○
委員外議員(
中井光次君
委員長からの今の
お話で、昨日私が
衆議院の
人事委員長と
お話合をいたしましたことにつきまして、皆様にご報告申上げて置きます。かねがね
公務員法の
審議につきましては、両方の
連絡を取る必要があると私も心得ておりましたし、又
衆議院の
委員長において
もさようにお
考えにな
つてお
つたようで用であります。
お互いに訪ね
合つたのでありまするが、遂にお目にかかる
機会がなく過ぎておりました。昨日漸くその
機会をこちらから捉えたのであります。そうして今日までの
参議院におきまする
公務員法の
審議の
状況は、
労働委員会と連合いたしまして、十一日から殆んど
休みなく、
公聽会と一日の
労働委員会のための
休みを除きましては、連日開いておるのであります。依然として
一般物質問、或いは逐條にい入りましても、
質疑が絶えない次第であります。併し一面
期日がだんだん迫
つて参ります。
議案は
人事委員会に
付託にな
つておるのでありまして、
人事委員会としては
決定をいたさなければならない時期にだんだん追い詰められ参
つておるような次第であります。かような
状況になりまして、
昨晩衆議院の模様を承
つたのでありまするが、
衆議院におきまする
状況は、ほぼ
参議院における
状況と違わないのであります。ただ
衆議院は早く
労働委員会との連合を打切りまして、
人事委員会のみの
審議で
進行いたしております。尚
質疑の真最中であります。私は極めて事務的にいろいろ今日までの
審議の経過を見てみますると、
委員のかたがたからいろいろな
質問が有ります。又
公聽会における
状況、その他を総合いたしますると、
本案につきましては、
根本的ないろいろの問題がございまするが、これについては
修正の
意見が出て來そうに思われたのであります。でありまするから、若しこれを
修正するといたしますると、單に
修正してそのままで行くというような今日の
状態ではないのでありまして、
修正を通し得るか否かということを確かめねばならない時間の必要があるのであります。私
考えまするというと、並行的に
予備審査として、私共はいたしていながら
衆議院の
決定を待たなければならないのであります。然らば三十日にな
つていよいよ会期も切迫というようなときに、
衆議院において
決定したものを
参議院において
決定したものとが食違
つておるというようなことになりますると、この点時間的に処理の
期間がないと思われるのでありまして、こういう点を
考えまして、
参議院委員長に対しましては、私といたしましては、二十九、三十日という二日の
期日があ
つたら何とかなるのではないかと思うが、かような
状況でありますからそういうような工合にや
つたら、
衆議院の
審議権をどうとかいうことでなくお
運びはできないものでありましようか。尤も私のお目にかかるまでの間に仄聞いたしまするというと、
参議院の
議院運営委員会においては、三日間の
余裕を以て
衆議院において御
決定をねがいたいということを申し入れか、申し入れないか、
申入れるのがよいとかいうようないろいろな御
意見もあ
つたということは聞いております。併しながら正式にこれを申上げることは
却つて角が立つというような
お話もあ
つたように聞いておりまするが、私は、それには拘りなく、又それは聞きましたが、極めて事務的にすんなりと
考えて、かように思いますが、いかがなものであろうか、ということを申上げましたれば、
衆議院の
委員長も極めて理解ある態度で、御尤であります。その点は一應私の方の
理事と申されたと思いますが、相談をいたしまして、御返事をいたします。全く同感であるという意思を御話になりまして、尚このことは
委員会なり或いは議会の
審議の権限に関する問題でありまするから、御迷惑のかからないように慎重に
考えて、私がお打合せをいたします、ということをお答えになりました。尚私といたしましては、だんだん
期日も
迫つて來ておりますることでありまするから、
お互いに
審議の
状況、或いは
修正の
箇所等については
連絡を取
つてお進め願いたいということを
申入れまして、この点につきましては、了承を得てあるような次第であります。以上御報告を申上げます。