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1948-12-08 第4回国会 衆議院 議院運営委員会 第6号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十三年十二月八日(水曜日)     午前十一時四十分開議  出席委員    委員長 山口喜久一郎君    理事 石田 博英君 理事 細川 隆元君    理事 椎熊 三郎君 理事 田中 久雄君       東  舜英君    木村 公平君       倉石 忠雄君    佐々木秀世君       淺沼稻次郎君    田中織之進君       安田 幹太君    坪川 信三君       長谷川政友君    多賀 安郎君       石田 一松君    成重 光眞君       石野 久男君    榊原  亨君       中野 四郎君  出席國務大臣         國 務 大 臣 殖田 俊吉君  出席政府委員         檢 務 長 官 木内 曾益君  委員外出席者         議     長 松岡 駒吉君         副  議  長 田中 萬逸君         議     員 中村元治郎君         議     員 林  百郎君         事 務 総 長 大池  眞君 十二月七日  委員加藤靜雄君、吉川兼光君、高橋禎一君及び  石田一松辞任につき、その補欠として島上善  五郎君、安平鹿一君、櫻内義雄君及び多賀安郎  君が議長指名委員に選任された。 同月八日  委員堀江實藏君及び内藤友明辞任につき、そ  の補欠として石野久男君及び石田一松君が議長  の指名委員に選任された。     —————————————  議員田中角榮君の逮捕について許諾を求めるの  件 の審査を本委員会に付託された。     ————————————— 本日の会議に付した事件  議員田中角榮君の逮捕について許諾を求めるの  件  國政調査承認要求に関する件  本日の本会議議事に関する件     —————————————
  2. 山口喜久一郎

    山口委員長 これより運営委員会を開きます。本日の議事について、打合せをいたしたいと思います。
  3. 大池眞

    大池事務総長 きようは日程は國務大臣の演説に対する質疑を昨日に引続いて原さんからお願いすることに相なつております。時間は昨日申し上げました通りで、きようどこまでやろうというような御協議がございませんければ、このまま進んで行くことに御了承を願います。ただその前に道路修繕に関する法律案というのが、建設委員会で満場一致で可決しておりまして、もしおさしつかえなければ、ごく簡單ですから一番最初緊急上程をさせてくれという委員長からの申出がありますから、その点だけ御協議を願いたいと思います。
  4. 林百郎

    ○林百郎君 簡單なら事務的のことは、先にやつてまつた方がいいと思います。
  5. 成重光眞

    成重委員 法律案の可決のときは定足数がいりますよ。
  6. 大池眞

    大池事務総長 それでは一番最初道路修繕に関する法律案委員長報告をして、採決をして、それからすぐ質疑に入るということで、大体開会の予定時間をおきめ願います。
  7. 山口喜久一郎

    山口委員長 開会は一時半くらいでいかがですか。
  8. 山口喜久一郎

    山口委員長 それでは一時半に本会議を開くことに御了承を願います。     —————————————
  9. 松岡駒吉

    松岡議長 ただいま参議院議長が見えてさしでがましく言うのではないけれども、この前の公務員法のときにこれは自分の方の委員長のいたらないところもあつたことは事実だが、とにかくおしまいには審議未了になるようなことがあつたり、何かするという事実にかんがみて、何とか第四國会においては参議院審議の相当の時間を與えることについて御配慮を願いたいという申入れがありました。
  10. 山口喜久一郎

    山口委員長 ただいま議長からの御報告はこれを承りおくということに取扱いたいと思いますが、別に御意見等はございませんか。
  11. 林百郎

    ○林百郎君 こういうことを明らかにしていただけるかどうか、問題は解散ということに関係しているが、昨日の野党連合会申入れと、政府並びに與党側考えとは食い違つているようですが、その辺のことを今後の審議参考までに伺いたい。與党側はどういう考えを持つているか、この際お聞きできるものかどうか、あるいはそういう問題はこの運営委員会外の問題だということならば別ですが、ちようどその時期の問題が出ましたから、もしお聞きできるならば参考までに伺いたい。
  12. 山口喜久一郎

    山口委員長 いかがでしよう。ただいま林君からお話がありましたが、これについて委員長たる私はいわゆる與党の一人でありますが、この運営委員会において與党側意見を申し述べることが適当でしようか、あるいはむしろこれを取扱わない方が妥当ではないかしらんと思いますが、皆さんの御意見によつて、一應私の聞き及ぶ点についての與党側考え方について、この際お話を申し上げてもさしつかえありません。いずれでもよろしいのでありますが、この取扱い方について御意見があれば伺いたいと思います。
  13. 松岡駒吉

