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1948-11-24 第3回国会 参議院 議院運営委員会 第14号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
二十三年十一月二十四日(水曜日)
—————————————
本日の
会議
に付した事件 ○賣
春等処罰法
の施行せられた場合の 賣
春婦
に対する
善後処置
に関してペ
カム女史等
と
打合せ
のための
議院派
遣
要求
に関する件 ○
國家公務員法
の一部を
改正
する
法律
案及び
國家公務員
の
給與ベース改訂
に伴う
補正予算等
に関する件
—————————————
午前十時二十九分
開会
梅原眞隆
1
○
理事
(
梅原眞隆
君) これより
委員会
を開きます。本日は
委員長
が出席されておりませんので代
つて
私が司会させて頂きます。先ず
議員派遣要求
に関して諮りいたします。
委員部長
より
説明
いたさせます。
河野義克
2
○
参事
(
河野義克
君)
法務委員会
より
議員派遣要求書
が
提出
されておりますから朗読いたします。
議員派遣要求書
一、
派遣
の
目的
賣
春等処罰法
の施行せられた場合の賣
春婦
に対する
善後処置
に関して
ペカム女史等
と
打合せ
のため。 一、
派遣議員
宮城タマヨ
一、
派遣期間
十一月二十八日より十二月五日まで八日間 一、
派遣地
長崎懸 一、費 用 九、六〇〇円 内訳
議員派遣旅費
(一名一日一、二〇〇円八日分)
右参議院規則
第百八十條により
要求
する。
昭和
二十三年十一月二十四日
法務委員長
伊藤 修
参議院議長
松平恒雄
殿 尚
本件
については
派遣期間
が第四回
國会
に亘
つて
おります
関係
上、形式的にはやや疑義が生じますが、実際の必要からかかる手続によ
つた
ものであります。
梅原眞隆
3
○
理事
(
梅原眞隆
君)
只今
お
聽きの通り
でありますが、
本件
に御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
梅原眞隆
4
○
理事
(
梅原眞隆
君) 御
異議
ないものと認めます。
寺光忠
5
○
参事
(
寺光忠
君) 全
國選挙管理委員会委員
の補欠として
民主党
より
金子武麿
君を、小会派より
今井登志喜
君をそれぞれ推薦されておりますので次の本
会議
において議決願いたいと存じます。この点予め御
了承
を
願つて
おきたいと存じます。(「
異議
なし」と呼ぶ者あり)
岡部常
6
○
岡部常
君 これまで
衆議院先議
の議案が
会期終了間際
に
参議院
に送付されるため、往々
参議院
において充分審査する余裕がなくなる場合があ
つた
ことに鑑み、今後かようなことを避けるという
趣旨
に基いて、差当
つて
の
重要法案
である
国家公務員法
の一部を
改正
する
法律案
については、
衆議院
において二十七日までに議決して本院に
送付方
を申入れたいと思いますのでお諮り願います。
門屋盛一
7
○
門屋盛一
君
本件
については、間もなく
総理大臣
も
見え
ることにな
つて
おりますから、その際改めて
審議
しては如何かと存じます。 尚
議長
にお伺いいたしますが昨日の
新聞紙上
に、
緑風会
が
参議院議長
を通じて
衆議院
に対し
國家公務員法
の一部を
改正
する
法律案
の
審議促進方
を申入れたことが報道されておりますが、事実ですか。
松平恒雄
8
○
議長
(
松平恒雄
君) それは
新聞
の誤報であ
つて
絶対にさような事実はありません。
梅原眞隆
9
○
理事
(
梅原眞隆
君) それでは
総理大臣
が出席されるまで
委員会
を休憩することにいたします。 午前十時四十一分休憩
—————
・
—————
午前十一時三十二分
開会
梅原眞隆
10
○
理事
(
梅原眞隆
君) それではこれから
開会
いたします。
総理
がちよつと
差支
がありまして、副
総理
と
官房長官
がお越しになりました、どうぞよろしく。
門屋盛一
11
○
門屋盛一
君 本
國会
に
提出
されております
國家公務員法
の
改正
の問題も本院としましては、二十二日の
公聽会
がありまして、本日から最終的の
審議
に入る段階にな
つて
おるのであります。これにつきまして先程のこの
委員会
におきまして、
緑風会
の
岡部
さんからの御
提案
もありましたように、本院としても良心的の
審議
をやる建前上、三日乃至四日の
審議期間
を残して貰いたい、二十七日頃までには
衆議院
の方は上げて貰いたいというような申出でをするようなことにな
つて
おるのであります。こういうわけでこの
公務員法
の
審議
ということにつきましては、
世上國会
が
審議
を遅らしておるような感じを與えられておるのでありますが、事案においては
國会
は今日まで非常に眞面目にこの
審議
を続けてきておるのであります。そこでこの
國家公務員法
の
審議
に当
つて
は、これと不可分の
関係
にある新
給與ベース
による
給與
の
予算化
を図り、速かに本
國会
、即ち第三
國会
に
提出
せられたいとの本院並びに
衆議院
の
決議案
が
政府
に送付されておることは皆
樣御承知
の
通り
であります。この問題につきまして
政府
は
院議
を尊重せられて、速かにその
予算処置
をとられるということを
言明
なさ
つて
おるのであります。まだ今日までこの
院議
を尊重せられて、その後
政府
がどういう
処置
をおとりに
なつ
たかということをお伺いしたいのであります。尤も現在の
國家
の
財政経済
の
状態
から言いますならば、これを
予算化
するということは非常に困難であることは我々もよく察知できるんでありますが、七月
以來生活
に脅かされ、尚この年末を差控えておるところの
官公労
の
諸君
に対して、これらの
給與措置
が何ら今日まで講ぜられないままで、ただ事務的にこの
法案
だけの
審議
を進め、且つ
法案
でけの結論を得るということは、
決議案
を出しましたときにも
提案者
の
趣旨弁明
にありましたように、本
國会
としては非常に良心的の
審議
が続けにくい結果になるのでありますから、
政府
がその後この問題についておとりに
なつ
た
処置
の
経過
を詳細に承りたい。 その次にこのことにつきまして、
マ書簡
に対する
政府
と
人事委員会
との
解釈
は一致しておるのかどうかという点を
確め
ておきたいのであります。我々は
國家公務員法
の
改正
と、新
給與ベース
の
予算化
というものは絶対不可分のものであると信じまして、
決議案
を
提出
したのであります。この点を明らかにするためには、
決議案提出
前において
人事労働
の
連合委員会
におきまして、私が
質問
をいたしました。その
