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塚田政府委員 お答えいたします。ただいま御
指摘のように、
國家財政の上で、税の方の
收入がもう限界に達しておるというお
考えは、まことに私も
同感であります。
從つて歳出の面でこれを切り詰めて、つじづまを合わせて行くと同時に、
歳入の面に何らかくふうをすべきではないかという
考えもまことに
同感なのでありまして、その
一つの手段として、現在の
專賣の行き方に何らかの再
考慮を加える
意思があるか、ないかというようなことに問題の焦点が帰結すると思うのでありますが、ただ私
どもの
考え方の
根本といたしましては、これけ
專賣でも
つて生産費と倍賣値段の差額を全部解上げてしま
つて、これを
國家の
財源にするという行き方と、これを自由に
民間にやらせて、その所得の上からこれを取上げるという行き方と、
利害得失を判断いたします場合に、相当
研究を要する
余地がなおあるのではないかというような
考え方を私
どもは
根本に持
つておるのであります。
從つて今の
タバコのように、
專賣にすることによ
つて、これを
民間にやらして行くよりも非常にいいものがある。そうして
國家財政の上で確実な
收入をあげ得るものがあるということであれば、そういうものに新たに
專賣の
範囲を拡大して行くということも、一應
考えられるというように私
どもも
考えております。ただ私
どもの
考えといたしましては、今はそのようなものがあるというようには実は
考えられないので、今のところでは一
應專賣の制度はこの
程度というように
考えておる次第であります。なおこういう問題につきましては、
皆さん方の間で活発に御議論をしていただきまして、しかるべきものが見つかり次第、
皆さんの方御
意見を尊重して、何らかの
考慮をいたしたいというように、この問題は運んで行きたいと
考えております。