    松岡議長 すでにこれは皆さんも御存じのことでありますから申し上げますけれども、参議院の本会議が開かれておりまして、吉田さんにお目にかかるひまがないので、いまだに相談できませんが、参議院の本会議が終り次第にお会いしようと思つております。そうすればそういう話合いの結果を、やはり運営委員会に御報告申し上げなければ、運営委員会取扱い上お困りになるから、どうせ報告しなければならぬとは思いますが、それまでは與党の立場でものを言つてもらいたいといつても、それはむりではないでしようか。
  14. 倉石忠雄

    倉石委員 ただいまお話が出ましたので、私からあらためてお伺いしたいと思いますが、今日の新聞によりますと、議長は昨日ホイツトニー氏と面会をされた。そうしてただいまお話の出たような問題についての御協議があつたそうでありますけれども、われわれとしてもこれは相当重要な問題でありますので、お出でになりました経過を一つお話願いたいと思います。
  15. 山口喜久一郎

    山口委員長 どうですか、それもあわせてひとつ議長から、総理大臣議長と会見された後において、結論的に本委員会に御報告を願う。こういう取扱い方でいかがでしようか。
  16. 山口喜久一郎

    山口委員長 それではそういうことにいたします。     —————————————
  17. 山口喜久一郎

    山口委員長 お諮りをいたしますが、議員尾崎行雄君から解散権の所在ということについて、本委員会を通じて自分意見を明確にしておきたい。ついては本日の運営委員会において自分見解を書いてよこすから、これを一應速記録を通じて運営委員会の諸君に披露をしておいてもらいたい。こういう申出がありますが、これを取扱うことについて御異議はありませんか。
  18. 細川隆元

    細川(隆)委員 何か本会議議題とするという問題なら別ですが、議員意見を一々運営委員会を通じて速記録に載せるということはどうでしようか。
  19. 山口喜久一郎

    山口委員長 だから一應御相談をしているのであります。
  20. 林百郎

    ○林百郎君 委員外発言としてでもやつていただいたら……。
  21. 山口喜久一郎

    山口委員長 もちろんこれは取扱い方としては、委員外発言であつて尾崎さんからは本会議提出したいという強い御要求もあつたのでありますが、この前相当御意見を承つたから、次善の方法でと言つたら、田中君を通じてそれじやひとつ運営委員会を通じてでも運営委員会における委員外発言として、自分のかわりにこの原稿を渡すからひとつ御披露を願いたい、こういうことでありますから、一應これを朗読したいと思いますが、いかがでしようか。
  22. 榊原亨

    榊原(亨)委員 きようお晝ごろ議長から吉田さんにお会いになつ経過報告がありますから、そのとき田中君からでもその件についてのお話合いがあつて、そのあとでそれをお読みになつたらどうですか。
  23. 山口喜久一郎

    山口委員長 それでは榊原君の御発言の趣旨に沿いまして、きよう午後からでも、議長から総理大臣との会見の結果を御報告されるときに、これを取扱うことに御異議ございませんか。
  24. 山口喜久一郎

    山口委員長 しからばさように決定いたします。     —————————————
  25. 山口喜久一郎

    山口委員長 次に衆議院食糧対策議員連盟委員長樋貝詮三君から運営委員長あてに、供米感謝、懇請並びに現地事情聽取視察のため、左記委員出張せしめられたくお願いする。  兵庫縣岡山縣出張期間は十二月六日から十日まで、出張する人は山名義芳君、佃良一君、堀江實藏君。山梨縣、廣島縣は同じ期日で重富卓君、守田道輔君中島茂喜君。  以上のことを申し出ておられますが、委員長といたしましては、衆議院食糧対策議員連盟というものの取扱い方運営委員会において議することが妥当であるかどうかという懸念もございます。なおこの申出の裏面にはいわゆる運営委員会において承認を與えたということになりますと、先般の運営小委員会で御協議申し上げましたいわゆる議員欠席者は、今議会における会期の末に新聞を通じて発表するというようなことのために、特に申し出られた事案とも思うのでありまして、旅費とか日当とかいう点には関係していないようですが、これをいかように取扱うか、一應事務当局見解を聞いた上で、皆さんの御意見を承ることにしたらいかがですか。
  26. 林百郎