質問
に対して、
淺井人事委員長
はこういうふうにお答えにな
つて
おるのであります。この
公務員法
の
成立
によ
つてマ書簡
の半分の
目的
は達することができるが、残る半分の
福利厚生施設
は新
給與ベース
の
実現
に俟つ外ないと答えられておるのであります。併し
政府
はその後におきまして殊に昨日の
総理大臣
と
記者團
の
会見
におきましては、必ずしも不可分のものと
考え
ておらんというような
お話
があ
つたの
でありますから、これが大きな
分岐点
になるのでありまして、この点をどういうふろにお
考え
にな
つて
おるか
はつ
きりした御所見を伺いたいと思うのであります。それからこの
給與
の
予算化
の
方法
と、
國会
に
提出
せられる時期に対して明確に
國民
の承認するような
言明
がなければ、繰返すようでありますが、
公務員法
の
審議
にどうしても
差支
えるという私は
見解
を持
つて
おるのであります。この第三
國会
に無論
提出
せられることとは思ふのでありますけれども、
新聞
紙の傳うるところによりますと、
提出
不可能な場合は
参議院
の
緊急集会
によ
つて
これをやるというようなことを言われておるのであります。私はこの
参議院
の
緊急集会
なるものは、
衆議院
の
解散
中に予測し得ざる緊急問題の起きたときのみに
緊急集会
によ
つて
決定すべきものであ
つて公務員
の
給與
とか或いは又水害の復旧に要するところの
補正予算
、
物價
の
補給金等
を含めましたところの
補正予算
のごときはすでに第三
國会
の当初から分
つて
おる、遡りまするならば
芦田内閣時代
から
措置
をとらなければならなか
つた
ことは申すまでもない。ところが今
芦田内閣
は
予算
を組む権利になくな
つて
しま
つた
。前の
内閣
のときにできたことであ
つて
も現
内閣
においてこれをどうしても第三
國会
に
予算化
して出していかんことには
國民
は困るということは、
國会
の
開会
中はもとより
開会
前から分
つて
おるような既定の事実でありますから、これらのことを
政府
の怠慢のために第三
國会
中に
提出
して而も引続き召集せられておるところの第四
國会
にこれを讓るというならば、まだ話が分るのでありますけれども、第四
國会
のことをお触れにならずに
参議院
の
緊急集会
によ
つて
やる
方法
もあるということを
総理大臣
が言われておる。ここで
参議院
の
緊急集会
なるものはどういう性質のものと、憲法上その他の
解釈
を
政府
がなさ
つて
おるかということを伺いたい。 それから実際問題としまして非常に組みにくい
予算
でありますから、この第三
國会
中に
予算
を
提出
することは不可能であるが、今この程度までに
予算編成
が進行しておる、それで
公務員法
は第三
國会
で通して貰いたいが、これらの
予算処置
に対しては第四
國会
の何日頃に
提出
するということを言われるかもしれんが。できるならば第三
國会
の
会期
中、二十八、九日頃でもよろしい、御
提出
になればその御
提出
に
なつ
た
予算
を見て我々は
法案
の決定的の意見を決めねばならんのじやないかと、こういうふうに
考え
ておるのでありますが、二十二日の
記者團会見
におきましては、
総理大臣脚
先程申しましたように第四
國会
というものはお
考え
にならず、直ちに
参議院
の
緊急集会
でやるというようなことを言われることは、さなきだに
公務員
、つまり
官公労
の
諸君
、及び
一般労働者
がこの
吉田内閣
に対して
反動性
を認めている際に、一層これを紛糾に導いて救い難い
状態
に持
つて
行く恐れがある。是非これは大所高所からお
考え
にな
つて
、
党利党略
的のことは無論ないと思いますけれどもそういうお考は党員の中にはありませんけれども、
政治要路
に立たれているところの
政府
としてはそういうことに頓着なく、当り前の
國民
の納得の行くような
処置
をと
つて
頂かないと、それがために
審議
が遅れる。この
審議
の遅れた
責任
を
國会
が負わなければならないということは
國民
に対して誠に申しわけないことで、少し時期が遅れたきらいがあるのでありますが、
公聽会
が終るまでには
予算
の
提案
があるものと
思つて
お
つたの
でありますし、又お骨折にな
つて
いることも仄聞してお
つたの
でありますが、今日まで
予算
の
提案
がないのみならず、この
予算案
に対する何らのその後の
経過
の御
説明
がないということは、甚だ
國会
の
院議
を尊重するという
言明
はありましたが、尊重されているのかどうかということが疑われますので、本日は
総理
の御出席を求めて
はつ
きりしたこれらのことの
言明
を得て、そうして今日からの
公務員法
の
審議
に入りたいとこう
考え
てお
つたの
でありますが、
総理
も連日の御奮鬪でおくたびれにな
つて
いるでしようし、私は二十二日の
記者團会見
のごときことを
総理
に言わせるということは、林副
総理
や
佐藤官房長官
が傍におつきにな
つて
お
つて
、あまりにいいやり方ではない。こういうふうに
考え
ておりましたので、むしろ今日は
総理
がお
見え
にならずに当の御両人がお
見え
にな
つて
いるのですから、例の本
会議
の
答弁
みたいな突放すような
答弁
をなさらずにこれは
國会
と
政府
が
共同責任
でも
つて
立派な
公務員法
を作り、そうして本当に能率の上る
公務員法
を作らなければならんと
考え
るのでありますから、そういう
質問
を
民主党
の幹部に準ずる私がやりますと、何か反対せんがためのようにとられるのが非常に心苦しか
つたの
でありますけれども、そうではない。(「その
通り
」と呼ぶ者あり)その
通り
ではない。これは私
参議院議員
としての良心から
考え
ましても、今これを質しておかなければいけない。而もこれは内証ではない
記者團会見
において
緊急集会
でやるというようなことを言われることは甚だ面白くないと思います。以上の点について御
説明
を
願つて
、不審の点があれば又再
質問
なり再質疑なりやりたいと
思つて
おります。
林讓治
12
○
國務大臣
(
林譲治
君)
門屋
さんの
只今
の御
質問
に対してお答をいたしたいと思います。勿論
公務員法
と
予算
の問題は
是非ともども
にやりたいというつもりで、今尚一生懸命
大藏大臣
も努めてもおりますし、我々の間におきましてもたびたび
臨時閣議等
を開きまして、そうして
財源
の捻出について非常に苦心をいたしております。ただ不幸に、いたしまして未だその筋との
折衝
の結果がまだ達しておりませんので、今日まで遅れておりますことは誠に申しわけないと
考え
ております。併しながら本日の
閣議
などでも
大藏大臣
がおられないでそのままにや
つて
