衆議院解散の際の、参議院閉会中の審査に関する國会法の一部を改正する法律案が、参議院を通過して、本委員会に付託されました。これを議題といたします。  本案については、特に参議院側から提案理由説明を求めるまでもないと思いますので、趣旨弁明を省略いたしまして事務総長から概略の説明を承ることにいたしたいと思いますが、御異議はございませんか。
  3. 山口喜久一郎

    山口委員長 御異議はないようでありますからさようにいたします。
  4. 大池眞

    大池事務総長 國会法の一部を改正する法律案参議院から参りましたのは午前中で、これは小委員会でも十分御説明申し上げました通り國会法第四十七條の二として   衆議院解散により参議院閉会なつた場合において、参議院常任委員会及び特別委員会は、閉会前に調査中の事件議長が特に指定したものに限り、その閉会中これを調査することができる。     附 則   この法律は公布の日から施行する。  というのを入れるのでありまして、理由衆議院解散によりまして、参議院が当然閉会と相なるわけでありますが、その場合に参議院常任委員会及び特別委員会が前会において、調査中の事件についてその閉会調査し得る道を開く必要がありますので、この法律案を提出するのであるという理由に相なつております。この手続は午前中の小委員会でも、一應参議院運営委員会理事が、当運営委員長山口さんのところまで午前中にお見えになりましたときの話の経緯等も申し上げてありまして、それを各党へ持ち帰つて、党の態度を決定しようというようなお話合いになつておりましたので、特につけ加えて御説明申すほどの必要はないと思いますが、何か御質問等がございますれば知つております限り申し上げたいと思います。
  5. 長谷川政友

    長谷川(政)委員 委員長でも事務総長でもどちらでもけつこうでありますが、今度解散が予想されているとき、参議院に現実にこういうことを必要とする具体的なことを何かお聞きになりましたか。
  6. 大池眞

    大池事務総長 それは御承知通り参議院法務委員会において、ずつと前議会から司法省関係裁判官等行為に関しての調査をやつているそうでございます。その委員会はこちらの不当財産取引調査特別委員会とは性格が全然違うものでありますが、大体こちらにはそういう特別委員会があるので、そんな関係から特にああいうような常任委員会において司法官の行為に対する行過ぎ、あるいは間違いというような問題に関して調査をしているように聞いておりまして、この問題は衆議院解散をされて閉会中の参議院でも引続きやつたらばよかろうじやないかという意味合いのことを関係方面から言われておつたということであります。從いまして、現在のままで、たまたま衆議院解散になりますと、参議院といたしましては、その閉会となりました場合に、そういう問題を調査したいという具体的な事実が出た場合でもできないから、こういうようなものが必要であるという点だけしか聞いておりません。
  7. 田中織之進

    田中(織)委員 衆議院解散された場合に、参議院閉会になる。「閉会」という文字が使われてをりますが、これはこの間いわゆる衆参両院を含めての國会機能を停止するということに相なるわけです。ただ緊急集会に関する例外規定がありますが、これはきわめて例外な場合、國会にとつてきわめて緊急の突発的な事態等に対処する、きわめて限定された場合のものである。そういう意味において衆議院解散された場合においては、國会としての機能は全面的に一時中断するという観点から、私は選挙の期間も限定されておるのでありますから、解散による参議院閉会中に、こうした國会としての機能の一部分を遂行するがごとき委員会の開会に対する規定を設けることは、衆議院解散の重大なる意味から見てなすべきではないと思います。
  8. 山口喜久一郎

    山口委員長 大体社会党田中君の御意見によつて代表されますね。いかがですか。これより討論採決に入る方がいいか、あるいはこのままの状態において審議未了ということに、どうせこの空氣つたらなるだろうと思うんですが、この程度に取扱つて採決に入らずして次の議題移つては……。
  9. 淺沼稻次郎