    ○林百郎君 それはわれわれがきめることだと思います。
  27. 山口喜久一郎

    山口委員長 何か御意見があれば伺います。
  28. 林百郎

    ○林百郎君 それはやはり解散が今問題になつております。ちようど十日ごろは國会も相当緊迫した情勢になると思います。この際大きな犠牲を拂つて派遣をしなければならないことはないと思いますから、この際待つた方がいいと思います。
  29. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 農林委員会の中に、食糧対策小委員会というのが公式にあるのです。これはその方とは別の方でどつちにしてもこういう重大な会議が続いているときに、供出感謝の意味の議員派遣などはやるべきでないと考えます。
  30. 田中織之進

    田中(織)委員 この点は食糧対策議員連盟で御派遣になることは、われわれの関知しないことでありますし、公式の出張ではありませんから欠席取扱いを当然するわけです。そのことを了承されて派遣されてはいかんというところまでは、われわれは言うことはないと思います。
  31. 山口喜久一郎

    山口委員長 なお私の聞くところではすでに出発されているようです。
  32. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 地方新聞にも出ておりました。
  33. 山口喜久一郎

    山口委員長 問題は承認不承認ということでなくして、議員勤怠表からこれを除外するかどうかという了解を求められたと解釈することが妥当ではないかしらんと思います。
  34. 木村公平

    木村(公)委員 それは不承認にすればいい。これはいわゆる個人の資格で行かれたことで、いろいろ旅費等の点についても國家補助があるわけではないから……。
  35. 田中織之進

    田中(織)委員 この問題について承認するかしないかということは、運営委員会として権限があるかどうか、私は取扱わないことにしてもらいたいと思います。
  36. 山口喜久一郎

    山口委員長 私は運営委員会としては議員がこの会期の短かいことを予想されるときにおいて、みだりに院を離れて行動さるるということの是非はやはり議院の運営上、重大な関係がありますから、運営委員会において取扱つてもさしつかえない、こう解釈しております。だからこの場合においてこれを認めるか認めないかということに帰着するだろうと思います。
  37. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 実はきのう、おとといの兵庫縣新聞にこれが書いてあります。縣廳においてはこれを非常に大きく取扱つて、各地方実行組合長や何かを集めていろいろの意見を聞くということが新聞に書いてありましたから、そういうふうに公式に取扱われると、これはたいへんだと思つたのであります。だからぜひこれは承認したものではないということに、はつきりきめていただきたいと思います。
  38. 林百郎

    ○林百郎君 委員派遣については、一應諮問すべきだと思う。しかも出てしまつあとで、事後承諾運営委員会に求めるとはけしからぬことだと思う。これは一應撤回させた方がいい。
  39. 田中織之進

    田中(織)委員 これは國会委員会からでもなんでもない。だから委員派遣ではない。
  40. 山口喜久一郎

    山口委員長 大体皆さん空氣はわかりましたから、食糧対策議員連盟委員長に、私からどうも運営委員会空氣としてはおもしろくないから、一應君の方でこれを撤回するようにという勧告をいたしまして、適当に一つお話合いをつけたいと存じますが、御異議はございませんか。
  41. 山口喜久一郎

    山口委員長 御異議がないようでありますから、さように決定いたします。     —————————————
  42. 山口喜久一郎

    山口委員長 去る六日、議長より諮問されました榊原亨君外一名提出議員小澤專七郎君の釈放を要求する動議の取扱いにつきましては、六日の夕刻小澤君が保釈せられたために、自然消滅になりましたからこの点御了承を願いたいと思います。     —————————————
  43. 山口喜久一郎

    山口委員長 次に水産委員会國政調査要求承認の件について議長から諮問があります。これを議題といたします。事務総長説明を願います。
  44. 大池眞

    大池事務総長 水産委員長吉村さんから國政調査承認要求が参つております。調査要求事項漁業法及び漁業法施行法制定に関する事項調査いたしたい。こういう申出であります。期間はもちろん本会期中であります。この点を御承認方協議をお願いいたします。
  45. 山口喜久一郎

    山口委員長 何か御意見等はございませんか。
  46. 林百郎

    ○林百郎君 これは委員派遣でもなんでもありませんね。
  47. 大池眞

    大池事務総長 そうです。
  48. 山口喜久一郎

    山口委員長 それではただいまの國政調査承認要求の件は、議長においてこれを承認すべきものと答申するに御異議ありませんか。
  49. 山口喜久一郎

    山口委員長 御異議がないようでありますから、さように決定いたします。     —————————————
  50. 山口喜久一郎

    山口委員長 次に昨日本委員会に付託されました議員田中角榮君の逮捕について許諾を求むるの件を議題といたします。要求書の写しをお手元にこれより配付いたしますからごらんを願いたいと思います。また本件につきましては、前回の例にならつて檢察当局からまず説明を聽取したいと思いますが、御異議はありませんか。
  51. 中野四郎