いるような実状にあるのでありまして、でき次第我々の方では直ちに
皆さん
の前に
給與
の問題を
提出
いたしたい、こういうつもりで頻りに
努力
中なのであります。これはいつ出るかというようなことについて、日を
限つた事柄
を申上げることができないことを甚だ残念に思いますけれども、今にも
纏つた
ということになりまするならば、明日にでも或いは明後日にでも、こちらの方では
提出
をいたしたいという所存でおるわけであります。 それからこの間
総理
が
新聞記者会
において
お話
になられた、
参議院
に対して
緊急集会
で云々ということの
お話
があ
つた
そうでありますが、それは勿論私共におきましては
只今
申上げましたように
提案
をしたいというつもりでおるわけであります。が併しながら、若しこれが間に合わなか
つた
ときのことを
総理
がおつしやられたことであろうと私共は
考え
ておりまして、今から当然
緊急集会
において諮るのだというような
心持
は現在の
政府
においては持
つて
おりません。ただひたすらこの
会期
中において
皆さん
の前に
賃金給與
の問題を出したいということで一生懸命今
大藏大臣
、
関係者
その他で努めておる実情にあるのでありますから、その点御
了承おき
を願いたいと思います。誠に
門屋
さんのおつしや
つた
ように簡單ですが、そう余りくだくだしく申上げるまでもないようなことでありますので、
只今
申上げたようなのが心からなる、その心底なんでありますから、(
笑声
)どうかその点は
党利党略
に捉われておるようなことは勿論我々の方では
考え
ておりません。ただ
財源
を捻出いたします上においては、我々の党派として主張いたしたいという方面の
財源
などを
作つて提出
をいたしたいという
心組
はありますけれども、これが
只今
申上げました
通り
に、
解散
だけはや
つて
お
つて
、後は
緊急集会
でやるのだというような
考え
は持
つて
おりません。その点はどうか、私も党人ではありますけれども、併しそういうような狭い
考え
は持ちませんで、何か國のために役に立つというような
心持
でや
つて
おるということは御
了承
願いたいと思います。尚足らんところがありますれば……。
門屋盛一
13
○
門屋盛一
君 でき次第ということでありますが、若し第三回の
國会
中に
オーケー
がとれないというような場合にはどういうような御
処置
をとるのでありますか、それと関連いたしまして、今御
答弁
のありませんのは、
マ書簡
に対する
政府
と
人事委員
との御
解釈
は一致しておるのでありますか。これは重要な
分岐点
でありますから……
林讓治
14
○
國務大臣
(
林譲治
君)
マ書簡
との
関係
は私共の方と一致いたしておると
考え
ております。
門屋盛一
15
○
門屋盛一
君 一致しておるのならば
淺井委員長
の言われた
通り
に、この
給與
の
予算化
は不可分のものと心得てよいのですか。(「
公務員法
とだ」と呼ぶ者あり)
林讓治
16
○
國務大臣
(
林譲治
君) 私共は強いてそう銓じ詰めておつしやられる場合には、そういうようなことも分けなければならんということの
状態
に立至ることが全然ないものとは
考え
ておりません。
門屋盛一
17
○
門屋盛一
君 分けなければならない
状態
に立至ることはないというのですね。
総理大臣
の
記者團会見
では、必ずしも不可分のものと
考え
ておらんということを言われておる。それがこの
法案審議
が、率直に申しまするならば、我々は愼重に
考え
ました結果、先程も申上げましたように、一方において多くの
官公労
の
既得権
を抑えるところのこの
法案
に対しては、これらの
福利厚生並
に生活安定の
給與水準
によるところの
予算化
を図
つて
行かなければならん。この
法案
を通過させることはよろしくないという
見解
から、多少の異論はありましたけれども
衆議院
、
参議院
の両方で一致した
予算
を出せという
決議案
を出すまでに立至
つて
おるので、それに対して
予算
の
編成
は困難であるということはよく分るのであるが、そのために
総理大臣
は、必ずしも不可分のものではない、
予算
は後にな
つて
もよいのだというようなことを
記者團
に言
つて
おる。そうすると
淺井委員長
の言われるところの、この
法案
の
成立
によ
つて
は
マ書簡
に対する半分の
目的
しか達しない。残る半分は
福利厚生施設
と、新
給與ベース
の
実現
に俟つより他ないということを言われておる。 そこで我々の
審議
に対する
審議期間
という問題になる。これは
予算
が今日まで
提出
にならない以上は、その
予算
と睨み合わせて
法案
の
審議
をやらなければならんのに、
予算
が
提出
されない場合は
法案
の
審議
が自然に遅れる。この
解釈
は非常に大きな
分岐点
になるのですから、これは
一つ官房長官
にもよくお
考え
を願いたい。
林讓治
18
○
國務大臣
(
林譲治
君) 私は、よんどころなければ、そういうこともあり得られるということを……
門屋盛一
19
○
門屋盛一
君 そのよんどころないというのは、どういうふうな場合を予想して言われるのですか。
林讓治
20
○
國務大臣
(
林譲治
君) それは
予算
がどうしてもできない……
門屋盛一
21
○
門屋盛一
君 併し私の最初の
質問
にありますように、この
予算編成
の
経過
から
考え
まして、第三
國会
にはどうしても
提出
し得ないというような
見通し
のついた場合、
只今
の……
林讓治
22
○
國務大臣
(
林譲治
君) まだ今のところでは……
門屋盛一
23
○
門屋盛一
君 併し
日にち
がないのだからね……。そこが今言う、あなたが眞面目にとは口では言われますけれども、後残るところ一週間しかないのだから、そうして今日
閣議
も決ま
つて
おらず、
オーケー
もとれていないのだから、どうしてもこの
予算
が本
國会
に
提出
されない場合は、第四
國会
の劈頭に出すとか、できるならば遅くともこの
予算
の全貌がここに明らかになれば、
公務員法
を通過させる上において非常に我々も良心的に樂にな
つて來
る。それがどうしても第三
國会
に出せないものならば、第四
國会
のいつ頃に出せるかという
見通し
を
言明
なさる意思があるかないか、何らかの
処置
をと
つて
もらわないと工合が惡いのです。いつ出すか、如何なる
方法
によるかということが
はつ
きりしないと、そういう
つまり法案
の
審議
は、私は大体
運営委員会
で
質問
をしますのは、決してあなた方を困らせるのでなくして、
政府
と
國会
とが一体にな
つて
、本当に良心的に
審議
を進めて行く上においては、いつ頃この
法案
を出し、いつ頃
予算案
が出るかということで、我々が計画的に
審議
をや
つて
