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1948-10-11 第3回国会 衆議院 本会議 第1号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十三年十月十一日(月曜日)  議事日程 第一号     午前十時開議  第一 議席指定  第二 常任委員選任  第三 常任委員長選挙  第四 会期の件  第五 内閣総理大臣の指名     ————————————— ○本日の会議に付した事件  日程第一 議席指定  國会法の一部を改正する法律案淺沼稻次郎君外二十四名提出)  衆議院規則改正案淺沼稻次郎君外二十四名提出)  不当財産取引調査特別委員会海外胞引揚に関する特別委員会及び災害地対策特別委員会設置の件  日程第二 常任委員選任うち議院運営委員)  日程第三 常任委員長選挙うち議院運営委員長)  日程第四 会期の件     午前十一時四十九分開議
  2. 松岡駒吉

    議長松岡駒吉君) 諸君、第三回國会は本日をもつて召集せられました。  これより会議を開きます。      ————◇—————  第一 議席指定
  3. 松岡駒吉

    議長松岡駒吉君) 衆議院規則第十四條によりまして、諸君議席は、議長において、ただいま御着席の通り指定いたします。      ————◇—————  國会法の一部を改正する法律案淺沼稻次郎君外十四名提出
  4. 笹口晃

    笹口晃君 議事日程追加緊急動議提出いたします。すなわち、淺沼稻次郎君外二十四各提出國会法の一部を改正する法律案は、委員会審査を省略してこの際上程し、その審議を進められんことを望みます。
  5. 松岡駒吉

    議長松岡駒吉君) 笹口君の動議に御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  6. 松岡駒吉

    議長松岡駒吉君) 御異議なしと認めます。よつて日程は追加せられました。國会法の一部を改正する法律案議題いたします。提出者趣旨弁明を許します。淺沼稻次郎君。     —————————————   〔淺沼稻次郎登壇
  7. 淺沼稻次郎

    淺沼稻次郎君 ただいま議題となました國会法の一部を改正する法律案提案理由説明いたします。  本年六月の第二回國会において國会法の一部を改正して、常任委員会各省別に設けることとし、内閣については四つの常任委員会にその所管事項を分担させることとしたのでありますが、そのうち行政調査及び人事委員会は、その所管事項があまりにも多過ぎ、かつ公務員制度を取扱う人事委員会機構権限はきわめて重要なものでありますので、この際國家公務員人事については独立の常任委員会とするのを適当と認め、第二回國会閉会後、数回にわたり議院運営委員会を開き、愼重審議の結果、國会法第四十二條第一号の行政調査及び人事委員会を二つにわかち「内閣委員会」と「人事委員会」とすることに各派の意見が一致した次第であります。よつて、その点だけを改正しよとするものであります。  何とぞ満場の諸君の御賛成を望む次第であります。(拍手
  8. 松岡駒吉

    議長松岡駒吉君) 採決いたします。本案を可決するには御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  9. 松岡駒吉

    議長松岡駒吉君) 御異議なしと認めますよつて本案は可決いたしました。  この際お諮りいたします。本案につき参議院に対して委員会審査省略を要求いたしたいと存じます。御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  10. 松岡駒吉

    議長松岡駒吉君) 御異議なしと認めます。よつてさよう取計らいます。      ————◇—————
  11. 松岡駒吉

    議長松岡駒吉君) 御報告いたすことがあります。議員本田英作君は、去る四日逝去せられました。まことに痛惜哀悼の至りにたえません。議長においては、先例により、去る七日弔詞を贈呈いたしました。  この際弔意を表するため、本多市郎君より発言を求められております。これを許します。本多市郎君。   〔本多市郎登壇
  12. 本多市郎

    本多市郎君 ただいま議長からの御報告に相なりました通り、本院議員本田英作君は、去る十月四日、急患を発して逝去いたされました。この際私は、諸君の御同意を得まして、議員一同を代表いたし、謹んで哀悼の辞を述べたいと存じます。  君は、長崎市の御出身でありまして、東京帝国大学を御卒業の後司法官を志されたのでありまするが、二年後に退官されて、爾來父祖の地に定住し、弁護士としてその才幹を発揮されたのであります。  昭和三年以來本院議員に当選すること前後五回、在職八箇年有余に及び、多年わが憲政のために献身せられたことは、諸君御承知の通りであります。殊に終戰後の第二十二回総選挙には、わが民主國家建設のために、大いなる抱負をもつて起たれたのでありまして、引続き今日に至るまで、精励よくその重責を果されたのであります。その間、終戰後複雜困難なる時局に際し、外務政務次官として重大なる任務を担当し、國家再建に異常なる熱意を示されたことは、われわれの記憶に新たなるところであります。思うに、君の政治的舞台はむしろ今後にあり、君の眞面目は将來においてこそ一段と光彩を放つものと期待されておつたのであります。  君は、資性温厚にして、しかも情熱に富む、郷党の篤望家として、再三選ばれて長崎会議員及び長崎縣会議員となり、地方自治の上にも大きな足跡を遺されました。老來ますます意氣の壮んなものがあつたのでありまするにかかわらず、今日永遠にこの議場を去られた君を思い、うたた感慨にたえないのであります。殊に、この臨時議会の開会を前にして、にわかに逝去されましたことは、われわれ一同の衷心遺憾とするところであります。ここに謹んで故人の御冥福を祈り哀悼の意を表する次第であります。(拍手
  13. 松岡駒吉