    淺沼委員 この問題は採決すればできないことはないと思いますが、やはり憲法上の解釈國会法上の解釈の上に立つて、こういう法律をつくるので、愼重審議をする必要があろうと思う。從つて時間が結果においてなくなつてしまつた場合においてはやむを得ぬが、まだ解散が予定されておるのは裏道の話であつて、実際には六十九條を出しても、われわれは賛成するかあるいは解散するかということは政府主導権がわたるだけの話であつて議会はあれでなくなるということにはなり得ない、もしその議論から言えばきのう林副総理に対して失言取消しを要求したことは無意味になるから、從つて愼重審議をしてからやつたらいいと思う。
  10. 山口喜久一郎

    山口委員長 いかがですか。
  11. 林百郎

    ○林百郎君 これはわれわれは十分審議して來ている、社会党だけがきまらないなら十分やつてください。
  12. 細川隆元

    細川(隆)委員 わが党は休憩後に開かれる運営委員会において愼重審議をするために、態度を保留するということを決定して出て來ているわけですから御了承願います。
  13. 林百郎

    ○林百郎君 淺沼さんが社会党党内事情がそうであるから、皆さん御了解を願うということならわかる。
  14. 淺沼稻次郎

    淺沼委員 それでもけつこうです。
  15. 山口喜久一郎

    山口委員長 お諮りいたしますが、從來参衆両院関係におきまして、参議院からこうして回付して來た問題は、これを荒立たしく否決ということよりも、握りつぶしを意味した審議未了ということの方が、両院の將來の円満の上にもいいかと思います。それが大体先例になつておるようですから、そういう意味も含めてこれをあとまわしにすることに御異議ありませんか。
  16. 山口喜久一郎

    山口委員長 それではさよう決定いたします。     —————————————
  17. 山口喜久一郎

    山口委員長 次に國家公務員法の一部を改正する法律案についてでありますが、本案はすでに参議院を通過して、人事委員会に付託されておりますが、内容衆議院の権限に重大な関係を持つておりますので、前会から本委員会で問題になつておりますから、この際この案件について御協議を願いたいと思つております。
  18. 笹口晃

    笹口委員 人事委員会はどうなつておりますか。
  19. 山口喜久一郎

    山口委員長 本件人事委員会審議の結果をまつことにいたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
  20. 山口喜久一郎

    山口委員長 しからばさように決定いたします。     —————————————
  21. 山口喜久一郎

    山口委員長 事務総長から、常任委員会調査員任命について承認を求められております。これを議題といたします。事務総長から御説明を願います。
  22. 大池眞

    大池事務総長 ただいまお手元履歴書をお配りいたしますが、今まで地方行政委員会の主事をやつておりました崎川謙三君が、先日の任用試驗にパスいたしました関係上、これを調査員にとつてもらいたいということを山口地方行政委員長の方からお申出があります。御了承のほどをお願いいたします。
  23. 山口喜久一郎

    山口委員長 調査員任命承認することに御異議ありませんか。
  24. 山口喜久一郎

    山口委員長 御異議がないようでありますから、さように決定いたします。
  25. 木村公平

    木村(公)委員 議員歳費の問題ですが、十二月分、十一月分の歳費税金を差引きますと、今度の残額のもらえる分は一万一千百余円になるそうです。それから祕書税金を差引きますと、三千百八十六円の差額をもらえることになる。祕書の方は十一月、十二月分で四千円の差額分をもらう。そのうちで税金を八百十四円差引かれますから、手取りは三千百八十六円であります。今これが事務局から参りましたから御報告申し上げます。
  26. 大池眞

    大池事務総長 今議員等歳費その他の法律改正の問題が出ましたが、ただいま木村さんから御報告通り参議院側もその報告了承して種々打合せたそうでありますが、やはり法律の一部を改正する場合に、政府職員祕書だけを改正して、議員の方はそのままにして手当を支給することはいかにもおかしい。やはり原則上歳費歳費として二万八千八百円、祕書は七千円として、二百円か五百円かのことは、財源関係で將來遡及してもらうべきであるということに一應決定になつたそうでありますから、その点を御報告申し上げます。
  27. 山口喜久一郎