行こうというのが
運営委員会
の在來の
目的
にな
つて
おる。そこで
決議案
を以て
予算
を出してくれということをや
つた
が、併しこれは私が
考え
ましても、この
予算
は非常に組みにくい。組みにくい
予算
ではあるけれども、それはどうしても
政府
にお立ちにな
つて
おる以上、組んでもらわなければならん。
國会
が
予算
を組むことはできない。そこでこの
予算
を第三
國会
中に出して頂ければいいが、どうしても出ないというような
見通し
のついた場合に、どういう
処置
をとられるか。これまでは聞きたくないのでありますけれども、
参議院
の
緊急集会
に持
つて
行くということを、どういう氣持で言われたか知らんけれども、まさかあれだけの
五つ六つ
の
新聞
が書いておることを、全部が嘘だとも言えないだろうし、嘘だとも私も思わない。どの
新聞
を見てもそういうふうに出ておる。だから本当に良心的に、今
予算
が組めない、組めないということは我々はよく分るのです。併し
予算
が組みにくいからとい
つて
、この
法案
を通すということは、これは
官公労
の
諸君
のみならず、一般
國民
に対して、私はそういう無
責任
な決定はいたしかねる。だからこれに対して
政府
は、本当に良心的にお
考え
にな
つて
おるならば、どういうふうな
処置
をおとりになるか。今日
言明
できなければ
日にち
を延ばしてもいい。二三日中にこれを何らかここでや
つて
もらわなければいけない。そういうこともおやりにならずに、ただ
法案
だけ突きつけて、
予算
も出さずに、
國会
が
審議未了
にしたのだというような、
責任
をこつちに持
つて來
られることは、
國会
としては困る。そういう諸点を
考え
て、
苟くも院議
を以て、
決議案
を以て
政府
に
要求
してある。これは私から
質問
するまでもなく、本当に林さんたちが良心的にやられるならば、あなたの方からここで発言を求めて、今
予算
は実はこういうふうに
編成
中であるということを、あなたの方から御
説明
があ
つて
然るべきなんで、その点を
一つ
……。
佐藤榮作
24
○
政府委員
(
佐藤榮作
君)
只今
副
総理
から
お話
になりましたので、大体私補足する必要はないように
考え
まするが、
只今
の
門屋
さんのお尋ねに対しまして、私から少し事務的な点を補足いたしたいと思います。
大変門屋
さんは、
政府
が当面しております難局については、深い御理解と同時に御同情を賜りまして、この点誠に
感謝
に堪えないのであります(
笑声
)。殊に
予算
が非常に困難である、
予算
を作ることが、この
状態
にいては、なかなか容易なことでない、この事実を御
指摘
でありますし、更に又
給與
の問題は七月以來の問題であり、前の
芦田内閣
において当然なすべきものを当時なし得ないで
吉田内閣
に
讓つたの
だ、で
芦田内閣
としては今日は勿論権限がないので、
吉田内閣
が是非や
つて
もらいたいというような
お話
でありまして、私共もこの点で、誠に大局的な立場に立たれての協力的な御
意向
に対しまして、深く
感謝
、敬意を表する次第であります。 さて問題は、淺井
政府委員
の言と
政府
の所信が食い違
つて
おるかどうかという点でありまするが、私共
考え
まするところでは、先程林副
総理
から申しました
通り
、淺井
政府委員
の言
つた
ことと、私共が今日
考え
ておることと食い違いはないように思うのであります。ただ
政府
の、殊に
総理
の
お話
によりますれば、この
法案
と
予算
といつしよに出すのが、これは常識的に見て非常に結構なことではあるが、併しながら全然不可分の
関係
にあるとまで強くは
考え
ておらないということを実は申上げたように思うのであります。今日
政府当局
といたしましては、
國家公務員法
を出します以上は、
給與
につきましては、あらゆる
努力
をいたしまして、同時にその
予算
が
成立
するように
努力
いたしたい、これが
政府
として当然やるべきことだろうと、かように実は
考え
ております。併しながらこれを理論的に申しますれば、
國家公務員法
と
給與
とが不可分の
関係
にある、かようには実は
考え
ておらないのであります。
淺井委員長
の話は、実は私速記を調べておりませんので、どういうことを申されたか分らないのでありまするが、
只今
の
お話
から推測いたしますると、多分
淺井委員長
は、
マ元帥
の
書簡
の中には、
二つ
の
目的
が
はつ
きり書いてあると取られたと思うのであります。
一つ
は
國家公務員法
の制定であり、
一つ
は
公務員
の新
給與
なりその他
厚生福利
の
施設
の
予算
を作ることである。この
二つ
の大きな
目的
があるということを
指摘
なさ
つたの
だと思います。そこで
法案
が出て行けば、残る半分の
予算
という問題を片づければ、
マ元帥
の
書簡
の
趣旨
に副うのだ、かような
お話
であ
つて
、恐らくこれは、
淺井委員長
のお言葉の前提といたしましては、これは別個のものだが、できるだけ同時に
審議
し、同時に
成立
するように
努力
すべきものだというような
意向
があり、
只今
私が申上げましたような
政府
の
意向
と、或る点ではいつしよではないか、かように実は
考え
るのであります。ただ何と申しましても、私共非常に残念に思い、又この上とも
努力
しなければならないと
思つて
おりますことは、かように
考え
ました
予算
が、実はその筋との
折衝
その他に大変に実は遅れております。この点が
只今
御
指摘
になりました
通り
、
政府
といたしましても、非常に焦慮をしておるところであります。併し同時に、先程
お話
を伺いまして、大変御理解ある又御同情ある
お話
を伺いまして、私共その点では、
皆さま方
の
政府
に対する御支援なり御協力というものを、深く
感謝
しておるわけであります。この機会に、その点に触れまして、併せて私共の
お礼
の意を
一つ
披瀝さして頂きたいと思います。
門屋盛一
25
○
門屋盛一
君 その
お礼
は結構なんですが(
笑声
)、実際問題としまして
淺井人事委員長
と
政府
の
見解
は同じである……、同じでなくてはならんと思うのでありますが、ただ、別個なものだがいつしよに出さなければならないという
考え
方と、
一つ
のものであるけれども
予算処置
は今取りにくいから、仕方なしに後で出すと言うのと、これが
國民
に與える
感情
は非常に違うわけです。これはどちらから言うても同じことであ
つた
ならば、
政府
はこれは同時に出すのが本当であるけれども、
予算処置
で遅れる、こういうふうにおつしや
つた
方が、
感情
を刺戟しなくていいんじやないか、こういうふうに
考え
ます。それから実際問題として組みにくい、組みにくいということで、いつまでも放
つて
