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1948-11-29 第3回国会 参議院 農林委員会 第6号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
二十三年十一月二十九日(月曜 日)
—————————————
本日の会議に付した事件 ○
農地委員会
に対する
國庫補助
の
請願
(第二百九十七号) ○
木工業労働者
に対する
加配米給與
の
請願
(第三百五号) ○
競馬法
第一條第一項
改正
に関する請 願(第三百十四号) ○
國営宮崎競馬開催
に関する
請願
(第 三百二十九号) ○大
規模國営開墾事業促進
に関する請 願(第三百五十一号) ○
郡山営林局新設
に関する
請願
(第三 百五十二号) ○
國内用蚕糸原料等
の
統制撤廃
に関す る
請願
(第三百五十九号) ○
兵庫縣
の
かん水害復旧事業費等
の國
庫補助
に関する
請願
(第三百六十 号) ○
各種耕地事業費國庫補助
に関する請 願(第三百六十一号) ○
兵庫縣
の
土地改良事業費
並びに
農業
水利事業費國庫補助増額
に関する請 願(第三百六十二号) ○
滋賀縣湖北耕地
の
災害復旧事業費國
庫補助
の
請願
(第三百六十六号) ○大阪府の
かん害復旧事業費
並びに水
害復旧事業費國庫補助
に関する
請願
(第三百六十八号) ○
いも
の
適正價格制度実施
に関する請 願(第三百六十九号) ○
三重縣下耕地
の
災害復旧事業費國庫
補助
に関する
請願
(第三百七十一 号) ○
三重縣
の
土地改良事業費
並びに
農業
水利事業費國庫補助増額
に関する請 願(第三百七十二号) ○
愛知縣
の
土地改良事業費
並びに
農業
水利事業費國庫補助
に関する
請願
(第三百七十三号) ○
愛知縣
の
かん水害復旧事業費等國庫
補助
に関する
請願
(第三百七十九 号) ○
奈良縣
の
土地改良事業費
並びに
農業
水利事業費等
の
國庫補助
に関する請 願(第三百八十七号) ○
海面干拓
に関する
陳情
(第九十三 号) ○
森林組合強化
に関する
陳情
(第九十 四号) ○
ウンカ駆除費全額國庫補助
に関する
陳情
(第百十一号) ○
留萠
港を
肥料移入
、
輸入中継指定地
とする
陳情
(第百十五号) ○
農地委員会
の
國庫補助金
に関する陳 情(五十九通)(第百二十八号) ○
市町村農地委員会
及
び都道
府
縣農地
委員会
の
委員選挙
に関する
特例
に関 する
法律案
(
内閣送付
)
—————————————
午後一時三十五分開会
楠見義男
1
○
委員長
(楠見
義男
君) それではこれから
農林委員会
を開会いたします。この際
皆様
にお諮りして決定いたしたいことがございます。それは
請願
及び
陳情
の取扱についてでございます。
前回
までに
文書表
第三回記載の分を全部終りましたが、本日第四回の
文書表
が参りました。件数は
請願
が十八件、
陳情
に五件でございます。本
委員会
といたしましては、
請願者
の熱意を汲んで、然るべきものは
採択
したいと思うのでありますが、何分にも
会期
が切迫しております現在、これらにつきまして
一つ一つ紹介議員
や
政府
の
関係官
を呼んで、
説明
を聽取いたします時間的余裕もありませんので、
皆様
の御
諒解
さえございますれば、
前回
までに審査を終了いたしましたものと同
趣旨
のものである
農地委員会経費
の
國庫補助
に関するもの、
災害復旧
に関する用の及び
食糧増産
からの
土地改良
、
農業水利等
に関するものは、この際取上げて
採択
したら如何かと存ずるのであります。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
楠見義男
2
○
委員長
(楠見
義男
君) 御
異議
ないと認めます。それでは
皆様
の御
諒解
もありましたから、その
方針
で進むことにいたします。
請願
十八でございますが、その内で第二百九十七号は
農地委員会
に対する
國庫補助
の
請願
で
採択
、第三百五号は
木工業労働者
に
加配米
を給與して呉れとの
趣旨
でありますが、
政府
より
説明
を聽取する必要がありますので、一
應審議未了
といたします。第三百十四号及び第三百二十九号はいずれも
競馬関係
で、前者は
競馬開催権
を
災害
を受けたか否かによ
つて
、のみ区別することは不都合であるから、
全般的財政状況
を考慮されたいとの
趣旨
であり、後者は古い歴史を持つ
宮崎競馬
が当分
小倉競馬場
で開催されることに
なつ
たので、
宮崎
の
特殊性
よりして
宮崎競馬場
で開催し得るようにして頂きたいとの
趣旨
でありますが、共に
審議
の
余地
がありますので、これも一
應審議未了
、第三百五十一号に
國営開墾事業
を促進せられたいとの
請願
で
採択
、第三百五十二号は
郡山営林局
を設置せられたいとの
請願
で、一
應審議未了
、第三百五十九号は
蚕糸業
の健全な発展を促すために戦時中同様に行われている
國内用蚕糸原料等
の
統制
を撤廃せられたいとの
請願
で、