    山口委員長 別に御意見はありませんか。——御意見がないようでありますから、本件参議院ではまだ正式に会議に諮つてはおられないようですし、議案の性質上衆議院が先に意思を表示すべきものであると考えられますから、本委員会においては、ただいま事務総長説明通り決定することに御異議はございませんか。
  28. 山口喜久一郎

    山口委員長 さよう決定いたします。     —————————————
  29. 山口喜久一郎

    山口委員長 次に京都市におけるジフテリア予防接種事件調査報告の件でありますが、この件については当該委員たる山崎道子さんが委員長代理として本会議においてこれが視察報告をしたいという申出があります。しかしながら本件につきましてはいろいろ御意見もあるようですから、これは本委員会の本日の他のいろいろの議案を議了した後において、またあらためて御相談をすることにいたします。     —————————————
  30. 山口喜久一郎

    山口委員長 未復員者給與法の一部を改正する法律案、これについて事務総長の御説明をお願いいたします。
  31. 大池眞

    大池事務総長 未復員者給與法の一部を改正する法律案が、参議院を通過いたしまして、本院にまわつて参りましたが、これは委員会審査を省略して、本会議即決を願いたいということに相なつております。内容は未復員者にかかりまする扶養手当帰郷旅費遺骨の引取りに要する経費及び遺骨の埋葬に要する経費の引上げをいたしますのと、療養費及び障害一時金を支給することができるようにするため、未復員者給與法の一部を改正するわけであります。何分即決のおはからいをお願いしたいと思います。
  32. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 この未復員者に対する給與法改正でありますが、これはいろいろの関係から見まして当然だと私は思います。委員会審議を省略して決定したいというのでありますから、私は個人的にその財源関係を聞きましたところが、これを通しても大丈夫だという政府意見もありましたので、委員会審議を省略して即決していただきたいと思います。
  33. 大池眞

    大池事務総長 それから、それとまつたく同じようなものが参議院から出て参つております。特別未帰還者給與法案というのでありますが、これも同様委員付託にして、委員会審査を省略していただきたいと思います。
  34. 山口喜久一郎

    山口委員長 ただいま御説明の両案は本委員会に付託されたこととして、委員会審査を省略して、本会議において即決可決という取扱いに御異議ありませんか。
  35. 山口喜久一郎

    山口委員長 御異議がないようでありますからさように決定いたします。     —————————————
  36. 山口喜久一郎

    山口委員長 次に不信任決議案でありますが、提出者は     片山  哲   苫米地義三     三木 武夫   淺沼稻次郎     米窪 滿亮   岡田 勢一     竹山祐太郎   一松 定吉 以上の諸君であります。    不信任決議   衆議院は、吉田内閣を信任せず。  右決議す。  こういうことになつております。皆さんのお手元のプリントによつて承知を願いたいと思います。この取扱い方について何か御意見はありませんか。
  37. 成重光眞

    成重委員 意見があります。私はこの機会におそらく労働者農民党の方方、新自由党の方々、第一議員倶樂部方々、共産党の方々農民党方々も同樣の意見だと思いますが、そもそも本日特に提出されているこの不信任決議案は、おそらく先月の二十八日に四党において協定されたその協定事項に基いて、しいて今日出さざるを得ない立場なつた。ためにこの不信任案を提出したものと私どもは想像いたします。從つてわれわれはかくのごときやみ取引的は形による四党協定には、絶対に拘束されないという立場を今日まで声明しているのであります。実は昨日この六つの小会派皆さんが寄つて協議いたしましたことは、第一にわれわれはこの四党協定には拘束されない。しかしわれわれは吉田内閣に対しては今日までのあり方に対して、絶対不信任を提唱したいのでありますが、しかし最も重要である予算案審議並びに党としての最も大なる使命である吉田内閣性格に対する、一般施政に対する質問も未だ終らずして、この不信任案を出すということは、國民に対しても私どもはその時機にあらざることは明らかであると考えます。実は一般質問並びに予算案審議の終了とともにこの不信任案を出すことになつておりますので、本日ただいまこれを上程して、議題としてこれを取扱うことに対して、私ども反対いたします。しかし先ほど申しました通り一般質問並びに私どもが最も重大な使命を持つております予算案審議が終りましたならば、直ちに成規によつて提出したいと考えております。ただいまこれを議題として取扱うことに対しては私ども反対であります。
  38. 山口喜久一郎