おけないので、大事なところになると御
答弁
がないのですが、これは第三
國会
中に
提出
するのを御予定でおやりにな
つて
いることは分
つて
おりますが、若しできない場合には、できないということを両三日中にでも
言明
なさいますか。御
趣旨
がよく分れば我々
國会
の苦しい立場ということも、
政府
もよく
考え
てもらわなければならない、
國会
がこれを、
予算
と別々でいいものであ
つた
ならば、何も両院が
決議案
まで出して
政府
に督促する必要はない、そのくらいな重要なものに意味がかか
つて
いるわけであります。それが、
予算
が非常に遅れているためにこの
審議
に
差支
がある、而も
審議未了
の
責任
を
國会
が負わなければならんということにな
つて
は
國民
の誤解を招く。
予算
が本当に組めないならば、こういう
処置
をとるのである、いつごろまでに
予算
ができるから、これは第四
國会
にいつごろ出せるという
言明
がない限り、我々が
決議案
を出した
趣旨
からも、亦我々の議員としての良識から
考え
ても、この
公務員法
に対して、私劈頭
質問
の折に申しましたようにこの
公務員法
の実践によ
つて
は、とにかく
既得権
を制限する点が多い、又基本的人権を侵害することが多い。
予算
がいつできるか分らない、
給與
はどうなるか分らないが、先ず
法案
だけ通しておこうということは、恐らくどの議員さんでもお
考え
にならないのです。これに対しては
政府
は何らかの
方法
で、極めて最近に、第三
國会
に
提出
できるかできないか、第三
國会
に
提出
できないとすれば、第四
國会
の劈頭何日ごろまでにこれが出せるかという
言明
がなければ、
國会
は良心的に
審議
がしにくいのじやありませんか。佐藤さんは長年官僚で威張
つて來
たから何でもいいが、林さんは選挙区を持
つて
おいでになる議員だから、そういうことは党派を超超した問題だ。そこでこれはちよつと触れるのですが、私は
解散
問題にしましてもそういうこと、つまり最も
國民
のために緊急な問題だけを片付けるということだけで
一つ
急いでや
つて
、どうお二十二年の四月選挙後において、選挙民の意思によらざるところの離合集散によ
つて
できておる
衆議院
は
解散
すべきである、
解散
すべきであるのだか、その
解散
が前提であるから
緊急集会
という言葉が出るので、
解散
はやらなければならんのであるが、
公務員法
及び
公務員法
と不可分、私は不可分と思う、不可分の
関係
にあるところの
給與
の問題とか、或いは災害地の
補正予算
とか、補給金とかというものと、もう
一つ
言わしてもらうならば、疑獄事件を早急に摘発すべきである。こういう
國民
の政治の空白時代に安心を與えておいて
解散
をやるべきだ。これは
解散
論は
参議院
でやる必要はないのですが、そういうことが
新聞
に傳わ
つて
行くと、
官公労
の
諸君
は今の
内閣
は、つまり自分の
党利党略
でないとおつしやるけれども、
党利党略
でや
つて
我々の生活安定の問題は
考え
ておらんのだという
考え
を持たせることは、綱紀粛正を叫んで、事務能率を挙げようとする吉田首相及びこの
内閣
の
目的
に副わない結果が生ずる。だから第三
國会
中にこの
予算
が出せないならば出せないで、第四
國会
にこの
予算
をいつごろまでに出すということは、
政府
の
責任
上
はつ
きり
言明
して貰わなければ、我々はここで良心的の
審議
ができない。これは恐らく與党の
諸君
だ
つて
そう
考え
ておられるだろう、私は今日言いましたように、私がこの
質問
をやらすに
緑風会
か何か公平なところでや
つて
貰おうと思
つた
が、私はこういう性分だからや
つた
、
民主党
だからい
つて
いるのじやない、その点が
一つ
。あなた方に今日御
答弁
ができなければ保留してよろしいのでございますから二十六日ごろならば二十六日ごろまでに、更に
予算編成
の状況を併せ、その
予算処置
に対してはどういう
処置
をとるということを、本
運営委員会
若くは本
会議
かどこかで
はつ
きりと、
政府
の
責任
のある、而も
國民
の納得のできる
言明
をして貰えば、この問題は又
考え
よう。ただ熱心にや
つて
るや
つて
るだけじや、しようがない。そうでしよう、あなた方
國会
議員として
考え
られても、それはそう言えませんか。
林讓治
26
○
國務大臣
(
林譲治
君) それは御尤もですが……
石坂豊一
27
○石坂豊一君 ちよつと議事進行について御
答弁
の前に。
門屋
委員
の御
質問
は御尤もな、且つ又
公務員法
審議
に重大なポイントを突いておられることと思いますが、ここは
公務員法
の特別
委員会
ではないのでありまするから、議院
運営委員会
でそういう各議案の性質について論及するということになりますと、非常に紛糾して來る、どの場面でも紛糾して來ると思いますから、そういう御
質問
はですね、
公務員法
の特別
委員会
の
審議
に讓られて、この
運営委員会
は議案の促進に関する問題を一元化して行くことにして頂かんというと、あつちの会でも、こつちの会でも
質問
しようということにな
つて
、却
つて
委員会
が輻輳して來ると思います。日時の短い期間において成るべく問題を一元的に扱
つて
頂きたい。あの会でも、この会でも
質問
するということになると、
國民
から見ると引延ばし政策のように誰でも
考え
ますから。その点私の心付きを申上げて、
只今
の御
質問
は、どうか
公務員法
の
質問
なり、或いは本
会議
のときの
質問
にお讓り下さるようにお願いしたい。そうしてこの
運営委員会
においては、どの問題が今急に促進すべきかということを、先程
岡部
さんから御発言のごときことを進めて決定したいと思います。
門屋盛一
28
○
門屋盛一
君 石坂
委員
最前言われましたように、二十七日までに早く上げて貰いたいということが
公務員法
の促進の問題です。この
予算案
を作
つて
貰いたいということは、
公務員法
促進の重要な問題ですから、これは
見解
の相違でしようけれども、私はこれは決してこの
審議
を引き延べるということにはならない。これが一番促進の根本を突いておると思うのであります。そこで
一つ
私の何に御
答弁
が願いたいのであります。決して私は無理な註文をしておりません。
林讓治
29
○
國務大臣
(
林譲治
君)
門屋
さんの
お話
御尤もだと思います。ただ我々の方も、何月何日にどう、こうということを申上げかねることは誠に遺憾とは
考え
ますけれども、いずれもそれができなくなるということの問題にな
つて來
ましたときに、あなた方のお希望のように二日なり、三日なりまでの間に恐らく見当
はつ
け得られるかと思いますが、それくらいのところで
一つ
御勘弁を願いたいと思います。
門屋盛一