    議長松岡駒吉君) この際暫時休憩いたします。     午前十一時五十八分休憩      ————◇—————     午後二時三十七分開議
  14. 松岡駒吉

    議長松岡駒吉君) 休憩前に引続き会議を開きます。      ————◇—————  衆議院規則改正案淺沼稻次郎君外二十四名提出
  15. 笹口晃

    笹口晃君 議事日程追加緊急動議提出いたします。すなわち、淺沼稻次郎君外二十四名提出衆議院規則改正案は、委員会審査を省略して、この際上程し、その審議を進められんことを望みます。
  16. 松岡駒吉

    議長松岡駒吉君) 笹口君の動議に御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  17. 松岡駒吉

    議長松岡駒吉君) 御異議なしと認めます。よつて日程は追加せられました。  衆議院規則改正案議題といたします。提出者趣旨弁明を許します。吉川兼光君。   〔吉川兼光登壇
  18. 吉川兼光

    吉川兼光君 ただいま議題となりました衆議院規則改正案について、提案理由説明をいたします。  本案は主として國会法改正に伴う常任委員会規定改正でありまして、第二回國会閉会後、議院運営委員会を開いて、八回にわたり愼重審議の結果、ここに成案を得たのであります。今、その内容について概略の御説明を申しあげます。  常任委員会所管が今回各省別に改められましたので、各委員会所管事項を整理いたしました。但し、内閣関係常任委員会、すなわち内閣人事地方行政、経済安定、法務の五委員会については、その所管事項を適当に配分いたしました。しかして予算、決算、議院運営懲罰及び図書館運営の各常任委員会は從來の通りであります。  次に常任委員員数でありますが、ある種の委員員数については増加したいとの御意見もありましたが、常任委員は原則として一箇に限ることに改められました関係上増すことができないので、やむを得ず各常任委員会とも二十五人あてとし、ただ予算委員だけは五十一人とし、図書館連営委員のみは十人となつおります。  次に、常任委員長の他の委員兼務の問題であります。懲罰委員会のように、きわめてまれな場合に開かれる委員会のことを考えれば、常任委員長なるがゆえに他の委員を兼務できないことも不便であろうと認めまして、第九十六條を削除することといたました。  また、委員会審査中の事件について中間報告を求めることのできる旨の規定は、國会法第五十六條の三に規定されましたので、規定の第百二十二條はこれを削除いたしました。  次に、記名投票を行う場合の時間制限の問題でありますが、第一回國会における実例に徴しまして、議事の促進をはかる見地から、議長においてあらかじめ投票の時間を定め得る旨の規定を第百五十五條の二として新設いたしました。  以上、改正案の大体について説明いたしました。何とぞ諸君の御賛成を望みます。(拍手
  19. 松岡駒吉

    議長松岡駒吉君) 採決いいたします。本案を可決するに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  20. 松岡駒吉

    議長松岡駒吉君) 御異議なしと認めます。よつて本案は可決いたしました。      ————◇—————
  21. 松岡駒吉

    議長松岡駒吉君) お諮りいたします。本会期においても、前会期同樣、不当財産取引調査に関する特別委員会を設けることにいたし、その委員会の構成、性質、権限等は、昭和二十二年十二月十一日本院て決議した通りといたし、委員会の費用については、第四回国会召集の日まで、月平均百万円を超えない範囲で支出し得ることにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  22. 松岡駒吉

    議長松岡駒吉君) 御異議なしと認めます。よつてさよう決定いたしました。  なお委員從來通りといたします。      ————◇—————
  23. 笹口晃

    笹口晃君  特別委員会設置動議提出いたします。海外胞引揚げに関する調査をなすため委員三十名よりなる特別委員会災害地対策樹立のため委員四十五名よりなる特別委員会の両特別委員会を設置せられんことを望みます。
  24. 松岡駒吉

    議長松岡駒吉君) 笹口君の動議に御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  25. 松岡駒吉

    議長松岡駒吉君) 御異議なしと認めます。よつて動議のごとく決しました。      ————◇—————  第二 常任委員の選出  第三 常任委員長選挙
  26. 松岡駒吉

    議長松岡駒吉君) 日程第二、常任委員選任につき、議院運営委員会從來通りといたします。また日程第三、常任委員長選挙につき、議院運営委員長從來通りといたしたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  27. 松岡駒吉

    議長松岡駒吉君) 御異議なしと認めます。よつてさよう決定いたしました。  なお、その他の常任委員及び常任委員長選任は延期するに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  28. 松岡駒吉

    議長松岡駒吉君) 御異議なしと認めます。よつてさよう決定いたしました。      ————◇—————  第四会期の件
  29. 松岡駒吉

    議長松岡駒吉君) 日程第四、会期の件につきお諮りいたしす。今回の臨時会会期は、参議院議長と協議の結果、召集日より十一月九日まで三十日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  30. 松岡駒吉

    議長松岡駒吉君) 御異議なしと認めます。よつて会期は三十日間とするに決しました。     —————————————
  31. 笹口晃

    笹口晃君 残余の日程を延期し、本日はこれにて散会せられんことを望みます。
  32. 松岡駒吉

    議長松岡駒吉君) 笹口君の動議に御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  33. 松岡駒吉

    議長松岡駒吉君) 御異議なしと認めます。よつて動議のごとく決しました。  次会議事日程は公報をもつて通知いたします。本日はこれにて散会いたします。     午後二時四十四分散会