    山口委員長 ただいま成重君は一般質問及び予算案が議了された後において、不信任案を提出したいという考え方だとおつしやいましたが、それはこの不信任案に同調するという意味解釈してさしつかえありませんか。
  39. 成重光眞

    成重委員 一般質問ないし予算案審議が終了いたしましたときに、たまたまこの方々が出されるならば、そのときに同調して出してもいいという考えであります。
  40. 林百郎

    ○林百郎君 今の小会派態度をもう少し説明いたします。われわれは本日この時刻に、この不信任案自体を、運営委員会議題とすること自体反対であります。それはまだわれわれ小会派としては、首相の施政演説に対する質問が終了しておらない、それから予算審議も終了しておらない。從つてわれわれとしてはこの不信任案が出されても、われわれの態度をまだ決定するわけには行かないと思う。そういう意味でこの不信任案を今この運営委員会において審議すること並びに本会議に上程すること自体反対したいのであります。
  41. 山口喜久一郎

    山口委員長 林君にお答えいたしますが、本不信任案は本日の午後一時三十五分に提出されております。從つてきわめて重要なる案件でありまするがゆえに、本運営委員会がただいま開かれた以上は、この提出された不信任案議題に供さないというわけには行かないのであります。それで皆さん方にこれが取扱い方について御協議を申し上げておる次第であります。
  42. 林百郎

    ○林百郎君 私の言葉が少し足りなかつたと思う。運営委員会各党態度を討議されるのはけつこうですが、これを本会議に上程されて、本会議審議することには反対であります。
  43. 山口喜久一郎

    山口委員長 本会議において上程すること、その他あなたのお考えになつておること、すべてを含んでただいま御協議を願いたい、こう申し上げておる次第であります。
  44. 林百郎

    ○林百郎君 よくわかりましたから、まず最初に各党の御意見のない前に、われわれの態度を表明して、これを本会議に上程することについては、今まだその時期でないという意味を申したいのであります。
  45. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 林君の言つていることはどうもわからない。これを提出されて審議することは委員会として当然です。そうすればあなたがさつき言つたの各党意見がまとまらないので、まだ早いというのですか。
  46. 林百郎

    ○林百郎君 小会派としてはまだこの不信任案に対して意見を述べる時期になつていないというのです。
  47. 成重光眞

    成重委員 大体この追加予算案、給與問題がどれだけ重要性を持つかは、官公吏方々は特にこの問題に関心を持つておるし、あるいはイデオロギーが右か左か、審議も終らないうちにこれを取扱うことは間違つております。
  48. 榊原亨

    榊原(亨)委員 ただいまこの不信任案を初めて見たのでありますから、一應私どもは党に帰りまして、党の態度もいろいろ決定する必要がございます。ところが周囲の事情はいろいろさし迫つた樣子でございますので、一應すでにきめられたことにつきましては、本会議を開かれまして、その進行中に議会運営委員会再開されて、本案について檢討を加えられることをお願いしておきます。
  49. 齋藤晃

    齋藤晃君 ただいま四党の間におけるお話をお聞きしましたが、私どもは四党にいかなるお話があつた協定があつたかタツチいたしません。しかしこの際私ども会派態度といたしましては、われわれは現在の議会情勢から見て、いわゆる予算案の通過は一番重大なる問題として、ただいま成重委員からこの提案があつたのであります。これについてお諮りを願いまして、あるいはただいま四党間におけるいろいろなる討論は私どもタツチしないことにしまして、要するにその審議状況をこの際、この委員会で発表していただくかどうかということを議題としてお諮りを願いたいと思います。
  50. 山口喜久一郎