30
○
門屋盛一
君 私も二、三日の中に
予算
に対する
答弁
は、
見通し
はつ
くだろうと思います。
佐藤榮作
31
○
政府委員
(
佐藤榮作
君) 実は
門屋
さんの
お話
、私別に誤解はしないつもりでおるのであります。又この席を借りましてとかく議論をいたすつもりでも実はないのでありますが、一言申述べておきたいと思いますことは、
予算
が出ないと
國家公務員法
の良心的
審議
はできない、かようにおつしや
つた
かと実は思うのですが、さように
考え
てお
つて
間違いないでございましようか、その点
一つ
。
門屋盛一
32
○
門屋盛一
君 これは私個人の意見でありませず、
予算処置
を、速かに
予算
を
提出
すべしという
決議案
を出しますときに、
提案者
の
趣旨弁明
の中に十分申述べておることでありまして、
趣旨弁明
をや
つて
あの
決議案
が通
つて
おる以上、
院議
が
予算
を早く出して貰いたい、
審議
しにくい、絶対
審議
しないというのじやない。そこで後の話ですが、今
予算
のできにくい事情はよく分るのですが、万一
予算
ができなくても、
國民
の納得し得るような
政府
の御
処置
をお取りになるなり、それに対する
はつ
きりした
言明
でもなければ、くどいようでありますけれども、一方に
既得権
を抑える
法案
ですから、
予算
が作りにくいじや困る。これから先は、石坂さんの言う向うの
委員会
の問題になるのですから、それを何とかしてくれということです。
林讓治
33
○
國務大臣
(
林譲治
君) 分りました。
門屋盛一
34
○
門屋盛一
君 二十六日ごろまでに何とか
予算
問題に対するもう一度あなたの方から
言明
をして頂きたい。
梅原眞隆
35
○
理事
(
梅原眞隆
君) 外に何か御質疑ありませんか。御質疑がありませんようでしたら
岡部
議員よりの
提案
について……。
岡部常
36
○
岡部常
君 大体御論議も盡きたようでありますが、私が
提案
したことについて
一つ
決を採
つて
頂きたい。
門屋盛一
37
○
門屋盛一
君
岡部
さんの
提案
は先程決
つて
お
つた
ようじやないのですか。
梅原眞隆
38
○
理事
(
梅原眞隆
君) まだ決
つた
というところまで行
つて
おらんままで休憩に入
つたの
ですが、どうでしようか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
佐々木良作
39
○佐々木良作君
異議
なしというのは、何が
異議
ないのですか。
岡部
さんの
提案
をここで認めるのに
異議
なしということですか。
梅原眞隆
40
○
理事
(
梅原眞隆
君) 休憩前に、あなた御出席にな
つて
いなか
つたの
ですが、
岡部
さんから
提案
があ
つたの
ですが、それで休憩に入りまして今
岡部
さんの方から
提案
を議題に出したのですが、そこで賛成意見が出たから
異議
がないかと問うたのですが……。何でしたら一遍
岡部
議員の方から話をして下されば……。
佐々木良作
41
○佐々木良作君 誠に済みませんが、大体前任者から聞いたのですが、聞いた内容は大体分
つて
おりますが、それを
審議
するのにいろいろの必要がある。そうしてそれと関連があるから
総理
を呼んで、その上に檢討して決める。こういうふうに聞いたのでしたから。今途端に
異議
なしというとちよつと困るのです。誠に恐れ入りますが、ちよつとその要点だけを
説明
願いたいと思います。
岡部常
42
○
岡部常
君 これは極く簡單なことでありますが、先程申述べたことと、重複いたしますが、一体
法案
の
審議
につきまして、從前の例から見ますると、
衆議院
からこちらに議案の廻付になるのが非常に遅れ勝で、
審議
できないという小言が相当多か
つた
ように承知するのであります。これに限りませんが、今差当りの問題といたしましては、
國家公務員法
が上程せられておりまして、今の
審議
の模樣を見ますと、どうも遅々として進まないのじやないか。而も
会期
がすでに終りに近づいて、切迫しておるから、こういう
重要法案
については、相当の
審議期間
を置いて貰いたい。少くとも三日や四日の
審議期間
をほしいものである。それでこちらで議を纏めて、そういう御意思が一致したならば、それを以て
衆議院
の方に申入れをしたい、
審議
促進を申入れしたい。こういう提議をいたしたのであります。それで先程來、それに対して
門屋
さんからいろいろ御意見もあり、
政府
に対する
質問
もあり、結局相当なところに議が纏
つて
いるように思いましたから、私は私の提議について決を探
つて
頂きたい、こう申すのであります。
板野勝次
43
○板野勝次君
岡部
さんにお尋ねしますが、それは早く
衆議院
の方から、向うで議決して早くこちらへ廻してくれという意味ですか、今
会期
中に……。
岡部常
44
○
岡部常
君 その
通り
です。
佐々木良作
45
○佐々木良作君 それは今の、例えばここで
門屋
委員
から
質問
があ
つた
ように、
予算
だの何だの関連があるから、
予算
を早く出せということを今盛んに言われたと思います。
予算
をつけて
審議
することが、尚一層、より
公務員法
を
審議
する上によいことであるという前提に立
つて
言われたと思うのですが、その内容は、
衆議院
でも同じだと思います。そうすると
衆議院
は、まだ
予算
も何も出ていないのですが、これを切離してでもよい、とにかくこつちへ
会期
中に、それは切離しても、
審議
できるようによこせという申出になりますか。
岡部常
46
○
岡部常
君 私は実はそういうつもりでおります。差当り
公務員法
というものが
提案
せられておりますから、それをとにかく早く廻して貰いたい。それから
予算
処理とは自から別問題ではないかと私は思う。私は差当り
公務員法
の促進を要望したい、こういうつもりでおります。
佐々木良作
47
○佐々木良作君 それならば、これは私は反対したいと思います。というのは、
衆議院
の
審議
権に対して今こちらから云々するということは、この問題に関する限りちよつとおかしいのじやないか。例えば
総理大臣
を早くつくれというような場合なら、これは促進ということは意義があるのでありますけれども、
一つ
の
法案
を今檢討しておる。こつちも同樣に予備審査とはいいながら、同じ恰好で
審議
しているわけであります。その
審議
の過程において、尚必要のものを認めて、そうして
要求
し、或いは
政府
にいろいろなものを要請しておる最中であるから、こちらはこちらとして、向うのものをとにかく早く上げてくれということは、これは
衆議院
の
審議
権に対してもちよつと
考え
なければならん点もあるし、今の申出はちよつと私は穏当じやない、よいことじやないと思いますから反対したい。
岡部常
48
○
岡部常