    中野(四)委員 その前にちよつと事務当局に伺いたい。ですが、きようの公報にもありますが、つまらぬことのようですがちよつと問題になるのは、これにも書いてありますが「東京新宿牛込南町五番地田中土建株式会社社長田中角榮」となつておりますが、これは檢察当局からこういうふうに書いて來たんですか。
  52. 大池眞

    大池事務総長 その通りです。
  53. 中野四郎

    中野(四)委員 東京都に牛込南町という町はない。これは小さい事のようですが、大事な問題です。公文書としては形をなさない。私がなぜそんなことを言うかといえば、東京都三十五区を二十三区に合併するときに、当時の中島守利君とともに、私がその副議長の一人として牛込区の町名については相当愼重に調べた、それで知つているのですが、牛込南町という町は全然ありません。從つてこれは何かの間違いであろうと思いますから、注意されたらいいと思います。
  54. 山口喜久一郎

    山口委員長 この取扱い方いかようにいたしますか。中野君の御意見からすれば、この書類全体に重大な関係のあることだと思います。一應その由を本委員会として法務廳に傳えて、この書類の再提出を求めることにいたしますか、それとも法務廳の方から今法務総裁以下を呼ぶよう手続き中でありますから、來られた場合にこれは適当に訂正してもらうか、いずれを選ぶかということであります。ただ私が怪訝に思うことは、公文書である以上、一應返すことが手続としては正当であるかもしれません。その点についてお諮りいたします。
  55. 木村公平

    木村(公)委員 それから被疑事実の要旨の中に、初めから二行目に「採炭業を営む木曽重義より当時第二國会上程を予定せられおりたる石炭鉱業管理法案審議に際し云々」とありますが、第二國会にはこれは上程されなかつた。これは第一國会なんですが、これこそ重大な間違いです。この点についても訂正のお諮りを願います。
  56. 田中織之進

    田中(織)委員 中野君並びに木村君から指摘せられたように、この逮捕許諾要求書は非常に重大な欠陷がある。それだからということで簡單撤回させて、再提出を命ずるというわけにもいかぬし、またここで檢察廳側訂正をすれば、その訂正を認めぬというわけにもいかぬと思いますから、一應この点についての事情当局から聽取する必要があると思います。
  57. 山口喜久一郎

    山口委員長 ちようど法務総裁以下檢察廳首脳部の方々がお見えになりましたから、私から一應お尋ねいたします。
  58. 殖田俊吉

    殖田國務大臣 一應申し上げておきますが、誤記がありまして、その後……。
  59. 山口喜久一郎

    山口委員長 それはどういう誤記ですか。
  60. 殖田俊吉

    殖田國務大臣 「第一國会」というのを「第二國会」と、「一」の字が「二」の字になつておりますが、これは間違いでございますから、さつそく訂正いたします。あらかじめ申し上げておきます。
  61. 木村公平

    木村(公)委員 まだありませんか。
  62. 殖田俊吉

    殖田國務大臣 それだけでしよう
  63. 山口喜久一郎

    山口委員長 それから東京新宿牛込南町五番地というのは東京にはないそうですが……。
  64. 殖田俊吉

    殖田國務大臣 牛込はよけいですか。それはどうも相済みません。手続をして書き直して参ります。
  65. 田中織之進

    田中(織)委員 この「第二國会」という点は「第一國会」の誤記であるということを法務総裁が言われたのでありますが、こうしたことは被疑事実の中心的な問題だと思う。また住所地地名等の問題について、これは田中角榮君にとつて、きわめて重大な問題だと思います。しかもこういう嚴粛なるべき議員逮捕要求について、かようなミスを犯すということは、そう簡單には取扱えないと思います。こういうことは前回芦田均君外二名の手続の問題については、いろいろ論議せられたところである。こういう点について、簡單にああ誤記であつたかということで当局責任は解除できないと思う。この点について、法務総裁はどういう処置をなさるか、所見を承つておきたいと思う。
  66. 殖田俊吉

    殖田國務大臣 これは責任を回避するように見えて何ですが、裁判所書類であります。判事書類でありますから、判事の方へ申し入れまして、ただちにほんとう書面にいたしまして、もう一ぺん手続をし直しましよう
  67. 田中織之進