政府
より
説明
を聽取する必要が認められますので、これも一
應審議未了
、第三百六十号、第三百六一号、第三百六十二号、第三百六十六号、第三六十八号はいずれも
災害復旧
、
土地改良び農業水利事業
の問題でありますので
採択
、第三百六十九号は「
いも
」の
適正價格
を決め、
配給機構
の不合理を正し、品質を改良されたいとの
請願
で、一應尤もなものと考えられますが、尚
審議
の必要がありますので
審議未了
、第三百七十一号、第三百七十二号「第三百七十三号、第三百七十九号、第三百八十七号はいずれも
災害復旧
、
土地改良
、
農業水利事業関係
の
請願
でありまのすで、
採択
することにいたします。
陳情
は五件のうち、
前回
までと同
趣旨
のものは第百二十八号の
農地委員会経費
の
國庫補助
に関する
陳情
のみで、これは
採択
、他の
熊本縣
の
海面干拓
に関する第九十三号、
森林組合強化
の第九十四号、
ウンカ駆除費國庫補助
の第百十一号、
留萠
港を
肥料移入
、
輸入
の
中継地
に指定されたいとの第百十五号は、いずれも
審議
の
余地
がありますので、一
應審議未了
といたしたいと存じます。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
楠見義男
3
○
委員長
(楠見
義男
君) 御
異議
ないと認めますそれではそのように決定いたします。 次に本
委員会
に
予備付託
とな
つて
おります
市町村農地委員会
及
び都道
府
縣農地委員会
の
委員
の
選挙
に関する
特例
に関する
法律案
を
議題
に供します。先ず
政府
より
提案理由
の
説明
を聽くことにいたします。
北村一男
4
○
政府委員
(
北村一男
君)
只今議題
となりました
市町村農地委員会
又
び都道
府
縣農地委員会
の
委員
の
選挙
に関する
特例
に関する
法律案
について、その
提案
の
理由
を御
説明
いたします。
農地改革
は順調に進捗いたしまして、すでに
農地
の
買收
も百八十万
町歩
、賣渡も百五十万
町歩
に達し、
予定通り
本年末を以て一段落いたすことになりました。
農地改革
の成功は、いうまでもなく
ポツダム宣言
に基く我が
國民主化
の
基本方針
を忠実に果したというばかりでなく、
日本農業
の癌と考えられていた
農地制度
を徹底的に改革して
農業経営
を順当に発展させるための基礎を
作つた意味
で、
日本農業
の
将來
に対しても大いなる意義を有するものでありまして、誠に喜びに堪えないところであります。 さて、
農地改革
の推進に懸命の努力を拂いました
農地委員
の
任期
も、近く終了いたすことになりました。即ち町村の
委員
は本年十二月下旬に、縣の
委員
は明年二月下旬に
任期
終了し、総
選挙
をいたすことになるのであります。ところが
現行法
の
地主
、
自作
、
小作
という
階層区分
に
從つて新
らしく
選挙人名簿
を作成するといたしますと、事務的に
買收令書
や賣
渡通知書
の交付が遅れており、
過渡期
にありますために、
所有権
が旧
地主
にあるか、新
自作
にあるかということについて疑問の場合が少からずあるわけであります。更にそれを押して新たに
名簿
を作成いたしましても、
農地改革
後においては
自作
が八〇%乃至九〇%にも及び、
地主
、
小作
が各々五%前後を占めるに過ぎない
状況
となりますので、現在の
地主
三、
自作
二、
小作
五という
階層別委員
の定数が農村の実情に合もないことは当然であります。この二つの
理由
によ
つて
本年は新たに
選挙人名簿
を作成せず單に
補充選挙人名簿
の作成に止め、現在の
選挙人名簿
及び
補充選挙人名簿
を据置いて旧
階層
によ
つて
選挙
することにいたしたいのであります。尚、かかる措置は暫定的でありまして、できるだけ早い機会に
農地委員会
の構成を全面的に改めるために、
農地調整法
の
改正法律案
を
國会
に提出いたすつもりでおります。
従つて
新
委員
の
任期
も
昭和
二十五年三月三十一日までと短縮いたしたのであります。
提案
が遅れて誠に申訳ない次第でありますが、何とぞ御
審議
の上、速に可決あらんことをお願いいたします。
楠見義男
5
○
委員長
(楠見
義男
君) それではこれより
質疑
に入りますが、その前に
皆様
に御
諒解
を頂きたいことがございます。実は
会期
が終了に近く
委員会
が多数開かれておりますので、
採決等
の行われます他の
委員会
に
速記
を割愛いたさねばなかません。それでは
速記
はなくなりますが、どうかこのまま
質疑
を続けられますようお願いいたします。
速記
を止めて。 午後二時
速記中止
—————
・
—————
午後三時八分
速記開始
楠見義男
6
○
委員長
(楠見
義男
君)
速記
を始めそれでは本日はこれにて散会いたします。
出席者
は左の
通り
。
委員長
楠見
義男
君 理事 羽生 三七君
平沼彌太郎
君
池田七郎兵衞
君 柴田 政次君 星 一君
赤澤
與仁
君 加賀 操君 徳川
宗敬
君 板野 勝次君 國井 淳一君
岡村文四郎
君
政府委員
農林政務次官
北村
一男
君