    山口委員長 齋藤君にお答えいたしますが、前回前々回以來、小会派の各位が四党協定というようなことにはタツチしていないという立場から、ただいまの御意見は正当な御意見であると私は思うのです。ただ提出者の方に対して……。
  51. 細川隆元

    細川(隆)委員 ここに出してもこれ以上に重大なものは本会議でわれわれが議決する必要に迫られるならば、これより先に審議することをわれわれは主張する。
  52. 林百郎

    ○林百郎君 小会派の方から希望いたしますが、実はこの不信任案を見せていただいたのは、今初めてでして、この内容もわれわれ一應檢討しなければなりませんし、それから予算委員会や、人事委員会模樣も知りたいと思いますから、ここでちよつと休憩していただいて、この案をあとで再開のときに委員長から予算委員会及び人事委員会模樣を御報告願つて、それから審議をしていただきたいと思います。
  53. 山口喜久一郎

    山口委員長 ただいま林君から本委員会を暫時休憩して、予算委員会及び人事委員会の経過を委員長から十分聽取して、その上でさらに本案取扱い方を決定しようというお話でありますが、これについて御意見はありませんか。
  54. 今村忠助

    今村(忠)委員 さようにしていただきたいと思いますが、それにはあらかじめ時間を切つてもらいたいこと、もう一つは本会議の方は開いて先ほどの大臣施政演説に対する質疑を継続してもらいたい。
  55. 山口喜久一郎

    山口委員長 それではこの場合運営委員会は暫時休憩いたしまして、午後九時から再開いたします。     午後八時二分休憩      ━━━━◇━━━━━     午後九時九分開議
  56. 山口喜久一郎

    山口委員長 休憩前に引続き会議を開きます。
  57. 成重光眞

    成重委員 私はこの機会休憩前に引続いて開かれる本会議劈頭議事進行に対して発言のお許しを求めたいと思います。その理由は、ただいま議題となつておりますところの未復員者給與法の問題につきましては、まだ海外にある四十六万の未復員者並びにその留守宅方々に対しましては、まことに同情ある法案だと考えますので、少くとも大藏大臣所管大臣は本会議場を通じて、この給與法案等審議されるときは、ただの一言でもいいから、これらの留守家族なり、あるいは未復員者方々に同情ある御言葉をもつて、この給與法を通したいと考えております。從いまして、本案に対しては大藏大臣説明を求める意味において、議事進行に対しての発言をお許し願いたいと思います。
  58. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 先ほどの未復員者給與法及び特別未帰還者給與法案、この二つの法案は、委員会審査を省略して、本会議に上程するということについては、財源等もありますので、私が大藏省関係予算を聞きましたところが、これは通してもらつても大丈夫だということをつけ加えて、その了承を得て、先ほどの委員会でこれが通つたはずであります。そういたしますと、河野金昇君から私のところへもつて來て、その方面財源等を調べた結果わかつたということで、委員会を通し、本会議に上程したのでありますから、ただいま成重君の御心配もごもつともでありますが、この法律を通してその裏づけになる財源心配ないということでお出し願つたものと思いますので、大藏大臣に來てもらわねばならぬとは思いますが、いろいろの情勢予算をきよう中にもあげねばならぬという情勢になつておりますので、御了承を得られますならばこの際大藏大臣が不在でありましても、本会議においてこれを可決していただきたい。それが未復員者に対するわれわれの氣持ではなかろうかと考えます。
  59. 林百郎

    ○林百郎君 先ほどから佐々木君が盛んに財源の点を説明されておりますが、われわれは責任者である泉山大藏大臣から直接この説明を聞きたいのであります。今予算委員会はやつておりません。大藏大臣はたしかこの議院の中においでになります。またわれわれはこの重要な法案は、しかも委員会審議を省略しているんですから、この際ぜひ大藏大臣出席を求めて、大藏大臣から責任のある御答弁をお伺いしてこの案をすみやかに通したいと思うのであります。
  60. 山口喜久一郎