君 私はそういう御議論もあると
思つて
予め申して置いたのですが、そのときに御出席にならないで私の詳細をお聞きにならない。私は
衆議院
の
予算
審議
権というようなことも、恐らく問題になるだろうと思いました。而してそれに対しては、私はこちらに予備審査というような制度もあ
つて
相当研究しておる。併し重大
法案
について、急に持
つて來
られる、或いは一日二日で、或いは一日二日じやなくて、何時間か前に持
つて來
られて、それで
審議
しろというような無理なことはないというので、私は申したのです。それも素直にそのまま原案
通り
に來ればいいのですが、本
会議
において二時間か三時間か前に修正したものを持
つて來
て、これをやれというような從前の例もあるのです。だからそういうことがないようにということを私は申して置いたわけなんです。
門屋盛一
49
○
門屋盛一
君 今
岡部
委員
の
お話
ですけれども、朝の御
提案
の折には、
予算
と切離してなんということはなか
つた
。それから
予算
を切離してというようなことを附けて申入をするということは、
衆議院
の
審議
の
方法
等にまで立ち入
つた
ことで、それは
考え
なければなりません。
岡部常
50
○
岡部常
君 それは私は申しません。
門屋盛一
51
○
門屋盛一
君 だから成るべく速かに
審議
して廻して貰いたいという、私はそれには賛成する。で賛成は賛成ですけれども、あなたの今の仰せにある
通り
に、
法案
と
予算
と切離してもいいから、
法案
だけ先廻せということは、私は絶対賛成できない。 それからこれを、なごやかに行きたいと思うておるのでありますけれども、理論的に言いますならば、当院における予備審査の状況を、当該
委員長
からここに報告を求めて、それで当該
委員会
の意見を徴して、
運営委員会
はこれによ
つて
決定して、向うに決議を與えるのが、これが理論的に言うと本当だと思います。併しまあ今朝の
岡部
先生のお申出は、先程言われましたように、間際に持
つて來
られては困るから早くや
つて
くれ、それだけのことならば私は賛成する。
岡部常
52
○
岡部常
君 その点は
門屋
さん、私が申したのは、單純な意味で申したのでありまして、あの受け答えは佐々木さんが言われたからそうな
つたの
で、その点まで午前に言
つた
わけではありません。
板野勝次
53
○板野勝次君 これは
衆議院
とそれからこちらとの
委員会
の連絡の
関係
について、これは誰に尋ねたらいいですか、事務総長ですか。そういう連絡が若し衆参両院の両
委員会
、例えば
人事委員会
の連絡ができておるならば、何もこちらからその
委員会
の
審議
促進の上に制限を加えて行くような
方法
をとる必要がなくて、予め
人事委員会
は、
衆議院
の
人事委員会
がどのような内容で進行しておるかということを、絶えず連絡を取られれば、
はつ
きり修正意見の内容、反対意見、いろいろのことが分
つて來
ると思いますが、そういう連絡はないのですか、どうですか。
小林次郎
54
○事務総長(小林次郎君)
只今
私の知
つて
おる限りでは、その程度に達しておるかどうか存じません。ちよつとお待ち下さい。今
委員部長
に調べさせます。
河野義克
55
○
参事
(
河野義克
君)
國家公務員法
については現在まで
衆議院
と
参議院
と合同審査会をやるというような格好には至
つて
おりません。それから先方の
審議
状況とこちらの
審議
状況につきましては双方の
委員長
が、一遍こちらの
委員長
が先方を訪ねられ、先方の
委員長
が一遍こちらの
委員長
を訪ねられた場合がありますが、いずれの場合も
委員長
同志お会いになることはできませんで、お
打合せ
を遂げられることができなか
つた
。それでこちらの中井
委員長
といたしましては、一昨日
公聽会
を終
つて
、今日の午後二時から
審議
に入るのですが、そうい
つた
際には
衆議院
とも更によく連絡をとるということは
考え
られておるのです。併し
委員会
同士連絡を取
つて
も、いろいろな情勢から、今
岡部
さんも言われたが、非常に切迫した段階で持ち込まれると困る。そういうこともあるから是非先方の
委員長
とよく連絡を取りたいということは仰せられておるが、実際によく
打合せ
にな
つて
おるということに至
つて
おりません。
板野勝次
56
○板野勝次君 そうしますと
岡部
委員
にお尋ねしたいんですが、両方の
委員
参会がよく連絡を取
つて
、今の
参議院
の場合は予備審査中なんですから、よく連絡を取
つて
や
つて
置けばいいんじやないかと思うんですが、それでは不都合なわけなんですか。予備審査中にどんどんとそういう議案の内容等いろいろなものを調査し、
衆議院
の動きとよく連絡を取るというふうな方向へ持
つて
行くということは、つまり
審議
上不都合なわけですかその点を
一つ
。
岡部常
57
○
岡部常
君 それは誠に議事の進行の上においては望ましいことだと
考え
ますが、それが今どういうようにな
つて
おりますか、私実はそれを調べませんでしたが、現実に今進行しておる状況から見て促進をして貰いたいとこういう
考え
でございます。
石坂豊一
58
○石坂豊一君
只今
の問題は普通の議案に対しては
衆議院
に対してかような申入れをするなんていうことは、これは大いに
参議院
として考慮すべきだと
考え
ますが、何分にも
公務員法
の問題は総司令部の至上命令でもあり、そのために第三
國会
が召集されておるんでありますから、発議者の御心配の
通り
会期
が切迫して何とも仕方のない
状態
にな
つて
も困るので、そこを心配されていつも有り勝ちのようなことにしてこの案を送付して貰うと困る、であるからして、
只今
の
審議
状態
を見ても多少どうも促進を妨げておるような
状態
もないでもないように
考え
られるから、その辺両院協調する意味において、穏かにこの案を成るべく早く進めて行きたいというようなことで、誠意の籠
つた
御発言と我々は
考え
る。であるからこれに角目を付けて
衆議院
の決議を圧迫するという
解釈
はこれはなかろうと
考え
ます。又そういう意味で言うんではありませんから、両方の……片一方は予備審査片一方は正式な審査をしておるその審査の間に輝いて、
予算
と絡んでいろいろ非難が出る。私共すべての國務は
予算
と伴わないものは
一つ
もないんですから、どれでも
予算
と併行して行くというようなことは言わなければならんことが起るが、中にはそういうわけにはいかない。殊に今財政難の場合において、
政府
が非常に骨を折
つて
予算
を作
つて
おる。それを出さないから至上命令に基くところの
公務員法
もいつまでも引張
つて
おく、こういうことは穏やかでないと思うので、私はこの本案を
成立
させたいという誠意の籠
つた
御趣意として
岡部
委員
