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大野幸一君
只今法政長官の御
出席がありましたから、
ちよつとこの際に御質問申上げて置きたいと思います。昨日
法務総裁から所感の一端をお伺いいたしましたが、遺憾ではありますが、
法務総裁は余り
法律的には自信がないという謙遜的な御
説明がありました。お人柄としては非常に私敬服いたしましたが、この重大なるときに
法務総裁の
法律上の知識を補うのは、
法制長官の任務であろうと思うのであります。そこで憲法問題について
法律問題の
最高顧問として
法務総裁は
内閣総理大臣にその
意見を述べ又は勧告する重大なる責務があり、今この問題が現に起きておるのであります。そこで過般の
朝日新聞の
発表によりますと、恰も
法制局がすでに或る
一定の
見解を出したるがごとく
新聞に
発表されておりました。
法務総裁の御釈明ではこれは事実
誤りである、あの
新聞の
記事中片山さんの
記事は本当でありましようが、その他は
誤りである。ただ民自党がああいう
発表をしたに過ぎないとい
つておりますが、それは確かであるかどうか、こういうことを先ず第一点にお伺いしたいと思うのであります。