    山口委員長 それではお諮りいたします。今趣旨弁明終つたそうですから、その後に、再開劈頭にただちに成重君の議事進行に対する発言を許すことに御異議はありませんか。
  61. 山口喜久一郎

    山口委員長 御異議はないようでございますから、さように決定いたします。本会議は本委員会散会後ただちに開会することにいたします。  運営委員会は暫時休憩いたします。     午後九時二十分休憩      ━━━━◇━━━━━     午後十時五十九分開議
  62. 山口喜久一郎

    山口委員長 これより運営委員会再開いたします。  ただいま議員泉山三六君を懲罰委員会に付する動議成規手続を経て提出せられております。提出者石田一松君外二名、賛成者木村榮君外多数であります。これを議題に供します。
  63. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 この懲罰理由はどういうことになつておりますか。
  64. 山口喜久一郎

    山口委員長 提出者石田一松君に委員外発言として懲罰理由の御説明を願います。
  65. 石田一松

    石田一松君 ただいま懲罰動議を提出しました理由を簡單に申し上げます。  ただいまの本会議において二人の婦人議員によつて証明されたる泉山三六議員の院内における行為は、まことにお二人の婦人議員がお述べになつたごとく、われわれ議員として默過することのできない、また今まで院内においてはその例を見ないまことにゆゆしき懲罰事犯であると考えたのであります。そこで國会法並びに衆議院規則の命ずるところに從いまして、成規賛成者を添えて事務総長あてにこの手続をとりました。よろしく御審議を願います。
  66. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 石田君の御説明によると、ただいま二人の婦人代議士の本会議における一身上の弁明、その他議事進行に名をかりての発言内容によつてということであります。もちろんそれはわれわれは一應お二人の言われたことは了承いたしますが、こと國会議員懲罰ということは重要に考えなければなりませんので、一方的のお話だけでただちにこれを推断するのでなく、もう少しその眞相を調査してみたいと思いますから、その期間の御猶予を與えていただきたいと思います。
  67. 笹口晃

    笹口委員 ただいま石田君の提案理由お話がありましたが、お二人の弁明等によつて云々ということもありましたが、先ほどの林副総理が釈明された点を見ましても、とにかく酒を飲んでいるということは事実。そのために本会議出席でき得ない、もうしばらく待つてほしいと懇願したことも事実。こういうようなことで本会議議事進行に非常な支障を來すというような事情でございますから、今佐々木君からお話もございましたが、事実関係は林副総理の言明をもつて十分証明されるものと存じますので、これをただちに本会議に上程していただきたいと存じます。
  68. 倉石忠雄

    ○倉石委員 泉山君のことにつきましては大体先ほど本会議でも林副総理も釈明をいたして、陳謝しておつたようでありますが、先ほど御婦人代議士のお二人の方もいろいろ御説明なつたところであります。しかし私どもなるほど考えてみますと、こういう大事な時期に酒を飲んだということについては、軽卒であつたと言わなければなりませんけれども、それは大藏委員会方々をあそこへ御招待して、自分の所管にかかる法案についての御懇談を申し上げておつたということも皆さんよく御承知通りであります。私はあの問題があつたと流布されたその二、三十分前に泉山君と会つて、まじめに予算の話をしておつたのであります。そのときにはおれは疲れて弱り拔いているのだというふうなことを申されたが、事実相当疲れておつた。そこへ会議で酒を飲んだ。それで私の聞き及びました事柄によりますと、先ほどお二人の婦人代議士のおつしやつたことと多少違う事実を耳にいたしておるのであります。皆さん承知のように懲罰に付する場合には本人の弁明を聞いているのでありますから、どうぞ私が一つ皆さんの御理解ある御態度に訴えて、泉山君に一つ説明をさせていただいて、その上で懲罰に付するか否かを決していただきたい。從つて明日までこれは延ばしていただきたいと思うのりであます。
  69. 多賀安郎