    田中(織)委員 今法務総裁の御答弁によりますと、これは裁判所書類であると言われましたが、裁判所書類であれば、あるだけに私はきわめて重大な問題だと思う。その点法務総裁としていかなるお考えですか。
  68. 殖田俊吉

    殖田國務大臣 裁判所を監督する地位におりませんものですから、裁判所にお願いしまして、訂正をしてもらうよりほかないのでございます。
  69. 山口喜久一郎

    山口委員長 それではいかがでしようか、この書面議長を通じて法務廳の方へ一應返戻いたしまして、誤記等を正した後において、本委員会がさらに審議を進めるこういう取扱い方にしてもさしつかえございませんか。
  70. 木内曾益

    木内政府委員 これはほんとうに申訳ないと思います。住所の方はいろいろのこともありますが、第一、第二の間違いはこれは私どもこの書類は実は見ていないわけですからなんですが、これはどうもまことに申訳ないと思います。
  71. 山口喜久一郎

    山口委員長 重大な問題がまた出て來たんです。國会法の第五十九條には「内閣が、各議員会議又は委員会において議題なつ議案を修正し又は撤回するには、その院の承諾を要する。」こうあるんです。そこでどうしてもこれが撤回については本日の本会議にかけて、そうしてこれの撤回を求めなければこの書類撤回されないというような事柄が出て來たんです。ですからこれはやはり正式に手続をとることが必要になつて來たように思いますが……。
  72. 林百郎

    ○林百郎君 それは審議に入らない前の案件でもそうなんですか。
  73. 山口喜久一郎

    山口委員長 事務総長見解としては、一應議題なつ議案ではあるが、これについて内閣から重大な誤記であつたということを申し込んで來たならば、その程度でも取扱いとしてはさしつかえなかろうというよう見解なんです。これをいかようにするかということをお諮りいたします。
  74. 大池眞

    大池事務総長 こういう逮捕要求承認案件というものは、その前は原さんの分から出て來ておりますが、その他國会に対する議案法律案並びに予算案等がたくさん提出されて、それが審議中に政府の方においてその中に誤字がある、あるいは余分のものが入つておつたというような場合には、そこで訂正申込みをして訂正したものはたくさんあります。もちろん案の重要性の問題は、いろいろ御議論はございましよう。けれども審議最中であろうと審議前であろうと、正式に訂正申込みを受ければ取扱い上はそれをもつて訂正をするということをお認めになれば、それは問題はなかろうと思います。しかし訂正箇所が非常に多いために、これを一應撤回してもらつて、さらに提出してもらうという事件もないわけではございませんが、法律上は訂正が許されないということはありません。
  75. 山口喜久一郎

    山口委員長 それではただいまいろいろ御意見もありましたが、事務総長の法文の解釈を一應参考として、これを取入れることにいたしまして、内閣からあらためて本委員会にその誤記であつたことを申し出られる。その間しばらく委員会はこのままの状態において待つということにいたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
  76. 山口喜久一郎

    山口委員長 それでは暫時休憩いたしまして、午後一時から開くことにいたします。     午後零時二十五分休憩      ━━━━◇━━━━━     午後四時三十五分開議
  77. 山口喜久一郎

    山口委員長 これより休憩前に引続いて会議を開きます。  内閣委員会及び文部委員会國政調査承認要求の件について、議長から諮問があります。これを議題といたします。事務総長から御説明を願います。
  78. 大池眞

    大池事務総長 内閣委員長から國政調査承認要求が参つております。その調査事項行政機構に関する事項調査いたしたいということであります。文部委員長の方からは調査事項として、教育制度及びこれに関連する諸問題の調査をいたしたい、こういう二つの要求が参つておりますから御承認方をお諮り願いたいと思います。
  79. 山口喜久一郎

    山口委員長 別に御意見等はございませんか——御意見はないようでありますから、これを承認することに決定いたします。     —————————————
  80. 山口喜久一郎

    山口委員長 先刻内閣からの逮捕許諾要求書中東京地方裁判所裁判官から要求書の字の誤りについて、更正の手続がとられましたから御了承願います。  それでは本件につきまして殖田法務総裁の御説明を求めます。  いかがですか、相当内容に入られると思いますから、前例によりまして、これを祕密会にいたしたいと思いますが御異議ありませんか。
  81. 山口喜久一郎

    山口委員長 御異議はないようでありますから、これより祕密会に移ります。事務関係の方及び議員を除く以外の方の御退席を願います。      ━━━━◇━━━━━
  82. 山口喜久一郎

    山口委員長 これにて散会いたします。     午後六時八分散会