の御発言に賛成する次第であります。どうか満場
諸君
も、そのおつもりで
一つ
本員の氣持を向うへ傳えて、成るべく早く案の
成立
するようなことに進めて行きたいとかように
考え
ます。
佐々木良作
59
○佐々木良作君 どうも私それは意図が分りかねるのですが、今の石坂さんの
説明
を聞きますと、これを今出すことは至上命令だからぐずぐずしていると工合が惡いから早くや
つて
くれい、こういうふうに聞えるのですが、私はそういうことじやないと思う。至上命令であるかないかというような問題は別として、ともかくここで十分に両院で好きなように決定をしていいということは司令部でも言われているし、これまでの
審議
でも常に言われていることだから、今の論拠はちよつとおかしいと思います。 それから
岡部
さんのさつき言われた、これまでの例からみて今日にもう
会期
が詰るというときに案を持
つて來
て、それ上げろ、上げろということは困るから、成るべくそういうことのないようにしてくれいという話は分ります。分りますが、若し今度のような緊急重要な
法案
の場合は、そういう
状態
であ
つて
、
審議
しかねる場合には、流せばいい、潰せばいい。それまで予備審査なりなんなりで力一杯や
つて
おけばいいのであ
つて
、その場合に
予算
とかその他のものが必要である、これを整えてやりたいと
思つて
おる際に、二、三日中に向うで上げて、こつちによこすという
措置
が
衆議院
でなされなくともとにかくこつちに早く廻してくれという理窟にな
つて來
て、ちよつとその点は僕はどうしても解しかねるのですが、なぜ促進しなければならないか。むしろ促進するというよりも、こり
法案
を十分両院で
審議
する、そして、作り上げるべきものか、或いは作り上げなくてもいいものか、修正すべきものであるか、十分にやるかやらないかと言うことが根本であ
つて
、
衆議院
でも
参議院
でもということは、どうでもというとおかしいが、それ程拘泥しないでもいいことでとにかく両院で十分案の内容を
審議
することがポイントですから、こつちで
審議
することは向うでも
審議
したいことがあると思いますし、普通の場合とちよつと違
つて
了解しかねるのですが……。
石坂豊一
60
○石坂豊一君 どうも
岡部
さんの発言のようなことを、いつもさような申入れをすべきものではないと私は思うのです。ただ先程繰返しました
通り
、
公務員法
審議
のために第三
國会
というものは前
内閣
によ
つて
召集されておる。そしてそのよ
つて
生ずることはやはり至上命令から來ておる。それであるからしてこれを第三
國会
において
成立
させないということはできないと私は思う。それで第三
國会
の期限というものはもう目捷のうちに追
つて
おりまするから、その場合において今まででもよくあるのです。三十分間程の間に、甲号、乙号とかいう名前を付けて持
つて來
られたような、今までの例もあるのですから、私はさように切迫したことでは、十分
参議院
において
審議
を盡しかねるようなことでは困るから、それだけ今の目下の
審議
状態
はいかにもどうも遅々としておるからもう少し早くしてくれ、言葉を短く言うとそれだけに止まる。そういう趣意でありますから、至上命令であるからやれということはおかしいと仰せられるが、私は至上命令でなか
つた
らこういう案はなかなか容易に出ることではなかろうと私は
考え
ておるので、私の氣持はそうであります。それでありますから、かような問題は今回に限
つて
例外として扱
つて
行くべきものである、かように
考え
ましたから一應賛成の
趣旨
に併せて申上げたのであります。どうぞ……。
門屋盛一
61
○
門屋盛一
君 私はさつき申上げましたように、今朝の
岡部
さんの説は、
緑風会
の申合せで間際にな
つて
持
つて來
られては困るから……、それで簡單に申出でに賛意を表してお
つたの
でありますが、
只今
石坂議員の言われるようないろいろの前提條件が付く。例えば第三
國会
中に上げなければならないとか、
予算
は別であるとかいう前提條件が付くことになれば、
岡部
さんの申入れは尤もの点がありますけれども、当面したこの
法案
には、
只今
私がここで長時間
質問
しましたように、
衆議院
から廻
つて來
るまでもなく、本院としても
審議
困難な條件ができておるのであり手から、そういういろいろな、今
國会
の
会期
中に上げなければならないとか、至上命令で云々とかいうことになりますれば、私はその点もう一遍
岡部
さんに
考え
直して貰いたいと思う者であります。それで今これを以て行き過ぎということにつきましては、先程
議長
の來られたときに調質の記事は全然嘘であ
つた
ということが分りましたけれども、ああいうふうな
日にち
を切
つて
、いつまでにこの
法案
を上げて貰いたいということは、これは
参議院
としては少し行きすぎであろう、まあ司令部からならいつまでに上げろというようなこともあるけれども、こつちからいつまでに、二十七日までに上げろというようなことはこれは行き過ぎであろうと、そういうふうに
考え
るのであります。そこで私は両院の当該
委員長
の協議に委せて置くことが、実際においては
差支
ない、それでいいと思う。折角
緑風会
から申入れがあ
つたの
ですから、
議長
と
議長
が極めて懇談的に、どういうふうにな
つて
おるかということを聞いて頂く程度のことが、一番いいのではないかとこう思います。
梅原眞隆
62
○
理事
(
梅原眞隆
君) 先程から両方から多樣な意見が出ておるのですが、どうせ明日
運営委員会
を十時から開きますから、一應今日は
一つ
ここでこの話をお預り
願つて
、明日までに
一つ
話合
つて
貰
つて
というやり方はどうでしようか。そういうやり方は。(「賛成」と呼ぶ者あり)
板野勝次
63
○板野勝次君 至上命令というのはちよつと不穏当だと思うのです。(「賛成」と呼ぶ者あり)
梅原眞隆
64
○
理事
(
梅原眞隆
君) どうせ又明日やりますから、明日までこの
お話
を延ばしまして、今日はこれで散会いたします。 午後零時三十二分散会 出席者は左の
通り
。
理事
川村 松助君 大隈 信幸君 梅原 眞隆君 高田 寛君
委員
中村 正雄君 原口忠次郎君 松本治一郎君 石坂 豊一君 城 義臣君 橋本萬右衞門君 堀 末治君
門屋
盛一君 平野善治郎君 河野 正夫君
岡部
常君 岡元 義人君 板野 勝次君 佐々木良作君 小川 久義君
—————————————
議長
松平 恒雄君
—————————————
國務大臣
厚 生 大 臣 林 譲治君
政府委員
内閣
官房長官
佐藤 榮作君 事務局側 事 務 総 長 小林 次郎君 参 事 (事務次長) 近藤 英明君 参 事 (記録部長) 小野寺五一君 参 事 (議事部長) 寺光 忠君 参 事 (
委員部長
) 河野 義克君 参 事 (警務部長) 青木 茂君