    ○多賀委員 すでに今山下君によつて一身上の弁明がなされました。あの山下君の演説の内容は官報に載つて、全國津々浦々に行くわけでありますが、いやしくも國会の議場においてあのような発言をしなければならない事態を惹起したことについて、われわれ國会議員として、とうていがまんができないのであります。このこと一つに対しても、私はむしろ極刑をもつて臨むべき懲罰内容があると思うのであります。
  70. 山口喜久一郎

    山口委員長 多賀君にちよつと御注意申しておきますが、極刑をもつてするとか何とかいうことは懲罰委員会が決定することであります。本委員会はこの提出されたる懲罰動議をいつ取扱うか、どういう取扱い方にするかということだけを議すればいいのであつて、それについてのみ限定して御議論を願いたいと思います。
  71. 椎熊三郎

    椎熊委員 議会が非常に急迫しており、時間もないのでありますから、これは論議の余地がありません。ただちに本会議において最短の期間に上程の上、趣旨弁明等はごく簡單であろうと思います。一身上の弁明は本人の望み次第ということにして、その結果として本会議で御決定を願いたいと思います。
  72. 山口喜久一郎

    山口委員長 ただいま椎熊君から最もすみやかなる機会に本懲罰動議を本会議に上程してくれという御意見がありましたが、これについて御意見はありませんか。
  73. 中野四郎

    ○中野(四)委員 ちよつと伺つておきたい。私の方の党の代議士諸君の聞き違いかもしれないけれども、何か山下さんが発言の最中に、泉山君がキツスしたとかなんとか言つた皆さん方の席はいろいろの場所にありましようが、私の方の席は御承知通り前の方にあります。混乱の際でよくわかりませんが、速記録をちよつと調べてみたいと思う点があります。そうしてこの山下さんの発言中に、私は穏やかならぬいわゆる発言があると思いますので、きようの山下君の発言の速記録を一應取寄せてもらいたいと思う。
  74. 山口喜久一郎

    山口委員長 中野君のおつしやるのはこの懲罰動議取扱いを決定する以前にその速記録を見たい、こういう御意見ですか。
  75. 中野四郎

    ○中野(四)委員 一應その速記録をお取寄せを願いたいと思います。
  76. 山口喜久一郎

    山口委員長 ただいまの中野君の御意見は、もしも速記録が間に合わない場合においては、この懲罰動議取扱いは先に進めてもさしつかえないということに了承してよろしゆうございますか、何か他に御意見はありませんか。
  77. 大池眞

    大池事務総長 今本会議終つたばかりでありますから、御承知通り速記録は十分間のものが反訳時間が六倍ないし七倍は当然かかりますので、当然まだできてはおらぬと思いますが、一應問い合せます。
  78. 山口喜久一郎

    山口委員長 他に御発言はありませんか。
  79. 倉石忠雄

    ○倉石委員 私どもはこれを懲罰委員会の議に付することは賛成いたしません。
  80. 山口喜久一郎

    山口委員長 他に御発言はありませんか——大体御意見も盡きたようであります。議員泉山三六君を懲罰委員会に付する動議については、討論を用いずして採決することに御異議ありませんか。
  81. 山口喜久一郎

    山口委員長 しからば討論を用いずして決定することに御異議のない方の挙手を願います。
  82. 山口喜久一郎

    山口委員長 挙手多数。よつて討論を用いずして決定いたしたいと思います。泉山三六君の懲罰動議は、これをすみやかなる機会に本会議に上程することに賛成の諸君の挙手を願います。
  83. 山口喜久一郎

    山口委員長 挙手多数。よつてさように決定いたします。     —————————————
  84. 細川隆元

    細川(隆)委員 明日の本会議は何時からお聞きになるおつもりでありますか、予定があれば承つておきたい。
  85. 山口喜久一郎

    山口委員長 速記をやめてください。
  86. 山口喜久一郎

    山口委員長 速記を始めてください。明日は午前零時五分より本会議を開くことにいたしたいと思いますが、御異議ございませんか。
  87. 山口喜久一郎

    山口委員長 御異議ないようでありますからさように決定いたします。  本日の運営委員会はこれには散会いたします。     午後十一時四十分散会